耳川水系総合土砂管理の概要(PDF:1098KB)

耳川水系総合土砂管理の概要
1.耳川水系総合土砂管理計画の策定
3.基本的な考え方(耳川水系における目指すべき方向性)
平成17年の台風14号によ
り、耳川水系の流域市町村
に甚大な浸水被害が発生
【耳川をいい川にする】 ~森林とダムと川と海のつながり~
耳川の土砂問題の現状と課題を領域別に整理し、各領域の目指すべき方向性を策定
特に諸塚村の被害が大きく、
河川や利水ダムの土砂の堆
積が被害拡大の一因
諸塚地区被災状況(H17.9)
流域全体の土砂に起因する
様々な問題・課題の解決に向
け、国、県、市町村、関係団体、
住民が一体となった計画を策
定
島戸地区土砂崩壊状況(H17.9)
H15年
(台風前)
H18年
(台風通過後)
山須原ダム土砂堆積状況(貯水池末端部)
県)水防災事業 等
「耳川水系総合土砂管理計画」の策定(H23.10)
基本的な考え方 : 目指すべき方向性
行 動 計 画 : 役割分担の明確化
2.流域一体となった取組
<計画策定段階>
九州電力)ダム改造工事
<事業実施段階>
耳川水系総合土砂管理の概要
4.行動計画に基づく対策の実施
日向市
5.行動計画の評価と改善
崩壊地の緑化(国、県、市町村、民間団体)
植林(国、県、市町村、民間団体)
行動計画に基づくモニタリングを実施し、総合土砂管理上の問題・課題に対する
指標を用いて各領域の目標達成度を総合的に評価し(耳川通信簿の作成)、行動計
画を適宜改善し、対策を実施することを継続的に繰り返す「順応的管理」を行う。
この「順応的管理」を行うために、現在の「技術検討会」に変えて「評価・改善
委員会」を設置する。( 平成24年7月設置)
また「評価・改善委員会」の下には、ワーキンググループを設置し、さらに多く
の住民の意見を反映させる。
山
地
領
域
ダム領域
ダム改造(九州電力)
河川改修(県)
諸塚村 土地利用一体型水防災事業
現状
山須原ダム
西郷ダム
・既設洪水吐きの中央4 門を撤去、越流天端高を
・既設洪水吐きの中央2 門を撤去、越流天端高を
切り下げて、大型洪水吐きゲート2門を新設
切り下げてクレストローラーゲート2門を新設
改造前
切り下げて、大型洪水吐きゲート1門を新設
切り下げてクレストローラーゲート1門を新設
改造前
河
道
領
域
河
口
・
海
岸
領
域
総合土砂管理
①計画の改善
耳川水系総合土砂管理に関する
評価・改善委員会
④計画と実施
の評価
順応的管理
②対策の実施
完成イメージ
改造後イメージ
改造後イメージ
③モニタリング
河口海岸
ワーキング
グループ
ダム・河道・山地
ワーキング
グループ
※
は評価・改善委員会
で対応する内容
6.地域との情報共有と連携
<情報発信・共有>
・耳川フェスティバルの開催
・広報誌「みみかわ河原番」
※回覧板で総合土砂管理の進捗を報告
・県庁HP掲載
みみかわ河原番 vol.3
<地域と連携した行動の実施>
・流域小中学生による水質、底生動物調査等
・海岸漂着物調査
・ヒアリング調査
(崩壊地の状況、瀬・淵の状況、水質、生物生息状況ほか)
・アユ産卵床造成(九州電力と地域住民)
耳川フェスティバルi美郷
開催状況(H27.8.7)
学識者
住民代表
関係機関
行 政
アユ産卵床造成
住 民
関係機関
行 政