ACM002 標準寒天培地 (混釈寒天培地 試料 1ml~2ml 用) 使 用 説 明 書 マイクロバイオ株式会社 1. 特徴 この標準寒天培地は検体中の好気的条件下で発育可能な中温性の細菌を迅速に発育させ定量的に測定す る事ができます。チューブに試料を入れて転倒混和するだけなので、1ml から 2ml の試料が簡単にムラなく混釈 できます。 2. 概要 標準寒天培地は、衛生上の指標として好気的で中温性の総細菌数(一般生菌数)を把握するのに用いられ ます。発育して来るコロニー数が多い場合は衛生上の取り扱いが悪かった事が予想され、又食中毒の病原菌 などの多くが好気的な中温菌である事から検体中に危害微生物が含まれる確率が高いことが示唆されます。 検出確率を上げるため、試料 2ml は混釈できます。食品衛生法には、大多数の食品について食品分野別に試 料 1ml 中に存在する一般生菌数の上限の規格が定められています。 3. 検査の手順 3-1 混釈寒天培地の入った容器をオートクレーブに入れ、溶解モードで90℃に設定し、20分加温します。 (オートクレーブに溶解モードがない場合は、湯煎等で90℃20分加温溶解します。) 3-2 加温終了後、45℃~50℃に保持した培地溶液に試料1mlまたは2mlを添加し、泡立たないように混和しま す。 3-3 シャーレに混和した培地溶液を静かに流し入れます。 3-4 培地を冷却凝固させ、乾燥させた後、蓋を下にし 35℃±2℃で 48 時間培養します。MicroBio system にて 測定すれば全自動で速く生菌が検出でき、正確にコロニー数がカウントできます。 ※3-2,3-3 はクリーンベンチ等の無菌操作をお勧めします。 4. 培地の保管方法 培地は、室温の暗所で保管して下さい。 http://www.microbio.co.jp ACM002 Ver.4 1 of 3 5. MicroBio system 35℃培養での測定例 5-1 ACM002使用: 混釈 Escherichia coli (NBRC3972)大腸菌の発育画像 5-2 ACM002使用: 混釈 Staphylococcus aureus (NBRC13276)黄色ブドウ球菌の発育画像 http://www.microbio.co.jp ACM002 Ver.4 2 of 3 5-3 ACM002使用: 混釈 Bacillus subtilis (NBRC3134)枯草菌の発育画像 5-4 ACM002使用: 混釈 Candida albicans (NBRC1594)無胞子酵母の発育画像 http://www.microbio.co.jp ACM002 Ver.4 3 of 3
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