稲作情報 第 2 号 発信日:平成28年4月27日 由利地域振興局 農林部 農業振興普及課 TEL:22-7551 NOSAI由利 由利農業共済組合 TEL:24-3301 JA秋田しんせい 営農生活部 米穀課 TEL:27-1601 田植え日は好天時を選んで! 今年は、好天続きで気温の高い日も多く、苗の生育は順調に進んでおります。 しかし、好天が続き気温が高く、一部ハウスで高温障害により苗の生育に影響が見られるハウスが 見られます。 今後も好天が続きそうですので、ハウスの温度・水管理には十分注意してください。 ◆ 適期田植えについて ◎田植え作業については、田植え後の活着を考慮し平均気温が稚苗で13℃以上、中苗で14℃ 平均気温が稚苗で13℃以上、中苗で14℃ 以上 以上の日を選び行ってください。悪天候時、特に風の強い日や雨の日に作業を行うと、その後に代 以上 枯れ等の被害が出るので見合せるようにしてください。 ◎植え付けについては、㎡あたり21~22株(坪当たり70株前後)、本数は3~4本程度 ㎡あたり21~22株(坪当たり70株前後)、本数は3~4本程度を目安 ㎡あたり21~22株(坪当たり70株前後)、本数は3~4本程度 とします。 また、極端な深植えは分げつの遅れにつながり、逆に極端な浅植えは、除草剤による薬 害の原因にもなりますので、2~2.5cmを目安 2~2.5cmを目安として植え付けします。 2~2.5cmを目安 (必ず試運転を行って、栽植内容を調整してから作業に入りましょう) 注意 ●極端な深植え→分けつの遅れ ●極端な浅植え→除草剤による薬害 ◆ 田植え後の水管理 ◎苗の活着は、気温・水温とも高いほど早くなるので田植え直後は水深を3~5cm程度とし、保温効果 を高め活着の促進を図ってください。 ◎活着後は分けつ初期~中期を通じて2~3cmの浅水とし分けつの促進を図ってください。 ただし、強風・低温の場合はやや深水とし、苗を保護してください。 ◎圃場へのかん水は温度較差をつけるために、 早朝の水温の低い時間が望ましいですが、早朝に 行えない場合は、夜にかん水を行うなどの対応をお願いいたします。 ◆補植作業と余り苗の処分について 余 り 苗 は 必 ず 処 分 し て くだ さ い! ◎補植作業は田植え後、速やかに行います。除草剤散布後の 補植作業は、薬剤を吸着した田面を歩くため処理層が破壊 され、除草剤の効果が十分得られず雑草が残ったり、後発 の雑草を抑えられません。 ◎毎年、圃場や畦畔に“余り苗”の放置が散見されます。 余り苗の放置はいもち病の発生源となるため、必ず土壌に 埋没するか、圃場から離れた場所へ撤去してください。 ◆除草剤の使用について ◎水田に使用する本田施用剤については、周辺環境への影響に配慮し散布後7日間は落水、かけ流 しは絶対にしないでください。 ※初期剤の移植前の使用期間が移植7日前 移植7日前までになっておりますのでご注意願います。 移植7日前 ◎あきたecoらいす栽培の方については、初期剤の移植前使用は認められませんのでご注意願います。 ◎代かきを丁寧に行い田面の均平化を図ってください。田面の高低差が大きいと、深水による薬害発生 や田面露出部分の除草効果の低下につながります。 ◎除草剤の剤型により水深を調整し、散布後1週間程度は湛水状態にします。この場合、水が不足し、 田面が露出しないよう差し水、継ぎ水をします。(処理層を破壊しないように少しずつ) ◎平均気温16℃以下の低温が続く場合や、最高気温30℃以上の高温が続く場合は効果が劣ったり 薬害が生ずることがあるので散布を避けましょう。 ◎除草剤の種類により使用時期が異なるので適期に散布します。 ◎それぞれの剤型の特性に注意し、均一散布をお願いいたします。 ・粒剤 … 重複散布は薬害発生の危険があります。ムラなく散布します。 <粒剤は水深3~5cmを確保する> ・フロアブル … 浮遊するワラ等に付着しやすいので除去し、風のない日に散布します。 ・ジャンボ … 浮遊するワラ等を除去し、投げ込み位置の均等を図る。降雨等でパックが破損 しないよう注意してください。 ・豆つぶ … 水面浮遊物が多い場合拡散が不十分になりますのでご注意願います。 <フロアブル・ジャンボ・豆粒剤は水深5~7cmを確保する> ◎気温が高い日や晴天が続くと、アオミドロや表層剥離が発生し、生育や除草剤散布後の効果に 支障が出ることがあるので、水の入れ替えや薬剤散布にて対応してください。 ◆アークエース粒剤(初期除草剤) ◆モゲトン粒剤の使用方法 移植時~ノビエ1.5葉期まで 表層剥離:10アールあたり1~2kg散布 (初期除草剤と兼ねて散布) アオミドロ:10アールあたり2~3kg散布 ◆イネヒメハモグリバエについて 秋田県病害虫防除所より発表された発生予察情報によりますと、3月下旬~4月下旬の平均気温が 高く推移したため、越冬世代成虫の発生成期は5月上旬と見込まれております。 また、越冬量が多く、発生量はやや多いと予報されております。前年発生した圃場では下記の薬剤を散 を散布してください。 <イネヒメハモグリバエに効果のある箱粒剤> ・ルーチンアドスピノ箱粒剤(1箱あたり50g) ・ブイゲットフェルテラ粒剤(1箱あたり50g) ・Drオリゼフェルテラ粒剤(1箱あたり50g) <イネヒメハモグリバエの発生が見られたら・・・> ・トレボン粒剤・・・10アールあたり2~3kg (湛水散布) ・トレボン粉剤DL・・・10アールあたり3kg(浅水散布・稲全体に付着するように)
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