2016年度 能力強化研修 水道 2016 年 10 月 17 日(月)-28 日(金) 募集要項 独立行政法人 国際協力機構 国際協力人材部 はじめに 安全な水と衛生の確保は、疾病の予防の観点だけでなく、水の確保のための労 力の低減などの観点でも重要であり、2030 年に向けた国際社会の「持続可能な開発 目標」(SDGs)に含まれるなど重要な協力分野となっています。我が国は、技術協力、 有償資金協力、無償資金協力など様々な形態で上下水道分野の開発途上国への協 力を行っています。 上水道分野での協力では、施設の計画、設計、施工監理は民間の開発コンサルタ ントが担っているものの、我が国では水道事業の運営・維持管理(事業経営、水道施 設のオペレーション等)を主に地方自治体が担っていることから、運営・維持管理の技 術支援については、地方自治体からの専門家や調査団員を派遣する事例が多い状 況が続いています。 また、近年インフラ輸出戦略の一環として ODA(政府開発援助)を日本企業による 海外への進出に役立てる政策方針が打ち出され、水分野においても、日本国内で水 道事業の運営・維持管理を担っている地方自治体等の水道事業体の ODA への参画 が進んでいます。このため、地方自治体からの専門家や調査団の派遣が増加する傾 向にあるとともに、地方自治体が設立した第3セクターが技術協力プロジェクトを実施 する事例もあります。 本コースは、主に我が国の水道事業体等で水道事業に携わっている方を対象 とし、開発途上国の水道行政官が参加する集団研修「水道管理行政及び水道事 業経営(B)」に合流して参加していただく 2 週間のコースです。開発途上国の 水道事業の課題や展望に対する理解を深めていただくとともに、JICA 専門家に 必要な知識・技術の習得を目的とします。また、研修員と共に英語で研修を実 施することにより、開発途上国支援に必要なコミュニケーション力、理解力、 応用力も養成します。 皆様のご応募をお待ちしております。 1 1.応募要件 本研修の応募者は、下記の全ての要件を満たす方とします。 (1)将来、専門家・調査団員等として JICA 事業に携わる意志があること (2)全日程に参加可能であること (3)専門能力・経験:水道分野における技術・行政能力を有し、7 年程度の水道事業体 (民間企業含む)での実務経験を有すること。 (4)語学力:原則として、英語検定 2 級、TOEIC500 点(TOEIC S&W 220 点)、TOEFL470 点 (CBT150 点.、iBT52 点)、 国連英検 C 級程度以上の語学力を有する方。 ※保持している語学力に係る公的資格を、取得年月とともに履歴書に記載してください。 2.研修期間、募集人数 (1) 期間: 2016 年 10 月 17 日(月) ~ 10 月 28 日(金) (2) 募集人数: 10 名 3.研修会場 JICA 東京(東京国際センター) 〒151-0066 東京都渋谷区西原 2-49-5 Tel. 03-3485-7051 (代表) 4.応募方法 以下の(2)に記載されている提出書類を揃え、締切日までに JICA の運営している国際 協力キャリア総合情報サイト「PARTNER」(以下、「PARTNER」という。)から応募して ください。応募書類受付後、応募時に PARTNER で指定した本人連絡用の E メールアドレ スに対し、受領通知メールと共に応募案件番号(受付番号)を通知します。応募後、3 営業日以内に受領通知が届かない場合は、「国際協力人材登録に関するお問い合わせ 先」までご連絡ください。 (1)PARTNER への登録 応募はすべて「PARTNER」経由で行います。応募にあたっては「PARTNER」に国際協力 人材登録(簡易登録不可)がなされていることが必須ですので、登録されていない方は まず「PARTNER」での人材登録を行ってください。登録手続きには本人確認のための必 要書類の郵送に要する日数も含めて約一週間かかりますので、締め切り直前の登録は避け、 2 できるだけ余裕を持って登録してください。 「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/ 【PARTNER 登録の注意事項】 ① 入力フォーム 4 ページ目「管理用」欄の冒頭に「2016 年度能力強化研修」と明記 してください。 ② 同じく入力フォーム 4 ページ目「プロフィールの公開」欄で「希望する」を選択 し、公開先には必ず「JICA」を選択してください。 (2)応募書類 す べ て 所 定 の 様 式 を ご 使 用 く だ さ い 。 所 定 の 様 式 は 、 JICA ホ ー ム ペ ー ジ (http://www.jica.go.jp/recruit/kyokakenshu/top.html)からダウンロードしてください。①の履 歴書についてのみ、PARTNER から書式をダウンロードして作成してください。 ① 履歴書 応募に必要な「専門家履歴書」を PARTNER 上で作成して提出してください(履歴書への 写真添付は不要です)。一般履歴書など他の様式の履歴書は受け付けません。履歴書 は、PARTNER ログイン後、マイページのメニューから作成できます。 ② 推薦書 所属先のある方は、必ず所属先の研修参加の了承を得てください。推薦書が用意でき ない場合は、その理由を記載してください。自営の方や所属先のない方は不要です。 所属先において応募者ご本人が代表を勤めている方も必要ありません。 ③ 自己申告書 必ず所定の様式を使用して提出してください。 (3) 応募 応募期間内に「PARTNER」の応募画面から応募してください(予め応募書類をご用意してく ださい)。 ① 以下の URL から「PARTNER」にアクセスし、画面右上の“ログイン”をクリックして PARTNER にログインします。 「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/ ② 「研修セミナー情報」画面から該当のセミナー情報を検索し、「この案件に応募する」を クリックしてください。 3 ③ 上記(2)の応募書類を添付してください。添付方法の詳細は、PARTNER 活用方法の 「3.2WEB 応募を利用する」をご参照ください。 http://partner.jica.go.jp/resource/1425033220000/UsagePsnOrg/ForUsers.pdf 【国際協力人材登録に関する問い合わせ先】 独立行政法人国際協力機構 PARTNER 事務局 以下URL、PARTNERホームページの「お問い合わせ」からお願いします。 https://jica-partner.secure.force.com/inquiryEdit 5.応募締め切り 締切日: 2016 年 7 月 14 日 (木)12:00 必着 6.選考結果の発表 応募書類を審査の上、2016 年 8 月 3 日(水)を目途に、下記の PARTNER のマイペ ージ上で合格者の応募案件番号(受付番号)を発表します。PARTNER にログインし、 マイページの「PARTNER からのお知らせ」をご確認ください。書面による通知及び JICA ホームページ上では発表しません。 ご自身の応募案件番号(受付番号)は受領通知メール、又はマイページ「メールボ ックス」の「受信 BOX」で「【PARTNER】公募案件への応募送信完了のお知らせ」を参 照ください。 なお、選考結果に関する個別のお問い合わせには一切お答え出来ませんので、あら かじめご了承願います。 「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/ 7.研修概要 (1)目的 開発途上国からの研修員とともに、日本の水道事業の発展の歴史や水道事業を取り巻 く状況について理解し、開発途上国における水道事業の課題の把握や改善に向けた方策 を議論することにより、専門家として派遣される際に必要となる専門知識の概略を把握 することを目的とします。また、研修員と共に英語で研修を実施することにより、開発 途上国支援に必要なコミュニケーション力、理解力、応用力を養成します。 4 (2) 内容 JICA 東京が実施する上水道分野の集団コース「水道管理行政及び水道事業経営 B」 に 開発途上国からの研修員(水道行政、水道事業経営を担当する幹部職員及び幹部 候補 11 ヵ国から参加)とともに、水道経営について学び、発表・議論し、改善策を見 出します。 研修は、講義(水道行政、健全な水道事業経営、無収水対策等)、レポート発表、 討議、施設見学、グループワーク等から構成されています。グループワークでは、日 本人受講者と海外からの研修員で構成される少人数のグループで、講義テーマやイン プルーブメントプラン(研修員が帰国後、本研修を通じて得た知識をもとに考案する 事業改善案)に係るグループ討議を行います。 また受講者は、所属先の水道事業体の英文資料(シティレポート、「8.課題の作 成・提出と役割分担等」参照)を事前に作成・提出し発表していただきます。 ※研修におけるすべての講義、討議、プレゼンテーション等は、英語で行います。 (3)日程(予定) 10 月 午前 午後 17 日(月) 能力強化研修オリエンテーション(日本人参加者 のみ) 18 日(火) 講義:日本の公衆衛生の歴史(公衆衛生の 改善) 19 日(水) インセプションレポート発表会 20 日(木) 講義:公衆衛生と水道・水安全計画 ビデオ「生活と水」上映 グループワーク(2)(水安全計画) 21 日(金) 講義:東京都水道局の経験と挑戦 施設:東京都水道局施設見学 プログラムオリエンテーション(海外の研修員と合同) 厚生労働省表敬 講義:日本の水道行政の歴史(普及促進政策) グループワーク(1)(政策・行政) 22 日(土) 日本のインフラ技術・科学技術・文化理解のための視察(海外からの研修員と合同)※任意参加 23 日(日) 休日 24 日(月) 施設見学 (箱根地区を予定) 施設見学 (箱根地区を予定) 25 日(火) 講義:業務指標(Performance Indicator: PI) と Sustainable Development Goals (SDGs) 講義及び視察:水道局施設 26 日(水) 講義:健全な水道経営 講義:アセットマネジメント 講義:JICA における水道分野の協力 グループワーク(3)(課題発見法) 5 27 日(木) 講義:無収水対策と経営 グループワーク(4)(インプルーブメントプランの作 成) 評価会(日本人受講者のみ) 28 日(金) インプルーブメントプラン発表会 インプルーブメントプラン発表会 評価会 ・閉講式 ※ 講義時間は 9:00~17:00 を予定しています。 ※ 本日程は、暫定版のため変更の可能性があります。 ※ 10 月 22 日(土)の日本のインフラ技術・科学技術・文化理解のための視察(海外からの 研修員と合同)は任意参加ですが、海外からの研修員とのネットワーク構築及びコミュ ニケーション力向上のためにも参加を推奨します。 8.課題の作成・提出と役割分担等 研修受講者は、以下の課題の提出及び役割分担等を予定しています。 (1) 研修前 ① 所属先の水道事業体の英文資料(シティレポート)の作成・提出 自身が所属する水道事業体の基礎資料に準じたレポートを作成し事前に提出して いただきます(海外からの研修員は、カントリーレポート1を作成します) 。 ② 英文プレゼンテーション資料の作成・提出(発表時間は 7~10 分間程度) シティレポート発表での英文プレゼンテーション資料を事前に提出していただき ます。作成内容は、1) 所属先の特色(地理的状況、水道事業の経験・特徴、2) 所属先の現在の課題と取り組み(水質管理・無収水対策・経営管理を中心に)に ついてです。 (2) 研修中 ① 日本人受講者と海外からの研修員で構成される少人数のグループで、ディスカッ ションを行います。グループワークには、講義に係るものとインプルーブメント プランに係るものがあります(上記日程案参照) 。 ② インセプションレポート発表時の司会・進行、各講義の講師紹介、最終日の閉講 式での閉講挨拶等、研修進行のサポート役も務めます。 ※使用言語はすべて英語ですが、適宜サポートをします。 ※研修中の役割分担及び課題の事前作成の詳細は、選考結果発表後、合格者へご案内い たします。 9.修了証の発給 全日程を修了された受講者へ、研修修了証書をお渡しします。 1 「カントリーレポート」とは、海外の研修員が所属する組織、水道に係る規則、サービス、水質、民営 化などについて予め作成して提出する資料です。 6 10.資料代、その他経費 (1) 資料代として 2,000 円を徴収させていただきます。支払い手続きにつきましては、選考結 果発表後に受講者へご連絡します。 (2) 受講のため必要な経費(旅費、宿泊費、JICA 東京国際センターまでの交通費、食事代等) は自己負担となります。また、宿泊先の紹介および斡旋は行っていないのであらかじめ ご了承願います。 (3) JICA が手配するバスで移動される方の施設見学等の交通費は発生しませんが、別途、 自身で移動する場合の交通費(電車代など)は自己負担となります。 (4) 10 月 22 日(土)の視察については(任意参加)、一部施設の入館料として 1 人 500 円自己 負担していただきます。移動については、JICA がバスを手配しますので、交通費は発生し ません。 11.留意事項 (1) 研修期間中の盗難、紛失、事故等については、JICA は一切責任を負いません。予めご 了承ください。 (2) 研修実施に影響を及ぼすため、合格後の辞退は出来るだけご遠慮ください。 (3) 円滑な研修運営に支障を来す恐れがあり、受講者本人や他の受講者の不利益になると JICA が判断した場合は、その後の研修参加をお断りする場合があります。 (4) 研修修了一定期間の後、研修後の国際協力事業へのかかわり等に関するフォローアッ プ調査をアンケート形式で実施しますので、回答にご協力願います。 以上 様式 1 推薦書 様式 2 自己申告書 7 ◇2015 年度の受講者からの感想・コメント◇ ● 本研修で得た知識を今後さらに深めていくことで、当自治体の水・インフラ整備に 関する取り組みの国際貢献に活用していきたい。 ● 日本の水道行政全般及び海外からの研修員の発表等を通して途上国の状況につい て学ぶことが出来たことが、最も大きな成果だった。 ● 英語のリスニングについてはある程度慣れたものの、語彙を増やす努力が必要であ ると感じた。 ● 今回の研修で知り合った海外からの研修生や他の自治体からの参加者と、これから も交流を深めていきたい。 ● 今後、途上国の研修生を受け入れる際や技術協力等で派遣になる際に、本研修で得 た知識などを活用したい。 ● 著名な先生方による貴重な講義や大規模施設を視察でき、大変勉強になった。 ● 日本国内における水道分野のトップレベルの講師の貴重な講義を数多く受講でき たことが印象深いが、英語力の低さから十分に理解できなかったことが悔しい。 ● 英語能力(特にリスニング)が、大きく向上したことを実感した。 ● 日本ではあたりまえと感じていたことが、途上国においては必ずしもあたりまえで はないことを再認識できるなど、途上国での水道事情や課題などを知る貴重な経験 となった。 ● 本研修に参加して、英語力だけでなくジェスチャーやその他の方法で英語力不足を 補える方法を得た。今後、海外へ派遣されるチャンスがあるため、意識的に語学力 を含めたコミュニケーション能力を高めていきたい。 ◇昨年度の研修の様子◇ JICA のホームページに、昨年度の研修の様子の詳細が掲載されていますので、ご 覧ください。 【水道行政・経営を途上国のパートナーとともに考える~課題別研修「水道管理行 政及び水道事業経営」~】 http://www.jica.go.jp/tokyo/enterprise/report/ku57pq00000eq5rt.html 8 ―ご提出頂く応募書類の取り扱いについて― 提出書類は、選考の結果にかかわらず返却しませんので、あらかじめご了承願います。 【個人情報の利用目的】 当機構が収集した応募者の個人情報は、以下の目的で利用させていただきます。当機構 は、ご本人の同意を得ないで、この利用目的の達成に必要な範囲を超えて応募者の個人情 報を利用いたしません。 1.当機構が能力強化研修の受講者の選考を行うため 2.当機構の研修実施にかかわる、各種情報(セミナー・イベントやホームページの案内等)の 提供や連絡等を行うため 3.応募者についての統計、データ分析を行うため 4.研修の修了後、研修修了者へ能力強化研修の成果の活用状況について照会し、この結果 を統計データとしてまとめ、将来的な研修カリキュラム改善に活かすため 【個人情報の取扱いについて】 当機構は収集した個人情報を当機構の責任のもとで適切に管理し、研修の受講に至らなか った場合は、当機構の責任のもとで適切に廃棄致します。この場合、書類の返却は致してお りませんのでご了承ください。 【応募に関する問い合わせ先】 独立行政法人国際協力機構 国際協力人材部人材養成課(研修管理室) 〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町 10-5 TEL: 03-3269-3471 JICA E-mail: [email protected] 9 市ヶ谷ビル
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