平成28 年熊本地震の影響に関する緊急アンケート調査(PDF)

平成 28 年熊本地震の影響に関する
緊急アンケート調査
平成 28 年 5 月 2 日
株 式 会 社 山陰経済経営研究所
このたびの熊 本 地 震 により被 災 された皆 様 に対 し、衷 心 よりお見 舞 い申 し上 げますとと
もに、被 災 された地 域 の一 日 も早 い復 旧 復 興 をお祈 り申 し上 げます。
『 平 成 28 年 熊 本 地 震 の 影 響 に 関 す る 緊 急 ア ン ケ ー ト 』 結 果
株式会社 山陰経済経営研究所
4 月 14 日( 木 )21 時 26 分 頃 に 熊 本 県 熊 本 地 方 を 震 源 と す る マ グ ニ チ ュ ー ド 6.5
の 地 震 ( 前 震 ) が 発 生 し た 。 翌 々 日 の 16 日 ( 土 ) 1 時 25 分 頃 に は マ グ ニ チ ュ ー
ド 7.3 に 達 す る 地 震( 本 震 )が 発 生 し 、熊 本 県 益 城 町 な ど で は 震 度 7 を 観 測 し た 。
被災地では現在も余震が収まらず、予断を許さない状況が続いている。
こうしたなか(株)山陰経済経営研究所では、鳥取・島根両県内の企業を対象
に 「 平 成 28 年 熊 本 地 震 の 影 響 に 関 す る 緊 急 ア ン ケ ー ト 」 1 を 実 施 し 、 山 陰 地 方 の
企業における震災の影響を調査した。
(1)被害の有無について
従業員およびその家族等、出先等を含めた被害の有無を尋ねたところ、両県で
は 92.9% ( 鳥 取 県 95.2% 、 島 根 県 91.3% ) の 企 業 が 「 被 害 な し 」 と 回 答 し た 。
一 方 、被 害 の 程 度 は 不 明 で あ る が 、鳥 取 県 で 4.8% 、島 根 県 で 8.7% の 企 業 が「 被
害あり」と回答した。
図表
山陰企業の被災状況
鳥取県内企業
(n=124)
95.2
島根県内企業
(n=184)
91.3
0
被害なし
4.8
被害あり
20
40
60
構成比、%
8.7
80
100
(2)熊本県または熊本県以外の九州地方の取引先の有無
熊本県または熊本県を除く九州地方に取引先があるか尋ねたところ、両県では
47.2%( 鳥 取 県 45.5% 、島 根 県 48.4% )の 企 業 が「 あ り 」と 回 答 し た 。特 に 、被
1
調 査 対 象 : 鳥 取 ・ 島 根 両 県 内 企 業 1,117 社 ( 当 社 「 山 陰 地 方 企 業 動 向 調 査 」 対 象 先 )
調 査 時 期 : 2016 年 4 月 19 日 ( 火 ) ∼ 4 月 26 日 ( 火 )
調査方法:FAXによる調査依頼および記入済み調査票回収
回 答 社 数 : 313 社 ( 有 効 回 答 数 308 社 う ち 鳥 取 県 124 社 、 島 根 県 184 社 、 有 効 回 答 回 収 率 27.6% )
1
害 が 大 き い 熊 本 県 の み に 取 引 先 が あ る 企 業 は 両 県 で は 7.8%( 鳥 取 県 8.9% 、島 根
県 7.1% ) と な っ た 。
熊本県または熊本県を除く九州地方*の取引先の有無
図表
鳥取県内企業
8.9
島根県内企業
13.8
7.1
22.8
21.7
0
19.6
20
あり(熊本県)
54.5
51.6
40
60
構成比、%
あり(熊本県以外の九州地方)
80
100
両方ともあり
ない
*熊本県を除く九州地方には沖縄県を含まない。
(参考) 実施したアンケートの設問内容
【アンケート設問】
問1
従業員及びその家族等、出先等を含めて震災の被害はありますか。
①被害なし
問2
②被害あり
熊本県または熊本県以外の九州地方に取引先はありますか。
①あり(熊本県)
問3
③両地方ともあり
②影響あり(中)
③影響あり(小)
④全くない
①受注増
①受注減
②販売増
②販売減
③生産増
③生産減
⑤その他
④その他
④その他
マ イナス 面の影 響 ありの場 合、具体 的にど のような 点にお いて影 響 していま すか
( い く つ で も )。
① 仕 入 (含 原 材 料 等 ) ② 在 庫 ③ 設 備 ④ 物 流 ・ 配 送 ⑤ 情 報 ・ 通 信
⑦人繰り(従業員等) ⑧資金繰り ⑨資金決済 ⑩その他
問6
④ない
影 響 あ り の 場 合 、経 営 に と っ て の プ ラ ス 面 、マ イ ナ ス 面 に つ い て は ど う で す か( あ
れ ば い く つ で も )。
プ ラ ス面:
マイナス面:
問5
②あり(熊本県以外の九州地方)
事業活動において現在、影響がありますか。また、ある場合、その程度はどうで
すか。
①影響あり(大)
問4
③その他
⑥燃料
今 後 ( 当 面 1 ∼ 3 ヶ 月 程 度 )、 貴 社 の 事 業 活 動 の ど の よ う な 点 で マ イ ナ ス の 影 響
が 予 想 さ れ ま す か ( い く つ で も )。 現 時 点 で は プ ラ ス の 「 影 響 」 の み 、 あ る い は 、
「影響」が全くない企業の方もご回答願います
①経費 ②生産(操業) ③設備投資(中止や延期) ④仕入(含原材料等)
⑤受注・販売 ⑥在庫 ⑦燃料 ⑧資金繰り ⑨資金決済 ⑩物流・配送
⑪情報・通信 ⑫その他 ⑬マイナスの影響は全くない
問7
その他、震災の影響として今後懸念されることがあればご記入ください。
問8
政府機関、行政、金融機関等への要望、意見があれば自由にご記入ください。
2
(3)本調査の実施時点における事業活動への影響
①鳥取県
本調査の実施時点における事業活動への影響について、県内企業全体で
36.3% の 企 業 が 「 影 響 あ り 」 と 回 答 し た 。「 影 響 あ り 」 と 回 答 し た 企 業 の う ち
66.7% は 、 影 響 の 程 度 を 「 小 」 と し て い る も の の 、 影 響 の 程 度 を 「 大 」 と し た
企 業 も 同 8.9% あ っ た 。
業 種 別 に み る と 、最 も 影 響 が あ る の は「 卸 売 業( 58.3% )」で 、
「 製 造 業( 50.0% )」
も 半 数 の 企 業 が 「 影 響 あ り 」 と 回 答 し た 。「 小 売 業 ( 34.8 % )」、「 サ ー ビ ス 業
( 33.3% )」、
「 建 設 業( 5.3% )」で は「 影 響 あ り 」と す る 比 率 が 相 対 的 に 小 さ く
なっている。
図表
本調査の実施時点における事業活動への影響(鳥取県)
全
体
36.3
製造業
54.0
50.0
45.2
建設業 5.3
15.8
58.3
小売業
34.8
サービス業
33.3
33.3
8.3
56.5
8.7
50.0
0.0
0
4.8
78.9
卸売業
その他
9.7
16.7
100.0
20
40
0.0
60
80
100
構成比、%
影響あり
全くない
その他
不
明
注 1 ) 四 捨 五 入 の 関 係 で 合 計 が 100% に な ら な い こ と が あ る 。( 以 下 同 じ )
2 )「 不 明 」 の 回 答 が な か っ た た め 、 グ ラ フ 描 画 と デ ー タ ラ ベ ル を 省 略 し た 。
「影響あり」と回答した企業に対して、経営にとってのプラス面、マイナス
面 に つ い て 尋 ね た と こ ろ( 複 数 回 答 )、マ イ ナ ス 面 へ の 影 響 が 目 立 つ 結 果 と な っ
た 。一 部 で プ ラ ス 面 の 変 化 を あ げ る 企 業 が あ っ た も の の( 5 社 )、マ イ ナ ス 面 の
変 化 を あ げ た 企 業 数( 42 社 )に 比 べ る と 少 数 で あ っ た 。ま た 、極 め て 少 な い も
の の 、同 一 企 業 で「 受 注 増 」な ど の プ ラ ス 面 の 変 化 を あ げ な が ら 、
「 生 産 減 」な
3
どのマイナス面の変化もあげる例(2社)もみられた。復旧・復興関連の特需
などを背景とした受注・販売の増加を見込む一方で、被災地企業の操業停止な
どにより必要な部品や原材料を調達できず、増産・拡販の要請があっても十分
に 対 応 で き な い ケ ー ス を 念 頭 に 置 い て い る の で は な い か と 考 え ら れ る 2。
図表
「影響あり」の具体的内容(鳥取県、複数回答)
10
受注増
8
︵
︶
プ
ラ
ス
面
の
変
化
回
答 6
数
社
販売増
生産増
その他
4
4
3
2
2
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
全
製造業
建設業
0
︶
社 20
3
4
回
答 10
数
11
︵
マ
イ
ナ
ス
面
の
変
化
体
18
1
1
0
卸売業
小売業
0
4
サービス業
その他
1
4
4
2
0
0
3
9
11 10
20
受注減
販売減
生産減
その他
30
「マイナス面の影響あり」と回答した企業に対して、具体的にどのような点
に お い て 影 響 し て い る か 尋 ね た と こ ろ( 複 数 回 答 )、回 答 企 業 全 体 で は「 物 流 ・
配 送 」( 47.6% ) が 最 も 多 く 、 以 下 、「 仕 入 ( 含 原 材 料 等 )」( 42.9% )、「 在 庫 」
( 9.5% )、「 人 繰 り ( 従 業 員 等 )」( 4.8% ) と 続 い た 。 特 に 、 建 設 業 で は 回 答 し
た す べ て の 企 業 が「 仕 入( 含 原 材 料 等 )」を あ げ て お り 、建 材 な ど の 調 達 面 で の
影響を懸念している様子がうかがえる。
2
鳥 取県 内 企業・島 根 県 内企 業 のい ず れも 、
「 そ の 他 」へ の 記 述 は 商 品 や 原 材 料 の 調 達 に
関 す る 内 容 が 多 く 、例 え ば 、
「 建 設 資 材 の 調 達 が 困 難 に な る 」、
「注文品が未入荷となる恐
れ が あ る 」、「 外 注 先 へ の 委 託 が で き な く な る 」、「 道 路 の 状 態 に よ り 商 品 の 移 動 な ど に 多
少 問 題 が 出 る か も し れ な い 」、
「 製 品 納 入 が 遅 れ る( 熊 本 県 内 顧 客 )」、
「 野 菜・果 物 の 価 格
高 騰 が 懸 念 さ れ る 」、と い っ た 事 柄 が あ げ ら れ る 。ま た 、調 達 が 一 時 的 に 難 し く な る こ と
を 勘 案 し 、「 素 材 の 購 入 ( 仕 入 )」 を 他 社 ( 本 州 の 企 業 ) に 切 り 替 え 、 大 阪 近 辺 の 企 業 か
ら購入することとしたとする企業もあった。
4
図表
「マイナス面の影響あり」の具体的内容(鳥取県、複数回答、上位項目)
100
物流・配送
仕入(含原材料等)
80
在
庫
人繰り(従業員等)
、
回
60
答
割
合
%
40
20
0
全
体
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
その他
②島根県
本調査の実施時点における事業活動への影響について、県内企業全体で
44.0% の 企 業 が 「 影 響 あ り 」 と 回 答 し 、 鳥 取 県 に 比 べ る と や や 影 響 度 合 い が 強
い 結 果 と な っ た 。「 影 響 あ り 」 と 回 答 し た 企 業 の う ち 72.8% は 、 影 響 の 程 度 を
「 小 」 と し て い る も の の 、 影 響 の 程 度 を 「 大 」 と し た 企 業 も 同 9.9% あ っ た 。
業 種 別 に み る と 、最 も 影 響 が あ る の は「 卸 売 業 」
( 57.7% )で 、
「小売業」
( 53.1% )
も 半 数 を 超 え る 企 業 が 「 影 響 あ り 」 と 回 答 し た 。「 サ ー ビ ス 業 」( 34.4% )、「 建
設 業 」( 31.0% ) で は 「 影 響 あ り 」 と す る 比 率 が 相 対 的 に 小 さ く な っ て い る 。
「影響あり」と回答した企業に対して、経営にとってのプラス面、マイナス
面 に つ い て 尋 ね た と こ ろ( 複 数 回 答 )、マ イ ナ ス 面 へ の 影 響 が 目 立 つ 結 果 と な っ
た 。 プ ラ ス 面 の 変 化 を あ げ る 企 業 が あ っ た も の の ( 14 社 )、 マ イ ナ ス 面 の 変 化
を あ げ た 企 業 数( 75 社 )に 比 べ る と 少 数 で あ っ た 。同 一 企 業 で「 受 注 増 」な ど
のプラス面の変化をあげながら、
「 生 産 減 」な ど の マ イ ナ ス 面 の 変 化 も あ げ る 例
(9社)もみられた。鳥取県内企業と同様に、受注・販売の増加を見込むもの
の、必要な部品や原材料を調達できず、増産・拡販の要請があっても十分に対
応できないケースを念頭に置いているのではないかと考えられる。
5
図表
本調査の実施時点における事業活動への影響(島根県)
全
体
44.0
製造業
44.4
建設業
50.5
3.8
47.6
31.0
6.3
62.1
卸売業
38.5
53.1
サービス業
その他
0.0
59.4
3.1
50.0
0
50.0
20
40
3.4
3.8
46.9
34.4
1.6
3.4
57.7
小売業
1.6
60
3.1
0.0
80
100
構成比、%
影響あり
図表
全くない
その他
不
明
「影響あり」の具体的内容(島根県、複数回答)
10
9
受注増
販売増
生産増
その他
8
回
答 6
数
6
︵
︶
プ
ラ
ス
面
の
変
化
社
4
3
2
3
2
2
1
1
1
1
0
0
1
0
1
0
0
1
0
0
0
全
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
その他
0
0
回
答 10
数
8
︵
9
8
0
2
5
7
13
21
30
3
5
15
社 20
受注減
26
2
0
4
8
︶
マ
イ
ナ
ス
面
の
変
化
体
30
6
販売減
14
生産減
その他
「マイナス面の影響あり」と回答した企業に対して、具体的にどのような点
に お い て 影 響 し て い る か 尋 ね た と こ ろ( 複 数 回 答 )、回 答 企 業 全 体 で は「 物 流 ・
配 送 」( 52.0% ) が 最 も 多 く 、 以 下 、「 仕 入 ( 含 原 材 料 等 )」( 48.0% )、「 在 庫 」
( 5.3% )、「 設 備 」( 同 )、「 人 繰 り( 従 業 員 等 )」( 4.0% )と 続 い た 。特 に 、建 設
業 で は 8 割 以 上 が「 仕 入( 含 原 材 料 等 )」を あ げ て お り 、建 材 な ど の 調 達 面 で の
影響を懸念している様子がうかがえる。
図表
「マイナス面の影響あり」の具体的内容(島根県、複数回答、上位項目)
100
物流・配送
仕入(含原材料等)
80
在
庫
設
備
人繰り(従業員等)
、
回
60
答
割
合
%
40
20
0
全
体
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
その他
(4)今後の事業活動への影響
①鳥取県
今後(当面1∼3カ月程度)の事業活動に対するマイナスの影響について尋
ね た と こ ろ 、「 マ イ ナ ス の 影 響 な し 」 と 回 答 し た 企 業 は 33.1% に と ど ま り 、 6
割以上の企業が何らかの点でマイナスの影響を予想していることがわかった。
マ イ ナ ス の 影 響 が 予 想 さ れ る 点 と し て は( 複 数 回 答 )、
「 受 注・販 売 」
( 30.6% )
が 最 も 多 く 、以 下 、
「 仕 入( 含 原 材 料 等 )」、
「 物 流・配 送 」
( と も に 19.4% )、
「生
産 ( 操 業 )」( 3.2% ) と 続 い た 。「 在 庫 」( 2.4% )、「 情 報 ・ 通 信 」( 1.6% ) な ど
をあげた企業は比較的少なかった。
なお、
「 設 備 投 資( 中 止 や 延 期 )」
( 0.8% )や「 経 費 」
( 同 )、
「資金繰り」
( 1.6% )
7
や 「 資 金 決 済 」( 0.0% ) と い っ た 費 用 面 や 資 金 面 で の 影 響 を あ げ た 企 業 は 極 め
て 少 な く 、調 査 時 点 で は 金 融 関 連 へ の 影 響 は 限 定 的 な 状 況 で あ る と 考 え ら れ る 。
図表
今後の事業活動への影響(鳥取県、複数回答、上位項目)
100
受注・販売
仕入(含原材料等)
80
物流・配送
生産(操業)
マイナスの影響は全くない
、
回
60
答
割
合
%
40
20
0
全
体
製造業
建設業
卸売業
小売業
サービス業
その他
②島根県
今後(当面1∼3カ月程度)の事業活動に対するマイナスの影響について尋
ね た と こ ろ 、「 マ イ ナ ス の 影 響 な し 」 と 回 答 し た 企 業 は 28.8% に と ど ま り 、 7
割以上の企業が何らかの点でマイナスの影響を予想していることがわかった。
マ イ ナ ス の 影 響 が 予 想 さ れ る 点 と し て は ( 複 数 回 答 )、「 仕 入 ( 含 原 材 料 等 )」
( 33.2% )が 最 も 多 く 、以 下 、
「 受 注・販 売 」
( 25.0% )、
「 物 流・配 送 」
( 19.6% )、
「 生 産 ( 操 業 )」( 4.3% ) と 続 い た 。「 在 庫 」( 1.6% )、「 情 報 ・ 通 信 」( 0.5% )
などをあげた企業は比較的少なかった。
鳥取県内企業と比べると、
「 設 備 投 資( 中 止 や 延 期 )」
( 2.2% )や「 経 費 」
( 3.8% )
をあげた企業の回答割合は高いものの、
「資金繰り」
( 1.6% )や「 資 金 決 済 」
( 0.0% )
は同程度にとどまっている。総じてみれば、費用面や資金面での影響は小さい
と み ら れ 、調 査 時 点 で は 金 融 関 連 へ の 影 響 は 限 定 的 な 状 況 で あ る と 考 え ら れ る 。
8
図表
今後の事業活動への影響(島根県、複数回答、上位項目)
100
仕入(含原材料等)
受注・販売
80
物流・配送
生産(操業)
マイナスの影響は全くない
、
回
60
答
割
合
%
40
20
0
全
体
製造業
建設業
9
卸売業
小売業
サービス業
その他
(5)その他、震災の影響として今後懸念されること(自由記入)
①鳥取県
意見内容
公
共
工
事
・
予
算
関
連
化
調
・
達
価
・
格
仕
高
入
騰
困
関
難
連
業 種
現時点ではマイナスの影響はないものの、今後熊本地震復興予算および東北震
災復興予算による公共工事関連予算の偏在化を危惧している。
東北地方、東京、今回の九州と、復興事業、オリンピック関連事業で建設関連
の資材高騰や人件費高騰があるのではと懸念している。
建設業
復興活動が本格的に行われるようになった時、人手不足の状況になることが予
想される。
直ぐではないが、現地の災害復旧事業予算が重点配分(補正予算?)され、地元
の公共事業予算が削減される恐れが出てくるかもしれない。
卸売業
資材高騰による建築単価のUPが被災地と関係のない鳥取にまでやってくる。
東日本大震災の繰り返しとなるのでは?
小売業
トヨタ他、国内工場稼動停止の影響。
製造業
生産ラインストップ(取引先)→稼動再開時期(不透明)
仕入資材が九州エリアで調達できない場合は、九州以外で調達するので、特に
問題はない。
卸売業
熊本県に業務提携企業があり、気になるところ。
日本国内の生産量減(東日本客先の売上減)。南九州地方への営業活動の制
限。
消
費
マ
イ
ン
ド
低
下
・
販
売
不
振
関
連
熊本県内には建築資材の取引先が数社あり、当面販売できない状況。
製造業
一時的な日本経済全体への影響。
売上げの減少。
生産や物流インフラの復旧の遅れが長期になれば、生産活動や消費の低迷につ
ながり、景気の悪化を招きかねない。
小売業
旅行する人口の減少などによる売上減少(現在のところは影響は出ていな
い)。
廃棄物の特需が見込める一方で、取引先の操業停止等による生産活動減による
廃棄物減も懸念される。
この度の震災を受けて、中国や香港政府は九州方面への渡航自粛勧告を出した
ようで、今後の被害の拡大により、渡航自粛対象エリアが拡大し、インバウン
ド需要に水を差すことになることを危惧している。
サービス業
今後、企業生産、販売状況によって広告出稿に影響が出ることが予想される。
過度な自粛ムード。
今後マイナスの影響もあるかと思われる。
①復旧が長引かないように…。②震源地が他県に及ばないように…。 弊社社
員が九州に出張した際の報告によると、福岡などは全然様子が変っていない、
元気そのものでしたということ。
そ
の
他
製造業
具体的な影響はしばらくしてからだと思う。
特に大きなマイナス面、プラス面は今のところありませんが、母の日、父の日
(ギフト)の指定日配達を受けられないことはお客様には多少ストレスか。
余震が続くと何もできない。
熊本出身の社員の実家が被災したようです。会社としてできることはさせてい
ただきたい。
10
小売業
②島根県
意見内容
公
予
共
算
工
関
事
連
・
業 種
国の公共事業予算が震災の復旧、復興に充てられ、その他の地域への予算配分
が縮小される。
建設業
復興予算(九州、東北)とオリンピック景気の東京を中心とした片寄りが発生
するのでは。
卸売業
今後国が予算をどのように獲得するかにより影響が出てくる。(発注の増減)
サービス業
人材不足。
原材料の供給、機械のメンテナンスの対応等に影響がでる可能性がある。
九州地方への物流が心配。
間接的な部品調達(に懸念)。
今のところあまり影響ないように思われるが、原材料、商品の購入に影響があ
るかもしれない。
製造業
メーカーの部品調達不能による減産。
材料の入荷。
物流の停滞等。
原木の安定確保。(原材料(原木)の約50%を大分県(日田)から調達してい
る為)
調
達
・
仕
入
困
難
化
・
価
格
高
騰
関
連
建設用機材、機器類の仕入に影響が出てくるかもしれない。
間接的に建設資材や住宅設備機器への影響が出るかもしれないが、現状では予
測できない。
建設資材の入手難、価格の上昇。
建設業
仕入原材料不足による価格高騰が長期化する。
問6の原材料、資材の入手がどう影響するか。
長期的には仕入に影響があるかもしれないが、状況を見ていくしかない。
被災地の工場で生産していた部品等が必要な所に供給できないことにより、顧
客からの受注キャンセルが出てくる恐れがあり、また、商品(部品)によって
は被災地優先となり、仕入が希望通り行えない不安がある。
製品仕入減。人手不足。
熊本生産ライン品の出荷停止の長期化。
卸売業
価格上昇、納期遅延。
商品の調達が難しい物が出てくる。
仕入単価の上昇。
復興事業による人手不足の加速。土木建築資材の確保。納期遅れ。
現状はそれほどではないが、包材の不足により商品製造に影響が出る恐れがあ
る。
熊本産の野菜、果物の入荷が懸念される。
小売業
入荷商品の値上りなどが売価に影響して売上が下がる。
生産ラインへの部品供給が難しくなり、新車のお客様への提供(納車)が遅れ
る。
(次頁へ続く)
11
意見内容
業 種
東日本大震災の復興も進まないなか、熊本地震の追い討ちにより消費が一段と
減退する。先行きの不安から投資家の心理も悪化し株価も下落、円高が更に進
み、デフレとなる恐れを懸念する。
弊社の影響は全て間接的なもので、自動車関連産業向けの仕事は落ち込む想
定。自動車関連産業は国内全ての製造に影響すると言っても過言ではなく、と
ても心配である。
日本全体的には、機械加工品が減る。心配である。上場企業のリスク対策が海
外に向かないことを希望する。
製造業
風評被害(瓦が重い)や需要の先食いによる売上減少。
消
費
マ
イ
ン
ド
低
下
・
販
売
不
振
関
連
自動車メーカーの生産減の影響が、まわりまわって部品の受注減につながって
いくことが懸念される。
震災被害が九州全土に及んだ場合の影響を懸念。(他県取引先がある)
自動車産業の部品調達に障害、生産ストップにより受注減が懸念される。
景気低迷、自粛ムード、予算執行の遅れ、増税を懸念。
卸売業
尾道線の開通により、九州方面からの観光客が増えていたが、今後減少が予想
される。
復旧、復興作業が長期化してしまった場合、現地の負担が増してしまうことに
伴う経済の冷え込み。
小売業
景気が益々冷え込み財布のひもが固くなること。
震災の影響による工場の生産停止に伴う受注の遅れ。
旅館業のため、旅行等の自粛ムードが高まると集客が減るので困る。
直接の影響は無いが、この先、日本経済の衰退を懸念する。
熊本県の顧客からシステムの構築を受注予定であったが、今回の震災により中
止となった。これにより今後保守料等の売上も見込めなくなった。
サービス業
余暇活動(観光等)を控えるという動きで観光収入が減り、西日本への観光取
りやめも予想される。
熊本支店の崩壊により営業に支障が出ている。従業員の家屋崩壊があり出社で
きない状況がある。
他地域の活断層への移行の懸念がある。
納品先の設備機器のメンテナンスが必要と思われる。
製造業
震災で工場停止されている会社の因果(取引連鎖)関係が気になる。
そ
の
他
顧客事業所周辺の道路事情が改善されれば、他に影響はないとみている。
九州の取引はあるが、多くはない。
卸売業
耐震意識の向上(が課題)。
小売業
地震活動範囲の拡大。(他地域への影響を懸念)
緊急時のホームページの安心、安定運用、特に行政サイトのあり方(が課
題)。
12
サービス業
(6)政府機関、行政、金融機関等への要望、意見(自由記入)
①鳥取県
意見内容
︵
政
府
の
製造業
早期復興に向けて最大限の援助をお願いしたい。
被災地に対する復旧・支援はもとより、災い転じて福と成る様な対応をお願い
したい。
建設業
政府がリーダーシップをとり、早急に有効な対策を打ち出すこと(を期待)。
小売業
︶
緊
急
余震が続くが、早い復興を。
業 種
対
応
速やかな復旧対応を望む。
サービス業
被
災
地
等
の
復
旧
・
復
興
関
連
インフラ、交通機関の早期復旧。被災企業への補助、早期復旧。
公
共
工
事
・
予
算
関
連
復興等で鉄骨の仕事があれば手伝いたい。
製造業
防災減災の予算に力を入れて欲しい。
建設業
JA、JFの組合員を対象としたTPP対策予算は減少させないで欲しい。
卸売業
そ
の
他
地震予知が困難であるということがよくわかった。
製造業
少しでも早く復旧させ、ライフラインを整備して欲しい。
ライフラインの復旧、特に物流の要である道路は優先事項で進めて欲しい。自
粛しなければならない雰囲気を作らせないようにして欲しい。(そうした雰囲
気のもとでは)何も生まれない。
小売業
交通機関の整備を早くして欲しい。
空路、海路を積極的に活用すべきでは。
サービス業
震災により国民への負担を求められそうです。(制度の見直し等)
取引先様の変更で仕入れは問題ない。
13
サービス業
小売業
②島根県
意見内容
業 種
早期の災害復興。
日常生活が一日も早く戻ります様に、御努力を頂きたい。
製造業
地震で被災された方々の復興に対応出来る所は全力でやっていただきたい。
建設業
迅速且つキメ細かい対応。
卸売業
︵
政
府
の
天災といえど、現地の方々は全く予知していないことで、報道等で不明者、子
供、高齢者、只今患っておられる人達の様々な御苦労を一刻も早く解決してい
ただきたく切望します。こういう事情をふまえ、安全に暮らす我々も、もっと
気を引きしめ、ムダのない生活をしたいものです。
︶
緊
急
対
応
被災者の方に対する支援が遅いのではないか。
政府、行政に迅速な行動力、実行力を発揮してほしい。
行政やその機関にしか出来ない支援を行っていただきたい。
小売業
早い復興を期待したい。
県トラック協会等関連業種の対応措置。(末端への配給手段)
復興に伴い支援等早急に対応してもらいたい。
金
融
関
連
中小企業の資金繰り緩和への配慮をされたい。
サービス業
建設業
一刻も早く復旧を願う。
旧被
・災
復地
興等
関の
連復
製造業
交通網の早期回復。
幹線道路の早期復旧。
陸路、空路を問わず、一日も早い支援物資の供給をお願いしたい。
高速道を含め、道路の復旧。
卸売業
インフラの早期復旧。
予公
算共
関工
連事
○・
そ
の
他
建設業
お年寄りなど希望者に短期疎開等々広域避難の実行により暗いイメージの払拭
に努めて頂き、経済の活発化を望みます。復興税があると思うので増税10%は
実施すべきではない。
製造業
国の公共事業予算が震災の復旧、復興に充てられ、その他の地域への予算配分
が縮小されるようなことがないよう配慮して頂きたい。また、建設資材、労務
費が実際に高騰した場合、タイムリーに単価改定願いたい。
建設業
危機管理対策実施の予算化を実行して欲しい。
卸売業
景気後退の下支えを。
卸売業
日本全国の原発の廃止を願います。
小売業
以
※自由意見につきましては、企業が特定される可能
性がある場合など、一部、主旨の変わらない範囲
で編集しておりますので、ご了承ください。
14
上