第 8 章 化学物質の適切な取扱い 第8章 化学物質の適切な取扱い 毒劇物の持出・持込の制限 ■ ■ 学内からの持出,学内への持込は原則禁止 化学物質の危険性・有害性 ・所定の手続きで申請し許可を受けた場合のみ可能 (手続きは総合安全管理センターHP 参照) ・東工大キャンパス間の移動にも適用 ・持出や持込を避ける(必要に応じ要相談) 第1編 ・学内の実験事故のうち 3 割は化学物質が原因(薬傷,火災等) ・安全データシート(SDS,Safety Data Sheet)を十分調べる → 特に,沸点,引火点,爆発限界,ばく露限界値,致死量など → 危険・有害性の GHS 分類,および絵表示に注目(下記,例) ガラス器具の取扱い ■ 実験事故の1/4はガラスによる怪我 急性毒性(区分 1-3) ■ 発がん性・生殖毒性等 可燃性・引火性等 化学物質の購入・保管・貯蔵 ・必要最小限の量を購入する ・全て IASO に登録する ・薬品庫,薬品棚等に保管する ・容器にはすべてラベルを貼る(小分け容器を含む) ・毒物・劇物(法で指定)は,各々まとめて保管し施錠 → 保管庫に毒物・劇物を表示 ・危険物(法で指定)は危険物倉庫に保管 → 実験室には最小量のみ持ち込む → 3L 以下の容器を使用 ■ 環境に化学物質を放出させない ■ 流しに流さない(水質保全) ・ビーカー等は洗い残しのないよう十分洗浄 ・2 次洗浄水までを「実験廃液」として回収 ・特にジクロロメタン,1,4-ジオキサンは規制 値が厳しいので注意 薬品キャビネットへの表示例 廃棄の方法 ・学内ルールに従う(9 章参照) ・合成生成物は作成者が必ず責任をもって処理,廃棄する → 内容を知っているのは作成者本人だけ → 分からなくなると処理が困難で,危険!事故が頻発 → 卒業,異動時は「立つ鳥後を濁さず!」 ■ ・ガラスは「壊れるもの」。丁寧に取扱う ・ヒビ,傷のあるガラス器具は廃棄する ・無理な力を加えない ・力を加える場合は皮手袋を使用する ■ 有機溶剤の揮発を最小限に (実験室内の環境と大気環境の保全) ・有機溶剤を含む紙くず箱に蓋をする 可燃性液体,禁水性物質には特に注意(事故例が多い) ・廃溶剤容器に蓋をする 可燃性液体 (アルコールなど) 直火(バーナーや ドライヤーなど) 禁水性物質 水や紙類など (Na, 金属水素化物など) 12 12 13 13 化学物質を 流しちゃダメ!!
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