別紙1 海老川上流地区まちづくり基本調査業務委託に係る基礎

別紙1
海老川上流地区まちづくり基本調査業務委託に係る基礎資料
1.地区の現況
海老川上流地区は、本市の中央部、中心市街地の近くに位置している。地区
内には平成8年に開通した東葉高速線が東西に走り、海老川が南北に流れる自
然環境の豊かな地区(市街化調整区域)でもある。
当地区は、昭和30年代に農業環境整備を目的に土地改良事業が実施された
が、現在は休耕地が目立ち、資材置き場や作業場も点在しているほか幹線道路
沿いには沿道サービス施設が立地している。また、一部では小規模な宅地開発
(戸建て住宅)、墓地の造成が行われている。
当地区の中央部に東葉高速線の新駅の構想がある。
道路の状況は、地区東側に主要地方道船橋我孫子線(現道幅員 12m、都市
計画道路 3・1・3 号線、幅員 40mの計画)、地区東西を横断する市道 00-033(幅
員 16m、都市計画道路 3・4・25 号線整備済み)、市道としては主に、西側に市
道 21-065(幅員 12m)、北側に市道 00-045(幅員 12m)、南側に市道 00-008
(幅員 10m)があり、土地改良事業により整備された市道(幅員 4m)がある。
宅地は、主に市道 21-065 号線及び市道 00-033 号線沿いに点在する。
地形は、比較的平坦な地形であり、北側から南側に向かって緩やかな勾配を
もち、水田等の低地部では概ね標高 2.5~7.0m、集積地・畑地等の台地部で
は概ね 7.0~16.0mとなっている。
用排水は、土地改良事業により整備された排水路が縦横にあり、地区内の 6
本の河川(海老川、飯山満川、念田川、北谷津川、宮前川、前原川)に流入し
ており、また、千葉県により海老川及び飯山満川の河川改修並びに海老川調節
池(用地買収率約 90%)の整備が進められ、合わせて多目的利用の検討がさ
れている。なお、各河川沿いには 0~50 ㎝の浸水が想定されている。
当地区は、農業振興地域ではない。
供給処理施設としては、一部で上水道、ガス、下水道等が整備されているが
大部分は未整備である。
学校等文教施設及び工場施設はない。また、埋蔵文化財包蔵地の指定はない。
平成8年度に組合施行の区画整理事業実施に向け、組合設立準備委員会が発
足し現在に至る。
(1)事業主体
土地区画整理組合
(2)権利者数
約420人
(3)面
約785,000㎡(78.5ha)
積
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海老川上流地区土地区画整理事業予定区域
2.まちづくりに係るこれまでの経緯
平成8年度
組合設立準備委員会が発足する。
平成9年度
準備委員会において業務代行予定者を決定する。
平成16年度 事業計画案の全体説明会を開催し、業務代行予定者が提示した
事業計画(案)に基づき仮同意の取得に入る。
平成21年度 最終仮同意取得(平成21年4月現在)
人数割78.8%、面積割74.5%
準備委員会が開催され、業務代行予定者からの撤退が正式に表
明される。
平成22年度 民間事業者から事業参画の申入れがされ、準備委員会において
検討協議をする。
平成23年度 準備委員会が開催され、事業協力者を決定。
平成24年度 事業協力者が基本構想(案)を提示する。
事業協力者が提示した基本構想(案)が承認されず現在に至る。
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3.事業実施方針
組合設立準備委員会が発足して約20年が経過する中、周辺部から小規模な
宅地開発などの土地利用が進み、今後も各種の土地利用が散発的に行われ環境
の悪化が懸念される。そのため、このまま現状を放置するのではなく、将来に
役立つ、実現性のあるまちづくりを行うため、市として、積極的に区画整理事
業に関わっていくこととする。
また、当地区の北側に近接する位置に地域医療及び高度医療を担う船橋市立
医療センターが立地しているが、市立医療センターは、設備の老朽化や施設の
狭隘化等により全面的な建て替えが必要となっている。
そのため当地区内に市立医療センターを移設し、自然との調和を図りながら
医療・福祉機能をまちの中核とする「メディカルタウン」のようなまちをつく
り、市民の健康の維持・増進に寄与するまちづくりを行うこととする。
組合施行による土地区画整理事業での事業実施スキームに変更の予定はな
いが、施行区域については当初区域の設定から約20年が経過しており、概略
の事業計画の検討の中で、地権者の意向を確認し、改めて事業区域について協
議を行うことを予定している。
平成28年度については、将来を見据えたまちづくりの実現に向け、地元の
意向を把握し、概略の事業計画を作成するが、受注者には、市立医療センター
の移設のみならず「メディカルタウン」の実現に向け効果的な提案や事業の早
期実施・完了に向けた提案を期待する。
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