シャンソン化粧品による審判への提訴について

平成 28 年 5 月 16 日
シャンソン化粧品による審判への提訴について
―第三者委員会
調査報告を受けて―
一般社団法人
バスケットボール女子日本リーグ機構
各
位
平成 27 年 11 月 29 日、愛知県豊橋市
豊橋総合体育館で開催された第 17 回Wリーグ公式戦(シャン
ソン化粧品シャンソンVマジック対デンソーアイリス戦)における審判の判定においてシャンソンに不
利な判定が行われたとしてシャンソン化粧品が当該審判員を提訴し、それに関連し様々な報道がなされ
ました。当機構は紛争解決に向け第三者委員会を設置し事実の調査及び当機構の事後対応についての答
申を依頼しました。ついては平成 28 年 5 月 9 日に調査が完了し調査報告書を受領しましたので、それ
を受けて当機構の見解を発表いたします。
記
【1】 株式会社シャンソン化粧品に対し、
『厳重注意』とする。
シャンソン化粧品の審判個人への訴訟提起は、当機構に関わる審判達に萎縮的効果を及ぼ
すものであること、また同社が訴訟提起の真の理由は当機構の対応に非があったからだと記
者会見などで誹謗したことからすれば、当機構紛争解決規程第20条(2)
「機構、会員チー
ムまたは選手等の名誉または信用を棄損する行為」に準ずる行為と思料する。本来、懲罰の
対象となるべき行為であるが、第三者委員会の「今後のシャンソン化粧品に対する処分によ
る紛争の継続や新たな紛争の再発は今回の調査の主旨・目的と乖離し、リオデジャネイロ五
輪を目前とした日本のバスケットボール界全体に重大な悪影響を及ぼす懸念がある」という
ご意見を尊重し、当機構は、株式会社シャンソン化粧品に対し二度とこのような行為を行わ
ないよう厳重注意する。
【2】 被告とされた審判員の名誉回復について
第三者委員会により、今般の訴訟行為は、
「該当審判員に不正な意図は認められず、基礎と
する事実的根拠にかなり無理があること」が確認された。同委員会からは「シャンソンから
の提訴の対象とされた審判に対して謝罪等、審判の名誉を回復するため適切な処置が自主的
に講じられるよう期待する」との提言がされており、当機構としても株式会社シャンソン化
粧品に対し同提言を速やかに実行するよう申入れる。
【3】 再発防止について
当機構は、所属チームおよび審判と共同にて再発防止策を検討し、実行できる事から行っ
ている。また紛争の未然防止を目的に諸規定の見直しを諮る専門の委員会を設置し対策を講
じる。
以
上