学校給食における 食物アレルギー対応マニュアル 平成27年4月 富士宮市教育委員会 はじめに 富士宮市の学校給食施設は、平成 22 年の芝川町との合併により、学校給食センター、芝川 学校給食共同調理場、柚野小学校給食室、芝川中学校給食室の 4 カ所の施設があります。 この4カ所の学校給食施設において栄養のバランスの取れた給食を提供し、児童生徒の健康 の保持増進や体力向上に寄与しています。 各学校給食施設は、年数の経過とともに老朽化が進み、その中でも特に昭和 48 年 6 月に建 設された学校給食センターは、建物はもとより調理器具の老朽化が激しく、近い将来、安全安 心な給食の提供に支障がでることが予想されています。 引き続き、栄養バランスの取れた、安全で安心な給食を続けて提供していくため、老朽化し、 4 カ所に分散している学校給食施設を統合し、新しい学校給食センターを建設することといた しました。 新しい学校給食センターは、平成 27 年・28 年の 2 か年の継続で事業を進め、平成 29 年 4 月 からの供用開始を目指しています。 新しい学校給食センターを建設するに当たっては、生活環境や食生活の変化にともない、食 物アレルギーを有する児童生徒が年々増加傾向にあることから、食物アレルギーにより学校給 食を食べられない児童生徒に対して、食物アレルギーに対する取り組みを行うことは重要な課 題の一つであります。 このことから、新しい学校給食センターには、アレルギー食対応室を設け、一人でも多くの 食物アレルギーを有する児童生徒が、他の児童生徒と同じように給食を楽しむことを目指し、 食物アレルギー対応食を提供してまいります。 現在、学校における食物アレルギーを有する児童生徒への給食の提供に伴う、その対応は、 各学校の判断で実施されており、統一したマニュアルがありませんでした。 新しい学校給食センターにおいて、食物アレルギー対応食を提供するに当たり、各学校にお ける食物アレルギー対応に具体的に活用できるマニュアルを作成する必要があり、本マニュア ルを作成いたしました。 本マニュアルにつきましては、新しい学校給食センターの供用開始に併せて、平成 28 年度 に関係者への周知を行うとともに、対応に向けた事前準備などを行い、平成 29 年度からの適 用を予定しています。 各学校において、本マニュアルを食物アレルギー児童生徒への給食提供するための基本的事 項として、アレルギーを有する児童生徒にかかわる多くの関係者が情報を共有し、共通理解の もとに保護者、学校、学校給食センターが綿密な連携を図り、組織として食物アレルギーを有 する児童生徒に対応していただきますようお願いいたします。 なお、学校給食における食物アレルギーへの対応につきましては、本市とし、その第一歩を 踏み出したところであり、特定の食材の除去から進めていくこととしましたが、今後も調査・ 研究を進め、より充実した対応を図っていきたいと考えております。 終わりに、本マニュアル作成に当たり、ご協力いただきました皆様方に厚くお礼申し上げま す。 平成27年4月 富士宮市教育委員会 教育長 池谷 眞德
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