明石市立松が丘保育所仮設保育室賃貸借 仕 様 書 平成28年4月 明石市こども未来部待機児童緊急対策室 1 目次 1 一般事項 ① 目的:当該仮設保育室は、明石市の待機児童解消のため明石市立松が丘保育所内に保育室の増室を仮 設で行うものである。賃貸借期間終了後は無償にて明石市に譲渡する。 ② 名称:明石市立松が丘保育所仮設保育室賃貸借 ③ 場所:明石市松が丘3丁目2-1 ④ 工事内容:基礎、建物新築、内外装、電気・機械設備及び外構等の各工事。 ⑤ 期間:平成28年10月1日から平成33年9月30日までとする。 ・この期間に建物の正常な機能を保持するため、期間中に年2回の定期保守点検を実施し、点検、修 理及び調整等を行うこと。また緊急に保守又は修理を要する場合には、速やかに技術者を派遣し、修 理・調整等を行い、正常な状態で使用できるようにすること。 ・契約期間内においては、対象物件に私権設定をし、担保に供してはならない。 ・当該物件は、建築工事を完了し、検査済証の交付を受けた後、平成28年9月30日までに引き渡 しを受けるものとする。ただし、賃貸借期間が概ね1カ月程度前後する場合、契約変更は行わない。 ⑥ 支払条件 ・前払い:無 ・月払い:平成28年度は年2回(10~12月分、1~3月分の2回) 平成29~32年度は年4回、3か月ごと 平成33年度は年2回(4~6月分、7~9月分の2回)の支払いとする。 ⑦ 外構解体撤去等:外構解体撤去等の際は事前に松が丘保育所と十分調整を行った上で行うこと。 ⑧ 申請手続き費用等:建物設置に伴う諸手続きは、すべて貸主の費用負担とする。 ⑨ 事前調査等:事前調査が必要な場合は、松が丘保育所(冨田所長)に電話連絡の上、入札書提出日前 日までに行うこと。 ⑩ その他 ・賃貸借物件にかかる公租公課は、賃貸借に含むものとする。 ・賃貸借物件には、火災保険等の損害保険を付保すること。費用は賃貸借に含む。 ・賃借者は、仕様書等に適合しないと認められた場合には、見直しを命ずることができる。 ・詳細については、市の担当者に照会のこと。また指示に従うこと。 ・仮設保育室にかかる物品、備品等の移動、その際の廃棄物に関しての費用はすべて賃貸借に含む。 2 2 工事仕様 【概要】※詳細は別図参照のこと ① 敷地状況 ・敷地面積:2,006㎡ ・用途地域等:第1種中高住居専用地域 ・防火地域等:指定なし(法22条地域)、第3種高度地区 ・指定建ぺい率:60% ・指定容積率:200% ② 構造・規模等 ・構造:軽量鉄骨造平屋建て ・床面積: 71.28㎡ ・必要諸室:別途参考図参照 ③ 外部仕上げ ・基礎:鉄筋コンクリート造布基礎 ・外壁:防火サイディングt=16貼 ・屋根:ルーフデッキ t=0.6mm(H=88)裏面:ペフ貼 t=4mm ・建具:アルミサッシ (学校用強化透明ガラス) ・テラス:ノンスリップ長尺シート張り ・その他:塩ビ製雨どい ④ 内部仕上げ ・園児用洋式便器、園児用小便器、園児用手洗い器、汚物流し、職員用洋式便器、玄関、デッキ出入 り口の床:長尺塩ビシート張り(ノンスリップ)ほか (t=2.0 ※防音性・耐久性のあるもの) 上記以外の床:フローリング ※防音性・耐久性のあるもの) ・内壁:PB:t=12.5クロス ・天井:化粧石膏ボード貼り:t=9.5 ⑤ 工事仕様 材料、寸法等については、設計図仕様を基本とする。組立建物本体の材料、寸法については、各メ ーカー仕様によるものとするが、各請負者の仕様の定めのない事項については、以下の標準仕様書に よる。 Ⅰ:国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共建築工事標準仕様書」(建築工事編)平成25年度版 Ⅱ:国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共建築工事標準仕様書」(電気設備工事編)平成25年度 版 Ⅲ:国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共建築工事標準仕様書」(機械設備工事編)平成25年度 版 3 【各工事共通】 ① 総則 ・関係法規・条例及び規則等を遵守すること。 ・工事施工に要する電気は、工事用仮設電気を引き込むこと。 ・工事用仮設便所を設けること。 ・上水道は、既存施設を利用出来るものとする。 ② 工事中の公害及び災害の防止にかかる安全対策 ・工事期間中は、公害・災害・危険防止等に最善の対策を行い施工すること。 ・工事にあたっては、低騒音・低振動型施工機械等を使用すること。 ・工事中、交通整理員は、最低2名を常駐させ、必要に応じて増員すること。 ・工事現場に出入りする車輌は、積載違反をしてはならない。 ・工事現場に出入りする車輌は、美化推進に努力し、汚損した場合は、速やかに責任を持って清掃の こと。 ・工事現場内及び進入路等は、定期清掃を行い、第3者に不快感を与えないように努力すること。 ・日曜、祝日及び夜間の作業は原則として行わないこと。 ・施設の特性上、午睡等について工事可能日・時間が制限される場合があるため、保育所と十分協議 のうえ、作業を行うこと。 ・作業時間は、原則として契約後、保育所と現場説明会の際に調整し決定すること。 ・事故及び苦情が発生した場合は、速やかに対応し、処置内容を本市担当者に連絡すること。 ・工事車輌の通行管理を徹底し、仮囲いをする等第三者の安全を確保するとともに、騒音、振動、防 塵等においても、保育所及び近隣に配慮した計画をすること。特に園児、職員の安全確保には細心の 注意を払うこと。 ・工事施工に起因する構造物被害については、相手方と協議の上、貸主の責任において現状復旧する こと。 ・第3者災害、労務災害の無いよう、工事作業中、作業時間外とも十分な計画のもと、安全管理に努 めること。 ・外構等解体撤去の際は事前に保育所側と十分調整を行った上で行うこと。 ③ その他 ・各使用製品等については、本仕様書記載の同等品以上のものとすること。 ・本仕様書内に記載していない諸設備等で、各種法令に基づき必要となるものは、すべて賃貸借料に 含むものとする。 ・保育所の定員は1室27人程度。 ・工事完成後、各教室でVOC測定をすること。 ・仮設保育室へ移動する物品の移設費用及び仮設保育室設置に関する廃棄備品等処分費用はすべて賃 貸借料に含むものとする。 4 【建築工事】 ① 仮設保育室工事 ・現在計画している仮設保育室は最低の大きさとしているため、現地調査を行った上、備品・家具等 が入らないと判断した場合は、協議すること。 ・床下換気口については5m内に300㎠確保すること。 ・工事終了後、工事エリア影響範囲の園庭機能の復旧を行うこと。エリア等詳細に関しては契約後調 整のこととする。 ・花壇、藤棚、フェンス、植栽、遊具等がある際は復旧費も本工事に含む。位置等の詳細に関しては 契約後調整のこととする。 ・仮設保育室設置予定場所にある備品倉庫(3棟)については撤去し、新たに別の場所に備品倉庫を 新設とすること。設置場所に遊具等がある場合は撤去し、新設倉庫及び廃棄倉庫については別表設置・ 廃棄備品リストを参照する。 ・現地調査を行い、本仮設保育室設置の際に既設保育所が延焼ラインに影響する等が判明した場合は、 当該施設を適法とする改修費用等ついても賃貸借に見込むこと。また、既存園舎1階西側廊下の建具 は網入りガラス戸にする。 ・窓には網戸及びカーテンを設置すること。カーテンはレース状のものと布製のもので二重にするこ と。 ・窓ガラスには遮光フィルムを貼る。 ・仮設保育室の南側出入り口には屋根付きのデッキをとりつけ、その付近に園児用砂場を設置する。 デッキの材質は擬木にして、デッキの南側はスロープ及び階段仕様する。スロープには手摺りを設置 する。 ・砂場は15㎡程度として、砂場の枠はPG29-SD006、PG29-SD007と同等品とす る。砂場の砂は川砂を使用する。 ・仮設保育室の玄関と既存園舎とはバリアフリーにし、そこに屋根を設置し雨でぬれないようにする。 ・玄関と保育室はフラットにして段差がないようにする。 ・保育室とデッキはフラットにして段差がないようにする。 ・南側出入り口のデッキ及び玄関と既存園舎とつなぐ部分にとりつける屋根の材質は、国土交通大臣 の認定を受けたポリカーボネイト板または不燃材料を使用し、柱材は建築基準法対応のものとするこ と。 ② 構造 ・地盤調査及び現況測定を落札後速やかに行い、待機児童緊急対策室に提出・報告したうえで設計業 務に取り掛かること。 ・構造計算についてはルート1-2にて安全性を確認すること。 ・ブレースについてはJIS適合品とするかJIS以外の場合は大臣認定品とする。 ・地耐力は30KN/㎡を見込むが、詳細については施工前に調査を行い、地耐力を確認の上、必要な ら地盤改良を行うこと。またその費用についても賃貸借に見込むこと。 ・敷地全体の現況平面測量を行うこと(境界の確認、既存建物状況、高さ、他構造物、真北測定、周 囲道路、レベル測量)。 5 ③申請 ・各種必要な申請業務もすべて賃貸借に含むものとする。その際に要する費用もすべて賃貸借に含む ものとする。消防活動空地の範囲・仕様等は消防協議の上決定とする。 ・契約後、速やかに関係部署と協議を行い許可申請書・計画通知書を提出すること。 ④ 解体撤去 ・解体撤去の際は事前に保育所側と十分調整を行った上で行うこと。 ・解体撤去時も設置時同様に安全の確保に努めること。 ・解体時に処分となる備品もあるため、保育所と十分に打ち合わせを行うこと。 ⑤ その他 ・契約後、速やかに建築士法に基づく重要事項説明をおこなうこと。 ・本入札は現地調査、現地測量、仮設保育室設計・施工を含み応札を行うものとする。 ・入札に当たっては、関係文面・仕様書・図面を十分に理解し、現地調査を行った上で応札すること。 質疑についても調査すれば解るものについては避けること。 ・新設備品については、別紙「設置備品リスト」を確認し、賃貸借に見込むこと。参考品を挙げてい るので、その同等品で可とする。 ・上記内容を十分に検討し、入札金額に反映すること。原則、設計変更はできないものとする。 ・工事完了後、VOC検査を実施し、有害濃度が基準値以下であることを確認したうえで引き渡しす るものとする。 ・契約後、工事の着手に際し、事前に仮設計画書並びに施工計画書、実施工程表、施工図等を提出し、 承諾を得ること。また現場説明会を行い、保育所側と入念な調整を行い施工すること。 ・契約後、工事着手までに自治会、近隣住民等に対し、工事周知ビラ等により工事の周知を行うこと。 また、契約後及び工事期間中に事故や苦情が発生した場合は、すべて賃貸借に含むものとする。 ・その他、疑義のある場合は、事前に担当者の指示を受けること。 【電気設備工事】 ① 電気設備工事 ・既設園舎から仮設保育室へ供給すること(増設工事に伴う保安規定の変更、電気主任技術者との連 絡調整も含む)。 ② 動力設備工事 ・仮設保育室内の配電盤から仮設保育室内の三相用電源機器までの配管配線接続工事一式(分電盤の 設置、機器への接続は含む)。 ③ 電灯・コンセント設備工事 ・仮設保育室内の分電盤から仮設保育室内の単相用電源機器までの配管配線接続工事一式(分電盤の 設置、機器への接続は含む)。 ・照明器具については、基本LED照明対応とすること。また、各室に応じた照度を設定すること。 ・各出入口、外部照明(壁付ブラケット)照明器具を設けること。 ・コンセント設備への配線配管工事一式。 ・既設設備を調査の上、その設備に沿ったコンセントの形状のものを設置する(OAタップ等)。 6 ④ 放送設備工事 ・既存園舎との渡り配管・配線、つなぎ込み及び調整一式。 ⑤ テレビ設備工事 ・既存園舎との渡り配管・配線、つなぎ込み及び調整一式。(場合により仮設保育室への単独引き込 みの必要あり) ⑥ 自火報設備工事 ・既存園舎との渡り配管・配線、つなぎ込み及び調整一式。 ・仮設保育室用の受信盤を単独で設置する場合は既存園舎の機械設備に代表信号を送信するよう配線 工事及び調整一式を行うこと。 ⑦ 非常放送設備工事 ・既存園舎との渡り配管・配線、つなぎ込み及び調整一式。 ⑧ LAN設備工事 ・仮設保育室内への配線及び情報用コンセント設置工事一式。 ・既存園舎との渡り配管・配線、つなぎ込み及び調整一式。 ・LAN配線が100m以上となる場合は、中継HUBを設けLAN配線を行うこと。 ⑨警報設備 ・既設園舎との渡り配管一式。 ⑩ インターホン設備 ・仮設保育室、既存園舎1階の職員室、既存園舎2階の3歳児用保育室にモニター付きインターホン 設備一式。設置するインターホンは相互に連絡がとれるようにする。インターホン設備の設置場所に ついては保育所及び待機児童緊急対策室と協議する。 ⑪ 電話設備 ・仮設保育室へ既存園舎職員室設置の交換機より配線及びモジュラージャック工事一式。 ⑫ その他設備 ・県警ホットライン、緊急時地震速報装置等、本書に記載なき設備についても協議の上、必要なら各 室で現状性能を満足するよう移設及び工事を行うこと。これらの費用もすべて賃貸借に含むものとす る。 【機械設備工事】 ① 給排水設備工事 ・仮設保育室系統用給水は最寄りの既設給水管より分岐取り出しする(分岐取り出し部にはバルブを 設けること)。 ・水道用対衝撃硬質塩化ビニル管使用のこと。 ② 排水・通気設備工事 ・仮設保育室系統用は、最寄りの既設汚水桝に接続放流とする。 ・屋外排水は硬質塩化ビニル管(VU)、屋内排水は硬質塩化ビニル管(VP)を使用すること (基本 埋設配管) ③ 給湯設備工事 7 ・電気温水器対応とすること。 ④ 雨水排水設備工事 ・仮設保育室系統用雨水は最寄りの既設雨水側溝に放流とする(埋設配管で行うこと) ・硬質塩化ビニル管(VU)使用のこと。 ⑤ 衛生器具設備工事 ・仮設保育所内便所:2歳児用洋式便器(ロータンク式)、2歳児用小便器(自動FV、手摺付)、 屋内用2歳児用手洗い器(幼児用マルチシンク((蛇口3口程度)、単水洗)、屋外用2歳児用手洗い 器(ステンレスR型、蛇口3口程度、単水栓)、2歳児用シャワー付きシャワーブース(別表設置備 品リスト参照)、職員用洋式便器(ウオッシュレット付暖房便座仕様)とする。 ⑥ 消防設備工事 ・法令上必要な設備を設置すること。 ⑦ 空調設備工事 ・必要馬力数の天井カセット型エアコンを各室に適宜設置、配管を行うこと。 ・安全のため、室外機周りについてはネットフェンス(基礎とも)で囲うこと。室外機設置について は、園児等の動線上を外して設置検討すること。 ⑧ その他 ・諸官庁に提出する書類・図面等の作成及びその費用も本工事に含める。 ・設備工事においては必要な栓数、個数、コンセント数等現地調査を行い、既存の保育室仕様・性能 と同等以上にすること。 ・リース品で対応する備品については、高さ等安全面に十分な配慮をし、待機児童緊急対策室及び保 育所に確認し、承認をもらうこと。 8
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