熊本大学学術リポジトリ Kumamoto University Repository System Title Clinical application of low tube voltage technique and iterative reconstruction for radiation dose r… Author(s) 山村, 定弘 Citation Issue date 2016-03-25 Type Thesis or Dissertation URL http://hdl.handle.net/2298/34549 Right 山村 定 弘 氏 の 学 位 論 文 審 査 の 要 旨 論文題 目 Clinical application of low tube voltage technique and iterative dose reduction at abdominal reconstruction for radiation CT (腹部CT検 査 に お ける 低 管 電 圧 撮 像 法 と逐 次 近 似 画 像 再 構 成 法 の 臨 床 応 用) 担 癌 患 者 で は造 影CT検 査 が 繰 り返 し施 行 され る場 合 が 多 く、X線 被 ば くが 問 題 とな る 。 そ こで 本 研 究 で は 、 ヨ「 ド造 影 剤 の造 影 効 果 向 上 に お い て メ リッ トの あ る低 電 圧 撮 像 法 と、 新 た な ノ イ ズ低 減 技 術 で あ る逐 次 近 似 画 像 再 構 成 法 を併 用 し、 腹 部 造 影CT検 査 の 被 ば く低 減 を行 うこ と、 お よ び これ がCT画 質 に 与 え る影 響 を検 討 す る こ と を 目的 と し、次 の2つ の 課 題 に つ い て検 討 が な され た 。 課 題1で は 、腹 部 フ ァ ン トム を用 いた 基 礎 実験 を行 い、 撮 影 プ ロ トコル の 決 定 す る こ と を 目的 と した 検 討 が な され た 。 こ こで は1.低 管 電 圧 撮 影 で の 線 量 と画 像 ノイ ズ の 関 係 を明 らか に し、 各 電 圧 撮 影 に お ける 至 適 な 電 流 を検 討 す る、2.逐 次 近 似 画像 再 構 成 法 を使 用 した プ ロ トコル で の 管 電 圧 と造 影 剤 増 強 効 果 の 関 係 を 明 らか に し、 至 適 な造 影 剤 量 を検 討 す る 、 の2点 果 を得 る と仮 定 す る と ヨー ド造 影 剤 量 は80kVで40%低 た120kV、250mAsと は20%の が 目的 と され た 。 そ の 結 果 、 同様 の 造 影 効 減 、100kVで20%低 同等 の画 像 ノ イ ズ にす る た め に は80kVで は160%の 減 で き る こ とが 判 明 した 。ま 管 電 充増加 が 必 要 で 、100kVで 管 電 流 低 減 が可 能 で ある こ とが 分 か った 。 課 題2で は 、 臨 床(肝 臓 、膵 臓 、大 腸 の 精 査)に お け る腹 部CT検 査 で の 低 電 圧 撮 像 法 お よ び逐 次 近 似 画 像 再 構 成 法 を併 用 し、X線 被 ば く、 お よ び画 質 の検 討 が 行 わ れ た 。肝 臓 を対 象 と したCT検 査 に お い て は 、120kV+FBPと 比 較 して 、80kV+IRで 約20%、100kV+IRで った 。 一 方 で 、 画 像 ノ イ ズ 、CNR(contrast-to-noiseratio)、 約45%のX線 被 ば くの 低 減 が 可 能 で あ 視 覚 評 価 な ど、画 質 の 評 価 に つ い て有 意 差 は な か った 。 これ は膵 臓 や 大 腸 を 対象 と したCT検 査 で も 同様 の傾 向 で あ った 。 審 査 で は 、1)本 手 法 を応 用 した 、単 純CT撮 影 に お け る被 ば く量 低 減 の 可 能 性 、2)視 覚 評 価 を指 標 と し た ス コ ア リン グ シ ス テ ム の 有 用 性 、3)フ ァ ン トム を用 い た 基 礎 検 討 か ら算 出 され た至 適 電 圧 を人 体 に適 用 す る こ との 適 切 さ 、4)被 ば く量 の 人 体 影 響 に関 す る最 近 の コ ンセ ンサ ス 、 な ど に つ い て質 疑 応 答 が な され 、 申請 者 か らは お お むね 適 切 な 回答 が 得 られ た 。 本 手 法 に よ り、X線 被 ば く量 の 大幅 な 低 減 が 可 能 で あ り、 これ は 特 に小 児 や 若 年女 性 、 お よび 頻 回の CT検 査 が 行 わ れ る患 者 に有 用 で あ る と考 え られ た 。 ま た従 来か ら低 電 圧 撮 像 法 の デ メ リ ッ トと して 指摘 され て い た 、 線 量 不 足 に よ る 画像 ノイ ズ の 増 加 は 、逐 次 近 似 画 像 再 構 成 法 の併 用 に よ り軽減 で き る こ と が 確 認 され た 。 これ に よ り今 後 さ らに 高 体 重 、 高BMI症 例 に も低 電 圧 撮 像法 お よ び逐 次 近 似 画 像 再 構 成 法 の併 用 が 応 用 可 能 で あ る と期 待 され 、放 射 線 医学 領域 に お いて 有 用 な知 見 とな り得 る。 よ って 、本 研 究 は学 位 授 与 に 資す る優 れ た研 究 で あ る と判 断 され た 。 審醐 長 臨床病態噺 朝 当撮 転 好pi
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