本ニュースリリースは、TIS 株式会社と QUADRAC 株式会社の 2 社から配信しております。 重複して受信される場合がございますが、予めご了承ください。 News Release 報道関係者各位 2016 年 5 月 10 日 TIS 株式会社 QUADRAC 株式会社 TIS と QUADRAC が資本・業務提携契約を締結 ~ 高性能サーバ技術を活用した、電子マネー決済など IC カードの次世代型システムソリューションを共同で展開 ~ IT ホールディングスグループの TIS 株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長: 桑野 徹、以下 TIS)は、電子マネー決済などのクラウドサービス向けサーバ製品の開発・販売な どを手がける QUADRAC 株式会社(代表取締役:日下部 進、本社:東京都港区、以下 QUADRAC)と、 資本・業務提携契約を締結したことを発表します。 今回の資本・業務提携契約により、TIS は QUADRAC の第三者割当増資を引受け、QUADRAC は TIS の持分法適用会社となります。 両社では、TIS のリテール決済業界で培ったシステム開発力やノウハウと、QUADRAC の電子マネ ー決済市場における高い知名度と技術力という双方の強みを組み合わせ、電子マネー決済を含む IC カードの次世代型システムソリューションを展開していきます。 TIS と QUADRAC は、電子マネー事業や IC カードを活用した仕組みを展開している交通、小売、 金融、自治体などの事業者に向けて共同開発したソリューションを展開していき、2020 年までに 40 億円規模のビジネスとすることを目指します。 ■本提携の背景 日本政府の成長戦略「 『日本再興戦略改訂』2015」に「キャッシュレス化の推進」が明記され、 東京オリンピック・パラリンピックが開催される 2020 年に向けた訪日外国人旅行者数増加への対 応や、スマホやタブレットを利用する決済の普及などを背景に、キャッシュレス決済の市場は拡 大を続けています。 TIS は、これまでリテール決済業界へ IT サービスを提供し、そのノウハウを活用したトータル 決済ソリューションサービス「PAYCIERGE(ペイシェルジュ) 」を提供するなど、決済分野におけ るシステム開発、業務ノウハウを強みにしたビジネスを展開しています。 クレジットカード向けの「CreditCube」、デビットカード向けの「DebitCube+」やプリペイドカ ード向けの「PrepaidCube+」 「PrepaidCube#」など、様々な決済ソリューションサービスを展開し、 キャッシュレス社会の“仕組みづくり”を支援してきました。 QUADRAC は、非接触型 IC カードの技術方式「FeliCa」開発者として知られる元ソニー技術者の 日下部進氏が 2009 年 8 月に設立したベンチャー企業です。大量のトランザクションの即時処理 (リ アルタイム・マス・トランザクション処理)に特化し、少ない発熱量、消費電力でセキュアかつ高 速に電子マネー決済などの処理ができる高性能サーバ「Q-CORE」や、静電容量を利用して通信を 行う近距離通信技術「CCCC(Close Capacitive Coupling Communication:近接型容量性結合通信)」、 同社が特許を保有する通信制御技術「3C」を利用した高効率通信システムなど、高い技術力に裏 打ちされた技術・製品開発を手がけています。 TIS は、QUADRAC の「Q-CORE」を活用した電子マネー決済システムなど IC カード領域のビジネ スでの将来性や、NFC 通信技術における高い技術力などが、TIS の決済を含めたビジネス展開をよ り強化すると考え、QUADRAC との資本・業務提携契約にいたりました。 QUADRAC は、TIS のシステムインテグレーション分野での豊富な知見や顧客基盤が QUADRAC の事 業拡大・成長を促進すると判断し、TIS との資本・業務提携を行うこととしました。 ■本提携で目指すビジネス TIS と QUADRAC は、今回の資本・業務提携により、強固なセキュリティと高い性能品質を持つ 「Q-CORE」を活用した電子マネー決済システムの開発支援や、交通、小売、金融、自治体などの 様々な事業者のサービスを 1 つの IC カードで利用できる仕組みの構築など、今までにないソリュ ーションの提供を目指します。 具体的には、以下のようなソリューションを展開していきます。 1)交通、小売、自治体など複数サービスを 1 枚の IC カードで利用できるシステム セキュアかつ高速にサーバ側で IC カードの一元管理ができ、そこに紐付く 1 つの ID で様々な 外部サービスともシステム連携できるという「Q-CORE」の特長を活用した、IC カードの新しい活 用方法を提案します。 具体的には、交通、小売、金融、自治体などの各事業者が、個別に IC カードを発行して行って いるサービスを 1 枚の IC カードにまとめることができる統合 ID 連携の仕組みを実現します。 TIS と QUADRAC は、IC カードを発行しサービス提供を行なっている交通、小売、金融、自治体 などの事業者に対して本ソリューションを提供し、IC カード活用の新しいマーケットの開拓を目 指します。 <1 枚の IC カードで、複数サービスが利用できるシステムのイメージ> 2)低コストで一元管理が容易な電子マネーシステム 従来は IC カード側で管理されていた各種カード情報(残高情報やセキュリティ情報など)を、 サーバ側で管理でき、かつ IC カード自体への追加設定なしで簡単に機能追加できる「Q-CORE」の 性能を活かした電子マネーシステムを提供します。 IC カード側で情報管理する方式では、IC カードに機能を追加する場合、カード自体への機能設 定が必要になり、それに合わせてカード発行の単価が上がっていました。しかし、 「Q-CORE」側の 設定で機能追加が可能な本方式(サーバ管理型)では、カード発行の単価に追加費用が発生しま せん。そのため、電子マネービジネスが拡大し、カード発行枚数が増えた際のランニングコスト が、従来方式と比較して低コストに抑えることができます。 また、本システムでは、サーバ側の設定のみで一枚の IC カードに、ポイントプログラムやクー ポンといった複数の機能を組み込むことができるため、電子マネーの付加価値向上も可能です。 さらに、サーバ管理型にすることで、リアル店舗と EC 店舗での消費者の利用情報を一元管理で きるなど、管理面でも優れた電子マネーシステムの構築が実現できます。 両社では、本ソリューションを、電子マネー発行事業者・ポイントプログラムサービス提供事 業者などに提案していきます。 「Q-CORE」に関する詳細は、以下 URL を参照下さい。 http://www.quadrac.co.jp/?page_id=56 ■今後の展開 今後、TIS と QUADRAC では、政府のインバウンド戦略を見据えたソリューションの企画・開発 も積極的に行ない、増加する訪日外国人向けのマーケットを見据えた決済ソリューションも創出 していきます。 また、グローバル決済マーケットも視野に入れ、インドネシア、タイといった TIS がビジネス 展開している東南アジア市場に向けても IC カードソリューションを展開していく予定です。 TIS 株式会社について IT ホールディングスグループの TIS は、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなど サービス型の IT ソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN 地域を中心とした グローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で 3000 社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参 照ください。http://www.tis.co.jp/ QUADRAC 株式会社について QUADRAC は、非接触型 IC カードの技術方式「FeliCa」開発者として知られる元ソニー技術者の 日下部進氏が 2009 年 8 月に設立したベンチャー企業です。電子マネー決済などのクラウドサービ ス向け製品の開発・販売と、次世代通信技術の開発などを事業としています。詳細は以下をご参 照ください。http://www.quadrac.co.jp/ ※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。 ※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。 【本件に関するお問合わせ先】 ◆報道関係からのお問い合わせ先 TIS 株式会社 企画本部 コーポレートコミュニケーション部 浄土寺/橋田 TEL:03-5337-4232 E-mail:[email protected] QUADRAC 株式会社 管理部 渡邊/黒田 TEL:03-6455-4830 E-mail:[email protected] ◆本件に関するお問い合わせ先 TIS 株式会社 金融第 2 事業本部 金融ソリューション事業部 決済ビジネス企画部 Q-CORE サービス担当 TEL:03-5337-4507 E-mail:[email protected] QUADRAC 株式会社 営業部 山神 TEL:03-6455-4831 E-mail:[email protected]
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