平成28年5月13日(金) 国土交通省関東地方整備局 利根川水系砂防事務所 記者発表資料 平成28年度 利根川水系砂防事務所 予算の概要 ◆直轄火山砂防事業費(浅間山) 火山活動を続ける浅間山における火山噴火緊急減災対策を実施します。 ◆直轄砂防事業費 越本床固群(片品村越本地先)など、事業の進捗を図ります。 ◆直轄火山砂防事業費 谷沢川第五砂防堰堤(草津町草津地先)など、事業の進捗を図ります。 ◆地すべり対策事業費 譲原における地すべり事業(藤岡市譲原地先)は、抑制工などの 進捗を図ります。 発表記者クラブ 竹芝記者クラブ 渋川記者クラブ 神奈川建設記者会 刀水クラブ テレビ記者会 長野県庁 会見場 佐久記者クラブ 問い合わせ先 関東地方整備局 利根川水系砂防事務所 住所 : 群馬県渋川市渋川121-1 電話 : 0279-22-4177(代) つる まき かず よし ひろ い こう じ 副 所 長 : 鶴 巻 和 芳 工務課長 : 廣 井 幸 治 平成28年度事業費 利根川水系砂防事務所の平成28年度事業費は、総額4,681百万円で 前年度事業費とほぼ同額となっています。 (単位:百万円) 予 算 費 目 平成27年度 事業費(当初) 平成28年度 事業費(当初) 対前年度 比率 直轄砂防事業費 1,075 1,195 1.11 直轄火山砂防事業費 1,822 1,661 0.91 2,897 2,856 0.99 505 505 1.00 1,313 1,320 1.01 4,715 4,681 0.99 砂防事業費 小 計 地すべり対策事業費 直轄火山砂防事業費(浅間山) 合 計 あさまやま ちょっかつ かざん さぼう じぎょう 浅間山 直轄火山砂防事業 1.事業概要 浅間山は、中規模噴火が20年に一度程度発生しており、国内の火山の中でも非常に活動的な火山 の一つです。 本事業は、火山活動に応じた機動的な対策を行う「火山噴火緊急減災対策」として、浅間山の噴火 に伴い発生が予想される融雪型火山泥流及び噴火後の土石流に対し、平常時に基幹的な砂防堰堤 を整備するとともに、噴火の前兆現象及び噴火が発生した場合に、緊急時の対策としてコンクリートブ ロック等を使用した砂防堰堤及び導流堤を整備することにより被害の軽減を図ります。 2.平成28年度予定 つまごいむら かたふたかわ あがつまぐん ・群馬県吾妻郡嬬恋村等において片蓋川砂防堰堤群を 実施する予定です。 こもろし じゃぼりかわ ・長野県小諸市等において蛇堀川砂防堰堤群等を実施する予定です。 平成21年2月の噴火 泥流の黒い筋 昭和48年2月の噴火により発生した火山泥流 工事用道路(前年度完成) コンクリートブロックの備蓄状況 とねがわ すいけい ちょっかつ さぼう じぎょう こしもと ことがためぐん 利根川水系 直轄砂防事業 越本床固群 群馬県利根郡片品村越本地先 1.事業概要 利根川水系片品川流域は、東に奥日光の火山群、南には赤城山と、火山性の地質が広がる地域 である。急峻な地形と脆弱な地質に覆われ、山地崩壊が進んでおり、不安定土砂の堆積・渓岸侵食 の進行が見られ、洪水時には二次移動による多量の土砂流出が懸念される。平成13年台風15号 では土砂崩れが発生し、20世帯63人が自主避難しました。 また、越本地区は、温泉民宿が数多く存在し夏合宿、スキー客等多くの利用者があり、下流には発 電所も存在する上、尾瀬へと通じる地域の主要幹線道路である国道401号が通っており、被災した 場合、地域社会・経済活動に深刻な被害が生じる。そのため、床固群を整備することにより、不安定 土砂の二次移動及び渓岸侵食による土砂流出を抑制し、洪水流の安全な流下を図り、越本地区、道 路等を土砂災害から保全します。 2.平成28年度予定 事業内容 : 護岸工等 至 尾瀬 位置図 越本床固群 源流部の荒廃状況 (日光白根山) 越本床固群 ホワイトリゾート 尾瀬岩鞍 (H18国体開催) 越本地区 鎌田発電所 片品川 尾瀬 太田橋 H13台風15号による被災状況 (沼田市の文化橋落橋(片品川)) 保全対象:越本地区 越本床固群整備状況 保全対象:太田橋及び国道401号 保全対象:鎌田発電所 とねがわ すいけい ちょっかつ かざん さぼう じぎょう やざわがわ だいご さぼう えんてい 利根川水系 直轄火山砂防事業 谷沢川第五砂防堰堤 群馬県吾妻郡草津町草津地先 1.事業概要 利根川水系白砂川流域は、草津白根山等の火山噴出物により形成された地域であり、脆弱な地質と 急峻な地形であることから、山地の崩壊が進み、土砂生産が著しい。不安定土砂の堆積と渓岸侵食が 多数見られ、出水時には崩壊地拡大や流出土砂の増加が懸念されます。 谷沢川は、平均河床勾配が約1/7の急勾配の渓流であり、洪水時の土砂流出により、下流の国道 405号が被災した場合、社会・経済活動に大きな悪影響が生じます。 そのため、砂防堰堤を整備し、洪水時の土砂流出を抑制し、下流の住民や交通網を保全します。 2.平成28年度予定 事業内容:砂防堰堤 谷沢川第三砂防堰堤 位置図 谷沢川第二砂防堰堤 草津温泉 谷沢川砂防堰堤 谷沢川第四砂防堰堤 谷沢川第五砂防堰堤 谷沢川第五砂防堰堤 谷沢川 品木ダム 草津白根山の荒廃状況 保全対象 谷沢川第五砂防堰堤上流左岸渓岸崩壊状況 谷沢川第五砂防堰堤上流河床状況 谷沢川第五砂防堰堤現地状況 ゆずりはら ちく ちょっかつ じ たいさく じぎょう 譲原地区直轄地すべり対策事業 群馬県藤岡市譲原地先 1.事業概要 譲原地すべりは、昭和37年に地すべり防止区域に指定され、平成3、4年の集中豪雨により滑動が 活発化し、平成7年度から直轄事業として着手しており、面積が100 と大規模で、下流に首都圏を抱 える地すべりです。 しゅうすいせいこう 地すべり発生の最大誘因である地下水の排除や浸透防止を目的として、集水井工、横ボーリング、 排水トンネル等、抑制工を主体とした整備を実施しています。 位置図 かやかぶ 平成28年度は下久保地区の集水井工と栢ヶ舞下流地区の抑制工 (アンカー工)を実施します。 神流川 譲原地区地すべり 2.平成28年度予定 群馬県藤岡市において地下水位の低下を図る集水井工等を実施 する予定です。 譲原地すべり全景写真 利根川 江戸川 国道に発生した亀裂 群馬県藤岡市 鬼石病院 三波川 鬼石総合支所 鬼石幼稚園 変異状況写真 神泉地区 埼玉県神川町 地すべり防止区域 国道462号線 地すべり頭部の亀裂 下久保ダム 下久保地区 神流川 栢ヶ舞上流地区 栢ヶ舞下流地区 直轄事業化へ の要望 H7.2.4 上毛新聞 平面図 対策事業イメージ 主な事業実施箇所位置図 越本床固群 片品川流域 片品出張所 谷沢川第五砂防堰堤(吾妻川流域) 越本床固群(片品川流域) 谷沢川第五砂防堰堤 滑川床固群 吾妻川流域 長野原出張所 利根川水系砂防事務所 烏川流域 浅間山 榛名出張所 浅間山出張所 滑川床固群(烏川流域) 浅間山直轄火山砂防事業 神流川流域 譲原地区直轄 地すべり対策事業 浅間山直轄火山砂防事業 譲原地区直轄地すべり対策事業
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