う0 「第 2回 ビ エ サ ミ ッ ト 」に 参 加 し て 伝 統食 か ら外 食 産 業 ヘ ー 有 害捕獲 か ら地域 ・ 産業 資源 として の捕 獲 へ の転換― 押 田 敏 雄 1・ 1 東京農業大学客員教授 ・麻布大学名誉教授 (Toshio 2 坂 田 亮 -2 Oshida) 麻布大学獣医学部 (Ryoichi Sakata) 農 水 省 の 2014年 度 の 統 計 1)で は ,イ ノ シ シ とシカ に よ る農 業 被 害 額 は 120億 円 に も達 して い ま す 。 イ ノ シ シ や シ カ を ジ ビエ と して 利 用 す る こ とで ,地 方 を創 世 し,資 源 に変 え る こ とを 目 的 と して「第 1回 日本 ジ ビエ サ ミ ッ ト」が 2015年 2月 に鳥 取 県 で 開催 2)さ れ ま した 。 今 回 ,昨 年 の サ ミ ッ トに続 き,「 第 2回 日本 ジ ビエ サ ミ ッ ト」が 福 岡県 で 開催 され ,参 加 す る 機 会 を得 た の で ,そ の概 要 に つ い て述 べ る こ と と しま す 。なお ,関 連 行 事 と して「全 国 ジ ビエ 祭 り in福 岡 Jも 開催 され た の で ,そ れ に つ い て も触 れ て み ます 。 野 生 鳥 獣 に よ る 農 業 被 害 の 実 態 農水省 のま とめ 1)に よる と,2014年 度 の鳥獣 による農作物被害 は ,被 害総額 が 191億 円で前 年度 に比 べ 78億 円減少 (39%減 ),被 害面積 が 81,200haで 前年度 に比 べ 2,200ha増 加 (2.8% 増 ),被 害量 が 542万 ,前 年度 に比 べ 91万 t減 少 (144%減 )し ています。 また主要 な獣種別 の被害金額 につい ては ,シ カが 65億 円で前年度 に比 べ 10億 円減少 (136% 減 ),イ ノシシが 55億 円で前年度 に比 べ 1,400万 円減少 (02%減 ),サ ルが 13億 円で前年度 に tで 比 べ 800万 円減 少 (07%減 )し て い ます 。 一 方 ,木 の 実 の 結 実 状 況 や 気 象 の 変 化 等 が 要 因 で ,ヒ ヨ ドリが 64億 円 で前 年 度 に比 べ 3億 円増 加 (85%増 ),ネ ズ ミが 7,600万 円で 前 年 度 に比 ベ 600万 円増 加 (86%増 )し ま した が ,全 体 的 の 被 害金 額 は減 少 して い ま す 。つ ま り,鳥 類 (ヒ ヨ ドリ,カ モ ,ム ク ドリお よび ハ ト)と ネ ズ ミ以外 に つ い て は ,鳥 獣 対 策 が 功 を奏 して か ,減 少 傾 向 が 見 られ ます 。 サ ミ ッ ト の 概 要 今 回 の サ ミッ ト(図 1)は ,特 定非 営利 活 動 法 人 。日本 ジ ビエ 振 興 協議 会 が主 催 しま した 。また ,農 水省 ,厚 労 省 ,環 境省 ,福 岡県 ,全 国農 業 協 同組 合 中央 会 ,全 国農 業 協 同組 合 連 合 会 お よび在 日フ ラ ンス 大使 館 が 後 援 し , 伝 食か ら夕陰 産 業ヘ ー 11´ 13ア EBoACn03 Fukuo賄 2016年 2月 11日 ∼ 13日 の 日程 で 開催 され ま した 。 大 会 資 料 サ ミ ッ トは 3つ の 大 き な柱 で構 成 され て い ま した 。 第 一 は現 地 見 学 会 とジ ビエ 調 理 講 習 ,第 二 は基 調 報 告 そ して 第 三 は各 種 の セ ミナ ー で した 。 / , 図 1 大 会 資 料 の表 紙
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