平成26年度普通会計決算に見る財政状況 1.普通会計とは、地方公共団体における財政状況の比較や統一的な掌握のため、地方財政 統計上統一的に用いられる会計区分で、地方公共団体の基本的な経費を中心として計上 する一般会計と特定の目的をもって設置される特別会計のうち公営事業会計以外を合算 したものです。 名張市では、一般会計、住宅新築資金等貸付事業特別会計、東山墓園造成事業特別会計 を合算して普通会計としています。 2.決算規模を見ると、歳入 27,487 百万円(対前年度 8.4%増)、歳出 27,065 百万円(対 前年度 8.2%増)となっています。 繰越金 公債費 災害復旧費 地方債 地方税 補助 費等 歳 入 総務費 繰出金 教育費 繰入金 議会費 その他 その他 人件費 歳 消防費 出 27,065 百万円 27,487 百万円 土木費 国県支出金 民生費 投資 事業費 商工費 地方交付税 扶助費 物件費 公債費 衛生費 農林水産業費 労働費 譲与税・交付金 歳出(目的別) 歳入 費 目 金 額 構成比 費 目 歳出(性質別) 金 額 構成比 区 分 金 額 構成比 税 9,560 34.8 議 会 費 266 1.0 人 件 費 5,203 19.2 譲与税・交付金 1,395 5.1 総 務 費 3,158 11.7 扶 助 費 5,975 22.1 地 方 交 付 税 3,810 13.9 民 生 費 9,857 36.4 公 債 費 2,915 10.8 国 県 支 出 金 5,882 21.4 衛 生 費 3,865 14.3 投資事業費 2,827 10.4 繰 入 金 1,691 6.2 労 働 費 51 0.2 物 費 2,891 10.7 繰 越 金 346 1.3 農林水産業費 633 2.3 補 助 費 等 3,551 13.1 地 方 債 3,566 13.0 商 工 費 298 1.1 繰 出 金 2,620 9.7 そ の 他 1,238 4.5 土 木 費 1,676 6.2 そ の 他 1,082 4.0 27,487 100.0 消 防 費 1,176 4.3 27,065 100.0 (表中の単位:百万円,%) 教 育 費 3,120 11.5 ※表示単位未満四捨五入のため 災害復旧費 51 0.2 2,915 10.8 27,065 100.0 地 合 方 計 合計と一致しない場合あり 公 合 債 費 計 合 件 計 3.収支の状況を見ると、歳入歳出差引額である形式収支から翌年度に繰越すべき財源を 控除した実質収支は 402 百万円の黒字となっています。また、実質収支から前年度の実 質収支を差し引いた額である単年度収支では、63 百万円の黒字、単年度収支に財政調整 基金積立額及び地方債の繰上償還額を加え、財政調整基金の取り崩し額を差し引いた実 質単年度収支では 65 百万円の黒字となっています。 (単位:百万円) 歳入決算額 歳出決算額 形式収支 翌年度に繰越 実質収支 A B C=A-B すべき財源 D E=C-D H26 27,487 27,065 423 21 402 63 65 H25 25,367 25,021 346 7 338 304 291 H24 27,335 27,298 37 2 34 △319 △399 H23 26,414 26,042 372 18 354 17 △915 H22 27,478 27,118 359 23 337 43 603 年度 単年度収支 実質単年度 収支 4.主な財政分析指標を見ると、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は 99.7%、市債の 元利償還額の負担水準を示す公債費比率は 11.7%、地方公共団体の財政力の強弱をあら わす財政力指数は 0.739(過去 3 ヵ年平均)となっています。 (%) 99.7 98.8 100 99.0 財政力指数の推移 14.0 0.820 0.780 0.800 13.0 96 12.3 93.1 12.0 92 90 公債費比率の推移 97.6 98 94 (%) 経常収支比率の推移 15.3 0.746 0.750 0.767 0.740 12.2 92.3 H21 H22 H23 H24 H25 H26 0.757 13.0 13.0 0.739 11.7 11.0 H21 H22 H23 H24 H25 H26 0.700 H21 H22 H23 H24 H25 H26 5.将来にわたる財政負担を見ると、地方債現在高は平成 26 年度末現在 32,707 百万円、 債務負担行為に基づく翌年度以降支出予定額は平成 26 年度末現在 1,166 百万円で、合わ せて 33,873 百万円となっています。ここから、財政調整基金など積立金の平成 26 年度 末現在高 2,165 百万円を差し引いた 31,708 百万円が将来にわたる実質的な財政負担とな ります。 (百万円) (百万円) 40,000 33,000 32,000 31,000 30,000 29,000 28,000 27,000 26,000 25,000 30,000 20,000 10,000 0 H21 H22 H23 H24 H25 H26 地方債残高+債務負担 行為額(左軸) 積立金現在高(左軸) 将来にわたる財政負担額 (右軸)
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