森の京都探訪事業 業務委託仕様書

森の京都探訪事業
業務委託仕様書
第1
目的
豊かな自然とくらしを支える林業に囲まれた京都府中部6市町(亀岡市、南丹市、京丹
波町、福知山市、綾部市及び京都市右京区京北)の里山は、都に最も近い里山地域として
特色ある生活文化を残している。京都府及び中部6市町では、昨年6月に策定した「森の
京都構想」に基づき、こうした生活文化を森の京都スタイルとして地域が共有し、深める
とともに、多くの人々が訪れ居住する元気な地域づくり(森の京都事業)に取り組んでい
る。
この森の京都事業が平成28年度にターゲットイヤーを迎えていることから、中部6市
町をエリアとする森の京都の魅力や価値を再認識・再発見し、森の京都スタイルとして発
信するため、発信力のあるクリエーター等の参画による「森の京都探訪記」等を作成する
とともに、これを将来にわたり広く強く発信することで、森の京都に住まうことの誇り、
住まうことへの憧れを喚起し続けることを目的とする。
第2
森の京都探訪事業の概要
(1)全体イメージ
受託者は次に掲げるイメージをもとに、当事業の実施に係る企画、関係者調整、
事業の展開にわたる全業務を実施する。
① 森の京都6市町に入り、地域の人々の生活や生業(農業、林業、漁業、商工
業等)、各地の景観や施設、食、技、昔話、ひとの魅力や他にない素晴らし
さを再認識・再発見するため、発信力のあるクリエーター等を複数名選定し、
そのクリエーター等の視点から6市町の魅力を取材し、発信する。
② 取材過程等を撮影するとともに、クリエーター等が森の京都の魅力を写真や
メモ書き、イラスト等により視覚化(文章化)し、成果物としてこれらを編
集し、森の京都の魅力・価値を将来にわたって全国に伝えることのできる高
品質の探訪記を作成・発行するとともに、DVD やメディアによる持続性を
持った情報発信の確保を行う。
(2)探訪期間及び場所(予定)
期間:平成28年6月~平成29年2月
場所:京都府中部6市町(福知山市、綾部市、亀岡市、南丹市、京丹波町及び
京都市右京区京北)
※取材時期や取材する人については別途協議の上決定すること。
(3)探訪方法(事業の流れ)
① クリエーター等の選定、取材先の調整、地域とのマッチング
② 取材計画及び DVD やメディアまたはその組み合わせによる情報発信計画の
策定
③ 取材日程等の調整
④ 取材先の取材(クリエーター等の現地滞在の実施及びアテンドを含む。
)
⑤ 森の京都の関連イベント等における森の京都の魅力の聞き取り及び聞き取
り結果の探訪記への反映
⑥ 取材内容を探訪記として編集し、発行・販売
⑦ DVD やメディアによる持続性を持った森の京都スタイルの情報発信
第3
業務仕様
(1) 発信力のあるクリエーター等複数名の選定、クリエーター等の視点からの6市町
の取材
① クリエーター等の選定、取材先調整、地域とのマッチング、取材計画等の
策定、取材日程等の調整
発信力のあるクリエーター等及びクリエーター等に同行し現地取材するカ
メラマン、ライターを選定すること。
取材に当たっては、クリエーター等の生活・生業へのアプローチと地元住
民とのふれあいを必須とし、取材先の調整及び地域とのマッチング(地元住
民等との諸調整)を行うこと。また、取材には宿泊を伴う現地滞在を含める
こと。あわせて、取材計画等を策定し、取材に向けて以下に示す所要の準備
作業を行うこと。
ア.クリエーター等の移動・宿泊の手配
イ.クリエーター等が現地で使用するカメラ等の調達
ウ.クリエーター等の当該地域の魅力の事前理解の実施(事前踏査・レク
チャー等)
② 取材先の取材(クリエーター等の現地滞在の実施及びアテンドを含む。
)
前項で策定した取材計画に基づき、取材先の取材を実施すること。なお、
クリエーター等へのアテンドは受託者が行うこと。
(2)
「森の京都探訪記」の作成
現地取材により収集した素材を基に高品質な探訪記を編集・発行・販売すること。
<「森の京都探訪記」の仕様>
・A4版
130頁程度(各市町分15頁程度及び地域共通分30程度を確保)
・発行部数:2万部目標(5000部は発注者へ無償納品、他は有償頒布)
・受託者は内容の充実を図るために広告協賛(協賛金は受託者が収受)を得るこ
とを可能とするが、広告のボリュームについては本体のボリュームを確保した
上で作成し、全体の10%程度とする。
・有償頒布における売り上げについては受託者にて収受すること。
<作成等スケジュール(想定)>
・探訪(素材収集、取材)
:平成28年6月~平成29年2月
・編集:平成28年12月~平成29年2月
・完成・販売等:平成29年3月
(3)DVD やメディアによる森の京都スタイルの発信
森の京都の魅力や価値を再認識・再発見し、将来にわたって発信・伝承できるよ
う、現地取材により収集した情報について、DVD やメディアまたはその組み合わせ
による発信を計画し、森の京都スタイルとして、持続性を持った発信を可能とする
素材・成果物・仕組みを作成し提供すること。
(4)全体管理を行うディレクターの配置
事業全体を管理し、
「森の京都探訪記」等を監修する総合ディレクターを1名配置
すること。
(5)その他
「森の京都探訪記」の作成を通じ、当該事業以外の「森の京都博」に対する企業・
団体等の協賛・支援の確保が見込まれる場合は、可能な限り具体的に提案すること
とし、当該事業に採択された場合は最大限の協賛・支援の確保に努めること。
第4
留意事項
1 一般的事項
(1) 業務の遂行状況について随時報告を行うこと
(2) 受託者は業務を遂行する上で必要な資料等は、受託者において入手する。
(受託者
による入手が非常に困難であるものについては、必要に応じて随時貸与する。な
お、貸与した資料等の複製・複写の可否、返却等については、発注者の指示に従
うこと。
)
(3) 受託者は、委託業務期間はもとより委託業務期間終了後も、当該業務で知り得た
機密、個人情報等について厳守すること。
2 その他
(1) 業務に係る全ての成果品の著作権(著作権法第27条・第28条に規定する権利
を含む)は発注者に帰属する。また、成果品は、発注者及び京都府、関係市町又
は関係観光協会、関係 DMO が作成するホームページや印刷等に自由に使用でき
るものとする。また、クリエーターの肖像の使用について、公的な目的における
使用の場合は原則として自由に使用できるものとし、その他の目的における使用
については、別途協議を行うものとする。
(2) 委託業務の履行に際し、他の者が著作権を有するものを使用し、問題が生じたと
きは、委託者に不利益が生じないよう受託者の責任においてこれを処理するもの
とする。
(3) 本業務仕様書に定めのない事項については、発注者と協議するものとする。