2016年度 能力強化研修 法整備支援コース 2016年 8 月 22 日~8 月 26 日 募集要項 独立行政法人 国際協力機構 国際協力人材部 はじめに 法整備支援とは、開発途上国による法律の起草や法律関係の人材育成を支援すること です。 「他の国の法律を作る?ODA でそんなことができるのだろうか?」 そう思われる方もいるかも知れません。しかし、JICA は既に、20 年の間、様々な国で、こ の法整備支援を展開しています。ベトナムの民法改正支援から始まり、今や東南アジア各 国を中心に、西アフリカのコートジボワールまでその範囲を広げています。協力の対象は、 民法などの基本的法令の整備から、裁判実務の改善や調停制度の整備、知的財産権法 や会社法の整備、そして立法プロセスの改善と、多岐に及ぶようになりました。 明治以降、日本も、外国法を日本の社会や文化、既存の制度に適合するようにカスタマ イズしながら、自ら取り入れてきました。この日本自身の経験と知見は、この法整備支援と いう場面で、大きな強みとなっています。また、現役の裁判官、検察官、弁護士等を現地に 派遣するとともに、日本国内から研究者等による手厚いサポートを提供し、そして現場では、 スペシャリストである当事者同士が悩みや経験を共有しながら二人三脚で協力する、その ようなスタイルが確立しています。 「法の支配」は、2015 年 2 月に閣議決定された「開発協力大綱」でも、「公正で包摂的な 社会を実現するための鍵」とされています。それだけではなく、同じ年の 9 月には、国連に おいて「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されましたが、その中にも「法の支配の促進」 が謳われています(16.3)。JICA の法整備支援は、開発協力の世界で、重要な一角を占め ています。 このコースは、将来、そのような法整備支援の世界で活躍する人材を育成するための、 「法整備支援道場」です。この分野で仕事をしてみたいと考える方々、弁護士を始めとする 法律分野の実務者はもちろんのこと、国際協力に携わるコンサルタントやシンクタンクの 方々、また研究者の方々にも是非参加していただきたいです。なお、研修中は、講義を受 けるだけではなく、議論への積極的な参加が求められます。懇親会等を通じ、参加者の横 のネットワークが非常に強くなることでもこの研修は知られています。そして、これまでの修 了者の多くが、法整備支援のフィールドで活躍しています。 あなたも、「法整備支援道場」に入門してみませんか? 1 1.応募要件 本研修の応募者は、下記の全ての要件を満たす者とします。 (1) 将来、専門家や国内支援委員会メンバー(法整備支援案件への必要な知見の提供・ 助言・指導等)、調査(業務委託)の受託者など、その形式を問わず JICA 事業に携わる 意向があること (2) 研修の全日程に参加可能であること (3) 専門能力・経験: 大卒又は同等以上の専門性を有し、以下のいずれかの経験を有す ること ① 法務・法曹実務 ② 法学教育・研究(大学院における研究も含む) ③ 法整備/ガバナンス分野の調査・研究(大学院における研究も含む) ④ 開発協力プロジェクトの実施・運営・評価・調査(開発コンサルタント・シンクタンク等) (4) 語学力: 高いコミュニケーション能力が求められる案件を取り扱う、以下のいずれか の語学力を有すること ① 英検準 1 級、TOEIC730 点、TOEFL CBT213 点/iBT79 点、国連英検 B 級以上 ② その他言語(フランス語・スペイン語・中国語等)については、業務上、コミュニケーシ ョンをとることが可能なレベル ※ 保持している語学力に係る公的資格を、履歴書に必ず記載してください(取得年月が 新しいものを優先。取得年月も記載すること)。 2.研修期間、募集人数 (1) 期間: 2016 年 8 月 22 日(月) ~8 月 26 日(金) (2) 募集人数: 22 名 3.研修会場 JICA 市ヶ谷ビル 〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町 10-5 TEL:03-3269-2911 FAX:03-3269-2054 2 4.応募方法 以下の(2)に記載されている提出書類を揃え、締切日までに JICA の運営している国際協 力キャリア総合情報サイト「PARTNER」(以下、「PARTNER」という。)から応募してください。 応募書類受付後、応募時に PARTNER で指定した本人連絡用の E メールアドレスに対し、 受領通知メールと共に応募案件番号(受付番号)を通知します。応募後、3営業日以内に受 領通知が届かない場合は、4 ページ「国際協力人材登録に関するお問い合わせ先」までご 連絡ください。 (1) PARTNER への登録 応募はすべて「PARTNER」経由で行います。応募にあたっては「PARTNER」に国際協 力人材登録(簡易登録不可)がなされていることが必須ですので、登録されていない方 はまず「PARTNER」での人材登録を行ってください。登録手続きには本人確認のための 必要書類の郵送に要する日数も含めて約一週間かかります。6 月 22 日(水)まで(応募 締切の 1 週間前)の登録をお勧めしますが、必要書類の提出が遅れるなど登録が間に 合わない場合は、PARTNER 事務局へご一報ください。 「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/ 【PARTNER 登録の注意事項】 ① 入力フォーム 4 ページ目「管理用」欄の冒頭に「2016 年度能力強化研修」と明記してく ださい。 ② 同じく入力フォーム 4 ページ目「プロフィールの公開」欄で「希望する」を選択し、公開 先には必ず「JICA」を選択してください。 (2) 応募書類 す べ て 所 定 の 様 式 を ご 使 用 く だ さ い 。 所 定 の 様 式 は 、 JICA ホ ー ム ペ ー ジ ( http://www.jica.go.jp/recruit/kyokakenshu/top.html )からダウンロードしてくださ い。①の履歴書についてのみ、PARTNER から書式をダウンロードして作成してください。 ① 履歴書 応募に必要な「専門家履歴書」を PARTNER 上で作成して提出してください(履歴書 への写真添付は不要です)。一般履歴書など他の様式の履歴書は受け付けません。 履歴書は、PARTNER ログイン後、マイページのメニューから作成できます。 ② 推薦書 所属先のある方は、必ず所属先の研修参加の了承を得てください。推薦書が用意 できない場合は、その理由を記載してください。自営の方や所属先のない方は不要 3 です。所属先において応募者ご本人が代表を勤めている方も必要ありません。 ③ 自己申告書 必ず所定の様式を使用して提出してください。 (3) 応募 応募期間内に「PARTNER」の応募画面にて手続きを完了してください(予め応募書類を ご準備下さい)。 ① 以下の URL から「PARTNER」にアクセスし、画面右上の“ログイン”をクリックして PARTNER にログインします。 「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/ ② 「研修セミナー情報」画面から該当のセミナー情報を検索し、「この案件に応募する」 をクリックしてください。 ③ 上記(2)の応募書類を添付してください。添付方法の詳細は、PARTNER 活用方法の 「3.2WEB 応募を利用する」をご参照ください。 http://partner.jica.go.jp/resource/1425033220000/UsagePsnOrg/ForUsers.pdf 【国際協力人材登録に関する問い合わせ先】 独立行政法人国際協力機構 PARTNER 事務局 以下URL、PARTNERホームページの「お問い合わせ」からお願いします。 https://jica-partner.secure.force.com/inquiryEdit 4 5.応募締め切り 締切日: 2016 年 6 月 29 日(水)12:00 必着 6.選考結果の発表 応募書類を審査の上、2016 年 7 月 22 日(金)を目途に、下記の PARTNER のマイページ 上で合格者の応募案件番号(受付番号)を発表します。PARTNER にログインし、マイページ の「PARTNER からのお知らせ」をご確認ください。書面による通知及び JICA ホームページ 上では発表しません。 ご自身の応募案件番号(受付番号)は受領通知メール、又はマイページ「メールボックス」 の「受信 BOX」で「【PARTNER】公募案件への応募送信完了のお知らせ」を参照ください。 なお、選考結果に関する個別のお問い合わせには一切お答え出来ませんので、あらか じめご了承願います。 「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/ 5 7.研修概要 (1) 目的 法整備支援分野における協力を中心に、JICA 事業や援助潮流に関する基礎知識、 プロジェクトマネジメントなど国際協力の現場で求められる知識・経験の一端を学び、専 門家や国内支援メンバー、調査(業務委託)の受託などの形で JICA の法整備支援事業 に携わるために必要な知識・スキルを強化することを目的とする。 (2) 日程 日 曜日 時間 テーマ 9:20 集合 9:30 ~ 9:40 開講式 9:40 ~ 12:00 プログラム・オリエンテーション 選択科目 ~ 14:15 14:30 ~ 16:50 日本のODAによる法整備支援概観 17:00 ~ 17:30 案件紹介 17:30 ~ 18:00 振り返り 18:45 ~ 20:45 懇親会①(任意参加:会費制) 8月22日 月 8月23日 火 8月24日 水 8月25日 木 8月26日 金 ①法律既修者コース:開発援助基礎 13:00 ②法律未修者コース:法律用語基礎 9:30 ~ 10:30 法整備支援におけるJICAの役割 10:40 ~ 12:00 グループ演習1: 調査項目・質問表を作ってみよう!(その1) 13:00 ~ 14:50 グループ演習1: 調査項目・質問表を作ってみよう!(その2) 15:00 ~ 17:00 長期専門家、プロジェクトスタッフとの意見交換会 17:00 ~ 17:30 法整備支援の現場で生じる問題(分析) 17:30 ~ 18:00 振り返り 9:30 ~ 12:00 法整備支援の現場で生じる問題とその対処(講義) 13:00 ~ 14:00 JICAによる知的財産制度整備支援 14:10 ~ 17:30 法整備支援の現場で生じる問題とその対処(ディスカッション) 17:30 ~ 18:00 振り返り 9:30 ~ 11:00 法整備支援における、評価の視点(仮) 11:10 ~ 12:40 留学生との意見交換(仮) 13:40 ~ 17:30 グループ演習2: 案件をつくってみよう!(その1) 17:30 ~ 18:00 振り返り 法整備支援の国際的動向と日本の戦略 9:30 ~ 11:00 11:10 ~ 12:00 13:00 ~ 15:45 16:00 ~ 18:00 振り返り、研修評価 18:00 ~ 18:10 閉講式 18:45 ~ 20:45 懇親会②(任意参加:会費制) グループ演習2: 案件をつくってみよう!(その2) ※本日程は、暫定版のため変更の可能性があります。 6 (3) その他 ① 本コースには、法務省からの推薦者(2 名)、および司法修習生(2 名)も参加します。 ② 受講者には事前に、①受講案内、②法整備支援頻出法律用語リスト、③事前学習用 基礎文献につき郵送等で送付・案内差し上げますので、ご確認をお願いいたします。 8.参考資料(URL) 以下に掲げる参考資料(URL)を、当該分野への理解を深めるための学習資料として、 ご参照ください。 ●JICA 法整備支援ポータルサイト http://gwweb.jica.go.jp/km/FSubject0401.nsf/B9EBD9A793E2456249256FCE001DF56 9/82DEFB180CFAF65D49257BC5002CEF9F?OpenDocument ●開発協力大綱(外務省) http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/taikou_201502.html ●法制度整備支援に関する基本方針(外務省) http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/bunya/governance/hoshin_1305.html 9.修了証の発給 全日程を修了された受講者へ、研修修了証書をお渡しします。 10.資料代 資料代として 2,000 円を徴収させていただきます。支払い手続きにつきましては、選考結果 発表後に受講者へご連絡します。 11.留意事項 (1) 研修期間中の盗難、紛失、事故等については、JICA は一切責任を負いません。予め ご了承ください。 (2) 研修実施に影響を及ぼすため、合格後の辞退は出来るだけご遠慮ください。 7 (3) 円滑な研修運営に支障を来す恐れがあり、受講者本人や他の受講者の不利益になる と JICA が判断した場合は、その後の研修参加をお断りする場合があります。 (4) 研修修了一定期間の後、研修後の国際協力事業へのかかわり等に関するフォローア ップ調査をアンケート形式で実施しますので、回答にご協力願います。 (5) 受講のため必要な経費は自己負担となります。また、宿泊先の紹介および斡旋は行っ ていないのであらかじめご了承願います。 以上 様式 1 推薦書 様式 2 自己申告書 8 ―ご提出頂く応募書類の取り扱いについて― 提出書類は、選考の結果にかかわらず返却しませんので、あらかじめご了承願います。 【個人情報の利用目的】 当機構が収集した応募者の個人情報は、以下の目的で利用させていただきます。当機構 は、ご本人の同意を得ないで、この利用目的の達成に必要な範囲を超えて応募者の個人情 報を利用いたしません。 1.当機構が能力強化研修の受講者の選考を行うため 2.当機構の研修実施にかかわる、各種情報(セミナー・イベントやホームページの案内等)の 提供や連絡等を行うため 3.応募者についての統計、データ分析を行うため 4.研修の修了後、研修修了者へ能力強化研修の成果の活用状況について照会し、この結果 を統計データとしてまとめ、将来的な研修カリキュラム改善に活かすため 【個人情報の取扱いについて】 当機構は収集した個人情報を当機構の責任のもとで適切に管理し、研修の受講に至らなか った場合は、当機構の責任のもとで適切に廃棄致します。この場合、書類の返却は致してお りませんのでご了承ください。 【応募に関する問い合わせ先】 独立行政法人国際協力機構 国際協力人材部人材養成課(研修管理室) 〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町 10-5 JICA 市ヶ谷ビル TEL: 03-3269-3471 E-mail: [email protected] 9
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