四国の鉄道活性化への提言

四国の鉄道活性化への提言
・高速道路が整備延伸される中で
速達性の面で競争力が低下
・車社会の中で鉄道ネットワーク
の利便性が相対的に低下
・全国に先駆けて人口減少が進行
・高速道路料金割引施策により
移動コストの面で競争力が低下
H22.4
・鉄道利用者減に伴う運輸収入
の減少
・景気低迷による経営安定基金
運用益の大幅な減少
当社の自助努力のみでは、鉄道
ネットワーク維持が困難
行政や経済界をはじめ四国各界を代表する有識者による
「四国における鉄道ネットワークのあり方に関する懇談会」設置
(座長:四国経済連合会会長)
H23.7
四国が目指すべき 鉄道ネットワークの将来像とその実現に向けた方策
過疎化・高齢化等の課題を抱える地域住民の足を
確保する基礎的社会インフラとしての鉄道
鉄道の社会的使命
相互に関連 支え合う
・ネットワーク維持のための
・地域と一体となった
鉄道利用促進施策の展開 財源確保・行政等の支援
四国が自立的・持続的に発展するための
戦略的インフラとしての鉄道
・事業化に向けた
具体的な検討の推進
・鉄道高速化に向けた
四国内の機運の醸成
1
社員数と列車キロ・車両キロの推移
(例) 1列車2両編成が1キロ走行
「列車キロ」:1列車×1キロ = 1列車キロ
「車両キロ」:2車両×1キロ = 2車両キロ
5,000
66.9
64.1
62.3
65.5
列車キロ
24
65.4
60.3
20.9
21.2
58.0 57.4 57.0
58.1
56.3
22
社 員 数 (人 )
20.5
3,980
20.8
495
20.8 20.7
20.5
20.4
20
659
3,500
18
3,345
576
3,000
16.1
452
2,500
4,406
2,629
2,576
60
50
40
30
14
20
12
2,313
2,275
10
316 301
3,321
3,767
16
2,861
70
車 両 キ ロ (百 万 ㌔ )
21.2
4,262
20.5
52.8
車両キロ
列 車 キ ロ (百 万 ㌔ )
4,455
4,500
49
4,000
子会社等への出向
JR四国本体
※社員数は各年度首
1キロ走行
2,769
2,409
2,000
1,500
S62 S63 H1
H2
H3
H4
H5
H6
H7
H8
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
計画
10
0
2
地域と連携した観光列車の運行
3
インバウンドの取組み(ALL SHIKOKU Rail Pass)
・四国鉄道6社全線が乗り降り自由
JR四国及び土佐くろしお鉄道線全線の特急列車指定席・自由席、普通列車
阿佐海岸鉄道、高松琴平電気鉄道、伊予鉄道、とさでん交通の全線
月別 発売枚数
国別 発売枚数
※H27年度は、2月末までの値
4
観光列車運行線区の鉄道運輸収入の推移
予土線(北宇和島~若井) 鉄道運輸収入(百万円)
250
H25.10 しまんトロッコ
H26. 3 鉄道ホビートレイン
運行開始
216
200
45 182
42
150
100
170
196
177 181
41
40
42
160 158
31
9
140 155 137 140
50
30
7
161
148 139
147 145 155
31
8
31
7
33
7
32
6
30
5
33
4
120 122 108 106 115 124 112
102
125
30
4
91
114
28
4
82
H23.7 海洋堂ホビートレイン
運行開始
105
26
3
75
91
87
85
84
82
79
25
3
24
3
25
3
25
4
24
3
63
60
58
55
55
71
69
69
68
71
75
24
3
22
3
21
2
20
3
23
3
22
3
53
46
46
47
21
3
43
46
50
0
S62 S63 H元 H2
250
H3
H4
H5
H6
H7
H8
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
予讃線(向井原~伊予大洲・海回り) 鉄道運輸収入(百万円)
200
定期計
150
100
H26.7 伊予灘ものがたり
運行開始
165
30 137
124 129 121
12
107 99
30
30 33 32
11
10 10 11 29 28
10
7
124
95 84 86
79 67 64
通学定期
通勤定期
定期外
50
92
88
85
79
26
6
26
5
73
26
6
71
67
66
27
7
63
26
6
35
25
6
34
53
24
6
33
49
46
46
56
27
7
37
55
59
27
7
39
22
5
28
23
6
24
21
6
22
20
6
20
20
6
20
53
0
S62 S63 H元 H2
H3
H4
H5
H6
H7
H8
45
56
17
7
31
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
※平成3年度までは通学定期と通勤定期を合わせて計上、予讃線海回りは平成5年度より算出
5
平成26年度区間別平均通過人員(輸送密度)
平均通過人員の定義
輸送量(人キロ/日)=輸送人員(人/日)×乗車距離(キロ)
平均通過人員(人/日)=輸送量(人キロ/日)÷営業キロ(キロ)
<凡 例>
1,000人/日未満
1,000 ~ 2,000
2,000 ~ 4,000
4,000 ~ 8,000
8,000 ~ 10,000
10,000 ~ 20,000
20,000人/日以上 本四備讃線
児島
(25,095→21,669)
高松
宇多津
多度津
※(平成元年度→平成26年度)
池谷
※(6,965→3,595)
鳴門
佐古
佃
(9,224
→7,189)
徳島
阿波池田 徳島線 (5,096→2,840)
松山
(7,978→5,710)
(3,965→3,189)
向井原
引田 鳴門線 (2,454→1,920)
琴平
観音寺
予 讃 線
高 徳 線 ※(6,965→4,758)
(30,372→22,746)
(9,331→5,257)
(13,300→9,184)
今治
※平成元年の高徳線の値は、
高松~徳島間の値
(1,072→394)
(6,589→4,717)
牟岐線
阿南
(4,818→2,691)
(1,817→744)
土 讃 線
内子
新谷
内子線
(7,093→3,958)
伊予大洲
八幡浜
牟岐
(4,445→3,825)
高知
後免
(467→278)
海部
甲浦
須崎
(3,965→3,189)
(2,447
→1,130)
北宇和島
宇和島
窪川
予土線
(575→291)
中村
宿毛
若井
土佐くろしお鉄道(中村線、宿毛線)
土佐くろしお鉄道
(阿佐線)
8,000~
10,000人/日
2.8%
阿佐海岸鉄道
20,000人/日
以上
5.9%
1,000人/日
未満
20.1%
奈半利
4,000~
8,000人/日
25.6%
営業キロ
855.2km
1,000~
2,000人/日
4.5%
2,000~
4,000人/日
41.1%
平成26年度平均通過人員 4,461人/日
6
区間別平均通過人員の減少率(平成26年度/平成元年度)
会社全体 68.5%(4,461人/日)
本四備讃線
86.3%
本四備讃
(21,669人/日)
86.1% (3,825人/日)
内子線 (新 谷~内 子)
内子
予讃線 (松 山~宇和島)
予讃(松山~宇和島)
80.4% (3,189人/日)
鳴門線 (池 谷~鳴 門)
鳴門
78.2%
予讃線 (今 治~松 山)
予讃(今治~松山)
77.9% (7,189人/日)
予讃線 (高 松~多度津)
予讃(高松~多度津)
(1,920人/日)
74.9% (22,746人/日)
牟岐線 (徳 島~阿 南)
牟岐(徳島~阿南)
71.6% (4,717人/日)
予讃線 (観音寺~今 治)
予讃(観音寺~今治)
71.6% (5,710人/日)
予讃線 (多度津~観音寺)
予讃(多度津~観音寺)
69.0% (9,184人/日)
高徳線 (高 松~引 田)
高徳(高松~引田)
68.3% (4,758人/日)
牟岐線 (牟 岐~海 部)
牟岐(牟岐~海部)
59.5% (278人/日)
土讃線 (多度津~琴 平)
土讃(多度津~琴平)
56.3% (5,257人/日)
土讃線 (琴 平~高 知)
土讃(琴平~高知)
55.8% (2,691人/日)
土讃線 (高 知~須 崎)
土讃(高知~須崎)
55.8% (3,958人/日)
徳島線 (佐 古~ 佃 )徳島
55.7% (2,840人/日)
高徳線 (引 田~徳 島)
高徳(引田~徳島)
51.6% (3,595人/日)
予土
予土線 (北宇和島~若 井)
50.7%
土讃(須崎~窪川)
土讃線 (須 崎~窪 川)
(291人/日)
46.2% (1,130人/日)
40.9%
牟岐(阿南~牟岐)
牟岐線 (阿 南~牟 岐)
予讃(海)
予讃線 (向井原~伊予大洲)
0%
10%
20%
30%
(744人/日)
36.7%
(394人/日)
40%
50%
※平成元年度を100%とした場合の平成26年度の数値、
60%
70%
80%
90%
100%
( )内は、平成26年度平均通過人員の実績
7
鉄道事業の収支状況と四国の人口推移
500
5,000
403
400
359
304
300
344
4,000
356
306
264
302
261
266
259
227
225
3,000
2,000
100
1,000
0
0
H52
△140
H47
△93
H42
△96
H37
H22
△83
H32
H17
△90
H26
H12
△200
△71
H7
△100
H2
S62
鉄道事業収益等(単位:億円)
200
四国の人口(単位:千人)
449
-1,000
△115
●●●
鉄道事業営業収益
-2,000
鉄道運輸収入
鉄道その他収入
△300
●●●
△359
△400
△500
△398
△440
△444
△520
△600
△375
-3,000
鉄道事業営業費
鉄道事業損益
-4,000
四国の人口
△494
※四国の人口は、総務省統計局資料、平成27年国勢調査速報(H28.2)、日本の地域別将来推計人口(H25.3国立社会保障・人口問題研究所)より
※鉄道その他収入=鉄道事業に関連する構内営業料、旅行業収入、駐車場収入等
-5,000
-6,000
8