【パナソニックの PPM】 【問 1】次の表を基に、2010 年のパナソニックの国内事業に関する PPM を完成させなさい。 製品 自 社 シ 最大競争相手 ェア(%) 競争相手 相対市場 2010 実質市 2005 年実質市 過去 5 年平均 シェア(%) シェア 場規模 場規模 成長率 薄型テレビ 22.2 シャープ 33.7 0.6588 1,869,966 630,907 0.243 ビデオカメラ 21 ソニー 30.1 0.698 313,829 660,304 -0.138 デジタルカメラ 16 キヤノン 18.5 0.865 868,638 1,165,286 -0.057 リチウムイオン電池 14.6 三洋電機 47 393,628 304,500 0.053 冷蔵庫 24 シャープ 17.3 356,899 279,974 0.05 ルームエアコン 24.7 ダイキン工業 18.3 1.35 555,928 592,654 -0.013 掃除機 25.1 東芝ホームア 21 1.195 52,848 79,152 -0.078 97,908 196,691 -0.13 251,342 294,295 -0.031 84,896 95,159 -0.0223 プライアンス 自動販売機 25 富士電機 45.3 流し台 11.5 サンウェーブ 33 0.348 工業 温水便座 11.9 TOTO 55.4 (日経シェア調査、工業統計より出題者作成) 【参考:PPM の作成】 ① :エクセルでバブルチャートを選択。 ② : 「データの選択」より、 「系列の追加」から、 「系列名」に「それぞれの製品名(例:薄型テレビ)」 、 「系列の X の値」に「 (各製品の)相対市場シェアの値」、「系列の Y の値」に「 (各製品の)市場成 長率の値」 、「系列のバブルサイズ」に「(各製品の)パナソニックの売上高の値」を入力。これを各 製品について入力する。 ③ : 「軸の書式設定」より横軸(X 軸)は、 「対数目盛を表示する」、 「軸を反転する」にチェック。X 軸 の最大値、最小値を解答欄と同様の値に設定する。 ④ : 「軸の書式設定」より縦軸(Y 軸)は、最大値、最小値を解答欄と同様の値に設定する。 ⑤ :縦軸、横軸の「軸の書式設定」 、 「縦軸との交点」 、 「横軸との交点」から縦軸と横軸が左下で交わる ように設定を変更する。 ⑥ :円に吹き出しをつけて製品と対応させる。 方法:グラフをクリック→「グラフ要素」→「データラベル」→「データの吹き出し」→出てきた吹 き出しをダブルクリック→「系列」を選択し、他の数字は消去する。 【問 2】 作成したパナソニックの 2010 年の PPM を基にして、負け犬に位置している事業群(6つ)について、事 業戦略案をたてなさい。 【問 3】 ポートフォリオとしての改善案を提案せよ。 【戦略を考える際のヒント】 (1):作成した PPM を見ながら、パナソニックの事業が PPM における ①花形、②金のなる木、③問題 児、④負け犬 のどの象限に分布しているか考察しなさい。 (2):PPM の戦略的示唆(教科書 pp367~371 参照)を基に、それぞれの象限における戦略定石を確認し なさい。 (3):解答する際には、なるべく具体的に書くと望ましい。 新規事業を追加するならば、既存事業とのシナジーなどを考慮に入れながら具体的に書き、追加した新 規事業は PPM のどの象限に位置するか述べること。 既存事業に関する戦略を取るならば、どの事業に関する打ち手か具体的に述べると望ましい。また、事 業間のシナジーなどについて考慮すること。
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