概要 (PDF形式 757KB)

呑川流域河川整備計画(原案)への
ご意見を募集します
東京都では、「中小河川における都の整備方針∼今後の治水対策∼」(平成24年11月)や「東部低地帯の
河川施設整備計画」(平成24年12月)等を踏まえ、今回新たに呑川流域河川整備計画を策定します。
河川整備計画とは
河川整備計画とは、計画的に河川の整備を進める
区間について、具体的な川づくりを明らかにする計画
です。河川法では、河川整備計画の案の作成にあたり、
必要に応じて地域の皆様の意見を反映させるために
必要な措置を講ずることと定められています。
(河川法第16条の2)
原案の作成
河川整備計画(原案)の公表
対象河川:呑川、九品仏川
地域の皆様からの意見
学識経験者の意見
河川整備計画(案)の作成
流域の区長の意見
河川整備計画の策定と公表
呑川流域とは?
呑川流域とは、世田谷区、目黒区、大田区の3区にまたがった地域の中で、呑川に雨水が流れ込む
17.7km2の範囲をいいます。
呑川は世田谷区新町地先を源とし、荏原台田園調布台にはさまれた谷底低地に沿って東南に流れて
東京湾に注ぐ河川延長約14.4kmの二級河川です。呑川の支流は目黒区緑が丘地先で合流する九品仏
川があり、九品仏合流点より上流と九品仏川は暗渠化され、下水道幹線として活用されています。
凡 例
:河 川
:行 政 界
:流 域 界
下山橋付近(暗渠区間)
宮前橋付近(開渠区間)
旭橋付近(河口付近)
流域の特徴
呑川流域は昭和40年代には全域が市街地となったため、雨水の浸透機能が低下し、雨が降ると流域から
一挙に大量の水が河川や下水道に流入し、水害が発生するようになりました。そのため、護岸整備等の治水
対策に取組むことで、浸水被害を軽減を図ってきました。しかし、近年の時間50㎜を超える豪雨の発生が増
加する等の影響により、最近では平成25年7月に浸水被害が発生しています。
呑川の水質については、環境基準は達成していますが、合流式下水道から汚水混じりの雨水が呑川に放
流されることなどから、白濁化やスカム、臭気の発生など水質が悪化する状況があるため、関係機関等と協
力し、その対策に取り組んでいます。また、清流復活事業として、工大橋付近で1日あたり約36,300m3の
下水道の再生水を導水し、水量を確保しています。
双流橋付近:スカム発生抑制装置
工大橋付近:下水道再生水の導水
河川整備の目標
呑川流域では、洪水や地震に対する安全性を向上させると共に、生態系に
配慮した川づくりや、水辺に親しめる川づくりを進めていきます。
計画対象区間と期間
計画対象区間は、河口∼九品仏川合流点までの開渠区間です。
計画期間はおおむね30年を目標とします。
河川の整備
策定の背景
近年、都内では、現在の中小河川の目標整備水準である1時間あたり50 ミリを超える豪雨が増加し、
それに伴う水害が頻発していることから、これらの豪雨に対処していくための新たな治水対策が喫緊の課題
となっています。そのため、東京都では、「中小河川における都の整備方針∼今後の治水対策∼」(H24.11)
において、目標整備水準を区部では時間最大75ミリの降雨(年超過確率1/20)に引き上げました。
治 水
・・・洪水や地震による水害の防止又は軽減
1時間あたり50ミリまでの降雨は河道で対処することを基本に、これを超える降雨には新たな調節池の
整備を行うことで、流域対策も含めて、1時間あたり75ミリの降雨に対応することを目指します。
また、将来にわたって考えられる最大級の強さをもつ地震に対しても安全性が確保されるよう、防潮堤の
計画護岸高
耐震対策を実施します。
▽AP+4.6m
補強コンクリート
▽H.H.W.L AP+4.1m
計画高潮位
▽H.W.L AP+2.1m
▽L.W.L AP+0.5m
補強鉄筋
現況河床
計画河床
液状化層
地下調節池イメージ
(目黒川荏原調節池)
環 境
地盤改良
防潮堤の耐震化イメージ
・・・生物の生息、生育の場となる河川環境の創出
河床整備の実施にあたっては、治水上の安全性を確保した上で、生物の生息・生育・繁殖環境に配慮
した整備に努めます。
既に護岸が整備済の箇所では、川沿いの景観を楽しみながら散策等ができるよう、治水上の安全性を
損なわない範囲でツタなどによる護岸の緑化を実施します。
生物の生息等に配慮した整備例
(道々橋付近)
護岸の緑化整備例
(日蓮橋付近)
河川情報の提供・地域や関係機関との連携
各種印刷物
情報・意見の交換
河川に関する様々な情報を提供しています。
河川愛護月間のシンポジウムなどを通じ、住民と
都、区が川に関する様々な情報や意見を交換して
います。
総合治水対策
大雨や洪水の情報提供
雨量や河川水位の情報をインターネット等で
リアルタイムに提供しています。
①インターネット
http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/
②携帯用サイト
東京都と都内区市町村(島しょを除く)で構成して
いる「東京都総合治水対策協議会」において、雨水
貯留・浸透施設の設置の推進、施設見学会などPR
活動を実施しています。
http://wwww.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/k/
③Twitter
https://twitter.com/tokyo_suibo
Twitter
河川整備計画(原案)の内容をもっと知りたい方は
呑川河川整備計画(原案)は、下記の場所で閲覧と意見の募集をしています。
ご意見のある方は、閲覧期間中に意見用紙に記入し、所定の意見箱に投函してください。
閲覧期間:平成28年5月2日(月)から5月27日(金)まで
閲覧時間:午前9時から午後5時まで
(閉庁日を除く)
○東京都建設局河川部計画課 ○東京都第二建設事務所工事第二課 ○目黒区都市整備部土木工事課
○大田区都市基盤整備部都市基盤管理課 ○世田谷区土木事業担当部土木計画課
また、東京都のホームページでも呑川河川整備計画(原案)の公表と意見の募集をしています。
(アドレス http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/kasenseibikeikaku/)
なお、電話での意見は受付しておりません。ご了承下さい。
〔問い合わせ先〕 東京都建設局河川部計画課 電話03-5320-5414
編集・発行
東京都建設局河川部計画課
〒163-8001 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号