木質フローリング材の施工法 / / / / / / / / / / Support Natural wood flooring 施工法 ① 施工前の仮並べ(材料確認) ② 下地のチェック 天然木フローリングに見られる不具合例 レンガ張り レンガ張り モルタル ・コンクリート下地の水分が多い場合には、下地 (JAS耐水1類合板 :12㎜以上) (JAS耐水1類合板 :12㎜以上) 合板とフローリングの裏面の含水率がだんだんと高く な り、結果、 フローリングが反りあがる原因となります。 2~3㎜あける 2~3㎜あける ●天然木のため一枚ごとに色調や木柄に大きなバ ラツキがあります。施工前に仮並べをするなどして 全体のバランスを確認しながら施工してください。 木材の性質上、 スジのような縞模様 (トラ目) が混 在します。極端なものは端部や目立たないところ に施工していただくなどして天然資源の有効活 用にご協力ください。 ●床下地は十分な強度があり、湿気や不陸等がな いようにしてください。天然木フローリングは水分 の影響を受けやすい素材です。金ゴテ仕上げの モルタル・コンクリート下地の含水率は必ず10% 未満としてください。特に1階部分の床下地含水 率には細心の注意が必要です。含水率が高い 場合は工事を延期するなどして、下地合板やフ ローリングに対し湿気対策を十分に行なってから 施工してください。 ③ 下地合板の張り込み(ノリ釘併用工法の場合) ④ 接着剤塗布 水分 (湿気) モルタル・コンクリート金ゴテ下地 ※イラストは合板下地の例です。 ⑤ 張り込み レンガ張り (JAS耐水1類合板:12㎜以上) 2~3㎜あける 水分 (湿気) モルタル・コンクリート金ゴテ下地 水分 (湿気) ●下地合板は厚さ12㎜以上のJAS耐水1類合板 をレンガ張りで施工してくださ (JAS F☆☆☆☆) い。合板は突き付けにせず、縦横共に2~3㎜の 隙間を確保してください。 コンクリート釘だけでな く、 VOC対策品のウレタン系やエポキシ系接着 剤を必ず併用してください。 合板下を根太 (45㎜角以上) や大引材 (90㎜角 以上) で組む場合には、 プレーナー処理された反 りやねじれのない乾燥材を使用してください。 ●フローリングを施工する前に、必ず基準となる墨 出しを部屋の中心で行い、張り方向や割付を確 認してください。基準墨から平行移動して張り始 め位置を決め施工を開始します。端部はフローリ ングの板幅が1/2以上 (小巾にならない) になるよ うにしてください。 ●クシ目ゴテを使用し、 VOC対策品のフローリング 用接着剤(ウレタン系またはエポキシ系) を全面 に塗布してください。目安は500~600g/㎡で す。酢ビ系の接着剤は絶対に使用しないでくださ い。1回の塗布量は30分以内に施工できる範囲 としてください。 (ノリ釘併用工法の場合) モルタル・コンクリート金ゴテ下地 ●接着剤とフロアステープル (木床用) またはフロア 釘を併用して凸サネの上部から45度の角度で下 地合板に打ち込みます。釘頭がある場合には必 ずポンチなどで再度打ち込んでください。釘止め ピッチは標準303㎜以内とします。ナチュラフロー リング・リベルタフローリングは乱尺ですのでフロー リングの長さによりピッチを調整してください。 (ノリ釘併用工法/直張り接着工法共通) ●季節・空調環境等の違いにより、天然木フロー リングは膨張・収縮を繰り返します。凹凸サネを きつく締め付けないようにして施工してください。 施工時の季節的な要因による伸縮を考慮して 張り込んでください。 ●壁際には必ず7㎜程度の隙間を設けてください。 最後に幅木を施工して完了となります。施工後 は水濡れやキズ等を防ぐためにも、清掃後養生 シート等で24時間以上の養生を確保し、歩行制 限してください。 水分 (湿気) モルタル・コンクリート金ゴテ下地 ※商品によっては別途施工要領書をご用意していますので、施工前に弊社担当者までお問い合わせください。 ! 養生テープなどの粘着テープを長時間貼付すると、剥 がすときにフローリング表面にダメージを与える可能性 がありますのでご注意ください。 レンガ (JAS 2~3 Support / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / Natural ノリ釘併用工法(合板下地) 施工納まり フローリング フロアステープル またはフロア釘 ノリ釘併用工法(木根太組み合板下地) フローリング フロアステープル またはフロア釘 ノリ釘併用工法(合板下地) 接着剤 JAS耐水1類合板 (12㎜以上) フロアステープル JAS耐水1類合板 またはフロア釘 モルタル・コンクリート金ゴテ下地 (12㎜以上) JAS耐水1類合板 直張り接着工法 (モルタル・コンクリート金ゴテ下地) フローリング フロアステープル またはフロア釘 接着剤 JAS耐水1類合板 (12㎜以上) 根太@303㎜ 防湿ポリエチレンシート (0.15~0.3㎜) 大引き/モルタル・コンクリート金ゴテ下地 根太@303㎜ モルタル・コンクリート金ゴテ下地 接着剤 (12㎜以上) ノリ釘併用工法(木根太組み合板下地) フローリング 接着剤 wood flooring 防湿ポリエチレンシート (0.15~0.3㎜) 大引き/モルタル・コンクリート金ゴテ下地 直張り接着工法 (モルタル・コンクリート金ゴテ下地) フローリング 接着剤 フローリング モルタル・コンクリート金ゴテ下地 接着剤 モルタル・コンクリート金ゴテ下地 根太張り工法(温水マット下地) フローリング フローリングの膨張率 接着剤 (小根太上) 小根太入り温水マット (12㎜) フローリング 接着剤 (小根太上) 小根太 JAS耐水1類合板 (12㎜以上) JAS耐水1類合板 (12㎜以上) 木材は環境湿度の増減にと もない吸放湿し、 環境湿度と平衡します。日本国 根太張り工法(温水マッ ト下地) 商品別膨張収縮率 内は南北に長く、地域によってその環境湿度は異なり、 平衡含水率も変わっ フローリング フローリング 商品名 含水率% 含水率1%当り幅方向膨張収縮率(%) 接着剤 (小根太上) てきます。平衡含水率とは木材をある一定の温湿度下に放置し、 水分の出入接着剤(小根太上) 小根太 ユッカポッカ ナラ・サクラ 7.0 0.18 小根太入り温水マット (12㎜) りが平衡状態になった時点の含水率のこ とです。弊社で扱うフローリング材は JAS耐水1類合板 (12㎜以上) JAS耐水1類合板 (12㎜以上) (断熱材) ナラ 8.0 0.2 すべて人工乾燥材であり、未乾燥材に比べると変動の幅は少ないのですが、 プライムフローリング チーク 12.0 0.2 樹種や製品ごとに木材の特性による膨張収縮があ り ます。 この特性を無視す 根太@303㎜ ※膨張収縮率は含水率1%増加あたりの平均です。 ると、施工後不具合が生じることがあります。平衡含水率と現場の状況や近 大引き (断熱材) 年の気象状況を加味して適切な施工をするこ とが、未然にクレームの発生を 大引き 防止することになります。特に日本においては高湿度による膨張での不具合 ※ユッカポッカは土間コンクリート内埋設型床暖房システムにはおすすめしません。 根太@303㎜ の発生が多く見られます。 また、 まれではありますが、過乾燥(床暖房敷設、 エ アコン稼動) による収縮や高含水率による膨張も見られるこ とがあります。施 大引き 工地域や使用場所、気象状況も考慮し調整してください。 大引き ※ユッカポッカは土間コンクリート内埋設型床暖房システムにはおすすめしません。 ※商品によっては別途施工要領書をご用意していますので、施工前に弊社担当者までお問い合わせください。 床暖房の留意点 / / / / / / / / / Support Natural wood flooring 快適な床暖房のために ■施工上のご注意 ■床暖房使用時のご注意 ●部分的な床暖房は避け、床面全体、部屋単位の暖房としてください。 下記の事項を厳守してください。反り、 めくれ、 はがれの原因となります。 ●熱源体の上に直接施工できる床暖房対応フローリング 「ユッカポッカⓇ 根太 ●温度の上げすぎは身体によくないばかりか、 フローリングの不具合や暖房設 備そのものの故障の原因となります。床表面温度は約25℃〜27℃に維持 張り工法」 を用意しています。 (下記断面図参照) してください。 また、室内の湿度は35%以上を保ってください。 ●各床暖房メーカーの施工要領にしたがって、正しく施工してください。 ●コンクリート・モルタル埋設型の床暖房システムは、 フローリング (捨張り合板 含む) を施工する前に、必ず試運転を行ない、 コンクリート・モルタルを十分に 乾燥 (下地含水率10%以下) させてください。 (健康面からも冬場は加湿器の使用をおすすめします。) ●暖房使用時、天然の床材は暖められることで一般的に微妙に収縮します が、施工は湿度の高い時期を想定して寸法を取ってください。 ●高温になる器具 (低床吹き出しファンヒーターや電気カーペットなど) を床暖 湿気が残っていると捨張り合板やフ 房施工したフローリングの上で併用しないでください。 ローリングに湿気が移動し、結果フ ローリングが反る等の不具合が発 ●ピアノなど極端に重いものやふとん・じゅうたん、床面の広い家具、床面との 生する危険性が高まります。 隙間が極端に狭い家具など、放熱の妨げになるようなものを床暖房を施工 したフローリングの上に置かないでください。熱がこもる原因となります。 ●床暖房対応フローリング以外のフ ローリングはご使用にならないでくだ ●ペットの排泄物をそのまま放置した場合、水をこぼした以上に美観だけでな さい。 く、 フローリングの品質を損なうことになります。直ちに硬く絞った雑巾できれ いに拭き取ってください。 ●床暖房使用期間中は低温での連続運転をお願いいたします。 ●床暖房システムの説明書を良く読んで使用してください。 床暖房の標準納まり断面図(ガス会社統一基準方式) (平成13年8月改訂) 根太張り工法 小根太入りハード温水マットの上に直接フローリングを仕上げる工法です。 対応商品 ユッカポッカⓇ全品 小根太入りハード温水マット 小根太 床暖房用フローリング ユッカポッカ 合板 ㋐12以上 根太 @303 12 12以上 根太 @303以内 断熱材
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