クロマグロ受精卵配布要領 国立研究開発法人水産研究・教育機構(以下「機構」という 。)では、クロマグロ受精 卵配布規程に基づき、クロマグロ受精卵(以下「受精卵」という 。)を利用した人工種苗 生産技術の向上及び普及、並びに人工種苗の積極的利用によるクロマグロ養殖業の振興を 図るために、受精卵の有償配布を次のとおり行います。また、受精卵の有償配布は、受精 卵を利用して生産した人工種苗から養殖生産における出荷サイズまでの試験研究を目的と して実施します。 配布は、5月中旬~6月中旬に行いますので、下記5.のとおりの申請受付期間を設定 しています。この時期以降は、産卵状況に応じて配布可能となりましたら再度公募いたし ます。 記 1.配布場所 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所 長崎庁舎 長崎県長崎市多以良町 1551-8 2.配布期間、1事業者当たりの配布量、1日当たりの配布内容等 ・配布期間は5月中旬~6月中旬とします。ただし、産卵状況により配布時期がずれる可 能性もあります。 ・配布は1回当たり20~100万粒とします。申請は5万粒単位として下さい。 ・1箱当たりの収容受精卵数は、5又は10万粒単位とします。 ・1日当たりの受付機関数は、1事業者を原則とします。 3.平成28年度の配布価格 20,000円/万粒(税込み) 4.配布条件 受精卵の配布は、試験研究を目的として行いますので、下記1)の条件を満たしている 者を対象とします。また、共同企業体を結成し申込みする場合は、下記2)要件を満たす 者であることとします。 1)申込みの条件 ①クロマグロ養殖技術研究会に所属していること。 ②国内で種苗生産を行うこと。 ③受精卵をふ化させる設備及び種苗生産が可能な施設を保有していること。 ④成魚まで飼育できること。 -1- ⑤西海区水産研究所長崎庁舎まで受け取りに来ることが可能であること(配送はいたし ません)。 ⑥受け取りは平日とし、受け取り時間は機構の指定時間とします。 2)共同企業体を結成して申込む場合 ①共同企業体の代表となる事業者を定め、種苗生産から養殖までの業務分担を明確にし、 別紙様式7により受精卵から成魚までのデータを報告可能な者であること。 ②共同企業体の全ての事業者は、1)①の条件を満たす者であること。 ③共同企業体は、1)②~⑥の条件を全て満たすこと。 ④共同企業体の全ての事業者は、他の共同企業体への参画又は単独で申込みを行わない 者であること。 5.配布の申込み等 ・申請の受付期間は、公示掲載日から平成28年5月16日(月)までとします。 ・上記4.の配布条件を満たす者は、クロマグロ受精卵配布申請書(別紙様式1)により 西海区水産研究所長宛ての申請書を下記10.2)本部担当者へメールにてPDFを送 付のうえ、追って原本をお送り下さい。なお、以降に示す別紙様式4,6,7について も同様に対応して下さい。 ・一業者当たり1回のみの申請とします。 ・申請書には、配布希望時期、数量を記載して下さい。また、上記4.の配布条件を満た していることを示す資料を添付して下さい(資料例:H 27 クロマグロ養殖技術研究会 参加者名簿(写)、パンフレット、陸上及び海上の施設や設備・図面など)。 ・機構内のクロマグロ受精卵配布検討委員会で審査を行い、配布が承認された者は受付順 で配布時期と配布数量の登録を行います。 ・西海区水産研究所長は配布を受ける者へクロマグロ受精卵配布通知書(別紙様式2)に より通知を行います。 ・申請を取り消す場合は,速やかにその旨を下記10.2)本部担当者へ連絡して下さい。 ・共同企業体を結成して申込む場合は、代表となる事業者及び構成する全ての事業者の業 務分担について明記した書類を添付して下さい。また、この場合、「配布を受ける者」 及び「配布を受けた者」とは共同企業体の全ての事業者を示します。当機構からの通知 (別紙様式2,5)及び8.に示す請求書は、共同企業体の代表者となる事業者へ通知 を行います。申請書等(別紙様式1,4,6,7)は、共同企業体の代表となる事業者 より提出して下さい。 6.配布の方法 ・配布時期は下記10.1)西水研担当者から電話等により連絡します。 ・必要数量が不足した場合には、電話にて受け取り側の担当者と御相談させていただく場 合があります。ただし、合意に至れば希望数に届かない場合でも 1 回の配布とさせてい ただきます。 ・配布期間内に受精卵の必要数量が不足した場合には、順番によっては配布できない場合 -2- があります。 ・指定した時間に配布場所に受け取りに来て下さい。受精卵の輸送は受け取り側で行って いただきます。 なお、受精卵の梱包等に必要な資材等は西海区水産研究所で用意、負担します。 ・消毒(残留塩素濃度 1.0 mg/L、1 分間)を施した受精卵を配布します。 ・受精卵受け取りにおける詳細な事項は、下記10.1)西水研担当者の指示に従って下 さい。 ・受精卵受け取り時に西水研担当者から、別紙様式3により引渡書を渡し ますので、仮 受領書を提出して下さい。 7.配布後の輸送及びふ化状況報告と配布の完了 ・配布後3日目までの輸送及びふ化状況を、配布後1週間以内に別紙様式4により下記 10.1)西水研担当者へ報告して下さい。 ・西海区水産研究所で配布を行った同日の受精卵を用いたふ化試験を行い、配布後3日目 においてふ化率が70%以上であった場合は、配布の完了とし受精卵の配布数量確定通 知書(別紙様式5)を送付します。この場合、受け取り側のふ化状況が悪い場合でも正 常に引き渡したこととし、受け取り側は異議を申し立てることはできません。 ・配布が完了し受精卵の配布数量確定通知を受けた場合は、クロマグロ受精卵受領書(別 紙様式6)を提出して下さい。 ・ふ化管理は、抗生物質(ペニシリン 50,000 u/l、ストレプトマイシン 50 mg/l)を含む紫 外線殺菌海水 300 ml 中に受精卵 50 粒を収容して、24 ℃の条件(恒温槽あるいはウォ ーターバス等)で静置して行って下さい。ふ化率は、正常にふ化した仔魚(参考として 受精卵受け渡しの際に写真を配付予定です。)を計数し、以下の計算式により求める。 ふ化率は 2 回試行の平均値とします。 ふ化率(%) = (正常にふ化した仔魚数 / 50)× 100 なお、ふ化率測定に使用する容器および抗生物質入り紫外線殺菌海水は、受精卵の引 き渡しの際に配布します。 ・西海区水産研究所においても配布を行った同日の受精卵を用いたふ化試験を行い、配布 後3日目においてふ化率が70%未満であった場合は、追加の配布を行うことも含めて 別途協議します。 8.代金の支払い ・受精卵の配布が完了した場合には機構(経理課)から総務部長名の請求書を発行します ので、期限内に指定の口座へ支払いを行って下さい。なお、振込手数料は、払い込み者 の負担とします。 9.配布を受けた者の責務 ・各年度毎の飼育結果を、別紙様式7により報告して下さい。 ・配布を受けた者以外へ受精卵、仔魚及び種苗段階での転売又は譲渡をすることはできま せん。なお、成魚(概ね30kg以上)まで飼育した後は販売又は譲渡をすることがで -3- きます。 ・継代した人工種苗を親魚まで養成して採卵した場合、次世代あるいは次々世代にどのよ うな遺伝的影響があるかについては現在研究及び分析中であることから、今回有償配布し た受精卵を利用して生産、育成した成魚からの採卵は控えていただくようお願いします。 10.本件に関する担当者連絡先 1)産卵状況及び技術的な問い合わせ先(西水研担当者) 西海区水産研究所 岡 長崎庁舎 まぐろ増養殖研究センター長 雅一 〒 851-2213 長崎県長崎市多以良町 1551-8 TEL : 095 -860-1617 E-mail: [email protected] (件名に【技術】と記述して下さい。) 2)申請手続き等に関する問い合わせ先(本部担当者) ※ 申請書等(別紙様式1,4,6,7)送付先 本部研究推進部連携・協力課 白石 連携・協力係 絵美 〒 220-6115 神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-3-3 TEL : 045-227-2709 E-mail: [email protected] (件名に【事務手続】と記述して下さい。) ※別紙様式1~7は添付のとおりです。 -4- 別紙様式1 クロマグロ受精卵配布申請書 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所長 殿 申請年月日 平成 年 月 日 所属機関(法人の場合は法人名) 所属部署等 氏 名 印 (法人の場合は法人の代表者名) 住 所 〒 配布要領に示された内容に同意し、下記のとおりクロマグロ受精卵の配布を申請します。 配布希望時期 数 量 平成 年 月 万粒 受け取りの担当者名 Tel. Fax. E- mail -1- 上・中・下旬 別紙様式2 クロマグロ受精卵配布決定通知書 第 号 年月日 殿 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所長 申請のあった受精卵を下記のとおり配布します。 配布希望時期 数 量 平成 年 月 万粒 -1- 上・中・下旬 別紙様式3 クロマグロ受精卵引渡書兼仮受領書 クロマグロ受精卵引渡書(控え) 殿 平成 年 月 日 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所 担当 申請のあった受精卵について、下記のとおり引渡します。 数量 万粒 切 取 線 クロマグロ受精卵引渡書(正) 殿 平成 年 月 日 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所 担当 印 申請のあった受精卵について、下記のとおり引渡します。 数量 万粒 切 取 線 クロマグロ受精卵仮受領書 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所長 殿 平成 住所 氏名 年 月 日 印 申請をした受精卵について、下記のとおり受け取りました。 数量 万粒 -1- 別紙様式4 クロマグロ受精卵輸送・ふ化状況報告書 平成 年 月 日 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所長 殿 所属機関(法人の場合は法人名) 所属部署等 氏 名 印 平成 年 月 日付けで申請して配布を受けた受精卵について、下記のとおり輸送・ふ 化状況を報告します。 受 精 卵 輸 送、 ふ 化報 告 様 式 (輸 送 後 1 週 間 以内 に 報 告 のこ と ) 産卵 群 2016 年 級 群 輸送 月 日 7月1日 輸 送 担当 者 役 職: ● ●● ● 氏名: ●●●● 輸送状況 輸 送 容器 形 状 / 材 質 / 数 : 発 泡 ス チ ロ ー ル 9 個 (独 自 で 実 施 の 場 合) 輸送結果 ふ化状況 輸 送 方法 大 きさ / 容 量 : 40 × 33 × 26cm 、 水 量 各 10 リ ット ル ( 同 上) 車両 480 分 飛 行機 120 分 船舶 分 到 着 時刻 16 時 30 分 水温 溶 存 酸素 量 浮 上 卵数 到 着時 : 27.6 ℃ 到 着時 : 8.9mg/l 140 % 84 万 粒 沈下卵数 6 万粒 ふ 化 水槽 容 量 、 数 50 ㎥ 水 槽 2 : 面 収 容 総卵 数 万粒 収 容 密度 総 ふ 化尾 数 ふ化率 粒 /l 万尾 % ふ化水温 換水率 ℃ トン/時 指 定 ふ 化 試験 ( 300ml × 2 ) 32 と 28 万 粒 6.4 と 5.8 31 と 27 万 尾 96.8 と 96.4% 27.0 0 注、指定ふ化試験結果を標記すること。提出時には例を消すこと -1- 50 粒 + 50 粒 40 、 45 尾 ふ化 80 と 90% 24.0 なし 別紙様式5 クロマグロ受精卵の配布数量確定通知書 平成 年 月 日 殿 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所長 平成 年 月 日に引渡しを行ったクロマグロ受精卵について、下記のとおり数 量を確定したので通知します。 配布数量 万粒 なお、この数量をもってお支払い頂く代金は、金 -1- 円(消費税込み)となります。 別紙様式6 クロマグロ受精卵受領書 平成 年 月 日 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所長 殿 所属機関(法人の場合は法人名) 所属部署等 氏 名 印 (法人の場合は法人の代表者名) 平成 年 月 日付けで申請したクロマグロ受精卵を受領しました。 数量 代金 万粒 金 円(消費税込み) -1- 別紙様式7 クロマグロ受精卵飼育結果報告書 平成 年 月 日 国立研究開発法人水産研究・教育機構 西海区水産研究所長 殿 所属機関(法人の場合は法人名) 所属部署等 氏 平成 年 月 名 印 日付けで申請して配布を受けた受精卵について、下記のとおり飼育結果を 報告します。 受領年月日 平成 数量 年 月 日 万粒 種苗生産結果報告様式(種苗生産終了後2週間以内に報告のこと) 7月1日 開始月日 水槽形状、容量、数 収容ふ化仔魚尾数 コンクリート円形 50m3 2 面 31 と 27 万尾(卵収容の場合はふ化時の仔魚数を記入) 取り上げ月日 8 月 10 ~ 11 日 取り上げ尾数 6000 尾と 4500 尾 平均 55 と 58mm 取り上げ平均全長 1.9% と 1.7% 生残率 備考 生産途中で同型水槽 2 面に分槽、最終的には 4 槽となった。 注、ふ化仔魚収容水槽ごとに生残率をお願いします。分槽、水槽統合などの場合、生残 率を推定してください。その場合は推定とわかるように表示願います。備考には特記事項 をお願いします。 -1- 海上育成報告様式(ヨコワサイズまで海面育成後、1ヵ月以内に報告のこと) 開始月日 8 月 10 日 収容時の水温 27.3 ℃ 直径 20m 円形生簀、2 基 生簀形状、数 合計収容尾数 1 万尾 ヨコワサイズ(約 10 月 4 日 全長 30cm) 推定 月日*1) 水温 24.4 ℃ 推定生残尾数 3000 尾 平均 500 g 推定体重 30% 推定生残率 備考 注1、全長約 30cm の成長段階に至った推定月日における生残数等を推定してください。 実測値があればそれとわかるよう表示願います。分槽、水槽統合などの場合備考に記入し てください。 養殖報告様式(初出荷後、1ヵ月以内に報告のこと) 主な養殖地 初出荷日 長崎県○○漁場 平成 31 年 8 月 20 日 初出荷日における生簀 直径 30m 円形生簀 1 基 と数 出荷魚の平均体重 50 kg 推定生残尾数 1500 尾(配布受精卵由来のみの推定尾数) 備考 *2) 平成 28 年 11 月 30 日に自場産受精卵由来人工種苗と混合して、養 殖継続。 *2) 異なる由来の種苗と混合した場合は実施月日と種苗の由来(天然 or 人工、生産年度 等)を、分養、移動などの場合、備考へ記入のこと 注、提出時には例を消すこと -2-
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