平成 28 年度プロジェクト研究公募テーマ

平成 28 年度プロジェクト研究公募テーマ
プロジェクト研究テーマ A
「歯科臨床の技術・材料の開発導入のための研究もしくは企画」
趣旨
新しい技術・材料が見出され、現場に導入される度に、歯科臨床は大きく変貌し、多く
の国民がその恩恵を被ることとなった。歯科医学・医術の進歩は新技術・新材料によって
もたらされたと言っても過言ではない。近年はナノテクノロジーや細胞工学など、目覚ま
しい発展を遂げた技術を応用し、多くの新規材料が生み出されている。革新的なテクノロ
ジーを応用することにより可能となる技術がある一方、臨床の現場で今すぐ欲しい材料が、
斬新なアイデアから生まれてくることもある。そして、臨床で表面化した課題を基礎研究
によって解決法を見つけ、臨床に応用するというリバーストランスレーショナル・リサー
チも歯科での期待度は高い。
本プロジェクトではプロジェクト研究の原点に立ち返り、歯科臨床に革新的な変化をも
たらす新しい技術・材料の開発導入を求めるものである。将来的に保険収載までを見据え
製品化・具現化できる研究から、方向性を探るための萌芽的な企画まで、幅広くとらえ、
歯科臨床を変革する可能性を秘めた研究もしくは企画を期待する。
プロジェクト研究テーマ B
「歯科診療における臨床検査の新規開発」
趣旨
診断は治療方針を決定するための重要な医学的判定にもかかわらず、現在の歯科臨床で
は、視診・触診などによる経験的検査に基づいているものが未だに多い。一方、21 世紀の
歯科医療は、エビデンスに基づいた科学的歯科医療の展開を求められており、客観的な診
断基準を得るための臨床検査法の開発と臨床導入を必要としている。加速度的に進む昨今
の技術革新により、歯科医療分野においても新たな画像診断機器や光を用いた検査機器な
どの開発において革新をもたらし始めているが、未だ緒に就いたばかりの感は否めない。
そこで本プロジェクトでは、歯科臨床に導入できる新しい検査法・検査機器の開発と確
立を目的として、臨床系あるいは基礎系における多分野の科学的叡智を集積し、21 世紀の
歯科医療に変革をもたらす検査法と診断体系の開発を目指す。