平成 28 年 5 月 10 日 会員各位 公益社団法人全国老人保健施設協会 副会長 平川 博之 外国人技能実習生の受入れ希望に関する調査について(お願い) 謹啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 日頃から、当協会にご指導・ご協力賜り厚く御礼申し上げます。 さて、昨年「外国人技能実習制度」において、介護職種を追加する等の改正法案が国会に提出され、 現在、審議されております。ご承知のとおり、外国人技能実習制度は、我が国の優れた技能、技術や知 識を開発途上国等へ移転させ、開発途上国等の経済発展等を担う人づくりに協力することを目的とする もので、今回その内容が改正され早ければ来年度から開始することとなります。全老健としては、国際 貢献の観点、並びに本制度の健全な実践に向けて、介護・医療関連団体と連携して関与していくことを 検討しています。 一方、この制度を促進する背景には、2025 年に約 38 万人の介護職員の不足が予測されていることも無 関係ではなく、会員施設の中には貴重な人材として本制度を活用したいとの声も伺っています。 つきましては、全老健会員施設等における外国人技能実習生の受入れ希望のニーズを的確に把握する ため、標記アンケート調査を実施することといたしました。 全老健としては、我が国の介護は私たち日本人の手で担うものであり、そのための処遇改善等の措置 こそが最重要であるとの姿勢に変わりはありませんが、全老健が今後どの程度この制度に関わり、また、 推奨していくべきかを判断する基礎資料としたく、何卒、本調査の趣旨をご賢察のうえご協力ください ますようお願い申し上げます。 また、本調査は、医療団体(日精協、全日病、日慢協)及び全国老施協においても同様の調査が予定 されており、それぞれの団体ごとに受入れ希望人数を把握することとしております。ご不明な点は、下 記連絡先までお問い合わせください。 業務ご多忙のところ恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。 謹白 記 【送付書類】 ・外国人技能実習生の受入れ希望に関する調査用紙 ・・・・1枚 ・外国人技能実習制度について(別添) ・・・・・・・・・1 枚 ※この説明資料は、現在の法令等に基づいたものであり、今後法令の改正等により変更さ れることがあることをご了承ください。 ※送付書類は下記 URL からダウンロードすることも可能です。 全老健会員専用ページ 調査票ダウンロード(ID,パスワード不要) http://www.roken.or.jp/member/archives/category/research 【回答方法】次のいずれかの方法でご回答ください。 ①FAX にて返送 F A X :03-3432-4166 ②質問票に入力の上、 「電子メール」に添付し返送 E-mail:[email protected] 【回答期限】平成 28 年 5 月 20 日(金) ※ ご回答いただいた情報は本調査実施目的のみに使用し、他の目的では使用しません。 以上 本件連絡先:公益社団法人全国老人保健施設協会 総務部 情報管理課 紺野 〒105-0011 東京都港区芝公園 2-6-15 黒龍芝公園ビル 6 階 TEL:03-3432-4165 外国人技能実習制度について 別 添 「外国人技能実習制度」とは、発展途上国における経済発展・産業振興の担い手となる人材の育成を 目的に一定期間産業界に受入れ、技能等を修得してもらう制度です。現在国会にて制度改正の法案審 議がすすんでいます。この法案が決議されると「介護」が職種として技能実習制度に追加されます。日 本から相手国への技能移転を目的とした実習制度ですから、介護人材不足を補うためのものではあり ませんが、受け入れ(雇用)にあたっては日本人労働者と同様の処遇が必要となります。 ※ ※ 技能実習生の受け入れを希望する場合、実習実施機関(老健等受入れ施設)には、次の業 務及び費用等が発生いたしますので、以下の事項にご留意ください。 以下は、現在の法令等に基づいたものであり、今後、法令等の改正により変更される可能 性があります。 1 外国人技能実習制度(制度について) ・EPA による介護福祉士候補生受入制度とは異なり、監理団体を通じての民間契約となります。 ・在留期間は現行の 3 年から 5 年に延長されます。 2 外国人技能実習制度 (介護職種追加関連) ・必要なコミュニケーション能力について入国段階で実習生の日本語能力は、 日本語能力検定 「N 4」程度(ごく単純な日常会話)を要件とし、実習2年目に移行時には、 「N3」程度が要件 となります。このため、実習実施機関(老健等受入れ施設)による日本語研修の実施が求め られます。 ・夜勤業務等については、安全上の懸念が生じることのないよう、2年目以降の実習生に限定 することとなります。 3 実習実施機関に係る役割・要件 ・実習実施機関(老健等受入れ施設)には技能実習指導員及び生活指導員の配置が求められます。 4 費用について(受入施設が負担する費用) ・技能実習生本人には、雇用契約に基づき賃金等を支払います。 ・実習実施機関(老健等受入れ施設)では、現時点で想定される概算として、賃金以外に次の費 用がかかります。 雇用による社会保険料 監理団体への支払い(受入団体の経費等、来日時の日本語研修経費等) 月 4 万円程度 実習生の入国・帰国費用 10 万円×2 回=20 万円 日本語教育費用(週 1 回日本語教師による 1 時間半のレッスン) 年間 60 万円 その他、技能検定受講料、在留期間更新手数料 旅券・査証手数料等 10 万円 等 5 技能実習生の処遇について ・技能実習条件の明示について外国人が理解しにくい日本独自の賞与や手当等の賃金構造、税金 について、実習生が正確に理解できるよう、実習実施機関(老健等受入れ施設)による説明 (母国語併記)の徹底が求められます。 ・労働関係法令等(労働基準法等)の遵守が求められます。 ・賃金について 「日本人が従事する場合の報酬と同等額以上であること」と規定されています。よって、 実 習実施機関(老健等受入れ施設)の給与規定等に準拠する必要があります。また、実習 実施 機関(老健等受入れ施設)において、各種社会保険等(健康保険、厚生年金、雇用保 険、労 働保険等)に加入しなければなりません。 6 技能実習計画の作成及び報告について ・適切な OJT 実施の観点から、技能等修得活動(講習による知識修得活動を含む)について、実習 実施機関(老健等受入れ施設)において、具体的なスケジュール、カリキュラム、指導体制等を 記載し、技能移転の対象項目ごとに詳細な技能実習計画の作成及び報告が求められます。 以上
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