ビタミン・ミネラルを機能性関与成分として扱う際の安全性担保の考え方

2016年4月26日
(一社)健康食品産業協議会
ビタミン・ミネラルを機能性関与成分として扱う際の安全性担保の考え方
【今回の制度への組込みを希望するビタミン】
①耐容上限量が設定されているビタミン
成分名
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ナイアシン
ビタミンB6
葉酸
単位
μgRAE/日
μg/日
mg/日
mgNE/日
mg/日
μg/日
耐容上限量
男
女
2,700
2,700
100
100
750~900 650~700
300~350
250
50~60
40~45
900~1,000 900~1,000
②耐容上限量が設定されていないビタミン
ビタミンC、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸
【今回制度への組込みを希望するミネラル】
成分名
カルシウム
銅
鉄
亜鉛
マグネシウム
単位
mg/日
mg/日
mg/日
mg/日
mg/日
耐容上限量
男
女
2,500
2,500
10
10
50~55
40
40~45
35
350
350
【商品設計上の配慮】
① ビタミンを機能性関与成分とする場合、その配合量を設定する際には食事摂取基準の耐容上限量を遵守し、
併せて国民の摂取状況を十分考慮に入れ、過剰摂取が生じないよう一日当たり摂取目安量を設定する。
② 耐容上限量が設定されていないビタミンについては、現行のガイドラインに沿って安全性評価を行う。
③ ミネラルについては、Ca, Cu, Fe, Zn, Mgは①と同じ考え方で配合量を設定する。
④ ③に示した以外のミネラルについては、現状では安全性担保の方策が構築できないため、機能性表示食品
の対象成分に組み込むことは要望はしない。
【表示による過剰摂取の注意喚起】
・ 製品中の栄養成分一日当たり摂取目安量が、耐容上限量の何割に相当するかを表示するとともに、過剰摂取
に対する注意喚起表示を併せて行う。
【表示以外の情報提供による過剰摂取の注意喚起】
① 容器包装に添付文書を付け、安全な摂取方法等の詳細説明を行えるようにする。
② 個々の栄養成分の安全性に関する情報や安全な摂取方法に関する情報を、業界HP等で提供する。
以上