2016.04.19 建設委員会

平
成
2
8
年
建設委員会会議録
と
品
き
平成28年4月19日
川
区
議
会
平成28年 品川区議会建設委員会
日
時
平成28年4月19日(火) 午後1時00分~午後5時27分
場
所
品川区議会 議会棟6階 第2委員会室
出席委員
出席説明員
委 員 長
こんの 孝 子 君
副委員長
木 村 けんご 君
委
員
鈴 木 真 澄 君
委
員
高 橋 伸 明 君
委
員
つ る 伸一郎 君
委
員
安 藤 たい作 君
委
員
筒井 ようすけ 君
委
員
西 本 貴 子 君
藤 田 都 市 環 境 部 長
中 村 都 市 計 画 課 長
今 井 住 宅 担 当 課 長
寺 嶋 木 密 整 備 推 進 課 長
稲 田 都 市 開 発 課 長
東野まちづくり立体化担当課長
鈴
三
木
建
築
課
長
ツ
橋
環
境
課
長
小林品川区清掃事務所長
松代防災まちづくり部長
曽 田 災 害 対 策 担 当 部 長
兼 危 機 管 理 担 当 部 長
安 井 土 木 管 理 課 長
桑波田交通安全担当課長
多
並
道
路
課
長
矢 木 用 地 担 当 課 長
溝
口
公
園
課
長
和 田 河 川 下 水 道 課 長
古
巻
防
災
課
長
黒 﨑 防 災 安 全 担 当 課 長
○午後1時00分開会
○こんの委員長
ただいまから、建設委員会を開会いたします。
本日の予定ですが、審査・調査予定表のとおり幹部職員の異動について、視察、報告事項、所管事務
調査の報告書(案)およびその他と進めてまいります。
また、理事者より追加提出のあった資料につきまして、机上にお配りしておりますのでご確認くださ
い。
本日も効率的な委員会運営にご協力をよろしくお願いいたします。
1
幹部職員の異動について
○こんの委員長
それでは、予定表の1、幹部職員の異動についてを議題に供します。
本件につきまして、理事者より、ご紹介願います。
○松代防災まちづくり部長
それでは、防災まちづくり事業部で幹部職員の異動がございました。ご紹介申し上げます。着座で失
礼いたします。
まず、桑波田交通安全担当課長でございます。
○桑波田交通安全担当課長
よろしくお願いします。
○松代防災まちづくり部長
続きまして、多並道路課長でございます。
○多並道路課長
よろしくお願いいたします。
○松代防災まちづくり部長
続きまして、矢木用地担当課長でございます。
○矢木用地担当課長
よろしくお願いいたします。
○松代防災まちづくり部長
続きまして、溝口公園課長でございます。
○溝口公園課長
よろしくお願いいたします。
○松代防災まちづくり部長
続きまして、古巻防災課長でございます。
○古巻防災課長
よろしくお願いいたします。
○松代防災まちづくり部長
防災まちづくりは、部内異動を含めまして以上でございます。
それ以外は以前のままの体制でございます。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
-1-
○藤田都市環境部長
私のほうからは、都市環境部の幹部職員の異動につきまして、報告をさせていただきます。
まず、都市環境部の組織でございますけれども、空き家対策をはじめ、住宅施策を重点的に推進する
ために都市計画課の中にありました住宅担当から住宅課を新設してございます。また、鉄道立体化事業
や周辺まちづくりを進めるために都市開発課の中にまちづくり立体化担当を設ける組織改正を行ってご
ざいます。
それでは、新たなメンバーを紹介させていただきます。着座にして失礼いたします。
今井住宅課長でございます。
○今井住宅課長
よろしくお願いいたします。
○藤田都市環境部長
稲田都市開発課長でございます。
○稲田都市開発課長
よろしくお願いいたします。
○藤田都市環境部長
東野まちづくり立体化担当課長でございます。
○東野まちづくり立体化担当課長
よろしくお願いいたします。
○藤田都市環境部長
なお、私藤田をはじめ、品川区清掃事務所長、都市計画課長、木密整備推進課長、建築課長、環境課
長については変更はなく、以上の体制で平成28年度都市環境部として取り組んでまいります。どうぞ
よろしくお願いいたします。
○こんの委員長
ご紹介ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
それから、人事異動により、当委員会の書記でありました桑谷書記から鳥海書記にかわりましたので、
よろしくお願いいたします。
○鳥海書記
鳥海と申します。よろしくお願いいたします。
○こんの委員長
引き続き、横田書記もよろしくお願いいたします。
以上で、本件を終了いたします。
2
視察
○こんの委員長
次に、予定表2の視察を行います。
本件視察では、平成28年3月11日にリニューアルオープンいたしました、しながわ防災体験館に
つきまして、建設委員会として視察をしてまいります。
委員および視察に行かれる理事者はお手元の資料のうち、しながわ防災体験館のリーフレットをお持
ちのうえ、第2庁舎(防災センター)2階にお集まりをお願いいたします。
-2-
議会の運営上、暫時休憩をいたしますが、なお、再開につきまして、1時45分を予定しております
ので、視察が終わり次第、この第2委員会室にすぐにお戻りをいただきたいと思いますので、よろしく
お願いいたします。
それでは、会議の運営上、暫時休憩いたします。
○午後1時04分休憩
〔視察場所:しながわ防災体験館(品川区役所第2庁舎(防災センター)2階〕
○午後1時38分再開
○こんの委員長
休憩前に引き続き、建設委員会を再開いたします。
3
報告事項
⑴
東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)について
○こんの委員長
予定表の3、報告事項を聴取いたします。
初めに、⑴の東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)についてを議題に供します。
本件につきまして、理事者よりご説明願います。
○中村都市計画課長
それでは、東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)について説明させていただき
ます。資料をご覧いただけますでしょうか。
まず、1番といたしまして、整備方針の決定でございますけれども、平成28年3月30日、東京都
より公表がありました。区といたしましては防災性の向上、また交通ネットワークの充実の観点から区
内の計画道路につきまして、全てにおいて都に対し必要な対応を求めているものでございます。
その中で、今回結果といたしまして、2番、品川区内の選定路線といたしまして、4路線が選定をさ
れました。こちらの4路線が平成37年度までに優先的に事業に着手する路線でございます。
上から補助26号線、この施行者は東京都でございます。補助26号線は、放射2号線、平塚橋の交
差点から少し目黒区側、武蔵小山側に行ったところ、東急目黒線ということで、武蔵小山駅のところま
でという区間でございます。
それから、補助162号線、こちらは八ツ山の踏切がありまして、失礼いたしました。地図が、次の
ページにしておりましたので、大変失礼いたしました。次のページもあわせてご覧になっていただきな
がら説明を聞いていただければと思います。
今、補助26号線はこの地図の中で茶色が区境でございます。この左半分のところに都-28と書か
れた青い線がございます。青い線が補助26号線でございます。それからピンクの線が3本ございます。
これが品川区施行の路線ということで、この一番右上の区-16と書かれたピンクの線、これが補
助162号線でございます。こちらは八ツ山の踏切から少し南のほうへ行ったところに都営住宅があり
まして、都営住宅の交差点の角のところから南のほうへずっと行きまして、そして山手通りを越えて、
あと目黒川も越えて、新品川橋を越えまして、元なぎさ通りにぶつかるところまでの区間でございます。
それから、中ほどの区-17と書かれましたピンクの線でございますけれども、これが補助163号
線、これは区役所の前の通りでございまして、西品川一丁目から区役所の角の交差点のところ、補
助26号線にぶつかるところまででございます。
-3-
それから、補助205号線が一番左下のピンクの線でございます。区-18と書かれたところでござ
います。こちらも西大井付近のところから西へ行きまして、補助29号線にぶつかるところまでとい
う3本の路線でございます。
また、お示しいたしました四つの優先整備線以外に、この図には記載されておりませんが、1本見直
し候補路線というのがございます。こちらはまた後ほどご説明させていただきます。
それでは、資料の表紙をご覧になっていただきまして、お戻りいただけますでしょうか。
3番の建築制限の緩和でございます。こちらは現在都市計画道路の優先整備路線内に入った建築物を
建て直したり、あるいは新築したりする場合には、建物の高さといたしまして、最高で2階建てまでが
建てられるということになっておりましたけれども、これが第四次優先整備路線の今回の4月1日から
制限の緩和ということで、優先整備路線内の道路内の建築物におきましても、3階建てまでが可能とな
るということでございます。こちらは、「新たな建築制限の基準」と四角で囲まれた部分の中でござい
ますけれども、市街地開発事業、区画整理や再開発、こういった事業の支障にならないことという条件
がございます。それからあと、その下が階数3、それから高さが10m以下で、地下を有しないことと
いうことです。
それからその次が、主要構造部が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造、その他これらに類する。
これらに類するというのは、地下を有しないというのもあわせまして、道路を整備する際に撤去がしや
すい、なるべく構造的に配慮していただきたいという意味から来るものでございます。
続きましてその次が、建物が都市計画道路区域の内外にまたぐ場合には、将来都市計画道路内の部分
だけを解体して分離するような、そういった設計の配慮を求めるものでございます。
今回優先整備路線の選定におきましては、ポイントとしては以上でございます。
それから、次の資料をご覧になっていただけますでしょうか。整備方針の概要版と書かれたホッチキ
スどめの資料でございます。
こちらは1枚表紙をおめくりいただきまして、下に1ページと書かれております。こちらは下の流れ
図、フロー図でございますけれども、整備方針の流れということで、これは基本目標に沿っているか、
またネットワークの検証ですとか、いろいろな条件がございまして、これが左のほうへ行きますと優先
整備路線に選定というような流れになってございます。
そして、ここにオレンジ色の四角で囲みました見直し候補路線というのがございます。こちらのほう
をちょっとご紹介したいと思います。
ページをおめくりいただきまして、A3の三つ折りで13ページというのをお開きいただきたいと思
います。後ろから2枚目のページになります。こちらは東京都全体の地図でございますけれども、この
中で品川区あたりをご確認いただけますでしょうか。黒文字で品川区と、ちょっとわかりにくいかと思
いますが、書かれているところをご確認いただければと思います。品川区と書かれました右側に縦に赤
い線が1本ございます。これがそのさらに右側の凡例でいきますと、計画内容再検討路線ということで
ございます。こちらのほうは、計画の廃止や幅員の縮小、こういった計画の方向性を今後検討していく
べき路線という形で位置づけられております。
これは位置的なものなのですけれども、京浜運河に東京モノレールとそれから首都高羽田線が通って
おります。この首都高速道路とそれから陸地の部分に京浜運河の水面があるのですけれども、この水面
上を首都高速道路羽田線と並行して走るような経路になっております。北は天王洲アイルの交差点がご
ざいます。そこから南のほうへ下っていくようになりまして、そして南のほうは内陸のほうを通ってお
-4-
ります海岸通りにぶつかるところまでということで、約2.4㎞か2.5㎞ぐらいあるかと思います。
こちらのほうは、まず一つ目は、首都高羽田線が今現在更新工事を行っております。これが平成37
年までということで、この工事中は物理的に整備をすることが不可能だというところがございます。ま
た、この放射18号でございますけれども、見直し路線、計画再検討路線につきましては、内陸側のほ
うに並行して比較的広幅員の道路が走っております。天王洲通りですとか、あるいは海岸通り、こう
いったものが走っているというところで、今現在はこちらはあくまで計画という形で位置づけられてい
るものでございます。こちらは物理的に平成37年まで施工が難しい、あるいはまた同規模のものが内
陸部に通っているという観点からいたしますと、現実的には平成37年まで工事ができないという形に
なりますと、第四次優先整備路線の次、第五次の見直しのときに何かの検討が必要になってくるという
ようなことが考えられます。
あと、この概要版のほうでございますけれども、今申し上げました品川区内の道路のほかに区部ある
いは多摩地域に分けまして、また都施行、区施行と分けまして、一覧表でその他の道路も記載されてお
りますので、また後ほどご確認をいただければと思います。
それから、この優先整備路線の選定に当たりまして、前回が平成27年、昨年の6月8日の当委員会
に報告をさせていただいたわけですけれども、そのほかにパブリックコメントを行ってございます。こ
のパブリックコメントの中で品川区内の道路に関するところをご報告させていただきたいと思います。
全体としては、このパブリックコメントは2,862通でございましたけれども、品川区内に関係あ
るところといたしましては補助162号線、補助162号線は先ほど申し上げました八ツ山の都営住宅
の角から南へおりてくる道路ということで、こちらのほうは1件ございました。これは意見といたしま
しては、東京都のパブリックコメントのご意見といたしましては、平成21年の告示第15号の都市計
画決定を起源にした計画は、もともと違法であると。ですので、この状況下で道路に税金を使うべきで
はないというような意見がございました。また、これは見解といたしましては、都市計画法に基づき、
昭和21年から新しい都市計画法施行の際に、旧法から新法へと引き継がれているというような見解で
ございます。
それから、補助205号線に関してでございます。補助205号線につきましては、全部で36件の
ご意見がございました。それを大きくまとめますと、一つはまず駅に車で迎えに行くことがあるという
ことで、整備されると走りやすい道路となる。また、現在一方通行の規制で、西方面から駅へのアクセ
スが不便である。当該路線ができるととても助かると。また、今度はおおむね反対としての意見といた
しましては、特定整備路線である補助29号線の整備の進捗を見てから整備を検討するべきであると。
補助29号線の整備がなされないまま道路の整備が、補助205号線が行われるとしますと、行きどま
りの道路をつくってもしようがないのではないかと。また、踏切が残るのであれば、交通量だけ増えて
渋滞が深刻になりますということでございます。
これにつきましては、将来のネットワークの検証において、交通処理機能の確保のために、また補
助21号線その他の道路との連結において、今より防災性が向上する、またネットワークに資するもの
であるというような見解で選定したというものでございます。
それから最後になります。最後は、事業中の路線についてご意見がありました。この中で、補助28
号線、補助29号線、それから放射2号線についてでございます。こちらは、道路の整備について、道
路としての必要性に疑問を感じるというようなもの、それからあとは、延焼遮断帯のための道路整備で
はないというようなもの、こういったご意見がございました。この特定整備路線につきましては、現在
-5-
事業中でございますけれども、延焼遮断帯としての機能、また交通の円滑化としての機能、こういった
ものを目的として引き続き事業を行っていきますというような考え方でございます。
○こんの委員長
説明が終わりました。
本件に関しまして、ご質疑等ございましたら、ご発言願います。
○安藤委員
まず、都施行と区施行というふうに分かれているのですが、主にその違い、特に財源的なところから
の違いというのは何なのかというのをご説明していただきたいのと、今回案がとれて整備方針となっ
て、10年間の間に優先的に整備するということなのですが、実際の今後のスケジュール的なところな
のですが、住民への説明会はいつぐらいに行われるのかというスケジュール的なところをちょっと、私
はこれは性急に進めるべき道路ではないと思っているのですけれども、現状のスケジュール的なところ
の考えがあれば、お願いします。
○中村都市計画課長
都施行と区施行の違いでございますけれども、これは道路の幅員ですとか、あるいは二つの区にまた
がるというような、そういったもろもろの要件がございます。未整備路線の整備のスケジュールでござ
いますけれども、これは今後10年以内に優先的に整備を行うべき路線として選定ということでござい
まして、まだ具体的な着手については決定をしてございません。この10年の間にそれぞれの道路につ
きまして必要な課題等を検証あるいは検討いたしまして、実現に向けて、またそのときには当然地域の
皆様方に十分な周知を行いながら進めていくということで、現在予定は未定でございます。
○安藤委員
幅員とか複数にまたがるのが都というのはわかったのですけれども、実際に施行する上で品川区の区
施行となると、財源的なところはどうなるのか、一般的な都道とかですと東京都が45%、国が55%
というような財源が出てくるのですけれども、そこら辺はどうなのかというのをお伺いします。
それとスケジュールについては、実際に事業認可申請を出して、認可がされて、そこから個々の地権
者との売買、任意ですけれども、売買契約を進めるというスケジュールになると思うので、すぐにこれ
の計画が出たからといって済むわけではないということは重々承知しているのですが、区としてちょっ
とこの間、道路をすごく推進する方向で進んでいるので、ちょっと私は心配しているのですけれども、
区としてはいつぐらいまでにつくるのだという考えがあるのかどうかというのをスケジュールの点では
二つ目にお伺いします。
それと、ちょっとあわせてなのですが、代表質問で共産党から優先整備路線の区の考え方をお伺いし
たのですが、それぞれの道路について一定整備の必要性ですとか、そういったことを答弁いただきまし
たけれども、やはり率直に言って、ちょっとわからないのですね。特に補助162号線のほうも、補
助163号線のほうも、今回整備対象になっているのですけれども、特に今回私も現地を歩きましたけ
れども、今回の道路整備で車線が増えるわけではないのですよね。多少狭い歩道のところがあるのです
けれども、そこの歩道が広がるかなというぐらいで、もしこの道路が交通の円滑化ですとか、そういっ
た理由が整備の理由であるならば、今回の整備というのはそこにまったくつながっていかないというふ
うな思いがあるのです。そういった点から、今回のそれぞれの3本の道路についての整備の必要性およ
び公共性はあるのか、伺えればと思います。
○中村都市計画課長
-6-
整備についての費用でございますけれども、こちらは全て区で負担ということではなくて、都市計画
交付金、補助金をいただくという形になります。
それからあと、区として整備の時期についての考え方ですけれども、先ほど冒頭でも申し上げました。
区といたしましては、区内にある計画道路につきましては、早急に整備をしてしっかりとした交通ネッ
トワークを構築していきたいというふうに考えている観点からは、早急に整備すべきであると、これが
区の責務であるというふうに考えております。
しかしながら、それぞれの路線におきまして、沿道にお住まいの方々、また道路の拡幅を進めるため
には、いろいろと障害物等条件がございます。こういったものを解決するためには、それを検討する必
要がございますので、現在早急にかかれるかどうかというのは不明でございますけれども、課題が解決
次第整備について進めていきたいというふうに考えてございます。ただ、あくまで現在のところは、先
ほど申し上げましたけれども、未定ということでございます。申しわけございません。
それから、補助162号線でございますけれども、こちらは八ツ山の踏切のほうから南にくだってい
きまして、確かに広い幅員のところもございます。山手通りを抜けて、そして目黒川を渡るところは新
品川橋がございますが、そういったところに行きますと、まだまだ幅員が足りないところもございます
し、また元なぎさ通りの幅員は、補助162号線よりも広い幅員となっておりますので、そういった南
北に流れる道路についての交通の円滑化を図るという意味では、狭い幅員のところを広げることによっ
て、ボトルネックを解消して交通の円滑化を図るという意味では、補助162号線は非常にいいことで
あるというふうに考えております。
○安藤委員
補助162号線のことについてはご説明いただいたのですが、補助163号線のほうはどうでしょう
か。区役所前によく車が、限られた時間ですけれども、並ぶときがありますけれども、今回の道路整備
で車線が増えるわけではないので、直接は渋滞にいっとき見えるようなところを今回の道路整備で解消
されるとは思えないのです。ですから、今回の補助163号線のほうの整備の必要性というのはどこに
あるのかということは1点お伺いしたいと思います。
それとあと、ボトルネック解消というようなことでしたけれども、ということであれば、やはり交通
の円滑化だと思うのですけれども、今回優先整備路線の選定に当たって、交通量予測と自動車について
は、現段階では算出していないということですけれども、やはりそれが本当に必要な道路か、交通の円
滑化にとって必要かどうか、ボトルネックを解消するというのであれば、やはり私は当然現状がこう
なっていて、それを変えなければいけないから整備なのだというようなアクションが必要だと思うので
す。そういった点では、交通量の詳細な調査をしていなくても区としてどのように把握しているのか、
そこら辺もお伺いしたいと思います。
○多並道路課長
私からは、まず補助163号線についてお答えさせていただきたいと思います。補助163号線につ
きましては、平成26年から現在の3期区間ということで、区役所の前の大井町線のガード下の改築工
事を大きな目的として現在進めているところです。今後の計画としましては、まず補助163号線とい
う道路の位置づけとしまして、区の核であります大井町ともう一つの都市軸であります大崎、東京都の
中でも副都心である都市ですけれども、この中を結ぶ非常に重要な路線であるということがまず大きな
ところです。
この中で、補助26号線も整備を進めているところで、ネットワークを進める上で非常に重要な区間
-7-
で今後進めなければいけないというところです。ここの道路につきましても、今後今の3期区間と言わ
れている、残っている区間について、優先整備に位置づけて今後段階的に計画としては区役所のほうの
順番で、こちらから順番に整備をどんどん進めていきたい。
一番のネックのところですけれども、先ほど意味のないというお話がありましたけれども、実は非常
に重要で、幾つかネックの場所があります。補助163号線で言えば、先ほどの大井町線のガードと、
あと品鶴線のガード、こちらのガードがやはり一つ真っすぐに通ることで、今後バス路線等の幹線道路
としての有効的な整備を進める上で重要だというところです。
もうちょっと言いますと、先ほどの補助162号線についても、新品川橋とか橋梁が幾つかあります
けれども、そこの整備を進めることで、今後の区の骨格的な道路を進める上で、品川駅というのが今後
の副都心だけではなくて、日本全体的にも非常に重要な駅になってくる。そこの中で、羽田空港との間
の方向性としては結ぶ路線として南北を結ぶ重要な路線ということで、今後整備を進めなければいけな
いだろうということで、そこのボトルネックを進めていきたいという考えです。
もう一つだけ補足させていただきますと、財源の話ですけれども、今この補助163号線でやってい
るものは、10分の5.5が国庫補助金、防災安全社会資本整備総合交付金というのが入っております。
その残りの財源につきましても、一定の割合で都市計画交付金が入っておりまして、それの残りが財調
というのが基本的な資金のスキームでございます。
○中村都市計画課長
交通量予測につきましては、必要な検証の中では基準として1日6,000台というのがございます。
こちらは補助163号線、その他、今回、優先整備路線に該当するところにつきましてはクリアしてい
ると、これは東京都の情報でございます。
○安藤委員
いろいろご答弁いただきました。整備したことは全く意味がないというふうなことを言うつもりはな
いのですけれども、先ほどちょっと表現に誤解があったら訂正しますが、今6,000台という話もあ
りましたけれども、東京都の基準自体が非常に緩いといいますか、1日6,000台といったら、本当
に渋滞が発生するのでしょうかというぐらいのレベルなので、一つ一つ道路を、例えば品川駅とか大井
町、大崎をつなぐということを挙げればあります、そういう意味はあるかもしれません。
しかし、補助163号線を現状でバスが通れないわけではないわけですよね。だから、今限られた財
源の中で、何を優先して私たちが納めている税金を使うかということが大問題になっている中で、やは
り私は先ほどのパブリックコメントでご紹介いただきましたけれども、まだ補助29号線も通っていな
いのに、補助205号線というのはどうなのかというのは、率直な意見だと思うのです。ですから、
次々とこうした道路に将来、先まで財源を費やしていくという政治のあり方というのは、私はちょっと
疑問を感じております。
今回、優先整備路線ということを都は決定しましたということで、住民の皆さんと一緒に意見を聞き
ながら、必要であれば計画の撤回なども求めていきたいと思いますし、進め方においても、決まったか
らどんどんやるのだという姿勢ではなく、ぜひ住民の方のご意見をしっかり伺っていただきたいという
ふうに思っております。意見です。
○鈴木(真)委員
今ご答弁いただいた補助163号線のネックになっている部分は、品鶴線のところ、その辺も進めて
いく上でぜひ計画的に進めていっていただきたいです。
-8-
都市計画交付金というお話があったのですが、これは都市計画交付金というのは自由に入ってこない。
まだ引っかかっているのか、区からも要望しているのではないですか。交付金はそんなに自由にという
か、入っているのですか。
○松代防災まちづくり部長
都市計画交付金のご質問でございます。我々が理解しているところ、企画財政最新情報等々、まだ
ちょっと整理はしておりませんが、私ども道路部隊での都市計画交付金という位置づけは、都市計画交
付金の全体スキームが都の中で限られています。その中での優先順位の中で、順次交付されるというふ
うに受けとめています。その中の優先順位にこの都市計画道路等のまちづくりの重要な部分というのは
しっかりと入ってございます。
私どもの認識は、本来ならば、このネットワークを基本とする道路づくりは、国および東京都が責任
を持ってやるべきものというふうに思っております。したがって、その財源等は、国ならびに東京都が
しっかりと担保すると思っております。区道に当たりましては、区が責任を持って管理をし、築造して
いくものでありますけれども、そういった意味では、こういった根幹的な幹線道路、また準幹線道路、
補助幹線道路につきましては、区が東京都の役割を区としても事業促進のために担って進めていると、
そういった意味ではその財源は東京都からしっかりいただく、これが基本だというふうに思っておりま
すので、これまでも、これからも財源確保なくして道路整備はないというふうに思っておりますので、
財源をしっかり確保して進めていく、これが我々の責務だと思っております。
○鈴木(真)委員
ちょっと自分ではっきりしない、都市計画交付金を議会からも要望指定事項にたしかあったと思った
ので、ちょっと自分でも確認します。
もう一点、今回第四次の部分、第三次までというのは、どういうふうにクリアしているのですか。第
三次まではどうなっていますか。
○藤田都市環境部長
第三次の都計画道路優先整備路線というような形で行ってきましたけれども、例えば補助26号線の
ところは、平塚橋交差点のところから武蔵小山駅のところまでが指定をさておりました。その中で、第
三次として横に着手した部分として平塚橋の部分、そこまでは終わったということで、第四次の部分で
は、そこの部分を除いた残りの区間を指定するというような形で、継続して行うような形になってござ
います。
また、場所によっては補助28号線ということで、青物横丁のところの前の通りでございますけれど
も、あの辺も整備をしたいということで、東京都のほうが行っておりましたけれども、そこの部分につ
いては、なかなか事業が進まなかったというような形で実施にまで至っていないような路線もございま
す。また、区の部分で言いますと、大崎の駅前広場、あの辺を第三次の路線として指定し、今回整備が
完了したということでございます。
○鈴木(真)委員
自信がなかったのでちょっとお聞きしたいのですが、補助28号線はたしか第三次に入っていたので
はなかったかなと思ったので、第三次の計画というのはどうなったのか、そういう意味で聞いたのです
が。
○藤田都市環境部長
私どもも、あそこの道路が、特に朝方ですけれども、非常に込んでいるということを認識しておりま
-9-
して、東京都のほうにも第三次で指定をして、それが実行できなかったということを考えると、第四次
の路線にもしっかり指定をし、できなかったことはできなかったこととして次につなげることをぜひ考
えてほしいということで、私どものほうからも要望したのでございますけれども、東京都の総枠として
考えたときに、今回は外れてきているということで、今回優先整備路線のほかに特定整備路線というよ
うな形で東京都は事業を進めておりますので、そうした中で今回は残念ながら選んでいただけなかった
のかなというふうに考えてございます。
○鈴木(真)委員
わかりました。地域で優先していいのか、していけないのか、ちょっとまだそこら辺が固まっていな
いところだったので、その辺が優先ではなくなったということ、外れたという考え方でいいわけですね。
わかりました。
○西本委員
確認をさせてください。今回の四つの路線なのですが、既にこれは都市計画道路という位置づけで
あって、その中でここを優先的にやりますよということなのでしょうか。ということは、既に近隣の
方々は十分にわかっていますよということなのか、その該当する方々に、これがどういうふうに告知を
していって、あと10年ですよね、平成37年、10年もない状況の中で、どこまで整理できるのかな
というふうにちょっと不安なところがあるのですが、これからの進め方も含めて教えてください。
○中村都市計画課長
品川区内で計画路線がある中で、未実施区間というのが約16本あります。その中で、今回、既に計
画道路として位置づけられたものが優先整備路線として4路線選定されたということでございます。こ
ちらは地域の皆様方は土地などを買ったり売ったりしたり、あるいはお住まいになっている方のほとん
どが認識をしているはずではございますけれども、売買などの場合にもそういった認識のもとに売買す
ることになっておりますのでご存じだと思いますが、中にはまた古くからお住まいの方で、昭和21年
とか、こういった指定などについて忘れてしまったり、あるいは認識のない方も全くゼロとは言い切れ
ないということで考えております。
しかしながら、整備に着手するに当たりましては、当然のことながら素案を説明したりとか、あるい
はその後のスケジュールなどを早期にお示しをして、当然のことながら生活の再建ですとか、こういっ
たものについて十分地域の方のご意見を聞いて、そして説明を行いまして整備を進めていくという姿勢
でございます。
○西本委員
その中の建築制限の緩和ということで、3階までいいですよというのですが、平成37年度までにと
いう形でありながら、緩和されてもねという、新しく建て直すという人はまずなくて、結局あと9年の
中で、具体的にどういうふうに整理をしていくのか、財産をどのような形で、補償がどのぐらいで、ど
ういう形の補償になるのかわからないのですけれども、そういうことも具体的に示していかないと、た
ぶん急に言われても困ってしまうのではないかな。下手をすると、さっきの第三次の中で取り残しが
あって、もしかしたら第四次でもできないかもしれないねなどという、そうなってくると、本当に第四
次で指定されたものが現実的に、では本当にやるのですかということだと思うのですよね。そこは姿勢
を正していかないと、多分すごい混乱を来すのではないかなと思うのですが、その辺は国や都とかの問
題もあると思うのですけれども、品川区としてはどういうふうに取り組みをしていくのでしょうか。
○中村都市計画課長
-10-
この優先整備路線に指定されて事業に着手するべき、おおむね10年間という期間の中で、現にお住
まいになっている建物自体は、例えば耐震性能を改善するために建て替えを行ったりですとか、あるい
は燃えにくい建物にお住まいになるために防災性の観点からも建て替えするとか、いろいろな理由が建
て替えの方にはあると思いますけれども、そういった個々それぞれの建て替えの目的を阻害するもので
はございません。そういった中で、お住まいになりやすいところで、現在3階建ても大分一般的になっ
てきておりました関係上から、こういった緩和が行われたものですので、通常の生活を送っていただく、
また安心で安全な生活を送っていただくという意味から建築制限の緩和、これを今日から既に始めると
いうことは意義があるというふうに考えてございます。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
ほかにご発言がないようですので、これで本件を終了いたします。
⑵
高速1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)更新工事について
○こんの委員長
次に、⑵の高速1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)更新工事についてを議題に供します。
本件につきまして、理事者よりご説明願います。
○中村都市計画課長
それでは、高速1号羽田線の更新工事について説明をさせていただきます。
こちらは平成27年度から着手をして、今まで説明会等も開かれてきておりますけれども、当委員会
においても平成26年10月に着手に先立ってご報告をしたところでございます。
まず、この資料をご覧になっていただければと思いますが、一番下にございます地図でございますけ
れども、こちらの中で、更新期間といいますのが、京浜運河に、先ほど申し上げました東京モノレール
と首都高羽田線が通っておりまして、この首都高羽田線の更新工事でございます。この地図が、右側が
北側になっておりますけれども、右側のほうですね、天王洲運河のあたりから北のほう、左のほうは
ちょうど地図が切れるところあたりに勝島運河がございまして、そこまで約1.9㎞の更新を行ってい
るところでございます。
ちょっと更新という言葉がわかりにくいかもしれませんけれども、現在老朽化した道路の道路橋を建
て替える、つくりかえるということでございます。この水面に非常にぎりぎりのところで、なかなかメ
ンテナンスもしにくいというところから、現在コンクリートが落下して、鉄筋がむき出しになったり、
あるいは道路の陥没が起きたりとか、そういった老朽化に伴う更新だということを以前ご説明させてい
ただきました。
今回改めて報告を申し上げますのは、この道路の更新工事の工事に際しまして、仮設の搬入路を幾つ
かとって、そして工事車両ですとか資材の搬入、こういったものを行う必要がございます。その場所で
ございますけれども、地図上に水色で示しましたところ、一番左側のほうに①と水色の部分に棒線が引
かれて、①勝島運河左岸用地からそれぞれ右のほうに行きまして、全部で7カ所工事の搬入路として計
画をされているということでございます。
この中で、まず水面側のほうから工事車両とか、そういったものがアクセスするというのが非常に困
難なことから、主に陸側のほうを使った仮設の通路が多く配置をされております。その中で、ポイント
となりますのがこの地図上に赤い丸でお示ししまして、そして矢印で引っ張って拡大図をお示しした部
-11-
分でございます。
こちらは、拡大図のほうをご覧になっていただきますと、こちらに品川シーサイド水辺広場という緑
の帯がございますけれども、こちらの水辺広場と、それからあと青い点線の矢印が縦に通っておりまし
て、こちらが工事用の車両進入路ということになってございます。この車両進入路のほうが、この工事
現場にアクセスをするに当たりまして、この品川シーサイド水辺広場の緑の帯の下の部分にシーサイド
広場に沿って防潮堤が設置をされております。この防潮堤が、工事車両の進入に支障となりますことか
ら、部分的に撤去したいということで、首都高速道路株式会社のほうから相談がございました。
この防潮堤を一部撤去するに当たりまして、この部分を少し奥まった形でコンクリートの壁で囲みま
して、そこにスイングゲートという防潮堤をあけ閉めして出入りするために扉をつけるというような計
画の内容ということでございます。
こちらにスイングゲートのイメージ図というのがございますけれども、コンクリートの壁に鉄のス
チール製の扉を設置して、これが可動式になって、工事車両の搬入のないときには閉まっているという
状態になるということでございます。このスイングゲートの高さでございますけれども、これがこのイ
メージ図では、ちょっと高さが高い、2mぐらいの高さがあって、かなり大規模なものなのですけれど
も、今回この当該地に設置をする予定というものの規模につきましては、高さが70㎝で、幅が4.6
mという寸法だということでございます。これが工事をしていないときには防潮堤を閉める、あるいは
高潮の警報等が出たときにも閉めるというような操作規定をしっかりと設けまして管理をしていくとい
うことでございます。
そこで、まずこの防潮堤を一部撤去してスイングゲートをつけるというのが一つと、そして工事用車
両の青い点線の部分、これが品川シーサイド水辺広場のほうに行く動線にもなってございます。そう
いった関係から水辺広場の公園にアクセスするルートがなくなりますことから、現在水辺広場を工事期
間中閉鎖しなければならないということで、今後首都高速道路株式会社と協議を進めてまいります。可
能性としては、使えなくなる可能性が今非常に高いというところでございますけれども、また協議を引
き続き進めてまいります。
そして、工事のスケジュールでございますけれども、申しおくれましたが、この資料の中ほどにスケ
ジュールがございます。こちら羽田線につきましては上り下りがございますので、先に上り線のほうを
工事をいたしまして、平成32年度の東京オリンピックまでには片方の車線は通れるようにすると、も
う片方は通れないけれども、仮設で通れるようにするというような内容でございます。ちょっとわかり
にくくて申しわけございません。工事期間中はどちらかの車線は必ず工事をしなければいけませんので、
それに伴って、それを補う仮設の車道を設けて、通行止めにならないように配慮するということでござ
います。
この工事が平成34年まで行いまして、その後2年間かけて仮設の撤去を行うと、こういったスケ
ジュールで現在のところ聞いてございます。
○こんの委員長
説明が終わりました。
本件に関しまして、ご質疑等ございましたら、ご発言願います。
○鈴木(真)委員
この工事説明会もほとんど問題なく終わったというふうに聞いているけれども、これは仙台坂を真っ
すぐ行ったところが今の部分ですよね。この車両というのはどのぐらい入るのかというのが気になった。
-12-
なぜかというと、ここが車両進入路というと、その手前の今空き地になっているところ、これから公団
の大きな建物の工事が始まりますよね。その辺の関係で、道路状況はどうなのかというのが気になった。
○中村都市計画課長
首都高速株式会社のほうでは、搬入路についての今可能性を探って、できればこういったところに設
置をしたいというところでございまして、仮設用の搬入路が決定したところでさらに詳しい工事計画を
立てまして、そのときに具体的な工事車両の通行の台数ですとか、そういったものがわかるのではない
かと、今は搬入路の検討ということで、現在は不明というか、まだ計算できていないというところでご
ざいます。
○鈴木(真)委員
やることに基本的に反対するわけではなくて、やっていってもらわないと高速の下は大分ひどい。
我々はこの前運河のほうから通ったのですけれども、大分ぼろぼろになっていて、船に乗っかって見た
ときも、ひどい状況というのは十分承知している。何でというのは、橋の入り口の角が、大きな工事が
始まってしまうとこちらと車が相当重ならないかなと。逆にもう一つ裏の道を搬入路に使えないのかな
というのが気になったので、カーブで切れないところが、その辺をもうちょっと調整できればという気
がしたので、検討してもらえるようにお話しできればと思います。
○こんの委員長
ご意見ですか。
○鈴木(真)委員
はい。
○安藤委員
かなり難工事といいますか、必要な工事だと思いますけれども、進めていってもらいたいのですが、
工事金額が739億円ということで、かなりの負担、10年間ということなのですけれども、いかがか
なという印象がありますが、それで更新して何年ぐらいの耐久年数なのかをお伺いします。
それと二つ目ですが、更新線が現状より大分高さ的に高くなるのですけれども、それによる周辺の住
環境などへの影響ですとか、対策などはどのように考えていらっしゃるのかお伺いします。
あと、すみません、三つ目なのですが、公園ですね、シーサイド水辺広場のほうがということなので
すが、10年間となると、かなりの間全部閉園ということになるのでしょうか。そこら辺、ちょっと確
認でお伺いします。
○中村都市計画課長
まず、耐用年数についてでございますけれども、現在の既存のものが開通から約50年経過、当時東
京オリンピック開催、都の社会的要請から海上部に急遽建設されたということでございまして、50年
経過ということでございます。条件にもよりますけれども、海上で例えば潮風に当たったりとか、そう
いったところでは、特別な措置も、表面の措置も行われるわけでございますけれども、やはり通常の耐
用年数としては一般的に50年と言われております。ただ、特に高耐久でつくったりというようないろ
いろと新しい技術も出ておりますけれども、常識的な範囲といたしまして、通常のメンテナンスを行っ
た中では50年が標準なのかなと。特に確認をしたわけではございませんけれども、今大体一般的なと
ころで申し上げております。
それから、周辺の住宅への影響でございますけれども、そちらのほうは高さが変わることによる景観
ですとか、あるいは騒音などもやはり影響があると考えられますけれども、こちらにつきましては、首
-13-
都高速株式会社のほうでは景観に配慮したデザインにするということと、騒音についても防音パネルな
どを設置して、近隣への影響を可能な限り低減して設計していくと聞いております。
○溝口公園課長
区立のシーサイド公園の水辺広場の関係でございます。やはり工事をしていく上で、どうしても作業
帯がとれない中、万やむを得ないところでの閉鎖であるというふうに聞いておりますので、また今後工
事に具体的に入っていく中で、閉鎖の範囲、そういったところも踏まえてしっかり検討していきたいと
いうふうに思っております。
ただ、ここにつきましては、東中延四丁目地区の地区計画で水辺広場として位置づけられているもの
ですから、今回一時的に使えなくなっても、将来工事後にはまた同じように水辺に親しめる公園として
開放していく、そういった考えでございます。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
ほかにご発言がないようですので、これで本件を終了いたします。
⑶
品川区景観計画における大崎駅周辺地区重点地区策定について
○こんの委員長
次に、⑶の品川区景観計画における大崎駅周辺地区重点地区策定についてを議題に供します。
本件につきまして、理事者よりご説明願います。
○中村都市計画課長
それでは、品川区景観計画における大崎駅周辺地区重点地区策定について説明をさせていただきます。
まず、今回この大崎駅周辺の重点地区の策定におきまして、前回の平成27年11月に当委員会で報
告をさせていただきました。そのときには、この景観形成基準の中身について説明をさせていただいた
ところでございます。この後に、地域での説明会を経て、そしてパブリックコメントを実施いたしまし
た。パブリックコメントにつきましては、昨年の11月22日から12月21日まで30日間行いまし
た。そして、その後、景観審議会、それから都市計画審議会への報告を経て、今回当建設委員会に報告
するものでございます。
まず、パブリックコメントの実施内容でございますけれども、パブリックコメントの結果といたしま
しては、応募数といたしまして、合計14件ございました。この中で、次のページにその主な意見をお
示ししております。これは全部で大きく7件ございます。いただいた意見は14件ということでござい
ますけれども、この中にこれ以外に景観とは直接関係のないご意見等もございましたので、また後ほど
幾つかご紹介をいたしますけれども、この7件が景観に対するご意見ということで承っているところで
ございます。
次のページをおめくりいただきまして、主な意見といたしまして、この七つをご紹介させていただき
たいと思います。一つ目につきましては、遠方から大崎であることが認識できるデザインというところ
で、ちょっと具体性に欠けているというところもありまして、一貫したテーマを設けるべきだというご
意見に対しまして、本文のほうを修正いたしました。
それから2番目の桜の名所、御殿山を景観特徴に盛り込むべきというものでございますけれども、こ
ちらにつきましては、この御殿山の桜の名所、これは大崎駅周辺地区におきましては、今現在一定程度
の規模の建物の建築が進みまして、桜をはじめ、いろいろな樹木、そういったものを大切にするという
-14-
ような考えは当然のことでございますし、またこれからの建築とそれから景観の形成に際しても十分配
慮するべきものではあると思いますけれども、御殿山の桜の名所というものが、この大崎駅周辺地区内
において景観の特徴として盛り込むには少し無理があるというところで、ただ樹木や当然桜も大事にし
ていく、そういった景観に対する配慮は求めていくという考え方でございます。
それからあと、基準案は抽象的だということでございますけれども、今後、運用指針のほうは、大崎
の周辺地区におきまして解説を加えて指針を作成する予定でございます。これはその中ではイラストで
すとか、あるいは表ですとか、いろいろなものを使いまして理解しやすいものをつくっていくというと
ころで工夫をしていきたいと考えております。
それから、小関通りと目黒川緑道との通り抜け空間でございますけれども、こちらのほうも通り抜け
空間が小関通りから川のほうへ抜けるというのは非常にいいことでございますけれども、ただあまり小
規模な建築物に求めると非常に厳しいという基準になりますので、ここでは一定規模以上のものについ
てそういったものを求めていくという考え方でございます。
あとは、明度の低い色彩は使用範囲を抑えるということで、これははっきり言って暗い色ということ
でございます。確かに真っ黒ですとか、いろいろやはり色として非常に使うのには疑問な色もございま
すけれども、この景観形成の中ではある一定の範囲内の色を定めまして、その中で暗い色も中にはござ
いますけれども、全体のアクセントの色をつけたりとか、いろいろな工夫によって周りとの調和を図る
ように区のほうで指導していきたいというふうに考えてございます。
あと、ビューポイントからの空の見え方や緑の見え方を加味してほしいということで、これは特に今
回、目黒川から見た景観を大切にしたいというふうに考えてございまして、橋梁に立ったとき、あるい
は船で目黒川を通行するときに、そういった見え方についても配慮して、そういったものを景観指導の
中で配慮を求めていくという考え方でございます。
最後の7番でございますけれども、これ以上高い建物を建てないという基準にしてほしいということ
でございますが、これは景観計画の中では、各法令の範囲の基準の中で適合する建築物を建築する中で
のデザインの工夫をお願いするというものでございまして、高さや規模、そういったものについてはな
かなか景観という観点から制限を加えることは難しいのですけれども、ただ見え方の中で調和を図るこ
とによって、そういった周りの方が感じる異質感を非常にいい印象にしていくというように指導してい
ければというふうに考えてございます。
いただきました主な意見はそういったところでございます。
それからあと、この直接的な意見でないところでどういった意見があったのかというのを二、三紹介
させていただきます。
一つは、ある特定の建物を指した上で、そのデザインについて批判をするような、そういったものが
ございました。あるいは目黒川にふたをして、ジョギングコースをつくってほしいですとか、あとJR
の鉄道の騒音の対策をしてもらいたいというようなご意見等もございました。
それから、恐れ入ります、資料の表紙にお戻りいただきまして、今後の予定でございますけれども、
平成28年6月1日に告示を行いまして、そして周知期間3カ月ほどを見まして、平成28年9月1日
に施行を考えてございます。
○こんの委員長
説明が終わりました。
本件に関しまして、ご質疑等ございましたら、ご発言願います。
-15-
○安藤委員
きのう、基準案の住民説明会が開かれたと思うのですが、これは何回開いて、延べ何人の参加だった
のか改めてお聞きしたいのですが、といいますのは、かなりの人数が参加されたような記憶があるので
すけれども、今回パブリックコメントの意見が計14件ということなのですが、それに比べれば少し少
ないのかなという印象を私は持っているのですが、今回の14件という数は区としてはどのように評価
しているのかもあわせてお願いします。
それと二つ目なのですが、いただいた意見要旨の中の7番目のところで、これ以上高い建物を建てな
いでほしいということで、やはり景観の上で建物の高さですとか圧迫感というのは大きな要素を占める
と思います。こういった意見が出るのは当然かなと思うのですけれども、それに対する回答、「周辺の
街並みとの調和を図る」というような表現にしていますよという回答なのですが、「周辺の街並みとの
調和を図る」という基準は、つまり高い建物を抑制する中身ということでいいのかどうか、そこら辺が
ちょっとわからなかったのでお伺いします。
○中村都市計画課長
説明会の開催状況でございますけれども、説明会のほうは全部で4回開催をしております。当初3回
開催する予定でございましたけれども、大崎第一区民集会所におきまして、初日に開催いたしましたと
ころ、非常に多くの方が参加をいただいたということで、また後日改めて2回に分けて開催をするとい
うことになりました。合計4回の参加者は全部で149名でございます。
この説明会の中で出されました意見では、反対という意見ではなくて、この基準を定めるのであれば、
どういったものがいいのかといったご意見を幾つかいただきました。その中には、まず一つは壁面や屋
上の緑化について定めてはどうだというご意見もいただきました。それからあと、副都心にふさわしい
都市景観というものを何か直感的にわかりやすいような表現で、基準として定めたほうがいいのではな
いかといったような意見もいただきました。
またそれ以外に、この制度そのものの、この景観基準に不適合となった場合の罰則規定があるのかと
か、そういった制度に対するご意見をいただいたところでございます。
先ほどいただいたご質問の中で、屋上緑化や壁面緑化につきましては、区の中でも緑化について緑の
条例等がございますので、その中で対応していくというところもあります。
また、副都心にふさわしい都市景観というところでは、このデザインにつきまして、あまり制限を厳
しくいたしますと、具体的に定めますと、そういった定められた範囲内でしか建物の形やデザインが行
うことができないということがございまして、この辺は周辺との調和というものの中で、区の職員がそ
れぞれの個々の状況に応じて事業主と話し合いをして打ち合わせをしながら決定していくというような、
そんなところが今までも行われている手法であるのかなというふうに考えております。
基準に不適合となった場合の罰則としての氏名の公表ですとか、あるいは罰金ですとか、いろいろご
ざいますけれども、こういったものは制度の説明をして終わっております。
それからあと、高さについてですけれども、これは例えば周辺との調和という中で、高さそのものに
物理的に制限を加えるとか、そういったところではなくて、例えば高層の建物等におきましては圧迫感
を軽減するために、例えば横のラインを強調するよりも、縦のラインを強調したほうがいいとか、いろ
いろとデザイン上の工夫が、見え方の工夫がございます。そういったものを景観審議会の専門の委員と
かからいろいろとアドバイスや相談を受けながら、景観に配慮した建物として建築をしていただくとい
うような形になるかというふうに考えてございます。
-16-
○安藤委員
今回14件、説明会は149名だったのですけれども、詳細をご紹介いただいたのですが、14件と
いう数、この数をどう評価しているのかということをお伺いしたいので、すみません、説明をお願いし
ます。
○中村都市計画課長
説明会の中では、一部しかご紹介できなかったのですけれども、いろいろと景観に対してそれぞれや
はり重点地区制定に向けて前向きな意見をいただいたところでございます。そういったところで、非常
に149名という多くの方が参加をいただいて、それで十分にこの説明会としては周知ができたのかな
というふうに考えております。
また、この説明会の案内を送るに当たりましては、権利者の方々に郵送という形をとったわけですけ
れども、この中にはこの説明会で使用する資料等を入れて、また説明会に来られないことも想定して、
さらにそれを読んだだけで非常にわかりやすいように案内の内容を工夫したというようなところもある
かと思います。そういったところで理解度を深めていただいたのかなというふうに考えております。
そういった中でパブコメを行ったというところで、パブコメについてはそういった件数であるという
ふうに受けとめております。
○安藤委員
説明会に関しては多くの件数をいただき、かなり周知できたということなのですけれども、その結果
として、やはりその場でいろいろ質問を受けたと、意見を出そうというところで、パブコメを行った
ら14件という数だったのですけれども、そういう数だと受けとめておりますというと、ちょっと何も
その数に対して区がどういう評価をしているのかがわからないので、結果としてパブコメの14件とい
う数に関してはどのような評価をされているのかということを、ちょっとすみません、何度も、お聞き
します。
○中村都市計画課長
説明会の説明において、パブコメもこの後行われますけれども、パブコメではこういったご案内のと
おり電子申請とか郵送とか、文書に示さなければいけないというところもご説明をしたところでござい
ます。ただ、そういった手続もなかなか文書にするというのが、ちょっと一つハードルがあるのかなと
いうところで、それで説明会の中で皆さんがご意見がある場合にはここでご意見を承りますのでという
ことで、ご意見につきましてもいただきやすい雰囲気を努めてつくったつもりでございまして、多数の
意見をいただいたところでございます。そういった中で行ったパブリックコメントであるというふうに
考えております。
○筒井委員
確認なのですけれども、今回の景観形成基準は、届出制であって、罰則等の強制力はないということ
でよろしいでしょうか。
あと、そうであるならば、行政指導、お願いにとどまっていくのかということと、また今回の景観形
成基準で一番影響を受けるのは地権者とか開発業者の方だと思うのですけれども、そういった方は説明
会とかに参加されたのかということ、以上3点をお伺いします。
○中村都市計画課長
まず、この景観形成基準、この駅周辺の重点地区の設定でございますけれども、これは景観法に基づ
くものでございますので、届出等については義務がございます。また、従わない場合には禁固あるは罰
-17-
金というものもございます。ただ、そういったものを適用した例は品川区にはございませんで、皆さん
協力していただいているところでございます。
今回の重点地区の作成に当たりましては、地域の皆様方に説明会を行いましたけれども、その前に既
に1年近くでしょうか、地元の協議会の中に区が出席をして、複数回にわたって説明をして理解を深め
ていただきながら進めて、最終的に景観形成基準案でご了解をいただいているところでございます。
○筒井委員
では、一般的な開発業者とかデベロッパーの方も当然知っているということでよろしいのでしょうか。
○中村都市計画課長
地元の協議会の皆様はそこの地権者でございますので、新たな建設が始まれば、地権者はご理解され
ているかもしれませんけれども、建設業者ですとかあるいはデベロッパー、こういった新たに参入して
くる、あるいは建築主に協力する、あるいは雇われる事業者については理解をしておりませんので、こ
れはまた建築の相談のときにそういったものを承っているという形でございます。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
それでは、ほかにご発言がないようですので、これで本件を終了いたします。
⑷
平成28年5月都営住宅入居者募集について
○こんの委員長
次に、⑷の平成28年5月都営住宅入居者募集についてを議題に供します。
本件につきまして、理事者よりご説明願います。
○今井住宅課長
それでは、お手元の資料に基づきまして、平成28年5月都営住宅入居者募集についてご報告いたし
ます。
1の募集内容のとおり今回は都営住宅の世帯向け・単身者向け住宅等の新規入居者の募集となります。
2の申込用紙の配布期間および配布場所は、初めに配布期間は5月9日月曜日から17日火曜日まで、
住宅課をはじめ、資料にあります各施設で配布いたします。
なお、全ての募集の申込書につきましては、配布期間中、区のホームページからもリンクできますけ
れども、東京都住宅供給公社のホームページからダウンロードができるところでございます。
3の申し込みの受付期間でございますけれども、郵送で5月20日金曜日までに渋谷郵便局に到着し
た申請分までとなります。
4の募集住宅につきましては、全戸数が2,250戸ですが、その内訳は一般募集住宅、一般住宅と
言われるのが1,450戸、そして②の定期使用住宅、若年ファミリー向けが740戸、③の定期使用
住宅、多子世帯向けが10戸、④の若年ファミリー向けが50戸の内訳でございます。なお、前年
比65戸減少している状況でございます。
5の抽選日につきましては、6月23日木曜日。
6の広報掲載につきましては、5月1日号の広報しながわおよび東京都の広報紙東京都、それから品
川区ホームページにも掲載予定でございます。
7の都のプレス発表の予定でございますが、4月22日金曜日を予定していると聞いておりますため、
そのときに品川区内の募集戸数が出てまいりますので、現段階では把握できていないところでございま
-18-
す。
8の休日相談窓口につきましては、資料に掲載のとおりでございます。
最後に募集の冊子等につきましては、募集の開始日、つまり5月9日になりますけれども、開始日に
区議会事務局を通しまして、委員の皆様に配付をさせていただきます。
○こんの委員長
説明が終わりました。
本件に関しまして、ご質疑等ございましたら、ご発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○こんの委員長
ご発言がないようですので、これで本件を終了いたします。
⑸
特定空家等の対応について
○こんの委員長
次に、⑸の特定空家等の対応についてを議題に供します。
本件につきまして、理事者よりご説明願います。
○今井住宅課長
それでは、特定空家等の対応についてご報告いたします。
資料につきましては、本日配付させていただきました。大変申しわけありません。こちらの資料にな
りますので、お手元のほうにご用意いただければと思います。
初めに、1の区内の空き家等の状況についてですが、これまでもご説明してきたところでございます
が、平成27年4月1日現在、空き家等実態調査の結果に基づきまして、外観目視、いわゆる外見から
空き家と思われる数につきましては、1,674戸でございました。このうち、管理不全、何らかの修
繕が必要とする戸数は99戸、適正に管理されているものは1,575戸ということでご報告したとこ
ろでございます。
平成27年度中に住宅課をはじめといたしまして、所有者等みずから、もしくは建築課、環境課、地
域活動課と連携して指導した結果、改善に至ったものが括弧書きで20戸、その下、除却、つまり空き
地になったものが20戸でございましたけれども、その後年度中に空き家としてご相談いただいた件数
が改めて47戸となりますので、平成28年4月1日現在につきましては、総数で1,701戸、その
うち管理不全が153戸、適正管理が1,548戸と確認しているところでございます。
次に、2の特定空家等の対応についてですが、対応に当たりましては、空き家等適正管理審議会を平
成27年6月から平成28年3月まで6回開催し、対応すべき空き家等の視察および措置についてご審
議をいただき、答申をいただく形で進めてまいりました。その中で、区長が認定した4件について報告
させていただきます。
なお、参考に次のページですが、A3で品川区空き家等の適正管理等に関する条例の概要を添付して
おりますので、必要に応じてご参照いただければと存じます。
資料のほうにお戻りいただきまして、⑴特定空家、いわゆる管理不全状態にある空き家といたしまし
て、区長が認定したものは3件で、こちらは空家等対策の推進に関する特別措置法および品川区空き家
等の適正管理等に関する条例に基づき措置を行ってきたものでございます。
お気づきのとおり、「空き家」という表記が条例では「空き家」やと平仮名で「き」の送り仮名を入
-19-
れておりますが、条例施行後に国のほうで制定しました法律では、「空家」ということで漢字のみの表
記となっております。そこで、法律のもと特定空家等と認定したものについては、漢字のみの表記とし
ているところでございます。
また、この空き家等適正管理審議会について、審議内容は非公開ということで、原則非公開というこ
とを条例で定めておりまして、今回のご報告につきましては、主に公告や公表などに対応した内容につ
いて説明をさせていただくということでございます。
それでは表をご覧ください。
⑴の表の左にありますとおり、空き家の所在地である住所は、旗の台四丁目15番4号でございます。
措置の内容は上段、左から右へと進みますが、本件は現在行政代執行法によります戒告の段階でござい
ます。なお、戒告とは条例第12条の規定にございます代執行を行う際に国の法律にあります行政代執
行法により定められているもので、命令にかかわる措置の内容や履行期限、代執行に伴う費用を徴収す
ることなどを本人に通知するものでございます。
次に、命令の内容でございますが、この命令の内容につきましては、その前に、上に写真をご用意し
ております。⑴の旗の台四丁目15番4号は、上段の写真になりますけれども、外観でご覧いただけま
すとおり、その内容は読み上げさせていただきますと、⑴敷地内のごみ等の散乱、山積みの状態を解消
すること、⑵外壁および柱を修復すること、⑶管理者として適正な管理に努めることの3点でございま
す。
現在、本件につきましては、区として代執行を行う準備を進めているところでございますが、3月中
旬まで居所不明だった命令の対象者である管理者本人が、ごみの解消に向け事業者に見積もりをとるほ
か、自主的にごみの除却を行い始めましたので、現在推移を見守っている状況でございます。
なお、管理者本人には、命令のうち、⑴のごみ等の解消を戒告により4月15日までに行うよう通知
してまいりましたが、現時点ではごみは減少しておりますが、解消とまでは至っておりません。
なお、命令はごみの解消だけではなく、管理不全の対象として表面の表の中の命令の⑵にありますと
おり、外壁および柱を修復することというところも求めておりますので、ごみの解消をご本人、もしく
は代執行により行った後に、改めてこの部分についても対応する必要がございます。
いずれにいたしましても、まずはごみの解消という区民の皆様からのご不安の声を解消するべく、本
人の状況も踏まえまして対応してまいります。
それでは、表紙といいますか、1枚目のところにお戻りいただきまして、今の⑴の表の下段になりま
す。その下の欄でございます。欄外でございますが、こちらを読み上げさせていただきますと、ほか2
件につきましては、審議会の答申を受けまして、現在特定空家等として認定をしたところでございます。
一番左のところでございます。ですので、こちらにつきましても、今後適正に助言・指導から始めまし
て順次対応していくということになっております。
次に、⑵廃棄物等に起因する管理不全状態にある空き地等として区長が認定したものは1件でござい
ます。これは法律に規定はございませんので、私どもの条例に基づく措置を行っているものでございま
す。
表をご覧ください。住所は西中延三丁目12番18号のいわゆるごみ屋敷ということで、居住されて
いる建物の周りにごみが山積しているものでございます。措置の内容は現在条例第11号に規定しまし
た公表の段階でございます。
ここでまた裏面、申しわけありません、おめくりいただきまして、今度は下段の、下のところの段に
-20-
なりますけれども、西中延三丁目12番18号については、こちらの建物にお住まいの方がちょっと手
前にあるのですけれども、私道の部分にごみを置いているという状況になっております。
私のほうで、表面の命令の内容を読み上げますと、この外観でご覧いただけますとおり、私どもの命
令につきましては、⑴道路上の放置廃棄物を撤去すること、⑵管理者として適正な管理に努めること
の2点を命令として出しております。なお、現在本件につきましては、ご本人は私道上の廃棄物の撤去
について改善の意思をなかなか示していただけないところでございます。ただし、なかなかごみも周り
にあるという状況ですので、私ども区の職員のほうでお電話をかけるということを毎週のようにやって、
そちらのほうの意思確認をしているところでございます。今後もこちらの状況も踏まえ、適切に対応し
てまいります。
○こんの委員長
説明が終わりました。
本件に関しまして、ご質疑等ございましたら、ご発言願います。
○安藤委員
資料の中身についてちょっとお伺いしたいのですが、まず1番の改善が20戸ということで、そのう
ち除却が20戸となっていますけれども、改善されたうちの内訳が除却、既に除却ということなのかど
うかお伺いします。
それと、区が働きかけて改善したところと建て替え等で改善されたところの内訳などがありましたら、
あわせてお伺いします。
それと、2番目以降の資料のところで、現在の段階、こうなっているよというご説明があったのです
けれども、⑵は既に公表している段階だということで、「平成29年4月1日」ということになってい
るのですけれども、これは年度表記が違うということなのでしょうか。そこら辺、ちょっと確認させて
ください。
○今井住宅課長
まず初めに、大変申しわけありません、年度につきましては、こちらは1年ちょっと早まった記述で
大変申しわけありません。⑴、⑵とも「平成28年」のところは「平成27年」、「平成29年」のと
ころは「平成28年」でございます。大変申しわけありません。
それから、2点ご質問いただきました。1点目は改善の20戸でございますけれども、これは私ども
が指導対応した中で、例えば適正管理であっても、樹木が繁茂していたと、それを切っていただく、ご
本人で切っていただいたりするものも、そのうち改善、つまり住民の方から苦情等をいただいて、対応
したものが改善になりますので、全てハード的に建物を修復した等だけではなくて、その苦情に対して
対応した件数になってございます。
それから、この改善の20戸について所有者とそれ以外のところでございますけれども、所有者みず
からが7戸、そして私どもの働きかけで適正管理をしたのが13戸ということで確認しております。
○安藤委員
わかりました。改善が20戸ということで、それは樹木伐採等も含めてということなのですが、その
改善の20戸とは別に、除却というのはまた別だということなのかどうか、そこだけお願いします。
○今井住宅課長
委員ご指摘のとおり住民の方にとっては改善、除却もいわゆるご自身の不安が解消されたことでござ
います。改善というのは、改善で20戸、そして除却が20戸ですが、数としては改善というのは適正
-21-
管理のほうに入りますので、あくまでも数の差し引きの中では除却がマイナス20戸、新規がプラ
ス47戸ということでお示しして、改善と除却はそれぞれ別の数でございます。
○鈴木(真)委員
空き家の管理というのは大変だと思うので、これからまたよろしくお願いしたいと思います。
2の⑴の特定空家の中で3件と、今回1件の住所が出ているのですけれども、残りの2件というのは
前に報告をいただいていましたか。そこがわからないので、もし問題がなければ2件の住所がわかりま
すでしょうか。
○今井住宅課長
こちらのほうは、先ほど申しましたとおり今回の特定空家の場合は公告といった段階の中で住所地な
どを公表する段階になるのですけれども、やはり特定の個人財産の部分でございますので、現段階での
特定の場所等は控えさせていただきたいと思います。ただ、どちらも荏原エリアというのは確認してお
ります。
○鈴木(真)委員
認定段階で、今度は公表だからここに出てきたということですね。ちょっとさっき安藤委員が質問し
たけれども、自分も日付の関係で勘違いしていましたので、わかりました。
○西本委員
2件は公表できない状況ということなのですが、火事とかでそのまま放っておいてあるところも結構
あると思うのですよね。それも特定空家という形になるのではないかなと思うのですけれども、それを
加えると結構な数になるのですけれども、それを含めた形での99戸ということになるのかな。そうす
ると、完全に全部やっているわけではないですね。管理不全が99戸で、除却20戸、だからそれらを
含めるとどのぐらい進んでいるものなのか、これからどういう対応をされるのかをお聞きしたいと思い
ます。
○今井住宅課長
こちらの空き家の実態調査のところ、平成26年度に行ったときには、まず町会の方にお伺いして、
一定町会のほうで外観目視で見ていただいたのに加えて、私どもの調査員が歩き回った中で、一
定1,674戸というところを特定したところでございます。その中にはもちろん委員ご指摘のとおり
火事によってご不安を抱えているところもあると思いますけれども、その後発生したりですとか、また
その後、状況が悪くなったときに、そこに火事の部分がどのくらい含まれているかというところは申し
わけありませんけれども、今手元に資料はございません。そういうふうな分類というのがちょっと難し
いと思います。ただ、今後今ご指摘のとおり火事等または年度内のそういう状況によって、ご不安を抱
える現状がありましたら、私どものほうでもそこは確認していきたいというふうに思っております。
○西本委員
去年結構火事があったりとかして、そのままになっているよというのをよく聞くのです。そばに行く
とにおいだけではなくて、衛生上もかなり悪い状況になってくるので、そこも大体火事になると情報が
入ってきますよね。その辺はある程度関知していただいて、すぐには難しい部分があるとは思うのです
けれども、やはりご近所さんは気になるのですよ。なので、その状況を伝えられるといいのかな。また
別の方法があるかもしれないのですけれども、夏ぐらいに解消できますよみたいな情報を出していただ
けると、ほかのものについても、そうするとかなり周りの方たちも安心するかなと思うのですが、そう
いう周知徹底というか、状況の提供というのは考えられますでしょうか。
-22-
○今井住宅課長
先ほどの1,674件についても、相当一定数実は空き家と思っていましたら、人が住んでいたとか、
そういう案件もございます。それとは逆に、今委員ご指摘のとおり、いつごろ解消するのかというとこ
ろになるのですけれども、やはり空き家になっているのは、一番は相続関係の問題でというのがアン
ケート調査でも明確になっておりますので、なかなかそこを区として何カ月後というのは今言うのは難
しいところです。
ですので、まずは空き家相談対策担当ということで部署も設置しておりますので、そういうご相談も
含めて国では特定空家というところですが、品川区の条例では廃棄物等のいわゆる⑵の部分を条例で対
応するということを明らかにしておりますので、先日も2月にご説明いたしましたパンフレットを町会
にも回覧いたしましたけれども、このように回覧を通して、そういう情報がまず私たちのほうに集まる
ように取り組んでまいりたいと思います。
○筒井委員
平成27年4月1日と平成28年4月1日のデータを見比べますと、トータルで27戸増えているの
ですけれども、これは新規空き家と除却件数を差し引いた分の27戸がトータルで増えているというこ
となのでしょうかということと、管理不全が平成27年と平成28年と比べると増えていますけれども、
適正管理状態だったものが管理不全になったというものもあるということなのでしょうか。
あと最後に、代執行というのは具体的にどういったことを行うのか、本当に業者に委託して廃棄物を
取り除く行為を行うのかということを具体的にお聞きしたいと思います。
○今井住宅課長
3点のご質問でございます。まず、数の差し引きなのですが、実は今委員ご指摘のとおり最初
の1,674戸の管理不全の部分も適正管理の部分も、たとえ適正管理と私どもが言っていても、区民
の方から苦情が来て対応した結果、動きを見せているものもございまして、実は適正管理の中からも除
却に行ったり、管理不全のほうに行ったりとか、大分数がずれているところでございます。なかなか全
て、それがストレートに行くのではなくて管理不全、適正管理、そして新規空き家がそれぞれ管理不全
と改善、除却、適正管理という形に動いておりますので、ちょっと数というのは、大くくりではマイナ
ス20戸、プラス20戸なのですが、中は大分動いているという形になります。
2点目のご質問は、新規空き家の47戸でございますが、実はこのうち現在確認しておりますの
は42戸が管理不全、そして3戸が改善、除却が残念ながらゼロという状況になっております。
3点目の行政代執行でございますけれども、これは行政代執行法に定めるとおり本人が自主的に改善
するということができない場合、第三者が行うことができる行為を代執行、つまり代わりに執行すると
いうことでございます。ですので、私どもも今ご本人とお話ししているところなのですが、実際には特
定空家の中に立ち入りして、業者に見積もりとって、その見積もりをもとに区がご本人もしくは区がそ
のごみを撤去するという形になります。代執行は本人に代わってやる、ごみの撤去などを指します。
○高橋委員
特定空家の旗の台四丁目の空き家なのですが、1月15日までに回答がなかったということで、もは
や代執行までいくのかなどと私自身思っているのですけれども、命令の内容で外壁および柱を修復する
こと、ごみの解消と書いてありますけれども、ご覧になってわかっていただいていると思うのですけれ
ども、本当に建物の中にごみが相当量入っていまして膨らんでいる状態で、通行路、子どもたちが通る
ところに面したところなので、早急にやっていただかないと本当にご近隣の皆さんも困っていると思う
-23-
ので、その辺の見解をいま一度教えていただきたいというのが1点。
あとほか2件について、認定済みというところになりますけれども、ほか2件の1件というのが西中
延二丁目のところだと思うのですけれども、差し支えなければお答えいただければ幸いです。
それとあと廃棄物、いわゆるごみ屋敷、ここも私のところの目と鼻の先なのですけれども、西中延三
丁目、ここは旗の台三丁目の公園に面しているところでありまして、私道にごみがこういうふうに散ら
かっているということで、本当に景観、区のほうも私道ということでなかなかこのことに関してはいろ
いろ検討の余地があると思うのですけれども、ここの管理者は自分の家はああいうふうにしておいて、
公園の周りをきれいに清掃していただいているという人なのです。こういうことというのは非常に難し
いと思うのですけれども、公園ですからお子さんたちが来る、ご高齢者の方たちも来る、このごみを何
とかしてくれという方々がいっぱいおられるという中で、区の見解もあわせて教えていただければと思
います。よろしくお願いいたします。
○今井住宅課長
3点のご質問でございます。まず、1点目につきましては、⑴の旗の台四丁目の代執行の状況なので
すが、実は居所不明だった方が3月の中旬ごろに来られて、それ以降ご自分で少しずつごみを片づけて
いたと。私のほうも4月8日にお会いしまして、その後2回ほどこちらのほうに尋ねてこられて、区の
ほうもいわゆるごみの、捨て方の指導ではないのですけれども、実際に立ち入りしまして、とにかく私
たちも執行に当たってはどういう状況か確認しなければいけないので、2度ほど地域活動課、そして住
宅課の者が立ち入りをしている状況でございます。
こちらは、まずはパンフレット等に書いてありますとおり、特定空家というのは所有者の責任が第一
義ですので、また行政代執行法にも所有者が何らかの改善の意思を見せたときには一定配慮するという
ところもありますので、一方では見積もりをして、区としても代執行を視野に入れながらも、ご本人が
どこまで改善して、ご本人も事業者による撤去については同様に見積もりをとっていらっしゃいますの
で、そういう2面から対応していきたいと思っております。私も現場に参りましたけれども、通学路と
また今般地震も発生している中では、大変不安を抱える皆様が多いと思いますので、これについては、
一定のところでは区としても決断していかなければいけないというふうに思っております。
次に、特定空家に認定されている部分でございますけれども、申しわけありません、2件でございま
すけれども、細かい住所地は大変恐縮なのですが、中延二丁目は該当しておりませんで、現在中延六丁
目と西中延三丁目というところで1件ずつ認定している状況でございます。
次に、3点目でございますが、ここの⑵の管理不全の空き地等と書いてあるところですが、私も現場
に行ってみまして、実はごみは捨てていらっしゃるのですけれども、家の周りに緑の植木とかをとても
きれいに対応していらっしゃって、そういう意味では、生活していないわけではなくて、きちんとそう
いう緑もしながら、一方ではごみという形で、本当に住宅課だけの支援ではなくて、様々な福祉の面で
もお声かけをしているところなのですけれども、なかなか撤去には至らないところでございます。
今委員からも地元のところで情報をいただきましたので、まずは住宅課を窓口として、様々なところ
でここを改善できるように、ただ、ここは私道でございますので、私道の権利者が複数いますので、そ
ちらの権利者とも相談しながら適切に対応していきたいと思っております。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
ほかにご発言がないようですので、これで本件を終了いたします。
-24-
それでは、会議の運営上、暫時休憩いたします。
○午後3時18分休憩
○午後3時30分再開
○こんの委員長
それでは、休憩前に引き続き、建設委員会を再開いたします。
⑹
防災都市づくり推進計画の改定について
○こんの委員長
それでは次に、⑹の防災都市づくり推進計画の改定についてを議題に供します。
本件につきまして、理事者よりご説明願います。
○寺嶋木密整備推進課長
平成28年3月30日に防災都市づくり推進計画改定の内容が東京都ホームページに掲載されました
ので、ご報告いたします。
まず、防災都市づくり推進計画とは、資料の2番、概要に記載のとおりですが、東京都震災対策条例
に基づき、震災を予防し、震災時の被害拡大を防ぐため、延焼遮断帯の形成や緊急輸送道路の機能確保、
安全な市街地の形成および避難所の確保等、都市構造の改善に関する諸施策を推進することを目的に、
東京都が定めた計画でございます。
なお、計画の対象となる地区は23区28市で、とりわけ木密地域が連なる23区7市について防災
生活圏を設定し、整備を進めるものでございます。
まず、当初の策定は平成7年度になりますが、その後平成15年度と平成22年度に改定が行われま
して、今回が3回目の改定になります。品川区の木密対策につきましては、この推進計画に基づき取り
組みを進めているものでございます。
続きまして、改定の背景、理由についてご説明いたします。
資料の3番、改定の背景に記載のとおり、首都直下型地震の切迫性や東日本大震災を踏まえた取り組
みの強化、とりわけ東京都と区が連携して取り組んでいる木密地域不燃化10年プロジェクトの取り組
み内容や目標を計画に反映させ、早期に市街地の防災性を確保することを目的に改定が行われたもので
ございます。
主な改定の内容につきましては、大きく3点ございます。資料の4番改定の概要に記載のとおりです
が、1点目は、まず計画期間の更新に伴い、整備目標が改定されたということ、それから2点目としま
しては、不燃化特区が重点整備地域として指定されたこと、3点目は防災生活道路を整備プログラムに
位置づけ、重点的に整備を促進することとされました。
ただいま申し上げた三つの点につきまして、順番が前後しますが、⑵、⑴、⑶の順番で詳細のご説明
をいたします。
おめくりいただきまして、A3横の資料、防災都市づくり推進計画における整備地域および重点整備
地域をご覧ください。
まず、図の中で、緑色の線で囲われている範囲が整備地域として位置づけられているエリアで、品川
区において防災性向上のための整備が必要とされる地域でございます。火災危険度や建物倒壊危険度等
のデータをもとに東京都が指定したものですが、今回の改定ではこのエリアについて変更はありません
-25-
でした。
続きまして、図の中で、黒線で示されているエリアが今回の改定で重点整備地域として指定されたも
のでございます。各区が不燃化10年プロジェクトとして重点的に取り組みを進めている地区を推進計
画の重点整備地域に位置づけることで、計画と現状の整合性を図ったものでございます。各区の不燃化
特区が、そのまま本計画改定においては重点整備地域とイコールという形に位置づけられました。
続きまして、A4ホッチキスどめの資料をご覧ください。1ページ目の2番、今後10年間の目標に
記載のとおりですが、今回の改定では⑴整備地域内の延焼遮断帯形成率を平成37年度までに75%に
するという目標が示されております。また、⑵不燃領域率につきましては、重点整備地域におきまして
は、平成32年度、広い範囲の整備地域におきましては、平成37年度までにそれぞれ70%以上にす
るという目標が示されております。延焼遮断帯の形成率と不燃領域率につきましては、現在実施されて
いる特定整備路線の整備や不燃化10年プロジェクトの事業の目標をそのまま計画の改定に反映させた
ものとなっております。
その後の資料の中ほどにつきましては、基本方針や地域別の整備プログラムが記載されておりますの
で、後ほどご確認いただきたいと思います。
最後に資料の裏面です。最後のページをご覧ください。今回の改定で防災生活道路網が計画に位置づ
けられます。まず緊急車両の通行や円滑な消火救援活動が行われる幅員6m以上の道路と円滑な避難に
有効とされる幅員4mから6mの道路をネットワーク的に整備し、防災性の向上を図ることが目的とさ
れております。
なお、道路網につきましては、今回の計画改定に合わせて新たに整備する道路を定めるものではなく、
既に整備されている道路と現在拡幅整備等を進めている道路をそのまま計画に反映させたものとなって
おります。お手元の資料は概要版として東京都が示したもので、この図に掲載されているものはイメー
ジ図ということになっておりますけれども、本編の中では、品川区に関しては、小山台地区の防災生活
道路、それから戸越公園周辺の大原通り、滝王子通りといった現在整備を進めている防災生活道路がそ
のまま記載されているということを補足させていただきます。
○こんの委員長
説明が終わりました。
本件に関しまして、ご質疑等ございましたら、ご発言を願います。
○安藤委員
まず資料の記載の中身についてちょっとお伺いしたいのですが、3枚目の防災都市づくり推進計画の
改定というところで、目標の数値が示されておりますが、その下の3番目のところなどで随所にあるの
ですけれども、「土地利用転換時にミニ開発が進むおそれのある地域の改善又は」とありますけれども、
よく地域を歩いていても、住民の皆さんからある程度まとまった敷地がミニ開発になって細かい宅地に
なっていくということを言われますし、そういったことに対してどうなのかという疑問の声も寄せられ
るのですけれども、区や都としてはこういったいわゆるミニ開発について、これは防災上よくないと、
それで改善が必要だというふうな認識なのかどうか、まずそこら辺をちょっと改めてお伺いできればと
思います。
○寺嶋木密整備推進課長
まず、宅地の細分化等に関しましては、細分化されること、いわゆる小さくなっていくということが
全てそのままそれが悪いというふうに考えているものではございません。例えば、そういった細分化を
-26-
防ぐ場合には、地区計画等に定めまして細分化の最低平米を定めるとか、こういった形で必要なエリア、
そうしなければならないエリア等につきましては、そういった地区計画のルールに基づいて細分化を整
備する、これは地元の方と十分意見交換をしたり、地元の方の意見を受けた形でやっていくというのが
現状でございまして、ただ通常そうではないいわゆる市場の原理といいますか、販売しやすい価格帯と
か、その地域にふさわしい住宅規模といったものは、またそれぞれの権利者の方、それから関係者の方、
いろいろお考えをお持ちだと思いますので、細分化自体を全面的に否定するものではなく、その地域の
防災性に鑑みて対策を進めていく、こういった認識でございます。
○安藤委員
今の部分については、多くは細分化を防止するような地区計画が定められているところというのは、
まだわずかだと思うので、そういったところに関しては問題ないと思うのですが、やはり多くは市場原
理に基づいて細かく建売住宅が増えていくということが一般的だと思います。確かに建て替わった直後
のお宅というのは、それなりの耐火性があったりですとか、新築ですからまだ新しいということもある
かもしれないのですけれども、今後のことを考えますと、いつまでそれが続くとも限らないわけですし、
いわゆるそういったルールが、地区計画が定められていないところで、こういった細分化というのはや
はり防災上課題があるという認識をお持ちなのかどうかを一度だけ説明していただきたいと思います。
それとあわせまして、この計画全体についてなのですけれども、延焼遮断帯の形成として、特定整備
路線の整備、新たな目標と施策に反映するものでありますし、品川区においては、補助29号線、補
助28号線、放射2号線、整備路線の整備を前提とした計画というのは、私はちょっと間違っていると
思っていまして、やはりこの道路自身が住民の強い反対があります。商店街や地域コミュニティや星薬
科大学や地域の大崎図書館など、地域の環境を壊してしまいますので、やはり私はこの計画は見直すべ
きだというふうに思っているのです。
今必要なのは、やはり今も被害が続いておりますが、熊本地震に見られますように、何があってもま
ず耐震化というところは非常に重要だと思っていまして、そういったところを住民の皆さんの意見を聞
きながら新たに本当に防災に強い都市づくりに何が必要なのかという計画を新たに私は都民や区民の英
知を結集してつくり直すべきだと思うのですが、区にお伺いしたいのは、こうした計画改定に当たり、
特定整備路線の見直しと、そして防災都市づくりの計画自身の見直しというのをぜひ行うべきだという
ことを都に意見を上げていただきたいと思うのですけれども、そこに関して区の見解をお伺いします。
○寺嶋木密整備推進課長
まず1点目の敷地面積が小さくなっていく、ミニ開発という言葉でおっしゃっておりましたけれども、
これにつきまして問題点として意識しているかどうか、こういったご質問だと思います。先ほどと答弁
が重複するようになりますけれども、いわゆる密集化していくこと、過密化していくことが危険だと、
要するに密集地域ということがその地域の課題になっているのだとすれば、やはりその地域ではこれ以
上密集化はしてほしくないというのが地域のほとんどの意見だというふうに地域の勉強会、検討会等で
も出ております。そういった地域につきましては、当然地域の声も踏まえまして防災性の安全上の観点
からも、これ以上の過密化はしないというふうに施策として展開していく必要があろうかと思っていま
す。
ただし、先ほど申し上げましたとおり、そういった課題を持っていない地区につきましては、当然市
場の原理そのものを否定するものではないので、それにつきましては、特段早急に手をといったもので
はなく、またそういった声が上がってくれば、実際の地域の現状を確認した上でその方と十分話し合い
-27-
をしまして、しかるべき対応を考えていく必要があろうかと考えております。
それから、2点目ですけれども、一定この計画につきましては、この計画で特定整備路線の整備を決
めるとか、そういったものではありませんので、既に決まっている計画を、今後の計画改定の目標年次
を決めて反映させていこうというものです。大変申しわけありません、この計画改定の中で、特定整備
路線の是非を問うているものではなく、まずそういった整備をすることで地域の防災性、延焼遮断帯の
形成により防災生活圏を確立させようと、こういった大前提に基づいての計画改定ということをご理解
いただきたいと思います。
それから3点目、都に申し入れるという点につきましては、これは特定整備路線につきましては、東
京都と品川区が連携して進めていく事業ということなので、今後もしっかりとした連携を保っていきた
いと考えております。
○安藤委員
特定整備路線、今回の改定の概要にもありますように、やはり延焼遮断帯の形成ということで、かな
り特定整備路線の推進に相当特化しているなと思うのですけれども、やはりいつ来てもおかしくないよ
うな地震の対応として、10年というふうに、2020年までにというふうに言われているわけですけ
れども、こういった巨大な道路をつくっていくということは、時間もお金も、そして犠牲も伴います。
このような道路を軸にした防災計画というのは、私は間違っているというふうに思っております。
お伺いしたいのは、今回の推進計画の中で、やはり建物が今回の地震もそうですが、地震で倒壊すれ
ば、守るべき命もまず失われてしまうということもあります。倒壊した建物がさらに火の元になるとい
うこともあります。そして、自助共助というところで、発災後にこうした救助活動や消火活動をする方
の、命が奪われるということですからいなくなってしまう。そういった点で、やはり住宅の耐震化とい
うのを今回もっと強烈に進めていく必要があると思うのです。その点で、今回の推進計画の中にはどれ
だけそのような住宅の耐震化あるいは感震ブレーカーの設置などで出火そのものを防ぐという、そうし
た予防対策が組み込まれているのかをご説明いただきたいと思います。
○寺嶋木密整備推進課長
まず、すみません、ちょっと先ほど資料の中ほどにつきましては、後ほどご確認いただければという
ふうに説明で申し上げて、大変申しわけございません。その中で一つ、5ページなのですけれども、5
ページの一番上のところに、延焼遮断帯の整備の方針というのがございます。まず延焼遮断帯はこの計
画の中では、これは今回の改定ではなく、先般から変わっていない部分ではあるのですけれども、三つ
に大きくランク分けされておりまして、まず骨格防災軸というものがありまして、おおむね3㎞から4
㎞メッシュで骨格防災図という道路が必要だというふうにうたっております。
品川区に関係する部分で言いますと、これに該当するのは環状6号線で、西五反田三丁目、四丁目、
五丁目、こういったあたりが指定された場所になっております。それから続きまして、主要延焼遮断帯
と呼ばれるものがあります。これは約2㎞メッシュでこの道路を整備してほしいということなのですけ
れども、こちらは補助26号線、小山台四丁目、荏原二丁目、二葉一丁目あたりが書いてありますけれ
ども、これがまず2番目の重要な方針として書かれております。
それから、次の3点目は一般延焼遮断帯と呼ばれるもので、これは特定整備路線だけではありません
が、補助29号線や補助28号線、それから補助163号線、補助205号線、こういったあたりの道
路が記載されております。約1㎞メッシュでこういった道路が必要だと、こういう形に記載されており
ますので、特定整備路線をつくることが主目的ではなく、それを含めてしっかりとした延焼遮断帯を形
-28-
成していこうというのが、この計画の方針になっているところでございます。
それから、住宅の耐震化等につきましては、今回は概要版なので載っていないのですが、これは従来
から計画の中に盛り込まれておりまして、耐震化に関する支援、そういったその他の施策につきまして
も、本編のほうでは改定前の従前の計画の中から記載されておりまして、今回の改定でも当然定められ
ております。引き続き継続していくというふうにしているものでございます。
○安藤委員
延焼遮断ということで様々なレベルでこうしたお話が出ているわけですけれども、特に特定整備路線
の住民説明会で、延焼遮断というところがほとんどメインで説明され、それで進められているという点
があります。しかし、延焼遮断という点では、やはり震災時に車がいっぱい充満したりとか、そもそも
品川区内に南北の風が吹いて、延焼遮断帯となる補助29号線等は南北に走っていますので、有効な延
焼遮断となるのかという問題があります。
そして何よりも莫大な犠牲と労力、時間とそして犠牲を伴って行われるということですので、やはり、
こうした道路ありきの、道路をメインにした計画というのではなく、やはり一番大切な命を守る住宅の
耐震化というところに軸脚を入れた計画に改定していただきたいと思いますし、私たちもこれから意見
をまとめていきたいと思っております。これは意見です。
○鈴木(真)委員
震災時の被害拡大を防ぐためということで、また災害時に大きな被害が想定される整備地域の改善を
ぜひよろしくお願いいたします。
その中でちょっと1点だけ気になっているのが、防災生活道路網の計画の中で、道幅を広げていく、
道路を4m、6m広げていって、救急車両が入れるという状況の中で、課題になっているのは電柱の問
題というのが非常に大きいと思うのです。せっかく広げても、何のために広げたのか、車が入れないと
いう状況、これはどう考えていったらいいのか。区ができる部分ではない、お金もかかるのはわかって
いるのですけれども、考え方として、どういうふうに捉えていったらいいのかということを1点だけ教
えてください。
○藤田都市環境部長
細街路も含めて電柱等については様々な課題があるのかなというふうに考えてございます。一つの区
間がまとまって一気に整備が進むようなケースについては可能な整備としてまとめて電柱等について
セットバックをするような形がとれるのでございますけれども、そうでない個別の1戸1戸のお宅を買
収していくようなケースについては、どうしてもなかなか改善しないというふうに認識をしております。
その中で、私どもとしても結局それが交通に支障があるようではしようがないので、可能な限りこれは
地権者も含めまして調整をして改善を図っているところでございますけれども、まだまだ課題が多いこ
とも認識してございますので、この辺についてはこれからもいろいろな研究をする中で少しでも進めら
れればということで取り組んでまいりたいと考えてございます。
○鈴木(真)委員
そういうお答えしかないのかなというのも十分理解しています。この最終のページ、15ページを見
ていると、ちょうど電柱のない地域で、これぐらい広がっていればいいなと思ったので、地権者の問題
もあるということは十分わかりますけれども、ぜひまたこれからも課題として捉えていっていただきた
いと思います。よろしくお願いします。
○西本委員
-29-
確認です。今回の改正は、要は計画を早めましょうということなのでしょうか。あと現在進めていっ
て、特定整備路線等々3カ所ありますけれども、進み具合からして、この計画にある程度のっとった形
でできそうなのか、課題はいろいろあろうかと思うのですけれども、その進捗状況を踏まえてこの改定
を踏まえた中で、区としての考え方とかはいかがでしょうか。
○寺嶋木密整備推進課長
まず今回の目標数値だけで見ますと、早めましょうというふうにおそらく映るのだと思います。それ
は決して間違っているわけではないのですけれども、それは結果的にそういう形になったということで、
実は、東日本大震災以降、取り組みが加速されていることはご案内のことだと思うのですけれども、特
に一番違うのは前回の改定、平成21年度の中で、木密地域不燃化10年プロジェクトという事業がま
だスタートしていなかったということで、その事業が始まったことによって、いろいろな目標がまず設
定されました。例えば不燃領域率を70%にしましょうとか、こういったことが一番わかりやすい。そ
のためにいろいろな支援策を、除却の助成をしましょうとか、専門家の相談員を派遣しましょうとか、
こういった事業が始まったということがあります。
そういった前回の改定以降に新たに着手した事業が、計画に掲げられている目標と当然ずれが生じた
わけです。必要に迫られて新たなプロジェクトが立ち上がったのですが、そうすると、次の改定のとき
には、現存する事業の目標値をそのまま計画に反映させる必要があるだろうということで、前回の改定
の後に実際に行われた事業、それからそこで定められた新たな目標を計画にそのまま反映させる、後づ
けというとちょっと言葉があれですけれども、そういう形で出したので、結果的に今実際に動かしてい
る事業のほうがペースが早いですから、結果的に目標値が早まったので、早めましょうというふうに言
えるのだろうと思いますけれども、今回の委員会でもご説明させていただいた不燃化特区の取り組み等
につきましては、そのまま計画に記載されたと、こういうふうにご理解いただければと思います。
それから、3路線の進捗状況につきましては、これは品川区も時間的には関係ある、東京都が一番大
きいと思うのですけれども、必ずしも進捗状況は当初の計画と比べて順調に進んでいるというふうには
判断していないものと我々も認識しているところです。
それで、それも含めて、やはりこういった計画があるわけですから、この計画で改めて記載すること
でもう一度目標に向かって、おそらくこの計画に定められますと、今度はこの計画に基づいて次の支援
策を東京都は打ってくる。それを区のほうが連携してやる、こういった展開も当然考えられるところで
すので、そういった意味で計画の中に改めて書かせていただこうという形で理解しているところです。
○西本委員
順調だということと、既にこの3路線については測量も全部終わっているのかなと思うのですが、そ
の辺はいかがなのでしょうか。かなり反対者もいられる中で、絶対追い出せみたいな方もいらっしゃる
のですけれども、ここまで来ると、やはり丁寧に説明していくということを基本に置きながらも、やは
り着々と進めていかなければいけない部分もあると思うのです。その場合に、現状としてはかなり厳し
いところがあるかとは思うのですけれども、ある程度私は、ここまでどんどん改定されていって、現状
として早まっているということを考えると、やはりそれなりのけじめというものはある程度必要になっ
てくる時期が来るのではないかなと思うのです。その辺の考え方、やり方についてはいかがでしょうか。
○中村都市計画課長
特定整備路線の整備の状況でございますけれども、まず説明会で補償に対する説明まで一通りの説明
会は終わっておりまして、そして今測量のほうは現地の道路の位置の測量というのと、あと個々の建物
-30-
の道路に面した部分の測量というのは終わっているということでございます。それは現況測量と申しま
す。ただ、今後補償の話を個々の権利者と進めていくに当たりまして、その地権者の了解を得て、敷地
の周囲全周について測って、そしてその価値を正確に計算をする必要が出てくる、そういった測量は
個々の補償の話し合いの中で地権者の了解を得てやっていくものですので、これはこれからの交渉に際
して個々に行っていくというところで、まだこれは今後進めていくというところでございます。
この特定整備路線全体の進捗としましては、用地をお譲りいただいた割合というのはまだ1桁台、
数%ということでございますけれども、東京都も今準備のほうは着々として、交渉のほうは進めて、非
常に努力をしているというふうに伺っているというか、東京都とも話し合いを持っているのですけれど
も、その中で一生懸命やっているということでございますので、2020年、平成32年までの目標と
いうことで今やっております。その目標自体、今ずらさずに頑張ってやっているというところでござい
ます。
○西本委員
いろいろと大変なことはあろうかと思いますし、東京都が中心にされていると思うのですが、生産性
のない議論というのはあまり好ましくないなというふうに思っていて、やはり将来的なこと、熊本の地
震等もあって、やはり危機感を皆さんお持ちなのかなと思っておりますので、やはり前向きな議論がで
きるような私は東京都と協力体制をとって推進していただければなと思っておりますので、よろしくお
願いします。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
ほかにご発言がないようですので、これで本件を終了いたします。
⑺
大崎駅周辺のまちづくりについて
○こんの委員長
次に、報告事項⑺の大崎駅周辺のまちづくりについてを議題に供します。
本件につきまして、理事者よりご説明願います。
○稲田都市開発課長
それでは、私から大崎駅周辺のまちづくりについて、お手元の資料、A4縦、7ページつづりのもの
に沿ってご報告いたします。
3点のご報告事項をまとめております。それではまず、①東五反田二丁目第3地区に再開発準備組合
設立についてでございます。大崎駅周辺地域におきましては、品川区まちづくりマスタープランに基づ
きまして再開発事業を促進しております。関係権利者により再開発による検討協議が進められてきまし
た東五反田二丁目第3地区ですが、このたび、平成28年3月23日に再開発準備組合が設立されまし
たので、ご報告いたします。
表に示す対象区域、東五反田二丁目地内ですが、おめくりいただきまして、資料の2ページをご覧く
ださい。地図の上のほうの三角形の土地形態をした赤い色、実線枠の濃いオレンジ色で示された部分が
対象区域でございます。山本橋と御成橋の間の目黒川に面するところでございます。
すみません、1ページにお戻りいただきまして、表をご覧いただきまして、面積ですが、約1.5ha、
地権者数、これは土地所有者数ですが、14名、そして再開発準備組合の加入者数が12名であり、加
入率は85.7%でございます。今後は都市計画決定に向けまして、都市計画案の検討を行ってまいり
-31-
たいと思っております。①は以上です。
次に②大崎駅西口バスターミナル路線の増便についてご報告いたします。平成27年12月に運営を
開始しました大崎駅西口バスターミナルにおきまして、新たな中長距離バスの路線の運行を4月より始
めました。矢印の入った路線略図をご覧ください。昨年度までの路線が青い色で示されております。こ
れに加えまして、赤い色で示したものが4月より新しく出発便の乗り入れを開始した路線でございます。
行き先は秋田駅、それから長野駅、富山駅を経由しながら金沢駅までの3便でございます。秋田駅行き
は年末年始、ゴールデンウィークの季節運行ではございますが、運行開始時8便だった出発便が、新規
路線3便と既存の路線も2便増便しまして、全部で13便運行を決定して動いているというところでご
ざいます。
それからまた水色で示したものは、今後乗り入れを計画している路線ですが、右下の水色、成田空港
と記載しております。この成田空港駅が大分具体化しておりまして、低価格な運賃で大崎から成田空港
に直行する路線を予定しているということでございます。このバス運営会社が4月以降路線認可申請を
国土交通省へ提出予定と下のほうに小さく書いてございますけれども、昨日国土交通省のほうへこのバ
ス運営会社が路線認可申請を提出したというふうに聞いております。ということで、今後このような路
線を検討していきたいというふうに思っております。
次に③事業完了に伴う事後評価結果の公表についてでございます。区では大崎・五反田特定地区
約180haにおける計画的な市街地整備を進めるため、都市再生総合整備事業を活用し、必要な都市基
盤を整備してまいりました。平成22年度からは社会資本総合整備計画大崎・五反田地域のまちづくり
の誘導を策定し、社会資本整備総合交付金の活用を図りながら道路、公園、歩行者デッキ等の都市基盤
施設の整備を行い、完了したことに伴い、その事後評価を平成27年度に実施しました。この事後評価
書を品川区のホームページに本委員会と明日20日から公開いたします。また、広報しながわの5
月11日号におきましては、周知のため本件をホームページで公表していることを掲載する予定でござ
います。
それでは、3ページからが横書きの資料になりますが、事後評価書でございます。めくっていただき
まして、4ページをおめくりください。計画の名称、期間、目標を記載、その下の欄、計画の成果目標
として項目を五つ挙げております。人にやさしい歩行者ネットワークを整備し、歩行者の利便性の向上
を図る。駅への交通の利便性を高めるため、駅前広場を整備する。良好な住環境および誰でも憩えるま
ちづくりのため、地区内公園を拡充・整備する。基盤整備により、市街地再開発事業の高度利用を促進
する。再開発事業の実施により良好な住宅を供給し、居住者数の増加を図る。
五つ項目を挙げております。これに対しまして、定量的指標の定義として、現況値と目標値を記載し
ております。記載の通りでございます。
その下の段が全体事業費の欄でございまして、14億1,200万円でございます。AとCで事業費
がございまして、これの内訳がおめくりいただきまして5ページにございます。コーディネート、それ
からデッキ整備、道路整備と、それから駅周辺地域のサインの影響・課題の調査というものを実施して
まいりました。
また、この事後評価には、品川区社会資本総合整備計画事業評価委員会により、この事業評価を行っ
たものでございます。評価委員は、東京農業大学地域環境課学部教授、それからUR都市機構、東日本
都市再生本部都心業務部部長でございます。それから、大崎ウエストシティタワーズ自治会の会長が評
価委員となっており、3名で実施したものでございます。
-32-
そして、6ページは事業効果の発現状況、あらわれた状況、目標値の達成状況でございます。これを
ちょっと説明させてもらいます。
Ⅰ、定量的指標に関連する効果の発現状況とありますが、その下の段、Ⅱ、定量的指標の達成状況を
見ていただきながらあわせてご説明いたします。
定量的 指標①ユ ニバーサ ルデザ イン経路 の達成度 ですが 、整備延 長の最終 実績は 目標値と 同
じ、88%となりました。大崎駅西口地区のデッキ整備や百反歩道橋の建て替え整備により、バリアフ
リー化が延伸し、歩行者やベビーカー、車いす利用者等の利便性が向上したものでございます。
次に指標②では、大崎駅を起終点とするバスの発着便数でございますが、目標の65便に対しまして、
最終実績69便でございます。交通広場の整備と新たにバスターミナルができ、路線バス、中長距離バ
ス運行が開始され、交通の利便性が増しました。
次に指標③では、大崎西口公園の利用者数でございます。目標の350人に対し、858人と多く、
地域に親しみやすい公園の拡充整備されたことによりまして、都市の住環境が向上した。
指標④では、平成22年度以降着工した事業の容積の充足率でございます。この目標は容積率の最高
限度となる235.29%に対し、234.70%であり、都市基盤施設等の集中的な整備により、民間
の市街地再開発事業が誘発され、土地の高度利用が促進されたというものでございます。
最後に指標⑤では、平成22年度以降着工した事業区域内の居住者数は、目標値は1,920人に対
し、最終は2,003人でございます。良好な住宅が供給されたことにより、居住者が増加し、地域の
活力が向上いたしたものでございます。
Ⅲ、定量的指標以外の効果の発現状況では、住宅供給に伴うファミリー世帯の増加により、地域活力
が向上したや、百反歩道橋かけかえと百反隧道の歩道設置により、駅東西間の移動の利便性と自転車、
歩行者の安全性が向上したなどが挙げられました。
それでは3番、特記事項、今後におきましては、本市におきましては、都市再生総合整備事業により、
副都心にふさわしい交通結節点としての機能が充実し、これに伴い面的開発が誘導され、市街地再開発
事業による業務、居住、商業等の機能の集積が図られ、景観が形成され、大崎の活力と環境が向上しま
した。そして、大崎駅周辺まちづくりの運営協議会、東西二つのエリアマネジメント会社とまちづくり
活動に取り組み、引き続き大崎のポテンシャルを生かした開発利用の促進と再開発事業に合わせた都市
基盤整備の誘導に向け、地元と連携をしながらまちづくり方針の検討を進め、さらなる副都心の形成を
目指していきます。
○こんの委員長
説明が終わりました。
本件に関しまして、ご質疑等ございましたら、ご発言願います。
○安藤委員
まず、①のところですけれども、新たな再開発準備組合が設立されたということですが、その前に再
開発に関する検討協議が進められてきたと書いていますけれども、まちづくり協議会が設立されたとい
うこと、その前に勉強会などもあるのか、これが勉強会なわけですよね、とあるのですけれども、協議
会設立から準備組合設置まで品川区としてはどのようにかかわって、どのような働きかけをしてきたの
か伺いたいと思います。それが一つです。
それと、バスターミナルのところですけれども、行き先が広がっているわけなのですが、説明書きの
中で、今後も新たな路線拡充を行い地域の一層の魅力の向上やにぎわいの創出を図っていきますという
-33-
ところですが、具体的にはどのようなバス路線の拡充でまちづくりを考えているのか、区の考えをお伺
いしたいと思います。
③については、今回国庫交付金ということで、社会資本総合整備基金でしたか、国庫補助を活用しな
がらということでまちづくりの整備を進めるという、ちょっとパッケージ的な、いろいろな個々の事業
というよりも、パッケージ的に計画を出して、そこに対して交付するというような交付金だったのでは
ないかと思うのですが、実際に交付対象はどういうところにこの交付金というのは出るのか。例えば歩
道橋なのか、それとも再開発の補助金ということで出てくるのか、どこに交付されているのかという対
象と今回計画で、ちょっとすみません、トータルでどれぐらいの交付金が国から来たのかということも
わかればお伺いしたいと思います。
○稲田都市開発課長
まず、①協議会設立までに区としてどのようにかかわってきたかという〔「準備組合」と呼ぶ者あ
り〕申しわけありません、準備組合設立に向けてどのようにかかわってきたかというところでございま
すが、検討の経緯としましては、地権者との個別相談等に乗った、それからまた、まちづくり勉強会等
も2013年から実施しているというところでございます。また、再開発検討会等を経まして、再開発
協議会、そして今回の再開発準備組合が、大崎駅周辺地域の都市再生ビジョンの実現に向けていろいろ
とこのような勉強会等も実施してきたというところでございます。
次に、②バスターミナル、拡充というけれども、どのような内容があるかというところでございます
が、今回成田便をちょっと考えてもらうとイメージがしやすいかと思いますが、成田空港との連絡とい
うことで、例えば成田空港は国際空港でございまして、LCCとか外国の方とかがおられます。そうい
う方が大崎のほうに来て、大崎周辺の品川区、大崎周辺、そういうところを観光する、あるいは宿泊す
る、また大崎を足場にしていろいろなところへ向かっていく、そういうイメージでございます。要する
に、こういうバス事業によって大崎の知名度、それから新たな利用客を増していくというところで拡充
していきたいということでございます。
それから、③国庫補助金、交付金、どういうところに今回使われたかということでございます。内訳
でございますが、まずこの事後報告書の5ページを見ていただきまして、1-A-1という基幹事業と
いうところがございます。大崎・五反田都市再生総合整備事業、コーディネート、デッキ整備、道路整
備等と書いてございますが、この内訳がさらにございます。大崎駅周辺地区コーディネート、それから
五反田駅周辺地区コーディネート、大崎駅西口交通広場およびデッキ整備、Cデッキと言われているも
のです。それから、百反歩道橋かけかえ整備、それから大崎駅西口南地区歩行者デッキ等を整備してま
いったというところで、全体は14億1,200万円でございまして、この部分だけが14億700万
円でございます。これの2分の1、7億350万円でございます。
それから、大崎駅周辺地域サイン計画検討調査というのがその下のCでございます。これに500万
円ほどかけまして、2分の1、250万円の国費、交付金が入っております。
○安藤委員
交付金の総額は5年間であわせて大体7億円少しということでよろしいでしょうかね。その他という
のは、いわゆるこの地域では再開発事業がたくさんあるのですけれども、再開発の総事業費などに含ま
れる数字なのか、そこら辺を確認したい、すみません、お願いします。それが1点です。
それとあと、新たな再開発準備組合のところですけれども、いろいろ相談に乗ってきたということな
のですけれども、ここの場所、日野学園のちょうど真南に当たるのですが、東と西にも再開発ビルが、
-34-
かなり高いのが建って、ここにどんなものができるのかによって、やはり太陽の差す南側ですので、心
配されるところがあると思うのです。子どもたちの保育環境という点では、最大限、特に日照の点では
配慮が必要だと思うのですが、そこら辺の計画というか、区の考えといいますか、どのような配慮を考
えているのかを伺えればと思います。
○稲田都市開発課長
③の事後評価の件ですが、再開発の総事業費に入っているかということでございますが、再開発の事
業費とは別のもので、これはやっております。
それから、1番の準備組合が設立されたところでございます。北側に日野学園があるというところで
ございまして、今後都市計画案を受けて、していく中におきましては、日照の話とか、そういうのは出
てきます。配置等の問題も出てくるかもしれませんが、今後の都市計画案の中においてやっていきたい
というふうに考えています。
○安藤委員
やはり区として最後のところに関しては、まちづくりという観点、教育環境という観点から街並みを
どう考えるかという点でしっかり意見を言うべき立場にあるのが品川区だと思いますので、そこら辺は
これからたびたび相談を受けたり、助言をしたりすることがあると思うのですが、十分に意見を言って
いただきたいというふうに思います。
○西本委員
①のところで、地権者が14名で加入者が12名となっていますが、この2名はどういう理由で入ら
れていないのかなという点、それからもう一つ、大崎駅周辺、いろいろと準備組合等々で今進んでいる
ものもあると思うのですが、大崎地区全体を取りまとめるというのは何かあるのでしょうか。それが品
川区の指導になるのか、何か統一した形で大崎を、将来を見据えて、イメージアップも含めて全体を捉
えるというところもとっていかないといけないのではないかなと思うのですが、その辺はいかがですか。
○稲田都市開発課長
まず、①の東五反田二丁目第3地区におきまして、土地所有者2名のご意見はというところでござい
ますが、今住んでいるのが最良なので再開発をやりたいと思っているわけではないとか、自分の土地な
ので自分で決めたいというような何かご意向があるようです。
それから、大崎全体におきまして、大崎駅周辺地域都市再生ビジョンというビジョンをつくっており
ます。いろいろな都市再開発、また自主でビルを建て替える、そういう開発をやっていくという中にお
きましては、これに基づきまして指導、要請等をやっているというのが現状です。
○西本委員
要は2名の方が反対者ですよということなのですけれども、反対というよりは、そこに入らないよと
いうことなのですが、ただ100%の加入率で進めていくべきなのだろうなと、後々いろいろな問題が
起きないようにするためにも、理解を深めていただいて、一緒に加わっていただくということをぜひお
願いしたいなというふうに思っております。そうしませんと、問題ありますよね、橋がかかっていない
とか。というところがあるので、あのところは、本当にまだまだ解決できないのだろうなと思いますけ
れども、ああいうふうにならない状況をつくるためにも、やはり当初、初期の状態からきっちりとお話
をさせていただいて、一緒にまちづくりという観点でつくっていかないと、なかなか最後の最後になっ
て拒否をされたり、統制のとれないようなことになってしまうのではないかなと思いましたので、その
辺をよろしくお願いしたいと思いますが、ご意見を伺いたいと思います。
-35-
それから、全体的なものはマスタープランに基づいてということなので、再開発は当然わかります。
部分的に進めなければいけない、時期的には問題もありますので、当然ながら組合等々をそれぞれやり
ながら、大崎全体を把握しながらというか、やはり全体を把握しているのは品川区だと思いますので、
そういう意味では、指導等をしっかりお願いしたいなというふうに思っております。1番目だけお願い
します。
○稲田都市開発課長
残る地権者におきましては、引き続き再開発に理解を求めていきたいと思います。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
ほかにご発言がないようですので、これで本件を終了いたします。
⑻
事業系一般廃棄物処理業の許可取消処分について
○こんの委員長
次に、⑻事業系一般廃棄物処理業の許可取消処分についてを議題に供します。
本件につきまして、理事者よりご説明願います。
○小林品川区清掃事務所長
それでは、お手元の資料に基づきまして、処理業者の行政処分についてご報告をさせていただきたい
のですが、その前提となります許可制度について若干ご説明をさせていただきます。
まず、お手元の資料の許可制度でございますけれども、廃棄物は、廃棄物の処理及び清掃に関する法
律で定められております産業廃棄物20品目、この産業廃棄物以外は全て一般廃棄物に分類されており
ます。同法では、この一般廃棄物として処理を行う、収集・運搬、処分に対して、その発生する作業場
所のある自治体ごとに廃棄物の種類等に沿って区長の許可を受けなければならないとされております。
次に、区の許可指導事務の概要でございますけれども、事業活動から出る一般廃棄物の収集・運搬業
と処分業の2区分について、その許可を行い、必要があれば行政指導・処分を行っております。
その行政処分の概要ですが、2の⑶をご覧ください。一般廃棄物処理業者が法令に定められた基準に
達しない収集・運搬、処分を行い、その結果、生活環境の保全上支障が生じるような場合、またはその
おそれがある場合に、その処理方法の変更などの必要な措置を講ずるように行政指導を行っております。
また、これに違反行為があった場合などは、その事業の全部、もしくは一部を停止し、また欠格要件に
該当した場合などは、許可の取り消しを行うところでございます。
それでは、具体的な案件でございますが、裏面をご覧ください。
今回の処理業者につきましては、業としての許可処分を本年2月9日に取り消しを行いました。その
処分の概要でございますけれども、品川区許可番号第869号株式会社田中商会に対して、千葉県知事
は、産業廃棄物収集運搬業の許可を与えておりましたが、これを取り消したことが一つの動機になって
おります。
その取り消しの理由でございますが、千葉県は産業廃棄物の許可のみをしているにもかかわらず、そ
れ以外の一般廃棄物の許可を取得していないまま、千葉県内で一般廃棄物の収集・運搬を行い、たび重
なる指導を無視して継続したこと、また産業廃棄物においても、禁止されております無許可の積み替え、
保管等を行ったところです。
この二つを理由にして、廃掃法第14条第3項第1号に該当し、あわせて千葉県の処分基準に基づい
-36-
て許可の取消処分を同法第7条第5項第4号ニに該当ということで行ったものでございます。これを得
まして、産業廃棄物あるいは一般廃棄物の別はあるものの、不適格な廃掃法違反を行っている事実によ
り、同法第7条第4項第4号の規定により、欠格要件に該当しているため、品川区も一般廃棄物収集運
搬業の許可を平成28年3月1日付で取り消したものでございます。
なお、処分に至るまでの経過を時系列に合わせて記載いたしましたので、参考にご覧いただきたいと
思います。
最後の米印なのですけれども、区等への影響ということでは、この田中商会が収集・運搬を行ってい
た事業所は23区内で約900カ所ありました。品川区内においても28カ所ございました。これを直
ちに取り消して収集がとまりますと影響がありますので、事前に田中商会とも協議の上、基本的には他
の同業者への業務、作業所の移転等もあわせて指導いたしまして、結果、取消日までには全ての作業所
を他の許可業者へ引き継ぐことができましたので、結果的に排出事業者が未回収で影響を受ける、環境
面で悪影響のもとになるような事態は避けられたところでございます。
○こんの委員長
説明が終わりました。
本件に関しまして、ご質疑等ございましたら、ご発言願います。
○安藤委員
区内の田中商会の作業場所は28カ所ということですけれども、地域ごとの分布といいますか、大体
それは満遍なくなのか、それとも何か特徴があるのか、わかればと思います。
それとあと、今後のことなのですが、交代したということなのですけれども、今後何か特に予想され
る影響とか、困難とかがあるのかどうか、そこら辺がもしあれば、お伺いします。
○小林品川区清掃事務所長
28カ所の作業所については把握してございますけれども、特にこういう業種が多いという特徴はな
いようでございます。小規模スーパーあるいは飲食店等を中心に区内におきましては作業所を持ってお
りました。これの後継の同業者につきましては、決して私企業の契約に区として介入するつもりはあり
ませんし、そうならないように一定の配慮をした上で、比較的安定している業者を数社ご紹介して、今
まで契約をしていたところを選ぶなどの条件整備を行ったところですが、結果的に比較的安定している
実績のある業者に引き継げたので、従前に比べて条件が悪くなる等の影響はないものと予想してござい
ます。
○西本委員
ちょっと教えていただきたいのですが、一般廃棄物処理業の許可というのは区長が出す形で、田中商
会は品川区においては一般廃棄物処理の許可を得ていたということなのですね。品川区の中での仕事は、
一般廃棄物収集をやっていたので、品川区の許可された中での業務内容については、違反はしていな
かったという理解でいいのでしょうか。それで、千葉県では違法なことをやっていたというのはわかり
ますけれども、品川区だけを考えたときに、田中商会自身はほかの区でやっているけれども、品川区の
中では違法はやっていなかったということですね。
そうすると、どうなのですかね、ほかのところで悪いことをやっているので、品川区も使えないよと
いうことでの処分なのかなと思うのですけれども、それはしようがないにしても、品川区だけを切り
取ってみると、問題なかったのかなというふうに思ったのですが、その辺はどういう考え方なのか。
○小林品川区清掃事務所長
-37-
基本的な背景の認識は委員ご指摘のとおりでございます。それで、廃掃法については、便宜上、産業
廃棄物、一般廃棄物の別をしているだけで、処理業の適格性としては決められた基準に従ってきちんと
作業を継続的にやる能力があるのかないのかというのが資格要件の認定の基礎になっております。した
がいまして、種類が違い、また種類によって許可権限者が違うといいましても、処理ないしはその実施
体制、方法に問題があるときには、基本的に廃棄物処理の業者の資格として問題があるということで、
規定上は廃掃法は、ご指摘のように品川区内では違法性がないのは事実なのですけれども、いずれか、
特に産業廃棄物のほうで、許可取消で不適格業者という認定がされると、自動的に一般廃棄物も時期の
差はあれ、許可の要件を欠くという規定があるので、これはその法律が適切かどうかの議論は疑問に思
うところがおありになるかもしれませんけれども、全体の総論としてはやむを得ない規定なのかなと
思っております。
なお、これにつきましては、業者の資格要件でございますので、こと品川だけではなくて、ちょっと
全部で何区だか今申しわけございません、忘れてしまったのですけれども、23区では八、九カ所ござ
いますから、たしか16区前後やはり許可を与えているのです。これは歴史的には昔は東京都が一括許
可、一本で許可していたのが清掃移管に伴って23に分かれてしまった。業者が業を続けようと思うと、
区の境を越えて作業所をいっぱい持っていますので、そうすると、20区でやっていると20個同じ申
請を出さなければいけないという状態になっておりますので、その処分がばらつかないように、こう
いった案件があったときには、該当する区が全て集まって、足並みをそろえて処分をして規律を保持し
ているという状況にございます。
○西本委員
状況はよくわかりました。しようがない、仕方ないなという部分もある。品川区の中では違法がな
かったというだけでもよしとするしかないのかなというふうに思っていますが、状況はよくわかりまし
た。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
ほかにご発言がないようですので、これで本件を終了いたします。
⑼
大森駅水神口駐輪場(地下機械式)の整備について
○こんの委員長
報告事項の最後になります。⑼の大森駅水神口駐輪場(地下機械式)の整備についてを議題に供しま
す。
本件につきまして、理事者よりご説明願います。
○桑波田交通安全担当課長
私からは、大森駅水神口地下機械式駐輪場の整備についてご説明いたします。
前回、2月23日の委員会でご説明いたしました整備内容に変更はございませんが、第1回定例会で
の議決によりまして、正式に工事請負業者が決まりましたので、今後のスケジュールについてご説明い
たします。
明日、4月20日午後7時より、南大井児童センターにて近隣の住民や町会の皆様を対象に工事説明
会を行います。これまでの説明会でいただきましたご意見等を踏まえ、丁寧な説明に努め、機械式駐輪
場の設備を円滑に進めてまいります。説明会を経て、5月上旬から来年3月下旬にかけて工事を行い、
-38-
平成29年4月の開設を目指してまいります。
お手元の資料の完成イメージをご覧ください。
地上には自転車の出し入れのための施設が三つ並びます。地下に直径約7.5m、深さ約31mの円
筒状の駐輪場を3基整備いたします。1基当たりの収容台数は255台で、計765台を収容すること
が可能になります。工事に当たっては、安全面に十分留意して進めてまいります。
○こんの委員長
説明が終わりました。
本件に関しまして、ご質疑等ございましたら、ご発言願います。
○安藤委員
この駐輪場ですけれども、大森駅前住宅の駐輪場設置などの経緯もありまして、大変地域から関心が
高いところだと思われます。説明会は明日ということなのですが、やはり多くの方々に参加していただ
くことが大事だと思うのですが、説明会に当たっての周知の方法というのは、ポスティングなどを行っ
たのかどうか、どの程度の周知を行ってきたのか、ちょっとお伺いします。
それと、それで会場が南大井児童センターということですが、どの程度の区としては参加人数を予測
といいますか、期待といいますか、しておられるのか伺いたいと思います。
2点目ですけれども、工事説明会ということですけれども、そういった経緯もありますので、工事の
件だけではなく、今後の周辺駐輪場の配置のあり方ですとか、あるいはこの機械式の駐輪場の運営です
とか、料金体系とか、幅広く意見が出るのではないかと思いますし、またそういった意見が出せる場、
そして出された要望や意見に対してかみ合う回答をなされる場、このようなものにしていく必要がある
と思うのですけれども、そのような説明会にしてほしいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
○桑波田交通安全担当課長
まず、周知に関しましては、近隣のほうへのポスティングならびに町会、3町会へそれぞれ水神町
会40部、駅前住宅が760部、坂下町会15部、あと近隣周辺に50部のポスティング等を行って周
知しております。
そして、明日は工事の今後の流れ等についてお話しいたしますけれども、その中でまたいろいろな意
見もあるかと思いますが、駅前の撤去の関係だとか、料金関係等も出ると思いますけれども、そちらに
関しましては、現在まだいろいろな資料等を集めまして検討している段階にありますので、今のところ
まだ提示するようなものはできていない状況にあります。
○安藤委員
この委員会でも再三やりとりをさせていただいたので、区が今後どうしていくかということをいろい
ろとデータを集めて検討しているということは伺っているのですが、区のほうから具体的な結果がこの
時点で方針を出せなくても、その場ではたくさんそういった説明会の場ですから、いろいろな要望です
とか率直なお声などが伺えると思いますので、ぜひそういったご意見を十分に聞いていただいてという
か、出していただくような場にしていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○西本委員
明日説明会ということですが、多分今のお話に関連するのですけれども、非常に関心が高いと思うの
で、区道に対しての駐輪場、あそこの問題が出てくると思います。ただ、この間、区のほうとしての考
え方としては、状況をきちんと把握した上での計画になっているよということで、今撤去するとかとい
うところではないと私は考えているのです。なので、そこの考えはきっちりと言っていただきたいと思
-39-
うのです。
中途半端に撤去しますよとか、そういうことを言ってもらっては困るのですよね。というのは、これ
だけで済むのかどうかという問題が出てくるので、多分駐輪場の問題がここの3基で完全に大丈夫です
よというのだったら、それは考えるほうがいいと思うのですが、今そうではないので、検討するとかと
いう言葉も言ってほしくはないです。そこのところの説明の仕方について教えてほしいと思います。
それと、ちょっと要望なのですけれども、地上から出ている部分、視察に行ったときにもちょっと
言ったのですけれども、ここは公園なので、少しかわいいキャラクターの絵ができないかなと。せっか
く公園の中にできて、何となくデザイン性もそれなりに合っていたのでしょうけれども、子どもたちが
喜ぶようなもうちょっと遊び風のキャラクター、そういうものがあってもいいのではないのかなという
ふうに思っておりますので、検討課題という形に挙げてもらうとうれしいなと思いますが、その辺をお
聞きしたいと思います。
○桑波田交通安全担当課長
イメージ図でも示させていただいて、前回でもそういったお話があったと思いますが、こういった設
計図をつくりまして進めておりますので、このまま工事のほうをさせていただきたいと考えております。
また、明日の中で、またいろいろな会議の中で、説明会の中でいろいろな話が出てくるかと思います
が、私どもは十分に聞いてまいりたいと思います。
○松代防災まちづくり部長
いよいよ本格的な着工ということで、これまで様々ご意見をいただいてきました。しっかりと丁寧に
対応するということは、説明会の中で何回も私どもはしっかりとお話をしております。今回も我々の今
現時点での計画をしっかりと丁寧に説明をしたいということで、様々なご意見が出るのもしっかりとお
聞きしようと思っています。
ただ、こういった計画論は、今までの積み上げの意見を踏まえた上での計画論でご説明してまいりま
す。細かなところで要望等を入れられるものにつきましては、それを十分持ち帰って検討したいと思い
ますけれども、まずはいろいろ意見がある中で、このような形を集約してつくりたいのだ、まず前へ進
めたいということで、ご説明に参ります。
先ほどお話がありましたこれまでにつくった駐輪場のあり方等につきましては、これまでもはっきり
と申し上げております。我々今後大森駅周辺の駐輪対策、将来の予測台数、また想定外のことも含めま
してしっかりと見極めていく必要がありますので、今つくっております大森駅前駐輪場の件等、いつ撤
去するとか、そういったことは明言をしておりません。できますれば、総体的に放置自転車が少なくな
ることを目指して対策をとっておりますので、そうなることが周辺の方々にとっては一番いいですし、
何回も申し上げますが、ほかの施設、また公園内につくる駐輪場もできれば将来的にはなくなることを
目指して、放置対策を進めたいと思っております。
ただし、これからの5年ぐらいの間に現在のマンション計画、また今後の住宅の状況等を見ますと、
なかなか厳しいものがあるというふうに思っております。そういったものをしっかりと見極めて、今後
の対応等を逐次その変化等を見極めて、必要があるときに適宜地元の皆様には説明をして、理解をして
もらえればというふうに考えているところです。
○西本委員
では、お願いですが、くれぐれも誤解を感じさせる言葉は使わないでほしいなと思っています。
ちょっとでも撤去という言葉、指針を出してしまうと、それをつかんで、言ったではないかというよう
-40-
な形もなきにしもあらずなので、今までの経緯も含めて、これから将来のことも考えて、説明の言葉と
かは十分に検討しながら進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
ほかにご発言がないようですので、これで本件を終了いたします。
以上で、予定表の3、報告事項を終了いたします。
4
所管事務調査の報告書(案)について
○こんの委員長
次に、予定表の4、所管事務調査の報告書(案)について議題に供します。
今期の当委員会における所管事務調査の活動状況などを議長に報告することから、皆様に報告書の正
副案を事前に配付しております。
この報告書(案)について、何かご意見などがございましたら、ご発言願います。
○鈴木(真)委員
大変すばらしくまとめていただいて、今までの報告書になかったようなすばらしい報告書だと思いま
すので、ぜひこれで進めていただきたいと思います。
○こんの委員長
ありがとうございます。ほかにございますでしょうか。よろしいでしょうか。
この中の誤字あるいは軽微な追加とか、もし読まれて、ありましたらば、言ってくだされば、その修
正はまだききますので、そのようにしたいと思いますが、そのような形で、それではよろしいでしょう
か。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○こんの委員長
ありがとうございます。
それでは、そのように提出してまいりたいと思います。ありがとうございました。
それでは、予定表4、所管事務調査の報告書(案)について終了いたします。
5
その他
①
平成28年度サマールックキャンペーンの実施について
②
カラス・外来種相談等総合窓口新設について
○こんの委員長
次に、予定表5、その他を行います。
その他で何かございますでしょうか。
○三ツ橋環境課長
その他として、私から2点ございます。
まず、サマールックキャンペーンの実施についてでございます。資料をご覧ください。
電力需要の増加が予想されます夏季期間におきまして、国や都と連携して区が率先して省エネルギー
行動を実施することで、区民、事業者に省エネ等の取り組みを促すことを目的として、今年度も引き続
き実施いたします。
-41-
2、取組指針は三つございます。⑴省エネルギー節電対策を推進するため、庁舎等の室温を原則とし
て28度に設定いたします。⑵上着を脱ぎ、ネクタイを外すなどの軽装での執務を行います。⑶区民お
よび区内事業者に区の省エネ、節電対策への積極的な行動について協力要請をいたします。
3、実施期間は平成28年5月1日から平成28年10月31日でございます。
4、区民への周知は、ご覧のとおりでございます。
別紙は今年度のリーフレットでございます。今年度も引き続きご協力をお願いいたします。
サマールックキャンペーンについては以上でございます。
次に、カラス・外来種相談等総合窓口新設についてでございます。資料をご覧ください。
今までカラス対策は関連する各課がそれぞれ対応しておりましたが、今年度から受付相談窓口を一本
化して業務委託することで、区民の皆様に迅速な対応ができるようになりました。
また、カラス対策とともに外来種対策についても同様に実施いたします。
1、内容にも記載してございますように、専用ダイヤルは03-3777-1157でございます。
2、開始時期は、本年度4月1日から実施しております。
5、区民への周知はご覧のとおりでございます。
おめくりいただきまして、別紙1は区民の皆様から相談が来た場合の流れ図となっております。また、
今までどおり区民の皆様にはカラスの巣の撤去の日程調整のご連絡を実施いたします。
1枚おめくりいただきまして、最後に別紙2をご覧ください。こちらはチラシでございます。
カラス・外来種相談等総合窓口新設につきましては、以上でございます。
○こんの委員長
ご案内がありました2点につきまして、ご確認等ございましたら、ご発言願います。
○つる委員
参考までに、それぞれサマールックキャンペーンのチラシ、それから今のカラス・外来種の窓口新設
のチラシを作成されたのはどこか教えてください。
○三ツ橋環境課長
こちらの両方のチラシを作成いたしましたのは、環境課となっております。〔「業者か自分でやった
か」と呼ぶ者あり〕サマールックキャンペーンにつきましては、委託業者に考えていただきました。一
方、カラス・外来種対策のチラシにつきましては、職員が考えております。
○つる委員
わかりました。一生懸命努力して、こっちの総合窓口のほうはやっていただいたと思うのですが、や
はり見ていただいたときに、そういうところが新しくできたのだなという工夫、今後改善できるといい
のではないのかなと思います。
○安藤委員
カラス・外来種の相談窓口のほうなのですが、委託事業者がヨシダ消毒ということで書いてあります
けれども、別紙の図のところで、受託者というところがヨシダ消毒に当たるのかなと思うのですけれど
も、ヨシダ消毒は基本的に各電話の受け付けということで、業種の振り分けということになるのでしょ
うか。それとも、みずから何か対応したりとか、そういったことがこの図からはないように思うのです
が、委託業者の役割というのですか、お仕事というのは何なのかというのをもう少しご説明いただけま
すでしょうか。
○三ツ橋環境課長
-42-
こちらは今回、カラス・外来種相談等窓口新設の電話の委託業者がヨシダ消毒となっておりまして、
たまたま今回処理業者につきましても、ヨシダ消毒となっております。
受託者につきましては、ヨシダ消毒でございまして、窓口の受付もヨシダ消毒となっております。
○こんの委員長
今のご質問は、いわゆる受託者が各所管に振り分けると、そのこともするのかと。
○三ツ橋環境課長
振り分けもヨシダ消毒が実施しております。
○安藤委員
そういった窓口業務をやると。専門知識がないとなかなか振り分けをする受付も難しいかなと思うの
で、それはそれであるのだろうと思うのですけれども、なおかつその中のところの具体的な処理を行う
ということなのだと思うのですが、例えばどこら辺の処理を行うのかとか、そういったこともあれば教
えてください。
○三ツ橋環境課長
実際、ヨシダ消毒が受託いたしまして、各部署に振り分けをいたします。その中で、例えば環境課所
管のものでございますと、環境課および処理業者、今回はヨシダ消毒なのですけれども、そちらにファ
クス受信ということを実施いたします。そして、区民の皆様との日程調整等を実施いたします。
環境課の場合はヨシダ消毒、両方なのですけれども、ほかの部署につきましては、また違う業者が処
理業者となっておりますので、そちらに関しても、例えば公園課なり、道路課なりにファクス送信いた
しますので、そちらは違う処理業者になっております。
○西本委員
この処理はカラス・外来種ですよね。処理業者が今回委託先になるのですよね。ということは、区民
の人たちが、カラスがいましたと言って専用ダイヤルに電話をかけました。そうすると、受託者のヨシ
ダ消毒は、わかりましたと言って直接行けるわけではないですか。なので、環境課、公園課、道路課と
いろいろ振り分けるのは、どういう理由ですか。
例えば、発生したときは学校の敷地にそういうことが起きたので、処理はヨシダ消毒がやるけれども、
何とか小学校に処理に入りまして、そこで何匹、こういう対応をしましたという報告をするという感覚
なのですか。そこの流れがちょっとよくわからないです。
○三ツ橋環境課長
今回の場合は、たまたま処理業者が受付の受託業者となっておりましたので、簡略化するとしたら、
委員おっしゃるようにできる可能性はあるのですけれども、お金が絡んできますので、実際に本当に区
民から受託をして、それがきちんと来ましたよということを各課に振り分けて、今この案件でこの方の
ところの住所から連絡が来ましたよというきちんとした証拠が必要となってまいります。その中で処理
業者に対してファクスを送るというふうになっております。
○溝口公園課長
ちょっと説明をさせていただきます。今回はあくまでも目的、これまではそれぞれ公園であれば公園
課、道路であれば道路課、教育施設ならば教育委員会事務局庶務課、それぞれ窓口が分かれていたのを
今回の一番の大きな目的は窓口を一本化するというのが一つです。その先の処理につきましては、やは
りそれぞれ、まず専用ダイヤルでヨシダ消毒、受託者が受けて、どこの場所のカラスの巣なのかをしっ
かり確認していただいて、それを各課、公園であれば公園課、道路につきましては、公園課で一括して
-43-
おりますので、道路、公園であれば公園課のほうの担当のほうに今専用ダイヤルというか、カラスの窓
口のところから連絡が来て、公園課のほうがまた処理委託業者のほうにお願いをして処理をするという
流れになっているものでございます。
ですから、今回の大きな目的は、今までばらばらだった窓口を一つの電話で受けられるようにしたと
いうのが今回の大きな目的になっているものでございます。その先の処理はそれぞれまた所管が処理を
していくという形です。
○西本委員
一本化ということで、非常に利便性が高くなるということなのでしょうけれども、カラスはカラスな
ので、その先、例えばカラスであれば、ヨシダ消毒なのではないですか。そしたら、公園であっても、
小学校であっても、どこであっても、カラスはカラスなので、結局ヨシダ消毒のほうにやってもらうと
いう形にはなっていないのですか。それとも、所管ごとにカラスであっても、公園課ではこの業者を
使って、教育委員会はこの業者を使ってというふうになっているということですか。
○藤田都市環境部長
簡単に言うと過渡期なのですね。これまでそれぞればらばらでやっていた。受付もバラバラにやって
いた。たまたま例えば公園課に連絡が行ったとしても、道路の木であったり、民地の木であったりする
と対応が変わってくるということで、またちょっとそこの中であっちの部署でしょうみたいな話になっ
ていたのを、まず一括で受けられるようにしましょうと。一括で受けられるのですけれども、処理は今
までの経過があるので、もともと継続してやっている業者等に行っていただく。これが今年うまくいく
ようであれば、来年度以降についてはまた契約のあり方についてはしっかり考えていく必要があるとい
うふうに考えております。
○西本委員
やっとわかりました。いろいろな今までの絡みがあるので、なかなか一本化するのは難しいところが
あるかと思います。ただ、予算もかかることなので、全体を見た中で、多分まとめて処理する、あとは
処理能力だと思うので、できればあまりコストをかけない方法で実施していただければと思います。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろいですか。
③
武蔵小山駅前通り地区市街地再開発組合の設立認可について
○こんの委員長
そのほかに何かございますでしょうか。
○稲田都市開発課長
それでは、私からお手元の資料、A4縦2枚つづりの資料となりますが、武蔵小山駅前通り地区市街
地再開発組合の設立認可について、平成28年4月13日に認可されましたので、東京都の報道発表資
料に基づきましてご報告いたしたいと思います。
それでは、記の1からご説明したいと思います。事業効果について挙げられましたのが、⑴武蔵小山
駅に近接する利便性の高い立地を活かし、多様な用途の集積による魅力ある複合市街地の形成、また⑵
駅からの人の流れを誘因する回遊性の高い歩行者ネットワークの形成、そして⑶パルム駅前地区で新設
される区画道路とともに、駅前通りを拡幅整備し、円滑な自動車ネットワークを支える区画道路の整備
が挙げられております。
-44-
2、認可組合施行者の名称および所在地、3、事業名称、4、施行地区は記載のとおりでございます。
また、次ページに位置図、イメージパース、計画配置図、それから断面図等が載っておりますので、
あわせてご覧になりながら見ていただきたいと思います。
次に5、地区の概要も記載のとおりなのですけれども、⑴地区面積は約0.7ha、⑵計画概要でござ
います。施設規模、延べ面積は約5万3,870㎡、階数は地上41階、地下2階、高さ約145m、
公共施設等は区画道路、広場等は記載のとおりでございます。それから、総事業費は約321億円でご
ざいます。
6、都の4月12日の事前広報を使ったため認可予定日となっておりますが、認可日は平成28年4
月13日に認可がおりたものでございます。
7、認可の効果は、組合設立認可により法人格を得て、市街地再開発事業の施行者となり、事業に着
手します。
今後の予定ですが、権利変換計画認可を平成28年11月に、工事着手を平成29年3月に、そして
建物竣工は平成32年6月を目標として予定しております。
○こんの委員長
ご案内がありました。
本件に関しまして、ご確認等ございましたら、ご発言願います。
○安藤委員
地権者のうち、何%の還元率で今回最終的に組合設立ということ、認可ということになっているのか、
最新の状況、数字をお伺いします。
○稲田都市開発課長
都市開発法による同意率でございます。地権者が総数53人、同意が42 .5人、率としまし
て80.22%でございます。
ちょっと先ほど申しおくれましたが、設立認可について、まずは今日ご報告させていただきまして、
詳細についてはまた改めて報告させていただきます。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
④
西大井広場公園の土壌改良工事の工事説明会について
⑤
しながわ水族館ドラマ撮影について
○こんの委員長
それでは、そのほかに何かございますでしょうか。
○溝口公園課長
私のほうからは、2件その他の案件として報告させていただきたいと思います。
まず、申しわけありません、口頭にてのご報告になりますが、西大井広場公園の土壌改良工事の工事
説明会を今回開催いたします。
今回の西大井広場公園の土壌改良工事、改修工事につきましては、平成27年12月の建設委員会で
工事内容ですとかスケジュール、そういったものをご報告させていただきましたが、スケジュールどお
りに事業が進みまして、このたび工事説明会を開催いたします。その開催日時ですとか会場、そういっ
たものをご案内させていただきます。
-45-
まず説明会の開催日時ですが、平成28年4月27日水曜日の午後7時から、会場といたしましては、
ウェルカムセンター原の交流施設で開催いたします。説明会の会場では、工事の内容とあわせまして、
保育園の設置計画についても説明する予定になっているものでございます。工事の実施に当たりまして
は、公園利用者、または近隣の方々への影響を少しでも軽減できるように配慮するとともに、1日でも
早い工事完了を目指して工事を進めていきたいというふうに考えているものでございます。
続きまして、お手元、資料A4のドラマ10「水族館ガール」と書かれた資料をご覧いただきたいと
思います。しながわ水族館におきまして、6月から始まりますNHKのドラマ10「水族館ガール」の
撮影が現在進められているものでございます。ドラマの放送につきましては、この資料では6月10日
から7月29日まで計8回という形になっておりますが、今回、震災の影響でちょっと始まりの時期が
おくれまして、実際の放映の開始は6月17日金曜日から、終わりは7月29日、終わりの日は一緒で
すが、これまで45分番組だったのが、1時間半の枠をとっての放映となります。ですから、全体とし
ては7回の放送となるというふうに聞いているものでございます。
また、今回しながわ水族館を使いまして、NHK主催で今回のドラマの記者会見を2時半から行われ
ているものでございます。また、ドラマの内容ですとか出演者、そういったものにつきましては、NH
Kの報道資料、お手元の資料をご用意させていただきましたので、後ほどご覧いただければと思います。
今回の放送によりまして、さらなるしながわ水族館の知名度向上、または入館者の増加、そういった
ものを図りながら、また水族館を運営しております株式会社サンシャインとともにしながわ水族館がよ
り入館者数が増えるような取り組みをしていきたいというふうに考えているものでございます。
○こんの委員長
ご案内がありました。
本件に関しまして、ご確認等がございましたら、ご発言願います。よろしいですか。
⑥
平成28年度品川区・第二消防方面合同水防訓練の実施について
○こんの委員長
それでは、そのほかに何かございますでしょうか。
○黒崎防災安全担当課長
私からは、お手元の資料をもとに、平成28年度品川区・第二消防方面合同水防訓練の実施について
報告させていただきます。
本件は例年同時期に行っているものでございます。台風シーズンを前に、浸水等の区民の生命身体、
財産の被害の軽減および水防部隊の活動技術の向上を図るため、品川区と関係機関等の合同による水防
訓練を以下のとおり実施させていただきたいと思います。
まず1番の日時でございますが、平成28年5月14日土曜日、9時30分から11時30分まで
の2時間を考えております。
2番としまして、実施場所ですが、品川区西大井一丁目4番の西大井広場公園、これは例年と同じ場
所でございます。
1枚おめくりいただきますと、地図があります。この黄色い枠組みが訓練会場でございますが、光学
通りを挟んだ反対側、ニコンがありますけれども、このグリーンになっているところが、駐車・駐輪ス
ペースということで借用しております。
1枚目に戻らせていただきます。3番の参加予定組織および人数でございますが、品川区は水防部隊
-46-
として職員約170名が参加いたします。こちらは昨年と同規模のものでございます。そのほか、消防
署、消防団、町会、学校・鉄道関係、品川建設防災協議会等の参加がありまして、例年約120名の来
賓が見えていただいている実績がございます。それを合計しますと、トータルで約590名が参加して
の訓練ということでございます。
4番目の訓練想定でございますけれども、今年度は目黒川という想定で、水位が上昇して氾濫危険が
発生ということで、あと品川区の各所の土砂崩れ等の被害が発生したというような想定で、品川区と第
二消防方面の各消防署、消防団、区民等が合同で対応するというシナリオでございます。
1点、補足でございますが、昨年度は品川区と品川区内3消防署合同水防訓練でございましたが、今
年度につきましては、消防の方面規模というものがございまして、品川区の3消防署と大田区の4消防
署、合計消防は7消防署が参加をする方面規模というものでございます。そちらが大きく去年と違う点
でございます。
訓練内容につきましては、別紙を2枚おめくりいただきますと、会場全体のイメージの図を示させて
いただいております。水防法的には例年と同様なものがほとんどでございますけれども、特に今年につ
きましては、積み土のうや家屋浸水防止工法のほか、駅舎の浸水防止方法や区の清掃活動、また消防ヘ
リによる情報収集活動、あとはハイパーレスキュー隊による溺者救助訓練、要は溺れている人を川から
助けるというような演習も一部盛り込んで実施したいと思っております。
○こんの委員長
ご案内がありました。
本件に関しまして、ご確認等ございましたら、ご発言願います。
○西本委員
参加者の中に、学校・鉄道関係というのがありますが、これは今までもありましたか。
○黒崎防災安全担当課長
こちらは、学校は具体的に大崎高校の防災活動支援隊でございまして、あと鉄道関係は都営線とりん
かい線なのですけれども、こちらは例年参加していただいております。
○安藤委員
大田区の消防署4署も今回合同ということでご説明があったのですが、そうなった理由といいますか、
事情ですとか経緯ですとか、そういうのがありましたら、ご説明いただけますでしょうか。
○黒崎防災安全担当課長
こちらは特に理由というのはあれなのですけれども、品川区長の持つ区の水防に関する責務と、消防
は都知事から水防活動を行いなさいというふうに命じられている部分がありまして、あと参加する消防
団の方なんかは同じ区の方なので、これは昔からの区と消防の約束で、隔年で実施していきましょう。
今年が例えば品川の3消防署が参加したら、来年は方面規模でやりましょう。そういうふうに交互に
やっている。昨年は、方面規模の水防訓練が大田区で実施されました。去年大田区だったので、今年は
品川区です。これの繰り返しになっております。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
⑦
熊本地震に対する被災地支援について
○こんの委員長
-47-
それでは、そのほかにその他で何かございますでしょうか。
○古巻防災課長
私からは、熊本地震に対します被災地支援につきまして、資料に基づきまして、ご報告を申し上げま
す。
熊本地震に対する被災地支援についてという資料をご覧ください。
まず、1番でございますが、熊本地震の被害状況についてまとめたものでございます。これは第8回
の政府現地対策本部会議資料より抜粋したもので、内容としましては、昨日、平成28年4月18日
の16時30分現在のものでございますので、中身につきましては、ご覧いただければと思います。被
害状況につきましては、刻々と変化をしておりますので、推移につきまして、引き続き注視してまいり
たいと考えております。
具体的な品川区の対応につきましてでございますが、2番に記載をさせていただいております。品川
区は区長を本部長といたします熊本地震被災地支援本部を設置いたしまして、被災地の応急対策等のた
めに全力で取り組むという方針を決定いたしました。また、特別区長会におきましても、熊本県熊本地
方を震源とします地震の被災地に対しまして、全戸を挙げて支援協力を行うことを申し合わせておりま
す。
品川区の支援本部でございますが、4月17日(日曜日)に第1回の会議を行いまして、その時点で
支援本部立ち上げという形でございます。この1回目の会議では被害状況の確認および支援内容の検討
等について協議をいたしまして、それに基づきまして翌日、4月18日に第2回会議を開催いたしまし
て、具体的な支援の内容でございますが、こちらを決定いたしました。本区といたしましては、義援金
の受け付け、見舞金の贈呈、支援物資の搬送ということでございますが、その内容につきましては、裏
面をご覧ください。
裏面のまず⑵でございますが、義援金の受付でございます。義援金受付箱につきましては、現在、庁
舎それから13地域センターの計14カ所に設置をさせていただきまして、設置時期については、昨
日、4月18日(月曜日)の朝からでございます。この義援金の受付を開始したことに関します周知に
ついては、区ホームページ、メールマガジン、しなメールでございますが、それからツイッター等で周
知を図ってございます。今後広報紙でも周知をしていく予定で考えております。
⑶見舞金の贈呈でございますが、内容につきましては、現在、細目は検討中ということでございます
ので、見舞金を贈呈いたしますが、贈呈先でありますとか、金額等については現在検討中ということで、
ご承知おきいただければと思います。
それから最後の⑷でございますが、支援物資の搬送でございます。これは熊本市から特別区長会に対
する救援物資対応の要請に基づきまして、熊本市に支援物資を搬送するということで、既に出発はして
おるのですけれども、支援をしてまいります。熊本市が送り先でございますけれども、要望を受けた物
資につきましては、隣接する益城町等と融通し合うという話で確認をいただいております。
具体的な搬送した物資でございますが、①アルファ化米が2万食、飲料水が600本、簡易トイレ
が2万回分、毛布2,000枚、ブルーシート2,000枚という内容でございます。こちらの搬送
は11tトラック1台と、ちょっと記載が漏れてございますが、3tトラックを1台追加して、計2台
でただいま熊本に向けて進んでいるという形でございます。4月18日、昨日の午後5時に庁舎を出発
いたしまして、4月20日、明日の午前中に現地到着の予定でおります。現地入りの職員でございます
が、熊本市との窓口という形で辻岡危機管理室次長、防災安全担当主査も兼務でございますが、栗原道
-48-
路課用地担当主査の2名を派遣いたしております。
○こんの委員長
ご案内がありました本件に関しまして、ご確認等ございましたら、ご発言願います。
○つる委員
1点だけ、義援金なのですが、例年こうしたことがあると基本的には送金先は同様のところに送られ
ているのかどうか、この送金先というのは、明確にコンビニとかで明記されていますか。
○古巻防災課長
義援金につきましても、現在配布先につきましても検討している段階でございますので、具体的には
熊本地震の被災地への義援金という形で募集をしているところでございます。
○つる委員
送られた後に、送金先だとか、よくコンビニなんかだと領収書とか添付されてありますけれども、ど
こそこに送りましたよというようなこととかは事後でやられるということでいいですね。
○古巻防災課長
ただいまのご質問でございますが、委員ご指摘のとおり送金先等が確定しましたら、事後にご報告は
させていただく予定でございます。
○つる委員
品川区がやっていただくことなので混乱はないと思うのですが、報道によると、義援金でもどこに
持っていかれたかわからないような、誤解を与えるようなこともあったので、その辺は事後にきちんと
そこに送金しましたとか、わかりやすく周知いただければと思います。
○こんの委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
ないようですので、以上で本件を終了いたします。
以上で予定表の5、その他を終了いたします。
以上で本日の予定は全て終了いたしました。
これをもちまして、建設委員会を閉会いたします。
○午後5時27分閉会
-49-