実施要領(PDF:159KB)

空き家活用支援事業実施要領
(趣旨)
第1条 この要領は、空き家活用支援事業(以下「本事業」という。
)の実施に当たり、
「兵庫県
県土整備部補助金交付要綱」
(以下「要綱」という。
)の適正な運用を図るため必要な事項を定
めるものとする。
(用語の定義)
第2条 要綱及びこの要領において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定め
るところによる。
(1) 空き家
現に居住していない住宅で、以下に掲げる要件を全て満たすものをいう。
ア 本事業の交付申請時点において、空き家の期間がおおむね6箇月以上であるもの
イ 別荘等保養の用に供していないもの
ウ 定期的に活用していないもの(法事のみに利用しているもの、維持管理のための清掃を
行っているのみのもの等を含む。
)
エ 同じ敷地内の母屋(離れ)に居住していないもの
オ 賃貸用物件として継続的に管理していないもの又は売却を予定するものでないもの
(2) 申請者
本事業を実施するため、要綱第3条に基づき補助金の交付を申請する者をいう。
(3) 補助事業者
本事業を実施するため、要綱第4条第3項に規定する補助金交付決定通知を受けた申請者
をいう。
(4) 合併市の旧町中心部等
下表の「旧町名」欄に掲げる区域における都市計画法(昭和 43 年法律第 100 号)第7条
に既定する市街化区域(以下「市街化区域」という。
)をいう。
合併市名
旧町名
姫路市
香寺町
加東市
滝野町
たつの市
新宮町、揖保川町、御津町
(5) 地域団体等
自治会、婦人会、まちづくり協議会等地域を基盤として活動する団体をいう。
(6) 地域交流拠点
地域活動や交流の拠点、宿泊体験施設及び店舗等の地域活性化に資する用途に供するもの
をいう。
(補助事業の対象となる者)
第3条 補助事業の対象となる申請者は、次に掲げる要件のいずれかを満たすものとする。
(1) 申請者自らが空き家を改修し居住しようとするもの(住宅型)
(2) 申請者自らが空き家を改修し速やかに賃貸住宅として活用しようとするもの(住宅型)
(3) 申請者自らが空き家を改修し事業所として活用しようとするもの(事業所型)
(4) 申請者自らが空き家を改修し事業所として事業者に貸し付けることが決定しているもの
(事業所型)
(5) 申請者自らが空き家を改修し地域交流拠点として活用しようとするもの(地域交流拠点
型)
(6) 申請者自らが空き家を改修し地域交流拠点として地域団体等に貸し付けることが決定し
ているもの(地域交流拠点型)
(7) 補助を行う市町
2 申請者が空き家の購入予定者又は賃借予定者の場合にあっては、交付申請後、速やかに申請
者自らが購入又は賃借を行うものであること。
(補助事業の対象区域)
第4条 本事業の対象区域は、政令市又は中核市を除く区域とする。ただし、姫路市における合
併前の香寺町、安富町、夢前町及び家島町の区域は対象区域とする。
2 本事業において、県の直接補助の実施区域は、市街化区域を除く区域とする。ただし、合併
市の旧町中心部等は実施区域とする。
3 市町が補助を行う場合、市町は前項に規定する区域のほか、それ以外の区域を本事業の対象
区域とすることができる。
(補助事業の対象となる経費)
第5条 補助事業の対象となる経費は、空き家の機能回復及び設備改善のための工事に要する費
用とし、住宅型にあっては家財の移転に要する費用、事業所型にあっては什器・備品の移転に
要する費用を含むものとする。ただし、次の各号に該当するものは除くものとする。
(1) 造り付け家具の製作及び設置費用(住宅型に限る。
)
(2) 畳の表替え及び襖の張り替え費用
(3) 電力、下水道又は浄化槽に係る申請手続及び検査費用
(4) 下水道又は浄化槽に係る工事で、公共桝又は放流桝から建物側の配管に係る工事以外の工
事費用
(5) 浄化槽の設置に要する費用のうち、市町の補助対象工事部分
(6) 設備機器又は天井と一体型のもの以外の照明器具に係る費用(電球の取替を含む。
)
(7) 壁又は天井と一体型のもの以外の空気調和設備に係る費用
(8) 洗浄便座及び食器洗い機の新設費用
(9) 据え置き式のガスコンロ、電磁調理器及びガス小型湯沸器等(ビルトイン式以外の設備
機器)に係る費用
(10) 電気ヒートポンプ給湯器、潜熱回収型ガス給湯器等の高効率給湯器に係る費用
(11) 営利を目的に活用する業務用設備の新設費用
(12) 建物本体以外の外構工事等に係る費用
(13) 活用目的に関連のない改修工事に要する費用
(14) 工事を実施しない場合の移転のみの費用
(その他の対象要件)
第6条 次に掲げるいずれかに該当するものは、補助事業の対象としない。
(1) 住宅型、事業所型、地域交流拠点型の交付申請を重複して行うもの
(2) 空き家が災害危険区域に関する条例に規定する災害危険区域又は土砂災害防止法に基づ
く土砂災害特別警戒区域内にあるもの
(3) 都市計画法(昭和 43 年法律第 100 号)
、建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)
、旅館業法
(昭和 23 年法律第 138 号)及び農地法(昭和 27 年法律第 229 号)等の法的規制に適合して
いないもの又は適合の見込みがないもの
(4) 地域交流拠点型において、地域団体等以外が活用するもの
(補助金の交付申請)
第7条 申請者は、市町長を経由して知事に「補助金交付申請書、収支予算書」
(要綱様式第1
号)を提出する。
2 市町長は前項の申請があった場合、申請物件の空き家の状況、申請者への支援内容、市町の
意見等を記載した「空き家活用支援事業申請物件に係る推薦書」を添付し、必要添付書類を確
認し、適当と認められたときは知事に進達する(市町様式第1号)
。
3 工事の実施に当たっては、都市計画法、建築基準法、旅館業法、農地法等関係法令を遵守す
るものとする。
4 申請者は申請に当たっては、交付申請書に以下の書類を添付するものとする。ただし、賃貸
住宅として活用する場合において、未契約のときは、(8)に代えて、契約書案及び入居者募集
広告の写しを第9条の実績報告時までに提出するものとする。
(1) 実施計画書(別紙1-1)
(2) 事業費内訳表(様式1)
(見積書との整合が確認できるもの)
(3) 工事施工業者からの見積書の写し(補助対象経費が明確に判別できるもの)
(4) 運送業者からの見積書の写し(補助対象経費が明確に判別できるもの。補助対象経費に移
転に要する経費を含む場合に限る。
)
(5) 建物図面等(改修する内容を明確に記載したもの)
ア 付近案内図及び配置図
イ 改修前平面図
ウ 改修後平面図
エ 設備機器のカタログの写し(定価が表示されているもの。第5条に該当しない設備機器
に限る。
)
(6) 空き家の写真(外観及び改修予定の居室等)
(7) 誓約書(様式2)
(8) 賃貸借契約書の写し(賃貸又は賃借して活用する場合に限る。
)
(9) 空き家所有者の承諾書(様式3)
(自己の所有に属さない空き家を改修する場合に限る。
)
5 市町が補助を行う場合、前4項の規定によらず、申請者は市町長とし、市町長は知事に、空
き家改修助成に関する市町の要綱又はこれに準ずるものの写し及び実施計画書(別紙2-1)
を提出するものとする。
(補助金の交付決定)
第8条 知事は申請書の内容を審査して要件に合致している場合は補助内容を決定し、補助事業
者に「補助金交付決定通知書」
(要綱様式第2号)により通知するとともに、市町長に決定内
容を報告する。
(補助金交付事業の実績報告及び補助金の請求)
第9条 補助事業者は、事業を実施し、事業完了の日から起算して 30 日を経過した日又は翌年
度4月 10 日のいずれか早い日までに、市町長を経由して知事に「補助事業実績報告書、収支
決算書」
(要綱様式第 10 号)及び「補助金請求書」
(要綱様式第 12 号)を提出する。
2 市町長は前項の実績報告があった場合、必要添付書類を確認し、適当と認められたときは知
事に進達する。
3 補助事業者は実績報告に当たっては、実績報告書に以下の書類を添付するものとする。ただ
し、賃貸住宅として活用する場合において、未契約のときは、(4)に代えて、契約書案及び入
居者募集広告の写しを提出するものとする。
(1) 実施報告書(別紙1-2)
(2) 補助事業に要した経費の領収書の写し及び請負契約書、請書又は注文書の写し
(3) 工事写真(改修前、改修後、工事中。特に工事中写真は改修後の隠蔽部分が確認できるも
の)
(4) 賃貸借契約書の写し(賃貸住宅として活用する場合において、実績報告時までに提出がな
いときに限る。
)
4 市町が補助を行う場合、前3項の規定によらず、実績報告の報告者は市町長とし、市町長は
知事に、
「補助金精算調書」
(別紙2-2)及び「交付決定通知書等の写し」を提出するものと
する。
(補助事業に係る工事等の報告)
第 10 条 本事業は、当該事業の実施年度の3月 31 日までに完了させ、同日までに同工事等が完
了した旨の分かる資料(補助事業に要した経費に係る領収書の写し、工事写真、工事完了引渡
書、工事完了確認書等)を提出するものとする。
2 前項の規定は、第9条第1項の実績報告を3月 31 日までに行った場合には適用しない。
(完了検査及び補助金額の確定)
第 11 条 知事は、前条の実績報告があったときは、書類審査及び市町長と連携した現地確認等
により完了検査を行い、事業の成果が交付決定の内容及びこれに付した条件に適合すると認め
られるときは、補助金の額を確定する。
(申請内容の変更、中止又は廃止)
第 12 条 補助事業者は、第1号又は第2号に掲げる変更を行おうとする場合は、
「補助金交付決
定内容変更承認申請書」
(要綱様式第3号)を、第3号に掲げる中止又は廃止を行おうとする
場合は、
「補助事業中止(廃止)承認申請書」
(要綱様式第4号)を、速やかに市町長を経由して
知事に提出しなければならない。
(1) 補助事業に要する経費の配分の変更(知事が別に定める軽微な変更を除く。
)
(2) 補助事業の内容の変更(知事が別に定める軽微な変更を除く。
)
(3) 補助事業の中止又は廃止
2 市町長は前項の書類の提出があった場合、必要添付書類を確認し、適当と認められたときは
知事に進達する。
3 市町が補助を行う場合、前2項の規定によらず、内容変更の報告者は市町長とし、市町長は
知事に変更内容について事前に報告するものとする。
4 知事は、前1項の申請に対し、申請事項を承認すべきと認めたときは、その旨を補助金交付
決定内容変更承認通知書(要綱様式第5号)又は補助事業中止(廃止)承認通知書(要綱様式
第6号)により、補助事業者に通知するものとする。
(交付決定額の変更)
第 13 条 補助事業者は、第8条の規定により通知された金額(以下「交付決定額」という。
)の
変更を受けようとするときは、補助金変更交付申請書(要綱様式第7号)を、補助金の額に変
更が生じると判明してから遅滞なく市町長を経由して知事に提出しなければならない。
2 市町長は前項の変更交付申請があった場合、必要添付書類を確認し、適当と認められたとき
は知事に進達する。
3 補助事業者は変更交付申請に当たっては、変更交付申請書に以下の書類を添付するものとす
る。
(1) 実施計画書(別紙1-1)
(2) 事業費内訳表(様式1)
(見積書との整合が確認できるもの)
(3) 工事施工業者からの見積書の写し(補助対象経費が明確に判断できるもの。金額に変更が
生じた場合に限る。
)
(4) 運搬業者からの見積書の写し(補助対象経費が明確に判断できるもの。補助対象経費に移
転に要する経費を含む場合において、金額に変更が生じたときに限る。
)
(5) 建物図面等(変更内容を明確に記載したもの)
ア 改修後平面図等
イ 設備機器のカタログの写し(定価が表示されているもの。第5条に該当しない設備機器
に限る。
)
4 市町が補助を行う場合、前3項の規定によらず、申請者は市町長とし、市町長は知事に、実
施計画書(別紙2-1)を提出するものとする。
5 知事は、前項の申請があったときは、変更交付申請書の内容を審査して要件に合致している
場合は補助内容を決定し、
「補助金交付決定変更通知書」
(要綱様式第8号)により、補助事業
者に通知するとともに、市町長に決定内容を報告する。
(決定の取消し)
第 14 条 知事は、補助事業者が、補助金を他の用途に使用し、その他補助事業に関して補助金
の交付の決定の内容、これに付した条件又はこれに基づく処分に違反したときは、補助金交付
決定の全部又は一部を取り消すことができる。
2 知事は前項の取消しの決定を行った場合には、その旨を補助金交付決定取消通知書(要綱様
式第 13 号)により補助事業者に通知するものとする。
(補助金の返還)
第 15 条 知事は、補助金の交付を取消した場合において、補助事業の当該取消しに係る部分に
関し、既に補助金が交付されているときは、期限を定めて、その返還を命ずるものとする。
(財産の処分の制限等)
第 16 条 補助事業者は、当該補助事業により取得し、又は効用の増加した財産を、処分制限期
間(10 年間とする。以下この要領において同じ。
)の間に、当該補助金の交付の目的に反して
使用し、譲渡し、交換し、貸し付け、若しくは担保に供し、又は廃棄しようとする場合におい
て、その取得価格又は効用の増加価格が 50 万円以上であるときは、あらかじめ、文書により、
知事の承認を得なければならない。
2 補助事業者は、前項の承認の対象となる財産に係る台帳等を備え、その処分制限期間の間、
保存しておかなければならない。
(事業完了後のストック活用)
第 17 条 補助事業者は、当該事業の完了日から 10 年間は、交付の決定に付した条件に基づき、
継続的に活用し続けるよう努めるものとする。
2 賃貸により活用する場合、補助事業者は改修後速やかに貸し出すものとし、当該事業の完了
日から 10 年間は、入居者等が継続的に活用し続けるよう努めるものとする。
(状況報告)
第 18 条 補助事業者は、当該事業完了後、工事を実施した住宅の管理状況及び活用状況等につ
いて、知事が報告を求めた場合、必要な協力を行うこととする。
2 補助事業者は、当該事業完了後、工事を実施した住宅の管理内容及び活用内容等について、
変更が生じる場合、速やかに市町長を経由して知事と協議しなければならない。
3 市町が補助を行う場合、前2項の規定によらず、変更の報告者は市町長とし、市町長は知事
に変更内容について協議するものとする。
(補則)
第 19 条 この要領に定めるもののほか、この要領の実施について必要な事項は知事が別に定め
る。
附 則
この要領は、平成 26 年4月1日から施行する。
附 則
この要領は、平成 27 年4月1日から施行する。
附 則
この要領は、平成 28 年4月1日から施行する。