1 統計情報利活用レポート概要版 家族の暮らしについて(社会生活基本

統計情報利活用レポート概要版
家族の暮らしについて(社会生活基本調査から)
はじめに
近年、私たちを取り巻く家族の暮らしは、人々の価値観の多様化とともに大きく変化して
いる。
女性の社会進出が進むなか、結婚や出産を選択しない男女が増え、新たな家族の形成の妨
げになるなど、未婚化・晩婚化による少子化という問題が一層深刻化し、今後、社会経済全
般にわたり大きな影響を及ぼすと予測されている。
このような家族の変化は、子育てや高齢者に対する介護・扶養など社会全体に大きな影響
を与え、本格的な超高齢化社会を迎えるわが国にとって、家族を地域社会全体でサポートす
るしくみづくりが重要となっている。
そこで、本県の家族の暮らしがどのように変化したか、指定統計である社会生活基本調査
等を基に分析し、現状等を明らかにする。
1
青森県の状況(社会生活基本調査から)
(1) 生活時間
○本県の男女は余暇活動などの 3 次活動時間が短い
本県に住んでいる 15 歳以上の 1 日の生活 平成13年 1日の生活時間(青森県・全国)(時間.分)
1次活動 2次活動 3次活動
時間を全国と比較すると、女性は 1 次活動時
間が 5 位、2 次活動時間が 21 位、3 次活動時
間は 44 位となっており、本県の女性は、睡
眠、食事などの生理的な活動が多い一方、男
性と同様、趣味・ボランティア活動・社会参
加活動などの個人が自由に使える活動時間
男
女
順 男
位 女
全
男
国
女
男
青森県ー全国
女
青
森
県
10.41
10.52
11
5
10.28
10.40
0.13
0.12
07.06
07.15
6
21
06.55
07.04
0.11
0.11
06.12
05.53
47
44
06.37
06.15
-0.25
-0.22
(資料)社会生活基本調査(15歳以上、週全体)
が少ない結果となっている。
(2)仕事時間(有業者)
○本県の有業者の男女とも、仕事時間が全国で最も長い
本県の有業者(15 歳以上)は約 794 千人(有業率 65.1%)で、男性は約 433 千人(有業
率 75.7%)、女性は約 361 千人(有業率 55.7%)となっており、有業率を平成 8 年と比較
すると、男性は 1.8 ポイント低下しているのに対し、女性は 2.0 ポイント上昇となってい
る。
これを生産年齢人口(15 歳∼64 歳)でみると、有業者は約 704 千人(有業率 74.7%)で、
男性は約 381 千人(有業率 83.0%)、女性は約 328 千人(有業率 67.6%)となっている。
有業者(15 歳以上)の仕事時間(週全体)をみると、男性は 7 時間 22 分、女性は 5 時間
50 分と男性が長くなっており、平成 8 年と比較すると、男は 6 分の減少、女性は 14 分の
減少となっている。
これを全国と比較すると、男性は 34 分、女性は 59 分長く、全国順位(15 歳以上)では
男性・女性とも全国1位と、本県の男女の仕事時間は最も長い結果となっている。
1
(3)家事関連時間 ――「家事」、
「介護・看護」
、「育児」
、「買い物」の合計時間
○
本県の女性の家事関連時間は少ない
女性について全国と比較すると、本県の女性の家事関連時間は 30 分短く、全国順位(10
歳以上)では 46 位となっており、家事・育児等にかける時間は全国に比べかなり少ない結
果となっている。
(4)休養等自由時間 ―「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」
、「休養・くつろぎ」の合計時間
○ 休養等自由時間は、男女とも 65 歳から 4 時間以上
男性が 3 時間 59 分(全国 33 位)、女性が 3 時間 58 分(全国 6 位)と、男女ともほぼ同
じ休養等自由時間をとっている。
(5)積極的自由時間
―「学習・研究(学業以外)」、「趣味・娯楽」、「スポーツ」、「ボランテ
ィア活動・社会参加活動」の合計時間)
)
○本県の男女は積極的自由活動時間が極めて短い
全国順位(10 歳以上)でみると、男性は 46 位、女性は 47 位となっており、本県の男女
の「趣味・娯楽」、「スポーツ」、「ボランティア活動・社会参加活動」等は、全国に比べ、
極めて少ない結果となっている。
2
家族の働き方
(1) 就業形態
○本県の女性雇用者の 3 人に 1 人がパート
事業所・企業統計調査によると、本県の従業上の地位別従業者割合は、正社員・正職員
が 60.4%と最も高く、次いで「パートタイマー」
、「嘱託」
、「アルバイト」などの正社員・
正職員以外が 21.7%、個人経営の事業所を経営している個人業主が 6.5%、有給役員が
6.1%となっており、全国と比べると、正社員・正職員の割合が 4.3 ポイント上回り、正社
員・正職員以外の割合が 4.5 ポイント下回っている。
このことからも、企業側の女性に対する正社員雇用の抑制傾向や出産と子育て等による
退職した主婦のその後の就業先として「パートタイマー」の選択が伺われる。
(2) 就業時間
○ 30代後半の男性の就業時間が最も長い
本県の男女の週間平均就業時間をみると、35∼39 歳で男性の就業時間が最も長く、女
性の就業時間が最も短くなっている。
これを全国と比較してみると、男性は全国と週間平均就業時間の差がほとんどないが、
女性は年齢が上がるほど全国の差が拡大しており、本県女性の週間平均就業時間は 50 代
後半で 5 時間以上長くなっている。
女性の就業時間をみると、M字型を形成しており、35∼39 歳が短時間就業で育児等の
両立を図っている者が多いことを示している。
○ 本県の女性就業時間は全国より長く、年齢が上がるとともに拡大
本県の就業時間の男女差をみると、男女 35∼39 歳で男性の就業時間が 49.4 時間、女
性の就業時間が 38.8 時間となっており、男女差が 10.6 時間と最も大ききなっている。
全国の就業時間の男女差をみると、35∼39 歳で男性が 50.2 時間、女性が 34.8 時間と
なっており、男女差が 15.4 時間と最も大きく、本県は全国に比べ 4.8 時間少ない結果と
2
なっている。
これは、男女 30 代後半は子育て期でもあり、男性が長時間の勤務を求められると、女
性に育児・家事などの負担が多くかかり、女性にとってのフルタイム就業が難しく、男
女差が大きくなる要因と考えられる。
(3) 女性の就業
○本県の女性の労働力率は、30 代前半を谷とするM字型
本県の年齢別の労働力率は、30∼34 歳を谷とするM字型となっている。全国と比べると、
大半の年齢層で全国を上回っているものの、労働力の前半のピークとなる 20∼24 歳とM字
型の谷(育児期)にあたる 30∼34 歳との差は 8.6 ポイントと全国の 13.6 ポイントに比べ
落差が小さい。
このことは、本県は全国に比べ「その他の親族世帯」の割合(本県 21.41%、全国 15.43%)
が大きいことから、家族の育児や家事等へのサポートがあることが伺われる。
3
家族の暮らし方
(1)生活時間の推移と男女差
○仕事関連時間は男女とも減少
本県の男女とも仕事関連時間の減少が続いており、平成 3 年から平成 13 年の 10 年間で
男性が 38 分、女性は 36 分の減少したものの、全国の上位(男性 6 位、女性 2 位)を占め
ている。
○有業者の家事関連時間の男
女差は依然として大きい
本県の有業者(15 歳以上)
について、1 日の仕事関連時
間(「通勤」と「仕事」時間
の合計)をみると、男性は 25
歳∼54 歳までの各年齢層で
時間.分
男女別有業者の仕事・家事関連時間(青森県)
10.00
男性・仕事関連時間
8.00
女性・仕事関連時間
6.00
4.00
女性・家事関連時間
2.00
男性・家事関連時間
0.00
7時間を超えており、女性は
15∼24歳 25∼34歳 35∼44歳 45∼54歳 55∼64歳 65∼74歳 75歳以上
各年齢層で 6 時間前後と男性
より 1 時間程度短くなっている。
(資料)平成 13 年社会生活基本調査(15 歳以上)
しかし、家事関連時間については、女性の 35 歳∼44 歳が 3 時間 50 分と最も長く、これ
に対し男性は 17 分と短く、男女差が 3 時間 33 分と極めて大きくなっている。
このことから、仕事関連時間の男女差に比べ、家事関連時間の男女差がかなり大きく、
女性は仕事を持っていても家事・育児を行う割合は依然と高く、家事等を分担している男
性は少ないことがうかがわれる。
○女性有業者の仕事関連時間はM字型
本県の女性有業者(15 歳以上)については、仕事関連時間は各年齢層で 6 時間前後とな
っており、仕事関連時間が長いと家事関連時間が短くなる傾向を示している。
特に 35 歳∼44 歳の年齢層では、仕事関連時間が 5 時間 29 分と短くなっており、逆に家
事関連時間が 3 時間 50 分と最も長くなっている。
3
このように女性有業者の仕事関連時間は、M字型を形成しており、特に小さな子どもの
子育てにあたる時期に就業を中断し、その後就業を再開する傾向があることがうかがわれ
る。特に、30 歳前後の仕事関連での男女間の時間格差は、女性にとって育児等により働き
たくても働けない者や短時間就業で育児との両立を図っている者などが多いことを示して
いる。
また、男性においても、子
平成13年 女性有業者の年齢別生活時間(青森県)
時間:分
8.00
育て期である 30 歳前後は最
も長い就業時間となってお
5.29 仕事関連時間
6.00
休養等自由時間
り、子育ての最も大変な時期
4.00
に夫も育児を分担できる就
2.00
業環境の整備などが望まれ
0.00
る。
家事関連時間
3:50
2:45
0:23
積極的自由時間
15∼24歳 25∼34歳 35∼44歳 45∼54歳 55∼64歳 65∼74歳 75歳以上
(資料)平成 13 年社会生活基本調査(15 歳以上)
○家事・育児の分担状況
本県に住んでいる夫婦の家事と子育てに対する役割分担について、
「子育て環境に関する
調査(平成 14 年 2 月)」
(青森県児童環境づくり推進協議会)をみると、家事の実態として
男性は自分の役割分担割合が 40%以下と感じている人が全体の 90%となっている。一方、
女性では自分の役割分担割合が 60%以上と感じている人が 90%以上となっている。
家事の期待としてどの程度適当と考えているかをみると、男女とも半々の分担がよいと
考えている。育児の実態として男性は自分の役割分担割合が 40%以下と感じている人が全
体の 80%となっている。一方、女性では自分の役割分担割合が 60%以上と感じている人が
90%以上となっている。育児の期待としてどの程度適当と考えているかをみると、男女と
も半々の分担がよいと考えている。
このように、家事・育児については、男女間の実態と期待の乖離がみられる。
4
家族の変化
わが国において、都市化の進行や雇用者の割合が上昇していくなか、人々のライフスタイ
ルは大きく変わり、それにともなって家族の姿も大きく変化してきた。
この結果、女性の社会進出が進み、働く女性が増えるなかで夫婦共稼ぎ世帯が増加し、晩
婚化・未婚化の進行や少子・高齢化に加え離婚率の上昇傾向など家族世帯の構造的な変化は
進んでいる。
(1)家族形態の変化
本県の家族形態の推移をみると、三世代世帯や核家族世帯の一般世帯数に占める割合が減
少する一方、高齢単身者や未婚あるいは単身赴任者などの単独世帯も増加しており、家族の
規模が縮小している。
このような家族形態の変化に伴って、家庭の教育・養育力の低下や子育てに関する知識・
経験の不足などから、子育ての放棄や虐待が大きな社会問題化している。
今や、夫婦と子どもからなる核家族世帯は典型的な家族構成ではなくなりつつある。
○夫婦のみの世帯と単独世帯が大きく増加
単独世帯の増加の主な要因として、未婚化・晩婚化の進行による未婚単独世帯の増加、
4
高齢者単独世帯の増加となっているが、高齢化の進行に伴う配偶者との死別による単身者
世帯の増加、離婚の増加に伴う単身者世帯の増加なども考えられる。
○世帯規模が縮小化
一般世帯数は増加しているが、これは1∼2 人世帯の増加と 4 人以上世帯の減少によるも
のであり、世帯規模の縮小化、単独化が進んでいることが伺われる。
(2) 家族機能の変化
家族の機能とは、家族が社会の存続と発展のため果たさなければならないさまざまな活動
であり、その機能として主なものをあげると、生産機能(収入の獲得、労働力の提供と生産)
、
教育機能(子どもを生み育て、教育する機能)
、保護機能(家族の生命・財産の保護)などが
あり、このような家族の機能がどのように変化してきたかを考察する。
①生産機能の変化
本県における就業者(15 歳以上)の産業別割合の推移をみると、昭和 25 年には第1次産
業が 9.4%、第 2 次産業が 23.3%、第 3 次産業が 23.3%と第 1 次産業の比率が高かった。
その後、工業化の進展により、昭和 45 年には第1次産業が 39.8%、
第 2 次産業が 17.8%、
第 3 次産業が 42.3%と第 1 次産業の比率が縮小し、第 2 次産業、第 3 次産業就業者の割合
は拡大を続け、平成 12 年には第1次産業が 14.2%、第 2 次産業が 25.4%、第 3 次産業が
59.9%と、これまで最も高くなっている。
この間、家族の役割は変化し、農家や自営業が主流を占めていた時代には、生活の場で
ある家庭が生産活動の場であったが、産業構造の変化から、生活の場である家庭と生産の
場である職場が分離し、急速なサラリーマン化と核家族世帯が進行した。
このように、核家族化の進展によって、従来、家族が果たしていた様々な機能のうち,家
事,育児等の機能の一部が家庭外で行われるようになり,家族の機能は縮小していったと考
えられる。
②教育機能の低下
本県の合計特殊出生率は、平成 14 年は 1.44 と全国に比べ、0.12 ポイント高いものの、
依然として少子化は進行しており、低下要因としては未婚化・晩婚化によるものと考えら
れ、「家族」の子どもを産み育てる機能は低下している。
また、近年の少子化の主な原因は、晩婚化の進行等による未婚率の上昇がある。
その背景には、結婚に対する意識の変化や就業環境、核家族化や都市化の進行等により、
仕事と子育ての両立の負担感が増大していることや、子育てそのものの負担感が増大して
いることが考えられる。
③保護機能
○高齢者の増加と介護・扶養機能の低下
本県の高齢者世帯をみると、65 歳以上親族(高齢親族)のいる一般世帯は、196,673 世
帯(一般世帯に占める割合は 39.0%)で、平成7年に比べ 30,510 世帯、18.36%増加した。
このうち、核家族世帯(65 歳以上のいる一般世帯数の 38.3%)が 36.38%増、単独世帯(同
17.0%)が 40.32%増と大幅に増加しており、65 歳以上の親族のいる一般世帯では、核家
族化の進行と単独世帯の増加が顕著となっている。
また、高齢単身者 33,337 人は 65 歳以上人口の 11.6%を占め、高齢者のおよそ 9 人に1
人以上が単身者という結果となっている。
5
今後とも一人暮らし高齢者は増加を続け、特に女性の一人暮らし高齢者の割合が大きく
伸びることが見込まれる。
5
家族の課題
家族のライフスタイルが大きく変わってきた。共働き夫婦や結婚や出産を経ても仕事を継
続する女性が増加した。男性が収入のため働き、女性が家庭を守るという固定的な考えを持
つ者も少なくなり、男性も子育てに参加するなど、仕事優先から生活とバランスのとれた働
き方を求めるライフスタイルが増えてきた。
しかしながら、社会の働き方の仕組みは、家族のライフスタイルの変化に対応したものと
はなっていない。
そのため、仕事と生活の両立を可能とする多様な働き方を実現できる社会環境の整備など
が緊急の課題となっている。
○仕事と家庭の両立
本県においては、結婚や出産により就業を中断し、子どもの成長とともにパートタイム
等の再就職する傾向となっている。
このことは、出産・育児が妻の就業に大きな影響を与えており、結婚や出産後も育児を
しながら働くことができ、子育てと仕事が両立できる多様な働き方が可能な社会の実現が
望まれる。
そのためには、仕事と育児・介護とが両立できるような様々な制度や多様でかつ柔軟な
働き方を労働者が選択できるような職場環境づくりが必要であると考える。
○出産や子育て支援
これまでの出産や子育ての支援は、身近な親族によるサポートが中心となっていたが、
家族形態の変化から、近年育児に自信をもてない親や出産・子育てに関する悩みなど相談
する相手がいないなど家庭内で孤立する親が増えている。
また、仕事や子育ての両立のためには、保育サービスや家事・育児に関する夫の協力は
不可欠であるが、夫の子育て等の家事参加はかなり難しいのが実態である。
そこで、これまで家族や地域によってサポートされてきた出産や子育て支援を、保育サ
ービスの充実や勤務形態の柔軟化など、社会全体で支援していくことが求められる。
○高齢者の就労意欲と世代間交流
本県においては、生産年齢人口が減少する一方、高齢者人口が増加しており、定年退職
後も引き続き働きたいという高齢者はさらに多くなると予想される。
また、高齢者のボランティア活動への参加意欲が高まっており、高齢者の勤労意欲や能
力をボランティア団体やNPOで活かすことで、地域の活性化や社会参加活動など世代間
交流の場として期待できると考えられる。
高齢者が多様な就業や社会参加活動に活躍でき、これまで培ってきた多様な知識や能力
が活かされるような環境づくりが求められる。
○育児休業制度等についての取組みの推進
男性も育児休業を取得できることを含め、育児休業取得後などに安心して就業が継続で
きるような環境づくりが必要であると考える。
6
6
おわりに
「家族の暮らし」は、人々の価値観の多様化とともに大きく変化した。
これまでは、夫は外で働き、妻は育児等の家庭内労働を行うという夫婦間の役割分担が一
般的であったが、専業主婦が減り、パートタイム等など雇用者として働く妻が増加している。
このことは家事や育児に夫の積極的な参加が必要であり、同時に就業者の就労時間の短縮な
ど柔軟性が求められている。
また、若年層においては未婚化・晩婚化傾向がみられ、結婚することによる自由の制約や
育児等の負担が影響していると思われる。
近年、家族における課題としては、児童虐待、子どもの非行、さらには離婚の増加などが
あり、また晩婚化の影響として、育児と親の介護が同時期になる場合も考えられる。
今後、女性の社会進出が一層増加することが想定され、労働時間の弾力化等によって男性
が家事や育児に積極的に協力することや家族機能の外部化が拡大され、家族の状況に応じた
多様な働き方が可能になる社会の実現が求められている。
このことからも、仕事や家事・育児などの生活時間とのバランスのとれた家族の暮らしを
可能とするため、就業環境などの改革を進めていくことが必要と考える。
7