仕様書(PDF:108KB)

平成28年度治山施設長寿命化調査事業仕様書
1.件
名
平成28年度
2.目
治山施設長寿命化調査事業
的
治山施設には、長期にわたりその機能及び性能を維持・確保することやトータル
コスト縮減等のため、長寿命化への取組が求められている。
インフラ長寿命化基本計画(平成25年11月29日インフラ老朽化対策の推進に関す
る関係省庁連絡会議決定)では、「国や地方公共団体等が一丸となってインフラの
戦略的な維持管理・更新等を推進する。」とされており、治山施設の長寿命化に対
して、林野庁はもとより都道府県による着実な取組を推進することが求められてい
る。
林野庁においては、平成26年8月に「インフラ長寿命化計画(行動計画)」を策
定するとともに、治山施設管理者による個別施設毎の長寿命化計画(以下「個別施
設計画」という。)策定を円滑に進めるため、昨年度、「治山施設にかかる個別施
設計画策定のためのガイドライン」の充実化及び「治山個別施設計画策定マニュア
ル(案)」を策定したところである。
平成28年度においては、治山施設の長寿命化対策のうち特に補修及び機能強化に
関する技術情報の収集並びに分析・検討を行い、治山施設個別施設計画策定マニュ
アル(案)に反映する。
また、治山施設個別施設計画マニュアル(案)に即して行う点検・診断・対策に
関して、治山施設管理担当者を対象とし、技術向上に資する現地検討会等を開催す
る。
3.委託業務内容
(1)治山施設長寿命化に資する技術情報の収集
①
点検や診断によって対策を検討することが必要な場合に、効率的かつ経済的に詳
細調査等を実施するための新技術について事例を収集する。
②
治山施設及び類似施設について補修及び機能強化(治山ダム工の嵩上げ、増厚、
根継ぎ等)に関する設計基準及び施工事例についての事例を収集する。
③
長寿命化対策の確立に向けた先進的な取組事例を収集する。(都道府県等の取組
事例を収集
個別施設計画工種毎に5例程度)
(2)調査結果の分析・検討等
上記(1)の調査結果に基づき、治山施設の長寿命化対策(維持作業、補修、機
能強化、更新)及び治山施設の長寿命化に資する新たな知見について、治山施設個
別施設計画マニュアル(案)に反映すべき事項の分析及び検討を行うとともに、長
寿命化対策事例集として取りまとめる。
(3)検討委員会
5名程度(内1名は都道府県治山担当課長級)の有識者からなる検討委員会を設
置し、2回以上実施する。検討委員会では、上記(1)及び(2)に掲げた事項に
ついて、専門的な知見に基づく検討を行い、個別施設計画策定マニュアル(案)の
改正案、事例集案等を取りまとめる。
(4)現地検討会等の開催(検討会:全国4箇所以上、作業部会:1回以上)
①
治山施設個別施設計画の位置づけと計画策定までの一連の対応について、治山施
設管理担当者を対象として現地検討会を開催する。
・施設の点検、部位別健全度評価及び施設周辺の森林状況等の把握、施設全体の健全
度評価までの内容を現地で実施し分析、検討する。
・健全度評価結果を踏まえた施設の補修及び機能強化対策について現地で検討する。
②
現地検討会及び収集事例の分析、検討に当たって、治山事業担当者等による作業
部会を開催する。
(5)治山施設個別施設計画策定マニュアル(案)改正案作成
①
新しい知見等を反映し、治山施設個別施設計画策定マニュアル(案)の改正案を作
成する。
②
収集した長寿命化対策の事例をメンテナンスサイクルの確立やライフサイクルコ
ストの低減の参考とするため事例集(編集可能なデーターとして)を作成する。
4.調査実施期間
委託契約締結日~平成29年3月6日(月)
5.成果品
(1)納入物品
調査報告書
冊子10部、電磁記録媒体3部(CD-R)
(2)納入場所
林野庁 森林整備部
計画課 施工企画調整室 設計基準班(別館7階ドアNo.別712)