水泥新聞 堺泉北港堺2区 基幹的広域防災拠点 支援などの拠点に変わる。 ベースキャンプ、災害医療 別に、浄化槽が設置された は通常使用する下水道とは 出 動 、広 域 支 援 部 隊 の 集 結 、 た 。さ ら に 注 目 す べ き こ と 圏臨海防災センターは、ト 負 担 を か け る 。そ こ で 、近 畿 ることは健康面、精神面に しかし、トイレを我慢す として位置付けた。 イレを重要なライフライン ことである。 ば、拠点としての機能が発 場 と し て 野 鳥 観 察 や 散 策、 道などが使用できなくなれ え ら れ る 。電 気 、ガ ス 、上 水 が被災することも十分に考 こうした防災拠点そのもの ところが、大災害時には どが支援活動にあたる。 衛 隊 、医 療 関 係 者 、N P O な が 使 用 で き な く な る 。と こ が 失 わ れ れ ば 、当 然 、ト イ レ は な か っ た 。下 水 処 理 機 能 てはあまり注目されること て い た 。一 方 、下 水 道 に 関 し 復旧が大きなテーマとなっ いったライフラインの早期 は、電気、ガス、上水道と こ れ ま で の 災 害 対 策 で キューなどが楽しめる。 防災センターは一般の建 物以上に災害に強い構造に 災害時に防災拠点として の機能を維持する施設 東 日 本 大 震 災 の よ う な 大 な っ て い る 。し か し 、仮 に 建 揮できなくなる。 ろが、臭気や衛生面などを そしてひとたび災害が発 生した時には大型船舶によ な った時には配管操作に を 設 け 、下 水 道 が 使 え な く センターは敷地内に浄化槽 そこで、近畿圏臨海防災 である。 震災で明らかになった事実 阪神淡路大震災や東日本大 な っ て し ま う 。こ の 問 題 は 、 水は流すことが出来なく てしまうだけで、トイレの 施設までの下水管が破損し は ど う だ ろ う か 。下 水 処 理 たとしても、下水処理施設 規 模 な 災 害 が 発 生 す る と、 ン タ ー で あ る 。こ こ で は 自 なるのが近畿圏臨海防災セ の際に被災地支援の拠点と 圏における大規模災害発生 が 重 要 に な る 。京 阪 神 都 市 手際よく被災地へ送ること 物そのものに被害がなかっ トイレも重要なライフ ライン そこで近畿圏臨海防災セ 多少犠牲にしてでも、用を 治 体 の 防 災 担 当 者 、消 防 、自 ンターには、電気や上水の 足すことさえできればいい 家族や知人と一緒にバーベ . る 支 援 要 員 の 集 結 や 出 動、 供給が断たれた場合を想定 という考え方がこれまでは 救援物質の搬入・搬出、ヘ ▲海水淡水化装置 様々な救援物資や救援隊を 電 話(052)733-0325 して、自家発電装置や海水 9ヘ ク タ ー ル の 港 湾 緑 地 で 域 防 災 拠 点 は 全 体 と して 発 行 FC水 泥 編 集 室 あった。 第 9 号 淡水化装置などが整備され 堺泉北港堺2区基幹的広 広大な緑地を利用し た堺泉北港堺2区基 幹的広域防災拠点 24 リポートから被災地域への ▲センターに設置されている浄化槽 災 害 時 に お け る 復 旧 活 動 の拠点となるのが防災拠点 だ 。大 阪 府 に あ る 堺 泉 北 港 堺 2区基幹的広域防災拠点は、 首都圏に続き国内では2例 目として平成 年4月から 供 用 が 開 始 さ れ た 。こ こ に 通 常使用する下水道とは別に フジクリーンの浄化槽が設 置 さ れ た 。下 水 処 理 は 電 気 、 ガ ス 、上 水 道 と 並 ぶ 重 要 な ラ イフラインの一つだ。 《浄化槽でライフラインを強化》 あ る 。普 段 は 市 民 の 憩 い の ◀ 27 2015 年(平成 27 年)9月5日 日曜日 発行 水 泥 新 聞 (1) うにした。 化槽に切り替えられるよ よ っ て 汚 水の流れを浄 り ま す 。そ こ で 汚 水 の イレは使用できなくな う な 事 態 に な れ ば、ト 取りが追いつかないよ な り ま せ ん 。も し 、汲 み なってくる。 配慮することが重要に か ら こ そ 、周 辺 の 衛 生 に か な い 。む し ろ 災 害 時 だ いいというわけにはい 災 害 時 の ト イ レ と い 浄化槽を導入すること に処理して放流できる 下水道の水質基準同等 していく。 も活用することを提案 た特長を防災の視点で リーンは浄化槽の優れ る 案 が あ っ た 。し か し 、 う に 、フ ジ ク リ ー ン を は 役割や機能についての 防 災 拠 点 に つ い て の 災 害 時 だ か ら と い っ 難 所 か ら 備 蓄 倉 庫 、救 援 物 資 の 集 積 所 、が れ き 置 き 場 、応 急 復 旧 活 動 の 拠 点 、本 部 施 設 や そ の 予 備 施設等幅広い概念で捉 え ら れ て い る 。一 方 、 狭 義には本部施設や応急 復旧活動の拠点の意味 で 用 い る こ と が 多 い ﹂と している。 範囲にわたることが多 い。そ こ で 都 道 府 県 域 を 越えて、救援物資などの 中継拠点となる施設も必 要となる。これを﹁広域防 災拠点﹂としている。 さ ら に 都 道 府 県 単 独 では対応が不可能な広 域、あるいは甚大な被害 に対し応急復旧活動を展 開するための施設を﹁基 幹的広域防災拠点﹂とし て、国が主体となって整 備が進められ、京阪神都 市圏では﹁堺泉北港堺2 区 基 幹 的 広 域 防 災 拠 点﹂ と首都圏では﹁東京湾臨 海部基幹的広域防災拠 配管・動力機器を減らしたシンプル設備 ▶ 点﹂が整備されている。 http://www.fujiclean.co.jp/ 貯 留 機 能 だ け で な く、 こ れ か ら も、フ ジ ク えば仮設トイレの設置 に し ま し た﹂と 関 係 者 震災時に強い浄化 槽の新たな役割 が 一 般 的 で あ っ た 。近 畿 は 語 っ て い る 。 貯留槽は臭気がひどく、 じ め 浄 化 槽 メ ー カ ー が 定義は明確ではない面 ・防災拠点とは 用語解説 圏臨海防災センターに 東 日 本 大 震 災 で は、 被災した人達がトイレ お い て も 、当 初 は 下 水 道 が使えなくなった時に を快適に使用できるよ 一丸となって仮設住宅 化槽を導入することに てトイレ排水をはじめ ま た 災 害 は 市 町 村 と いった枠を超えて、広い 清掃頻度は6カ月に1回以上 51人∼180人槽 社 /名古屋市千種区今池四丁目1番 4号 〒464-8613 ☎(052)733-0325 店 /札幌・東北・東京・名古屋・大阪・福岡 営業所/全国24ヶ所 本 支 BOD15mg/L以下は下水道の放流基準と同等です。 窒素負荷に応じた設計が可能 BOD 15 mg/L 以下 COD 25 mg/L 以下 S S 10 mg/L 以下 T - N 20 mg/L 以下 (一財) 日本建築センターによる性能評価値 環境配慮型浄化槽 放流水質 点検頻度は3か月に1回以上 計画汚水量: 2. 55∼36㎥/日 メンテナンスの簡素化 嫌気ろ床担体流動循環ろ過方式 レイアウトフリー設計 PCN 型 施工性向上 フジクリーンプラント 三位一体でパワーアップ 災害時でも活躍するフジクリーンの浄化槽 備えて貯留槽を設置す センターの居住環境が も あ る が 、内 閣 府 に よ る な り ま し た 。貯 留 槽 に とした生活排水を処理 と﹁ 広 義 に は 避 難 地 ・ 避 に浄化槽を設置した。 ▲東日本大震災時の仮設浄化槽 (PCN型×2系列) 悪化する恐れがある。 ﹁ 防 災 拠 点 で の 活 動 はただでさえ厳しいも の で あ り、活 動 す る 職 員にできる限り良好な 環境を提供すること も、災 害 救 助 や 早 期 復 旧にとって不可欠で す 。そ こ で 検 討 し た 結 たまった汚水は最終的 をせずに垂れ流しても 果 、貯 留 槽 で は な く 、浄 には汲み取らなければ ▲堺泉北港堺2区 基幹的広域防災拠点 ※国土交通省 近畿地方整備局 港湾空港部HPより 2015 年(平成 27 年)9月5日 日曜日 発行 水 泥 新 聞 (2)
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