若年認知症グループどんどん

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若年認知症グループどんどん
若年認知症の当事者と家族を地域で支える仕組みづくり事業
若年認知症グループどんどん
私たち若年認知症グループどんどんは、2006 年に発足
した、若年認知症の人・家族・サポーターの交流グルー
プです。毎月1回、第 4 火曜日に 30 人くらい(本人・
家族とサポーターが半々)で集まって、さまざまなアク
ティビティを楽しむとともに家族の懇談会を開催して
います。活動場所は、川崎市北部が中心となっています。
ほかにも、本人
の作品をあしら
ただし、若年認知症の人と家族は、高齢者とは違う様々
った絵はがきや
な困難を抱えています。たとえば・・・、
便せん、オリジナ
ⅰ働き盛りなのに会社を辞めなくてはならなくなる。
ルデザインのT
ⅱ家族は経済的困窮や家庭生活の困難に陥る。
シャツや小物を
ⅲ家族、本人がなかなか病気を受け入れられず葛藤し、
制作して各地の
夫婦間や家族間のトラブルもある。
福祉イベントで
ⅳ利用できる制度が少ない。
販売したり、高齢者施設に併設されたカフェで働く活動
そうしたことをふまえ、私たちは「認知症になっても、
などに取り組んでいます。 人生を大切に、自分らしく、イキイキ生きて行くこと」
現在どんどんに参加す をメンバー共通の目標として掲げました。そしてそのた
る若年認知症の人は 60 代
めに、できることの幅を広げていこうと努力しています。
が多いのですが、とはいえ
また、国の若年認知症対策の向上を求める全国的な支援
まだまだ旺盛な活動力を
活動にも参加しています。
もっています。ボーリング
明日はわ
をやったり、料理をしたり、お酒を飲んでワイワイする
が身!その
こともできます。そんなときに私たちは「仲間だなあ」
ことを胸に
との思いを強く感じます。それが私たちのグループの一
刻み、これか
番いいところであると思います。また家族にとっては、
らも活動に
つらい思いを共有し、励まし合い、より良いケアを学ぶ
取り組んで
場になっています。
いきます。