じ う と う じ ゅ ん 慈雨等潤 城東小学校 校長だより 第5号 平成 28 年 5 月 6 日 【鯉のぼり】 昨日、5月5日は「こどもの日」でした。端午の節句です。 端午の節句といえば、口を大きく開け、5月の爽やかな風を体いっぱいにはらみながら 元気に泳ぐ鯉のぼり。鯉が滝を登り、龍に変身して天に昇ったという中国の話に倣い、子 どもたちには、人生という流れの中で出遭うであろう難関を鯉のように力強く乗り越え、 それぞれの夢を実現してほしいと思います。 5月の空を元気に泳ぐ、とまではいきませんが、城東小学校の体育館にも鯉のぼりが泳 いでいます。その姿は、子どもたちだけではなく、不便で不安な避難生活を送っておられ るみなさんを元気づけようと頑張っているようにも見えます。 この鯉のぼりは、神戸にある流通科学大学から送られてきました。これは東日本大震災 の被災地である宮城県の方々に呼びかけて寄贈してもらった鯉のぼりに、阪神淡路大震災 の被災地である神戸の学生や小中学生が寄せ書きをしたものです。それぞれの鯉のぼりに は、熊本地震で被災した人たちの心に寄り添う温かいメッセージがたくさん書き込まれて います。 「熊本がんばれ!!」 「POWER!! FIGHT 熊本!!」 「歩けば必ず明日はあります」 「誰しも一人ではありません」 「中学生です。応援してます!!」 「今度はわたしたちがみなさんの力になります」 「あきらめないで、勇気をもってつきすすんでください」 「目の前で起こっていることから目をそらさず、復興を目指して頑張って」 鯉のぼりを送ってくれた人の顔も知らないけれど、メッセージを書いてくれた人の名前 も知らないけれど、熊本のことを思い、被災した人のことを心配し、わたしたちを励まし 応援している人が、確かにいる。そのことをうれしく、ありがたく、そして、心強く思い ます。 5月10日(火曜日)には、学校が再開します。これまでいただいた多くの方の励まし や応援の声に感謝し、その期待に応えていけるよう、明るく元気に学校生活をスタートさ せたいと思います。
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