04特記仕様書1 (PDFファイル 101.9KB)

滝ダム取水・放流設備保守点検業務委託
特記仕様書
(適用範囲)
第1条 この特記仕様書は、滝ダム取水・放流設備保守点検業務委託に適用する。
(目的)
第2条
本業務は、取水・放流設備の異常の有無を点検し、バルブによる河川維持放流や
かんがい用水の供給、取水時のゲート操作に支障とならないよう保守点検を行うも
のである。
(準拠基準)
第3条 点検整備にあたっては、次の基準等に準拠して行うものとする。
日本工業規格(JIS)
水門鉄管技術基準(水門鉄管協会)
電気設備に関する技術基準(経済産業省)
(保守点検作業時期)
第4条 保守点検の作業時期については下記を標準とし、詳細日程については監督職員と
協議するものとする。
点検箇所名
点検時期
主ゲート・予備ゲート・クレストゲート
7月中旬
選択取水設備
12月上旬
全設備臨時点検
随時
※主ゲート・予備ゲート・クレストゲートの点検は、洪水期となる8月1日までに
完了させることを原則とする。
※臨時点検は、障害等の発生により点検が必要と認められる場合に行い、その内容
については発注者と協議のうえ、設計変更できるものとする。
(保守点検作業計画書)
第5条 受注者は、あらかじめ点検整備実施に必要な保守点検作業計画書を監督職員に堤
出しなければならない。
(立会等)
第6条 主要な施工の区切等には、監督職員の立会を受けなければならない。
1
(休日又は、夜間の作業)
第7条
点検整備の都合上、休日又は夜間に作業を行う必要がある場合は、あらかじめ監
督職員に届けなければならない。
(ゲートの操作)
第8条
ゲート操作を伴う点検及び整備にあたっては、誤放流が無いよう十分留意し、ゲ
ート操作する前に監督職員の確認を得るものとする。
(書類の提出)
第9条 点検整備実施にあたり、当日の作業内容を記載した書類を作業日朝までに提出する
こと。また、監督職員は、関係書類の提出を求めることができる。
(測定器・工具等)
第10条 点検に要する測定器及び分解調整用の工具類はすべて受注者の負担とする。
(設計変更)
第11条 業務実施にあたり、内容に相違が生じた場合等には、協議により設計変更するこ
とができる。また、整備結果により油脂類は、設計変更の対象とする。
(部品等の交換)
第12条 部品等の交換を要するものがある場合は、監督職員と協議するものとする。
ただし、その原因が点検整備の不良によるものであるときは、受注者の責任にお
いて交換しなければならない。
(提出種類)
第13条
次の書類を提出するものとする。
(1)業務計画書
1部
(2)点検整備計画書
1部
(3)写真帳(工事用アルバム)
1部
(4)点検日誌
1部
(点 検)
第14条 点検とは、設備の損傷、異常現象、疲労等による機能の損失を未然に防ぐため、
不良部品の摘出によって計画的に整備、補修、改造するとともに予防保全を計るも
のである。
(点検作業)
第15条 点検作業とは、指定の点検項目に基づいて各項目ごとに異常の有無を確認するこ
とである。
2
点検実施者は、当該放流設備の機能、構造等に精通し、かつ点検作業に十分な経
2
験を有する者でなければならない。
3
設備全体の状況を確認し、ゲート桁等に堆積又は付着したゴミ等の清掃を行う。
4
点検を安全確実に行うための設備(足場、梯子、架台等)は、必要に応じて準備
しなければならない。
5
主ゲートたわみ・実開度の計測は、年に3門のうち 1 門行い、今回は1号ゲート
を実施する。
6
クレストゲート開閉機の温度上昇試験を実施する。
7
全機側操作盤点検を実施する。
8
機器の異常が発生している場合は、すみやかに原因を調査し、その原因をつきと
め監督職員に報告し、その処置方法の指示を得るものとする。
(点検記録の作成)
第16条 点検項目に基づく点検結果の記録表を作成するものとする。
2
点検結果、不良、不具合部品があった場合は、その状況及び注意事項を写真添付
のうえ記録し報告書を作成するものとする。
3
点検に伴う調整及び整備個所について報告書を作成するものとする。
(整 備)
第17条 整備とは、動力部分、電気部分、制御部分等の機能保持のために給油、部品の交
換整備、清掃を行い、設備全体の円滑な操作と維持管理に万全を期すものである。
(整備作業)
第18条 老化油又は塵埃等の付着物を除去した後、オイルを一様に塗布する。
2
ワイヤロープ及び開放歯車の清掃又は老化油の除去にあたっては、設備に損傷を
与えないよう丁寧に行う。
3
オイル塗布にあたっては、給油箇所以外の場所に付着しないよう十分注意し、付
着した場合は洗油等で清掃除去するものとする。
4
整備を安全確実に行うための設備(足場、梯子、架台等)は、必要に応じて準備
しなければならない。
5
機器の異常が発生している場合は、すみやかに原因を調査し、その原因をつきと
め監督職員に報告し、その処置方法の指示を得るものとする。
6
予備ゲートの扉体清掃は、原則として実施しない。
7
油脂交換については監督職員と協議し、変更対応とする。
(整備記録)
第19条 整備を実施した場合は、整備内容等について報告書を作成の上、写真、図面等を
添えて提出するものとする。
3
○
3号
○
3号
○
○
○
取水ゲート(下段)
制水ゲート
バルブ
※○印が点検・整備実施箇所
○
取水ゲート(上段)
扉体(本体)
○
2号
選択取水設備
○
1号
扉体
○
2号
クレストゲート
○
1号
扉体
○
2号
予備ゲート
○
扉体
1号
主ゲート
○
○
○
○
戸当り
○
○
○
○
○
○
○
○
操作盤
装置
○
機側
4
1
○
○
○
○
○
バルブ
充水
―
―
―
(減速機)
○
○
○
操作盤
機側
―
―
―
(切換装置)
潤滑油交換
―
―
(切換装置)
潤滑油交換
―
―
―
(切換装置)
潤滑油交換
潤滑油交換
―
―
(減速機)
潤滑油交換
―
―
―
(減速機)
潤滑油交換
流量計
機側操作盤
○
○
○
操作盤
機側
○
○
○
装置
油圧開閉
電動開閉
○
○
装置
・固定部
○
電動開閉
○
○
戸当り
○
○
○
装置
・固定部
○
電動開閉
―
―
戸当り
○
○
○
・変形
・固定部
○
たわみ
戸当り
第20条 点検・整備箇所は下記一覧の箇所を実施するものとし、詳細な内容は個別点検表による。
(点検・整備箇所)
―
―
―
(ワイヤロープ)
潤滑油交換
―
―
(ワイヤロープ)
潤滑油交換
―
―
―
(ワイヤロープ)
潤滑油交換
○
装置
凍結防止
備考
備考
備考
備考