第3回 日野市住宅ストック活用推進協議会準備会 議事要点録

第3回
日野市住宅ストック活用推進協議会準備会 議事要点録
日
時:平成28年2月26日(金)
場
所:日野市役所
15:00~17:00
庁議室
◆ 議事内容
(1) 空き家等に関する対策計画(素案)
(2) (仮称)日野市空き家等条例(素案)
◆ 議事要点録
事務局
 会長である市長は公務の都合上で欠席であることから、会長の代理人として、ま
ちづくり部長が議事の進行を行う。
(1) 空き家対策の基本的な方針と計画の構成について
■アンケート
会長代理
 アンケート内容ついて説明を事務局に指示。
事務局
 参考資料
会長代理
 質問はなければ、議事を進める。後ほどあれば適宜お願いしたい。
戸建空き家アンケート調査集計結果の概要について説明する。
(1) 空き家対策の基本的な方針と計画の構成について
■第 1~2 章
会長代理
 第1~2章について説明を事務局に指示
事務局
 資料2 空き家等に関する計画(素案)第1~2章について説明
委員
 図4の空き家の分布状況を見ると、丘陵地が多くなっているが、大きな団地での
空き家が少ないのはなぜか。
事務局
 ここで示しているのは、戸建の空き家の分布状況であり賃貸は反映されていな
い。高幡台団地の空き戸数は、1年前では70戸くらいと聞いた。全体で賃貸物件
は1,000戸であるため、それほど割合は高くないと考えられる。分譲の空き家状
況は不明である。
委員
 新しく整備された多摩平では、沢山の若い世代が入居しているが、高齢化が高い
のはなぜか。
事務局
 平成22年のデータで古い。新しいデータに更新する。
委員
 空き家の言葉が煩雑すぎる。高齢者には難しい。国語的には、「空き家」が正し
いのか。
事務局
 ある書籍では、一般的には「空き家」としてある。法律用語としては、「き」が
入っていない「空家等」となっている。
委員
 言葉は計画で定義すれば良いのだから、別の言葉でも良いのではないか。一般市
民が分かりやすい言葉にすべきだ。
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事務局
 机上配布資料をご覧頂きたい。読みが同じである「空家等」と区別するため、空
き家等を「空き住宅等」と変更したいと考えている。空き家対策については戸建
住宅が中心になってくるので、違和感はないと思っている。
(1) 空き家対策の基本的な方針と計画の構成について
■第 3~4 章
会長代理
 第3~4章について説明を事務局に指示
事務局
 資料2 空き家等に関する計画(素案)第3~4章について説明
伊藤委員
 空き家の情報を収集する際に自治会に情報を提供して、街全体が空き家に対して
認識を持ってもらうのが良いのではないか。自分の住んでいるエリアは空き家が
多いということを知り、危機感を持ってもらい地域住民にも対応してもらう。戸
建の空き家では、草刈を地域で行っているケースもある。地域が意識を高めれば、
空き家に対する取組みに協力する可能性がある。地域に情報を伝えていくことが
大切である。
事務局
 その点については15ページの意識啓発で記載している。高齢化率が高いところに
空き家が多い傾向であるため、自治会に対して空き家セミナーを開催するなどし
て意識を持ってもらう。一緒にやりましょうという話をしたいが、どこまで情報
を示すかは課題である。
事務局
 市としては、「ここが空き家である」という情報は、個人情報の関係があるので
配慮が必要だが、地域連携は進めていきたい。
伊藤委員
 個別の情報ではなく、他地域と比べて空き家率が高いという情報だけで良い。
貴志委員
 地域との協働する施策が少ないのではないか。先週も積雪があり、空き家が危な
い状態にあるので、対応して欲しいと市役所にお願いしたが、対応が翌日では遅
すぎる。市の職員が全て対応することは無理であるため、地域の責任で対応すれ
ばよい。個人情報とあるが、こだわり過ぎである。自治会が関われば動ける部分
もある。空き家の場所は地域が知っている。地域との協働で対策をもっと進める
べきである。やらされるのではなく、やるという意識を上げる事が大事である。
饗庭委員
 同じ意見であるが、情報を共有して対策を考えることは重要である。ひとつは、
地域の方、来てもらって会議を開催するなどして真剣に考える必要がある。
 行政内部はどうするのか。どうやって情報をシェアするのか。福祉、市民関係の
部署が参加してもらい、行政内部でも話合うことも大切である。そうして市の施
策に活かす、今後の対策に活かすことが大切である。年に一度か二度くらいでも
良いので、施策として記載しておくと良いと思う。施策の3~5はハード面の対策
となるため、施策1・2で付け足してはどうか。
 宅建業にも参加してもらい、民間の知恵を使ったほうが良い。介護保険の関係者
は各個人に接触しているので情報があると思う。
貴志委員
 13ページの主な施策に入れてほしい。
饗庭委員
 施策2には納まらない。2と3の間に入るのかもしれない。
事務局
 参考にしたい。
北村副会長
 日野市に大学がたくさんあることは恵まれている。地方都市から東京に来る学生
は多く、親としては住居の賃料とセキュリティーが気になるところである。大学
では、学生センターで学生の世話をしており、住居の世話なども行っている。大
学が連携するのであれば、安心である。例えば留学生と日本人が交流できるよう
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なシェアハウスがあれば、日野の特長とできる可能性がある。
委員
 数年前にシェアハウスを立ち上げようとして失敗したことがある。周辺の大学に
相談したところ、学生たちと実験的に始めてはどうか、一軒家だと4~5人は入
居できるとの意見をもらった。失敗した理由は、学生が騒ぐのではないかという
所有者や地域の方々の心配があったため。
 施策の中で、空き家活用を審査するとあるが、どのような体制になるのか。私が
仕掛けようとしたのは、利用者が学生で、私が仲介者となって所有者から借りる
想定であった。この計画では、NPOが事業者となるのか。市は何を審査するのか。
事務局
 審査基準については難しい課題がある。建築基準法等で、シェアハウスに替える
ことができるのか、どの程度であれば、住宅として使えるのか、等について審査
する必要性も含め検討中である。地域の方々の理解が必要であろうし、単純に事
業者が営利として活用するものは、対象とはなりがたいだろう。この仕組みで図
りたいことは、地域が求める空き家活用となることで、この観点が審査には必要。
委員
 この仕組みを利用するメリットは何か。
事務局
 活用に必要な改修費に対し、市が助成することを検討している。協議会に活動内
容を審査してもらい、地域が求める空き家には支援する。空き家の所有者とエン
ドユーザーが独自に改修できるのであれば、市の介入は必要ない。
委員
 支援の基準を作り、協議会が審査するということか。
事務局
 そのように考えている。
委員
 シェアハウスの取り組みで失敗した点は信頼性がなかったことである。安心して
空き家所有者が貸し出せることが必要である。
副会長
 人口が増加することについては市民も気になること。多少の支出があっても取り
組みは有効ではないか。
委員
 シェアハウスの事例が川崎にあり、入居者は地域の自治体を盛り上げることが入
居条件であると聞いた。
副会長
 川崎はそれが条件である。男女は別の入居となるが、女性だけのシェアハウスの
場合は、セキュリティが問題となる。
委員
 施策3と4の違いを考えていた。施策3は民間マーケットをほぐすことになる。例
えば、宅建業や弁護士が集まって、空き家をこのように生かせるのではないかと
いう解決策を出せるように、市も介入する。NPOを一度作ると運用していくのが
大変なので、必ずしもNPOが中心にならなくても良いのではないか。
委員
 空家を利活用する組織にしっかり趣旨を理解してもらう必要がある。シェアハウ
スをしたいといっても、所有者がオーナーとなるのか、賃貸としてやるのかによ
ってアプローチの仕方は異なるだろう。組織を育てることも必要である。事業者
が改修してくれれば良いが、宅建業者が借り上げて整備することはあまりない。
委員
 施策3は市場に出回るような一般論としてできるプロセスである。大学が絡むよ
うな特殊解としてできるものは施策4である。施策4の場合はNPOが絡まないと動
かない。家賃やマーケットのパターンを分析し、施策3なのか施策4なのかを分類
し、解決策を検討する必要があると思う。例えば空き家の寄付については施策4
の対象とする等の考慮が必要。
 また、空き家活用には目的を持たせなければならない。空き家を活用することで
良いことがあるということ、例えば若い世代の地域活動への参加などの目的が必
要である。若い人を育てるということである。これは、空き家の協議会だけでは
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できないので、他部署と連携して行う必要がある。
 さらに、福祉施設のスタッフが集まらないため、スタッフの暮らしも支持したほ
うが良いのではないかという話がある。施設のスタッフが安定して暮らせるよう
に、空き家を借りるというアイディアがある。日野市の福祉関連からもアイディ
アを出してもらい、様々な部署が連携しながらひとつひとつ紐解く必要がある。
空き家オーナーが大学に寄付する場合もあるかもしれない。
会長代理
 大学との連携やシェアハウスなど参考にしたい。
(1) 空き家対策の基本的な方針と計画の構成について
■第 5 章
(2) (仮称)日野市空き家等条例(素案)
会長代理
 第5章について説明を事務局に指示
事務局
 資料2 空き家等に関する計画(素案)第5章、及び資料3 (仮称)日野市
空き家等条例(素案)について説明
委員
 地域としては、特定空家等が出た場合に気になる点は2つある。確実な処理がさ
れることまた、いつまでに処理されるのかということである。この計画と条例に
は対処期間が記載されていない。危険な状態がいつまで続くのか。数日前に草木
を伐採した家では、対処までに1年以上の時間がかかった。
副会長
 法律に基づいた手続きでは、法12条3項で助言指導を行うこととなる。これに期
限があるのかということであるが、勧告や命令は相当数の日数であり、ケースに
よって異なる。建物を壊す場合は期間が長くなり、90日程度と言われている。指
導でも勧告でも期限をつけて通知するため、はっきりすると思う。
 今後の予定と関係するが、今日が条例の初お目見えであり、4月でパブコメを実
施して案を確定するということか。
スケジュールの説明
会長代理
 今後の予定について事務局に説明を指示
事務局
 条例について今回初めて示したので、4月の準備会までにお気づきの点、ご提案
等あればお願いしたい。庁内でも話し合い、それを含めて次回の準備会に示した
い。全体を通じて何かご意見はあるか。
委員
 いつも残念に思うことは、パブコメの件数はすごく少ない事である。空き家に関
心を持ってもらうために、周知する方法はないだろうか。
副会長
 パブコメのPRはどのように行うのか。
事務局
 周知・募集は広報やHPで行う予定である。計画が決定した際には報告会をした
いと考えている。
委員
 今後の予定については、それ以外の施策や事業の準備はしないのか。多面的活用
を仕掛けるということはあるか。
事務局
 事務局としては、なるべく早く多面的活用に向けたモデル事業を実施したいと考
えている。
副会長
 計画はいつ仕上がるのか。
事務局
 ゴールデンウィーク頃となる。
副会長
 条例はいつに仕上がるか。
事務局
 その一ヵ月後くらいとなる。
副会長
 条例内容については詰めてほしい。
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事務局
 計画素案への意見は、3月中旪くらいまでにお願いしたい。
事務局
 次回の準備会の開催は4月の下旪を予定している。
5. 閉会
以上
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