Page 1 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 第142号 (2009)49ー

岡山大学大学院教育学研究科研究集録 第 1
4
2号 (
2
0
0
9
)4
9-5
9
メタファーについて
瀬田 華人
メタファー (
met
aphor
) についての研究は,従来の詩的空想の世界における修辞的技法や
表現法 を離れ,言語学の分野において大 きな関心 を集めている。 とりわけ,80年代 に入 ると,
認知科学の発展 とともに,メタファーは,人間の思考や概念構造 といった観点か ら論 じられ
る ようになって きた。本稿 では, ア リス トテ レスの時代 に遡 る伝 統 的 なメ タフ ァー論 と
I
J
ako
fa
mdJohn
s on (
1
980) に代表 される認知言語学 におけるメタファー論 を比較検討す るこ
とによって,メタファーの本質に迫 り,最終的に独 自のメタファーの定義 を捷示する。 さら
に,メタファーの 日英比較 を基に,文化 とメタファーの関係 について も解明の糸口を探 る。
Keywor
ds:メタファー (
隠喰),概念 メタファー,イメー ジ ・メタファー,
文化 とメタファー,メタファーの 日英比較
1.は じめに
といえる。
どの ような言語において も, 1つの語で複数の意
味 ・概念 を表す現象 は見 られる。 これは,限 られた
語菜 で なるべ く多 くの意味 ・概 念 を表わそ うとす
る,いわゆる 「
言語の経済性」 と一般 に呼ばれる原
理 によるもの と思われる。ある語の基本的な意味に
本稿では,メタファーについて,その理論的な枠
組みを明 らかに した後, 日英の比較 を基 に文化 とメ
タファーの関係 について論 じる。
基づいて,す なわち基本的な意味 を変化 させ ること
によって,新 たな意味が派生 されることは 「
意味拡
s
emant
i
ce
xt
e
ns
i
on) と呼ばれている。意味拡
張」 (
張 の 代 表 的 な も の と し て は , 「メ タ フ ァ ー 」
(
met
aphor;隠喰 ), 「シ ネ タ ドキー 」 (
s
ynec-
2.伝統的 なメタファー論
瀬戸 (
1
995:
4) は, 「目玉焼 き」や 「メロンパ ン」
の例 をあげて,「メタフ ァー とは ≪見立て≫ と考え
れば分か りやす い」 と端 的な言 い方 を してい るが,
ここでは, まず メタファーについての伝統的な考え
方について概観 してお く
。
met
onymy ;換愉)
doche ;授愉), 「メ トニ ミ-」 (
と呼ばれる比倫がある。
の時代か ら今 日に至 るまでのメタファー理論 は,大
これ らの中で も,特 にメタファー と呼ばれる比倫
についての考察は,遇か遠 くアリス トテ レスの 『
詩
学』 に遡 るといわれる。 『
詩学』では,比倫 は (i)
compar
i
sont
heor
y) の系列 と
きく 「
比較理論 」 (
s
e
ma
nt
i
ci
nt
e
r
ac
t
i
on仇eor
y)
「
意味的相互作用理論 」(
の系列の 2つ に分類で きる。 2)
i
i
)種 で類 , (
i
i
i
)種 で別の種 , (
i
v) 比例
類 で種 , (
関係,の 4種類 に大 きく分 け られてお り, (
i
i
i
)と
(
i
v) が メタファーにあたるとされる。l)メタファー
ob
j
ec
t
)
比較理論 は, 2つあるいはそれ以上の事物 (
を比較 した り,それ らの事物 の間に類似性 (
s
i
mト
sear
l
e(
1
979:85f
f
.
) に よれば,ア リス トテ レス
ア リス トテ レスや Mi
l
l
e
r(
1
993)等 に代表 される
は, レ トリックの伝統 として中世 ヨーロ ッパに受け
継 がれ たが,20世紀 に入 る と再 び関心 を集 め るよ
うになった。哲学的メタファー論の研究が進み,特
I
ar
i
t
y) を見 出す もので あ る。 この理論 によれ ば,
'
s̀i
sP" とい う比喉的陳述は, 「
SのFに対す る関係
に 80年代以 降は,認知科学の発展 に伴 い,認知言
語学の観点か ら精力的な研究がなされ,認知的な視
点 に立 ったメタファー論は著 しい発展 を遂 げて きた
特性 FとGが存在す る (
The
r
ei
ss
omepr
oper
t
yF
が,Pの G に対す る関係 と類似 しているようなある
a
nds
omepr
oper
t
yG s
uc
ht
ha
tS'
sbe
i
ngFi
ss
i
i l
m
a
r
t
op'
sbei
ngG)」 と分析 されることになる。一方,
0
0-8
5
3
0 岡山市北区津島中 3-1-1
岡山大学大学院教育学研究科 社会 ・言語教育学系 7
0nMet
aphor
Yuki
t
oSETA
Di
v
i
s
i
onofSoc
i
a
lSt
udi
e
sandLa
nguag
eEduc
a
t
i
on,Gr
a
dua
t
eSc
hoolofEduc
a
t
i
on,Oka
y
a
maUni
ve
r
s
i
t
y,3
1
1
t
a
ku
,
Oka
ya
maCi
t
y7
00
85
3
0
Ts
us
hi
ma
na
ka,Ei
-4
9-
瀬田
Bl
ack (
1
962) 等に代表 される意味的相互作用理論
は,2つの意味内容,つ まり比倫的に用い られる表
現の意味内容 と文字通 りの文脈での意味内容の問に
おける相互作用 を含む とするものである。別の言い
t
enor
)) と
方 をすれば,愉えられるもの (-主意 (
ve
hi
cl
e)) が相互に作用
喰 えとなるもの (-媒体 (
して,共有の特徴 を生み出す ことによって主意の意
味が変化すると主張する理論である。
Gr
ady (
1
999:
87
89) は,下の (1)のような古典的
な比倫表現 を例にあげて,この種の比倫表現は,上
華人
ちなみに,Gr
ady (
同書 :94
96) は,上で見た同
一種類の事物 間お よび概念間の類似 に関係する 「
類
似メタファー」の他 に,違 う種類の事物 同士お よび
概念同士の結びつ きに関係する 「
相関関係 メタファ
ー 」 (cor
r
el
at
i
on met
aphor
/
cor
r
el
at
i
onbased
相
me
t
a
phor
) と呼ぶメ タファーを設定 している 「
関関係 メタフ ァー」 は,類似メタファーの場合に見
られるような愉えとなる概念 と喰えられる概念の間
。
の 「
比較理論」の枠組みでは説明で きない として,
の共通特性 とい うものはな く,下の (
2a) の hea
v
y
重 さ」 (
we
i
g
ht
)と 「
困
bur
de
nに見 られるように 「
d
i
氏Cu
lt
y) という 2つの異なった概念が, (
2
b)
難」 (
r
es
e
mbl
ancehypot
hes
i
s) を提案 し
「
類似の仮説」 (
ている。
のような 「
基本メタファー」 (
pr
i
ma
r
yme
t
aphor
)と
呼ばれるメタファーによって結びつけられている。
(
1)
Ac
hi
ue
si
sal
i
on.
,
(
2) a
.
car
i
ngf
oranel
der
l
yr
el
at
i
vepl
acesa
he
av
yb
ur
de
nonaf
a
il
m
y.
b.DI
FFI
CULTI
ESAREBURDENS
Gr
adyによると,アキ レス とライオ ンという 2つ
の実体の間には比較理論が主張するような客観的な
F,G) が元々内在
類似性,あるいは類似 した特性 (
してい る とはいい難 い,つ ま り,例 えば 「勇気」
(
cour
a
ge) とい う特性が本来的にアキレスに備わっ
ているわけではな く,同様 に 「
勇気」がライオンら
adyは,そ う
しさの本来の特性の 1つで もない。Gr
ではな く 「
勇敢な人」 (
アキレス も含 まれる)のス
BRAVEPERSON) と 「ライオ ン」のスキ
キーマ (
LI
ON) に類似 した特性,例 えば 「
勇敢 な人」
ーマ (
と 「ライオン」 は, ともに<恐れないで危険な相手
に立 ち 向か う> とい う振 る舞 いが `
`
知覚 で きる
I
mpo
r
t
a
ntda
y
La
r
geo
b
j
e
c
t
,
(
per
cei
ved)" とし, (1)の ような比倫表現 を 「
類似
メタファー」 (
r
es
e
mbl
a
nc
eme
t
a
phor
) と呼んでい
る。類似 メタファーは,一般的に下の図 1のように
表わされ (
一番下の節点 (
●)は,その上の事物の
特性 を表わす), (1)は下の図 2の ように表わされる
としている。
LI
ON
BRAVEPERSON
=
3.認知言語学におけるメタファー論
メタファーを認知 という観点か ら捉 えようとした
fandJohns
on (
1
980) であ
先駆的な研究が Lakof
り,後に 「
概念メタファー」(
conce
pt
ua
lme
t
a
phor
)
として知 られ るようになったメ タファーの導入 な
ど,その後のメタファー研究の発展に大 きく寄与 し
fandJ
ohr
L
S
On (
同書 :3
4) は,メタファ
た。Lakof
ーは言葉遣いだけに限られているのではな く,思考
や行動 にいたる日常生活のあらゆる部分に浸透 して
いる,言い換 えれば,我々の 日々の活動は,思考 を
支配 しているさまざまな概念 (
conce
pt
) によって
規定 されてお り, この我々が 日常用いている概念体
系の大部分が本質的にメタファーによって成 り立っ
ていると主張す る。
COURAGE
図 1 類似 メタファー
Ac
h
i
u
e
s<
Li
o
n
/ o
u
r
a
g
^
c
,
彼 らは 「メタファーの本質は,ある種の事が ら
を別の事が らを通 して理解 し,経験することである」
(
p.
5) と述べ,これについて説明するために下の よ
うな例 をあげている。3'
(
3) a
.
You'
r
ewa
s
t
i
ngmyt
i
me.(
あなたは私の時
間を浪費 している)
b.
TY
l
i
sg
adge
twi
l
l
s
aveyouhour
s
.(
この機械
図2
-50 -
メタファーについて
装置を使えば何時間 も節約できる)
C.
How doyous
pe
ndyourt
i
met
he
s
eda
ys
?
(
最近 どんなふ うに時間を使っているの)
d.
Tha
tf
la
tt
i
r
ec
o
s
tmea
nhour
.(
あのパ ンク
したタイヤの修理 に 1時間かかった)
l
i
ht
g
ng) という概念を用いて,下の図 4で示 される
i
ように,LakofとJ
ohns
onの指摘 したメタファーに
よる概念の部分的構造化の特性 を説明 している。
I
.
a
kofa
ndJ
o
r
L
nS
O
n(
同書 :8
1
9) は,彼 らの文化で
は時間は貴重なものであ り,まるで 「
お金」である
MEI
SMONEY<
かの ように扱われる,つ ま り,TI
時は金な り> とい うメタファーによって ,「時間」
を概念化 していると説明する。すなわち,メタファ
ーによって,「お金」 とい う概念 (
一般 に 「
起点領
域」(
s
o
rc
u
edoma
i
n)と呼ばれる)に基づ き 「
時間」
t
ar
ge
tdoma
i
n)
とい う概念 (
一般 に 「目標領域 」 (
と呼ばれる)に構造 を与え,理解 しようとするメタ
ファーが TI
MEI
SMONEYなのである。彼 らは,こ
s
t
mc
のようなメタファーを 「
構造のメタファー」 (
-
t
ur
lme
a
t
a
phor
) と呼ぶ (
p.
1
4)
。
構造のメタファーの例 として,b kofa
ndJ
o
h
r
t
s
o
n
(
同書 :5
2
5
3)は,さらに THEORI
ESAREBUI
LDI
NGS<理論は建造物である>4
)を取 り上げて, こ
のメタファーは概 念の一部分 に しか構造 を与えな
い,すなわち,ある概念 を他の概念の理解 に用いる
used) 部分 と
場合 に,概念 の中に 「
使 われ る」 (
「
使われない」 (
unus
e
d)部分があると述べている。
THEORI
ES<理論 >という概念に構造 を与えるため
LDI
NGS<建造物 >の部分 は,
に 「
使 われる」BUI
f
ounda
t
i
on (
基礎) とOut
ers
he
l
l(
外郭)で,r
oof
(
屋根),r
ooms (
部屋),S
t
ai
r
cas
e
s(
階段),ha
l
レ
o
n
s
u
t
i
l
i
z
e
d:
hi
g
hl
i
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e
d
・c t
r
u
c
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i
o
n
・s
t
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uc
t
u
r
e
・s
t
r
e
n
g
ho
t
f
t
hes
t
r
u
c
t
u
r
e
図4
Lakof
fandJohns
on (
同書 :1
4
21,25
32) は,
方向づけのメタファー」
構造のメタファーの他 に,「
(
or
i
e
nt
a
t
i
onalme
t
a
phor
) と 「存在のメタファー」
(
ont
ol
og
i
c
a
lme
t
a
phor
) を提案 している。方向づけ
のメタファー とは,下の (
5)
の ようなメタファーで,
構造のメタファーの場合 とは異 な り,概念同士が相
互に関係 し合って全体 としてひとつの概念体系 を組
5)
では,「
楽 しい」 とい う概念
織す るもの をい う。(
に 「
上」 とい う空間的方向性 (
s
pa
t
i
lor
a
ie
nt
a
t
i
on) 6)
が与 え られている。 なお , (
5)か ら出て くる英語表
現 として, (6)- (7)などがあげ られている。
(
5) HAPPYI
SUP;S
ADI
SDOWN <楽 しきは上,
悲 しきは下 >
廊下) は 「
使 われない」部分である。従 っ
wa
ys (
て,c
o
nst
nc
t(
at
he
o
r
y) ((
理論 を)構築する)早
t
hefo
undat
i
o
n(
o
fat
he
o
7
甘) ((
理論の)基礎) と
いう表現は,メタファーによって構造 を与え られた
概念 (
<理論 >)の 「
使われる」部分の例であ り,
l
i
t
e
r
a
l
)言語表現 と
我々が 日常使 う 「
文字通 りの」 (
いうことになる。一方,下に見 るような例 は,<理
論 >とい う概念の 「
使 われない」部分の例であ り,
文字通 りの言語表現 とはいえない。 5)
(
6)
C
.
You'
r
ei
nhi
ghs
pi
it
r
s
.(
上機嫌ですね)
(
7
) a.
Ⅰ
'
mf
e
e
l
i
ngdo
wn.(
気持ちが沈んでいる)
b.
Mys
pi
i
rt
ss
ank.(
気分が沈んだ)
C
.
He'
sr
e
a
l
l
yL
o
wt
he
s
eda
y
s
.(
彼 は最近本当
に落ち込んでいる)
5)
以外 に も(
8)
方 向づ けのメ タフ ァー としては,(
など多 くの ものがあげ られている。
(
4) a
.
?
Thi
st
he
or
yhasnoWi
ndo
ws.(
この理論
には墨が付いていない。
)
b.
?
Thet
e
nant
sofhert
he
or
yar
ebe
hi
ndi
n
(
8) a
.
CONSCI
OUSI
SUP;UNCONSCI
OUSI
S
DOWN <意識は上,無意識は下>
b,
HEALTH ANDLI
FEAREUP;SI
CKNESS
ANDDEATHAREDOWN <健康 と生命は
上,病気 と死は下 >
t
he
i
rr
e
nt
.(
彼女の理論のテナ ン トは里里
型が滞 っている。
)
Ta
ni
g
uc
hi(
2
0
05
:
21
2
)によると,KO
ve
c
s
e
s(
2
0
0
2)
は,BUI
LDI
NGSの 「
部分的利用」(
pa
r
t
i
lut
a
i
l
i
z
a
t
i
on)
とTHEORI
ESの 「
部分的際立たせ 」 (
par
t
i
a
lhi
g
h-
a・I
'
mf
e
e
l
ngu
i
p・(
気分圭土 です)
b.
Mys
pi
r
it
sr
o
s
e
.(
気分が上がった (
⇒元気
が出た)
)
5 1
C.
MOREI
SUP;LESSI
SDOWN <よ り多 き
は上, より少なきは下 >
-
瀬田 華人
d.
GOOD I
SUP;BAD I
SDOWN < よいこと
は上,悪いことは下 >
である> とい うメタファーによって捉 えることが
,
で きるとい う。つ ま り 「
視界」 を仕切 られた物理
的な空 間 としての容器 と見倣 している。(
l
aや(
1
頚で
,
,
,
存在のメタファーは,人間の肉体の ような物理的
な物体 に係わる経験 によって基盤が与 えられるもの
恋愛」 「もめごと」 さえも 「
容器」
は 「レース」 「
として認識 されることになる。
で , 出来事 ,活動 ,感情 , 考 えな どを,存 在 物
.
akofa
ndJ
ohns
on (
同書 :5
9)
これに関連 して,I
は,概念の基盤形成 に関 して非常 に興味深い指摘 を
(
ent
i
t
y) や実体 (
s
ubs
t
ance) として見倣 すメタフ
9)
があげ られ,
ァーであるとされる。 例 として下の (
(
9)か ら出て くる英語表現 として(
1
0
)
があげ られてい
る。 7)
,
している。彼 らは,下の(
1
4
)
の 3つの例をあげ 「
我々
は主に,肉体的なものによって非肉体的なものを概
念化する-つ ま り,輪郭が よりはっきりした ものに
we
よって輪郭が よ り不明瞭な ものを概念化す る (
(
9) Ⅰ
NFLATI
ON I
SAN ENTI
TY <インフレは一
つの存在物である>
(
1
0
)a
.
I
n
jl
al
i
o
ni
sl
o
wer
i
ngours
t
i
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r
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J
ht
i
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n.
b.
Wenee
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c
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l
-t
ha
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s
,Weconce
pt
ual
i
z
et
hel
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s
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l
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a
t
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dht
e
r
r
t
uoft
hemor
ec
l
e
a
r
l
yde
l
ne
i
a
t
e
d)
」と
述べている。
C
.
I
n
jl
at
i
o
ni
sb
ac
k
i
ngusi
nt
oacome
r
.
d.
I
n
j
l
al
i
o
nmak
e
smes
i
c
k.
(
1
4
) a.
Har
r
yi
si
nt
heki
t
c
he
n.(
ハ リーは台所 にい
る)
(
l
C
?
の例か らも分かるように,イ ンフレを一つの存
b.
Har
r
yi
si
nt
heEl
ks.(
ハ リーはエルクス
[
米国の慈善保護団体]に属 している)
在物 と見倣す ことによって,インフレに言及 し,敬
量化 し,識別することがで きるのである。
存在のメタフ ァーの中に,下の(
l
l
)11
3
)の ような
cont
ai
n英語表現が関係する 「
容器のメタファー」 (
e
rme
t
a
phor
) と呼ばれるものをあげている。 8)
(
l
l
) a
.
Thes
hi
pi
sc
o
mi
ngi
nt
ov
ie
w.(
その船は次
第に視界の中に入 って きた)
bJ havehi
mi
ns
i
ht
g
.(
私は彼 を視界の旦 邑
持 っている (
⇒彼 は私の見 えるところにい
る)
)
C.
He'
so
uto
fsi
htnow.(
g
彼 は今,視界の外
i
Lいる (
⇒ 彼 はもう見えない)
)
(
1
2
)a
.
Ar
eyoui
nt
her
aceonSunda
y? (
あなたは
日曜 日の レースの皇旦 い ますか (
⇒ レー
スに参加 しますか))
b.
He'
so
uto
ft
her
ac
enow.(
彼は今, レース
の生娃 出た (
⇒ レースか ら脱落 した))
3
) a.
He'
si
nl
ove.(
彼 は恋愛里 です。
)
(
1
b.
We'
r
eo
uto
ft
r
oubl
enow.(
私たちは今,
もめ ごとの生邑 出た (
⇒ もめ ご とが無 く
なった)
)
C.
Ha
r
Ⅳi
si
nl
ove.(
ハ リーは恋愛中です)
これ らの表現 は,それぞれ異なった領域の経験 に言
1
4a) は空間的 (
s
pa
t
i
a
l
)経験, (
1
4
b)
及 している。 (
は社会的 (
soci
al
)経験, (
14C) は感情 的 (
emo)経験 を表わ している。 (
1
4
a) の I
N とい う概
t
i
onal
念は,メタファーによって構造 を与えられた概念で
はな く,明瞭な輪郭 を持 った空間の経験か ら直接現
1
4b) と (
1
4C) の場合 は,メタファーに
れるが, (
よって構造化 された概念 ということになる。例 えば,
(
1
4
b) の t
heEl
ksは,SOCI
ALGROUPSARECONTAI
NERS <社会団体 は容器である> とい うメタ
ファーによって空間的概念 として構造が与えられる
ことになる。
,
上で見たような 「
上 一下」 「内一外」 といった空
間的方向性 に基づ くメタファーは,人間の肉体が基
盤 となっていることか ら, §5で述べ るように,文
化 を超 えた普遍的なものだと考えられる。
4. メタファーの構造 と定義
Bko
f(
1
9
9
3
:
2
4
5
)が
メタファーの構造については,I
認知意味論の観点か ら,以下の 8項 目をあげている。
Lakof
fとJohns
onは,人間は肉体以外の世界 を外の
世界 として経験するが,その とき自分 自身の持 って
いる 「内 一外」 という方向性 を外界の他の物理的物
(
1
5
)a
.メタファーは,ある概念領域か ら別の概念
ma
ppi
ng) である。
領域への写像 (
b.
そのような写像は非対称的で部分的である。
C.それぞれの写像は,起点領域の存在物 と目
標領域の存在物の間の存在論的対応関係の
体 に投影するため,それ らの物体 も内側 と外側 を持
川 の英語表現 は,
った容器 と見倣 す と主張す る。(
VI
SUALFI
ELDSARECONTA
l NERS<視界は容器
-
52 -
メタファーについて
った。
不変集合である。
d.それ らの不変対応関係が活性化 される と,
写像 は起点領域の推論パ ター ンを目標領域
の推論パ ター ンに投影する。
e,メタファー的写像は 「
不変性の原則」 (
t
he
籾 山 ・深田 (
同書 :7
4
7
6)は,上の(
1
7
)
のような例
1
7a) は,「(
植物
をあげて,次のように説明する。 (
の)花」の持つ <植物が咲かせる美 しく人目を引 く
もの> とい う意味 に対 して,<美 しく人 目を引 く
人> という意味 として比倫的に用いられている。つ
ジ ・スキーマ (
i
mages
chema)構造は, 目
標領域が内在的に持つ構造 と矛盾 しないよ
うな形で 目標領域 に投射 される一 に従 う。
まり,「(
植物の)花」 と 「(
職場の)花」の間には
<美 しく人 目を引 く (
もの)> という共通点が見 ら
f
.
写像 は任意ではな く,肉体 と日常の経験知
識の中に確立 されている。
g.
概念体系 には,概念体系の高度 に構造化 さ
れた下位組織 を形成する,非常 に多 くの慣
習的なメタファー写像が含 まれる。
h.
写像 には2つの タイプがある。 それ らは,
conce
pt
ualma
ppi
ng) とイメ
概念的写像 (
ージ写像 (
i
magemappi
ng) であ り,両方
とも不変性の原則に従 う。
動物 の) ブタ」 の太っている
れ る。 (17b) は,「(
17b) の文を発 した人
(と考えられている)体型 と (
の体型の類似性に基づ き,「ブタ」 という語が<太っ
た人間>という意味 として比喰的に用い られている。
籾 山と深 田は,さらに,メタファーに基づ く表現
として 「
旦 玉焼 き」 を取 り上 げ ,「
旦玉 焼 き」 は
「
黄身 と自身の配置を含む全体の形が,(
人間などの)
目玉 と類似 していることに基づ き成 り立っている表
現である」 (
p.
76) と述べている。
しか しなが ら,籾 山 と深 田の枠組みでは,(
1
6の
定義の ように 「
類似性」 という観点 に基づ く限 り,
メタファーの本質を捉 えるのは難 しい といえる。上
これ らの 8項 目でまとめ られている認知意味論の立
場 は,すでに見た伝統的な 「
比較理論」の流れを汲
む立場 とは,(
「イメージ写像」 というよ り)「
概念
的写像」 とい う点で大 きく異 なっている といえる。
認知意味論の枠組みにおける重要な概念である 「
写
の(
1
5
)
のまとめか らも分かるように,メタファーは,
ある概念領域か ら別の概念領域へ概念 またはイメー
ジを写像す る,つ まり,いわばある概念領域 におけ
る概念または イメージの推論パター ンを別の概念領
域へ転用す ることだと捉 えるべ きである。 これに関
像」 とは,「ある具体的な概念領域の推論パ ター ン
を別のより抽象的な概念領域の推論パ ター ンに投射
比較理論」が
す る」 ということであ り, 土れは,「
2つ (またはそれ以上)の事物の
主張するような 「
間に類似性 を見出す」 ことを意味 しているわけでは
ない。すでに見た Gr
ady (
1999) の 「
比較理論」
-の反論か らも分かるように,2つ (
またはそれ以
上)の事物の問に類似性あるいは類似 した特性が本
来的に内在 している とす る考 え方 には問題がある。
もちろん,ある概念領域か ら別の概念領域-の概念
の写像が行われると,結果的には 2つの領域におい
ては類似 した概念構造 (イメージ ・スキーマ構造)
が見出されることになる。
連 して,籾 山 ・深 田 (
同書 :78) は,Langacker
(
1
987,1
999) に基づ き,「
2つの事物 ・概念の類似
性 に基づ く (
類似性 を見出す) メタファーの基盤 と
なる最 も基本的な認知能力は,我々の もつ 2つの対
象を 「
比較する」 という能力である」 と述べている
比較す る能力」ではな く「
推論形式を転用する
が,「
能力」として捉 えるべ きであろう。
ここまでの議論 を踏 まえて,以下にメタファーの
定義 として代案 を示 してお く
。
(
1
8
) メタファー とは,ある概念領域 における概念
ところで,メタファーについては,すでに上で見
た比較理論の場合のように類似性 に基づ く提案が多
またはイメージと結びつ く推論形式 を,別の
概念領域 に転用する認知能力。
く見 られ る。例 えば,籾 山 ・深 田 (
2003:76) は,
メタファーを「
類似性 に基づ き意味が拡張する比喰」
と捉 え,下の(
1
6
)
のように定義 している
。 q)
(
1
6
) 2つの事物 ・概念の何 らかの類似性 に基づい
て,一方の事物 ・概念 を表す形式 を用いて,
他方の事物 ・概念を表す比噛。
(
1
7
)a.Aさんは職場の花だ。
b.正月休みに食べす ぎて,Z之 になって しま
-
ここでいう 「イメージ」 とは,視覚的イメージのよ
うな五感に関係す るものを指す。 また,形状などの
イメージも概念 と関係す るため,概念領域 に位置づ
けられるもの と考える。
5.文化 とメタファー
前節では認知言語学の立場か らのメタファーにつ
いて見たが,実際,認知心理学や心理言語学か らの
53 -
瀬田 華人
6.メタファーの 日英比較
多 くの経験的証拠 によって 「
概念 メタファー」 とい
う考え方が心理学的に妥当であることが裏づけられ
) すでに見た よう
て きた といって もよいであろう。 10
ここでは,メタファーを視覚に関係する 「イメー
ジ ・メタファー」 と,概念 に関係する 「
概念メタフ
ァー」に大 きく2つに分けて見てい くことにする。13)
に,概念メタファーは,具体的な肉体的経験 を通 し
て,いわば感覚運動的に精神の中に形成 される経験
的ゲシュタル ト (-イメージ ・スキーマ) を概念基
6.
1 イメージ ・メタファーの場合
,
,
,
2000) は 「
釘の垂」 「
船昼」 「
魚の旦」
松本 (
のように,身体部位詞 を用いて物体部分 を表わす比
盤 とし,別の領域のより抽象的な概念 を認識する働
きをするもの と考えられている。 しか しなが ら,心
理言語学の枠組みでは,この (
起点領域の) イメー
ジ ・スキーマ構造のメタファー的写像 によって構造
倫表現 について考察 している。彼 は,身体部位詞の
物体部分詞への比倫的拡張は,ほとんどの場合が類
似性 に基づ く拡張であるとし,その類似性 について
を与えられる抽象的な概念に対 しては,個人独 自の
心的表示が与えられ,これ らの表示 は人々の精神 に
おける長期記憶の体系の一部 として記号化 されると
は位置,形状 (
形,大 きさ),機能か ら定義 してい
る。 この中では,視覚的イメージと密接 に関係する
「
位置の類似性 に基づ く拡張」を取 り上げる。14)
考えられている。
Gi
bbs (
1
999:1
53
1
54) は, メタファー研究-の
この よ うな心 理 言 語 学 的 ア プ ロ ーチ に対 して,
個 a
.
釘の頭,針の頭,鼻の頭,波頭
b.語頭,文頭,年頭
C.船首,機首
C
2
0
) a.みかんの尻,鍋の尻,列の尻
b.語尾,文尾,船尾
Lakof
fandK6vec
s
e
s(
1
9
87)の "
anger
"(
怒 り)に
関する文化的スキーマの研究 に言及 して,文化への
言及がない点,および文化がメタファー的思考 を具
現する際に重要な働 きをすることについての認識が
欠けている点を批判 し,イメージ ・スキーマは人間
の肉体 によって与えられるだけではな く,文化的な
bbs
相互作用 によって も形成 されると主張す る。Gi
(
同書 :1
5
6
1
57) は, さらに,メタファーは我 々が
具体的に再び経験で きる 「肉体 と外界の相互作用」
9)は,(
1
9
)
の 「
頭 (
アタマ,カシラ,
松本 (
同書 :31
」 は,人間 (
あるいは動物)
トウ)」や 「
首 (シュ)
の頭の位置に基づいて物体部分への拡張が行われた
例で,物体の<最上部 >,<最前部>,<突 き出た
部分の先端 >の意味 として使 われ る と説明 してい
(
bodywor
l
di
nt
er
ac
t
i
on)か ら生 じる一種の道具で
あ り,単に長期記憶か ら呼び起 こされるだけの もの
ではない と述べ ている。Gi
bbsは,メ タファーを,
必 要 な と きに誰 で も使 うこ との で きる公 的表示
る。一方,銅 の 「
尻 (シリ)」や 「
尾 (ど)」の場
合は,動物の尻や尾の位置に基づ く拡張 と考えるの
が 自然で,<最下部 >や<最後部 >を表わすのに使
われると述べている。
(
publ
i
cr
e
pr
es
e
nt
a
t
i
on) (
心的表示 (
me
nt
alr
e
pr
e
s
e
nt
a
t
i
on) に対する) として利用可能な一種の道具
であると捉 えている。 これは,メタファーを個人 レ
ベルだけでな く,文化的 レベルか らも論 じる必要が
1
1
'
あることを強調 したもの といえる。
では, これ らに対する英語の表現はどうであろう
か。(
1
gの 「釘の頭」の場合 は,英語で も同様 に身
体語桑の "
head"が用い られる。「
針の頭」の場合
は,針が 「
留め針」 (
pi
n) なら "
he
ad"が用い られ
縫い針」 (
needl
e) なら "
e
ye'
'が用い られ
るが 「
,
この ように,メタファーは,個人 レベルの もの と
文化的 レベルの ものを分けて考えるべ きであること
に関 しては疑いの余地はない。 しか し, さらに文化
。
, ,
垂」の場合は,身体語菜は用い られず ,
「
語頭/文
も意味す る)が用い られる 「
語垂」 「
文選」 「
年
を超 えた,人類に共通する普遍的なメタファーにも
目を向ける必要があると思われる。すでに § 3で見
た,人間の肉体 を基盤 としたメタファー, とりわけ
人間の直立 した姿勢 と密接 な関係 をもつ 「上 一下」
という空間的方向性 を基盤 とするメタファーや,人
間の身体 を 「
容器」 と見倣 して 「内 一外」 という空
間的方向性 を基盤 とするメタファーは,文化を超 え
た普遍的なメタファーだ と考 えられる。12) また,人
t
hei
ni
t
i
lpos
a
i
t
i
on (
ofawor
d
/
s
e
nt
e
nce)'
'
頭」では "
が 「
年頭」では "
仙ebe
gi
nni
ng (
oft
heyear
)"が
船亘」や 「
機亘」 (
この場合
それぞれ用いられる 「
の 「首」 は<頭 >を指す)の場合 も "
head" は用
bow" 「
機首」は興味深
い られない。「
船首」は "
,
。
,
いことに "
t
henos
e(
ofa
na
i
r
pl
a
ne)"の ように別
の身体語嚢が用い られる。
eC
5
の 「
尻」や 「尾」の場合は,不思議 なことに
b̀ut
t
ock(
S)", "
t
ai
l
"の よ
「
頭」の場合 と違 って,`
間の身体的な形状 を基盤 とした視覚 に関係するイメ
ージ ・メタファーなども,この種のメタファーだ と
思われる。
-
,
る。 しか し 「
鼻の垂」 と 「
波垂」の場合 は,身体
語桑ではな く,それぞれ "
t
i
p", "
c
r
e
s
t
'
'(
悼,頂上
5 4
-
メタファーについて
6.
2 概念 メタファーの場合
6.
2.
1 日英 に共通するメタファー
うな身体語嚢 は用い られない。 「
徳利の昼」 を "
仙e
unde
r
s
ur
f
ace [
unde
r
s
i
de](
ofas
akebot
t
l
e)" と表
,
SUP;SAD I
SDOWN
すでに § 3で見 た HAPPYI
<楽 しきは上 ,悲 しさは下 > や CONSCI
OUSI
S
鍋 の昼 」 の
現で きることか ら 「みかんの星」や 「
場令 も "
under
s
ur
f
ace"や "
under
s
i
de'
'を用 いて
。
UP;UNCONSCI
OUSI
SDOWN <意識は上,無意識
は下 > の ような,起 き上が っている人間の状態 を
基盤概念 とす る 「
上 一下」の ような空間的方向性 に
関係す るメ タフ ァーは,文化 を超 えた普遍的なメタ
「列 の星 」 は
表現 す る こ とは可能 か も しれ な い
`
●
mee
nd (
ofal
i
ne)" 「
語尾」 は "t
hee
ndi
ng (
ofa
,
wor
d)",「文昼 」 は "
t
h
e
end (
ofasent
ence)",
t
e
m"である。
「
船尾」 は "s
,
フ ァー と考 え られ るため,銅 IC
2
射 こ見 る ように,
日英で も共通 していることが分かる。16)
以上の比較か ら 「
直立 した人 間の身体全体」 を
,
概念領域 (
起点概念領域) とす る場合 は 「釘 」は
目標概念領域 とな りやすいため, 日本語 も英語 も同
様 にイメー ジ概念 の写像 が可 能で あ る こ とが分 か
を
2
) a
.
Ⅰ
'
mf
eel
i
ngup.(
気分上 々です)
n hi
ghs
pi
it
r
s.(
上機嫌ですね)
b.
You'
r
ei
る。 これは,前節で論 じた ように,立 っている人間
の姿 は文化 を超 えて普遍的に同一の視覚的イメージ
を与 えるか らで はないか と思 われ る。 それ以外 の
C.
I
'
mf
eel
ngd
i
o
wn.(
気持 ちが堕を 竺いる)
d.
He†
sr
e
ll
a
yl
o
wt
he
s
eda
ys
.(
彼は最近本当
に落ち込んでいる)
「
鼻」や 「
波」 の場合 は,イメー ジ概念 の写像 は 日
本語では可能であるが,英語の場合 は不可能である。
また,動物 の身体 につ いては 「
尻」や 「
尾」 の例
で見た ように, 日本語の場合は概念領域 (
起点概念
領域) とす ることがで きるが,英語の場合 はそれが
で きない。 このことだけか らすれば,人間や動物の
重き なさい)
6
2
3
) a.
Wake
/
Ge
tup.(
lr
e
ady.(もう重きヱ い ます)
b.
Ⅰ
'
m upa
C.
Hefe
l
la
s
l
ee
p.(
彼 は眠 りに墜主を )
anki
nt
oacoma・(
彼 は昏睡状態 に些
d.
Hes
三を )
身体 に関す るイメージ概念 に関 しては,英語 よ りも
日本語の方が,基盤 となる起点概念領域 の種類が豊
富であるといえるか もしれない。
同 じく,「
花」 を用いた比倫 は,花が存在す る文
化であれば広 く見 られる と予想 されるが,実際すで
,
松本 (
同書 :3
2
1
3
2
2
)は, さらに,下の(
2
1
)
のよ
7
0
we
rof
に見た 「職場 の花」 は,英語 で も "
t
hej
うな例 をあげて,形状のみの類似性 に基づ く身体部
位詞の拡張 について考察 している。ユ5-
t
hewor
kpl
ace
/
Of
f
i
ce"の ように `
lowe
f̀
r
"(
花) を
用いて表わす ことがで きる。
1
7
)
「
歯」 に関係す る慣用句の場合 も日英で共通する。
0
1
) a.さい ころの 目
塵 を食い しばる」 (-つ らさ ・くや しさ ・
例 えば,「
垂 を噛む」 (
-くや しさ ・腹
痛みなどをこらえる) 「
立た しさな どに耐 える) は,英語で も "
s
e
t
/
cl
ench
,
b.網の 目,裂け 目,割れ 目
C.
魚の 目
e
e
t
h", gr
i
nd/
gnas
hone'
st
e
e
t
h"の ように
one'
st
歯) を用いて表 わす。
"
t
oo血 " (
,
松本 に よれば,(
2
1
a
)は 「黒 目の<小 さ く><丸
2
1
b)は 「目の輪郭が顔の皮膚の<穴
い>形状」,(
2
1
C
)は 「魚の 目の形状」
(
切れ 目)>であること」,(
に基づ く比倫的拡張である。 これ らの 「目」 は,英
「
面 目を失 う」,「
面 目を保つ」の 「
面 目」 は <人
にあわせ る顔,体 裁 > とい う意味だが,英語では
それぞれ "
l
os
ef
ac
e
"(
=l
os
es
t
at
usort
her
e
s
pe
c
tof
ot
her
s
),'
'
s
a
ve (
s
b'
S)fac
e" (
=pr
e
s
er
veone'
S
/
s
b'
s
語の場合 はいずれ も "
e
ye'
'の ような身体語桑 は用
網の 目」,
い られない。ちなみに 「さいころの 目」 「
,
,
pr
ideorr
e
put
at
i
on)の ように "
f
ac
e" (
顔)が用い ら
れる。 これ も日英でほぼ共通 していると考え られる。
「
裂け 目」,「
割れ 目」,「
魚の 目」 は,それぞれ "
t
he
s
pot
sont
hedi
ce","
t
hemes
hes(
ofanet
)","
a
「
亘 を縦 に振 る」 (-相手 に同意 ・賛成の意 を表わ
す) については,首 を縦 に振 るジェスチ ャーの意味
が 日本文化 と英米 文化 で異 なるため意味 も異 なる
r
ent(
i
nacl
oud)
/ar
i
p(
i
nacoat
)
/acr
ack(
i
nt
he
gr
ound)","
ac
r
ack(
n pot
i
t
er
y)
/
j
oi
nt(
i
nar
ock)
/a
s
pl
i
t(
i
nwood)",`
àc
om'
'である。 この ことか ら,
英語 よ りも日本語の方が,顔の部位 に関連 した視覚
的イメージをメタファー として用 いる傾 向が強い と
いえるか もしれない。
が,「
亘を (
横 に)振 る」 (-賛成 しない ;承知 しな
い) に関 しては,英米文化で も首 を横 に振 るジェス
チ ャーは 「
不賛成」を表わすため,英語で も "
he
ad"
Sheadf
r
om s
i
det
os
i
dea
sawa
y
を用 いて "
t
um one'
ofi
ndi
c
a
t
i
ngǹo'"の ような言い方が可能である。
「
手」 に関 しては共通点が多い。例 えば,「
圭 を貸
一
5 5
-
瀬 田 幸人
す」 (-手伝 う)は,英語で も "
ives
g
bahand" と
いう表現であるし,「
垂圭 上げ」 (-どうにもならな
t
hr
ow
くなって途中でやめること) は,英語で も "
=g
iveupi
nf
us
r
t
r
a
t
i
on) という
upone
'
shands" (
「
宝 を結ぶ」 (-努力の結果が現れる ;成功す る)
b̀e
a
r
fni
t
"(
=ha
veorbr
inga
bouta
は,英語で も `
r
e
s
lt
u
,
us
uas
uc
c
e
s
s
ulone) のように "
f
f
r
ui
t
"(
実)
を用いて表わす。
最後 に,表現は同 じで も意味が異 なる例 を見てお
羽 を伸 ばす」 は,< 自由に伸 び伸 び と振 る舞
く。「
う ;くつ ろ ぐ> とい う意 味 で あ るが ,英語 で は
。
s
pr
e
adone'
swi
ng
s"のようにほぼ同 じ表現 を用い
るが,意味は < (
鳥が初めて巣か ら飛び立つ ことか
ら) 自分の能力 を試 してみる ;全能力 を発揮する>
のようにまった く異なる。
6.
2.
2 日英 で異 なるメタファー
「
作家/芸術家/俳優の卵」に見 られる 「
卵」 は,
日本語で は文字通 りの意味の 「(
ニ ワ トリの)卵」
「
星 を洗 う」 とい う比喰表現 は,<悪い所行 をやめ
て真面 目になる> とい う意味であるが,英語の場
合は,同 じような意味を表わすのに "
l
e
g(
S
)'
'の代
わ りに "
ha
nds"を用いて,"w a
s
ho
ne
'
sha
ndsof∼"
(
∼か ら手 を引 く) とい う言 い方 をす る。 これ も
「
靴を脱いで家 に入 る」 日本文化 と 「
靴 を脱がない」
英米文化の習慣の違いが,それぞれの比倫表現 に反
映 した例 といえる。
最後 に,「
尻」 に関す る比倫表現 を取 り上 げる。
「
昼 に敷 く」 とい う比倫表現 は,<妻が夫 を支配す
る> とい う意味であるが,英語 では "
but
t
ocks"
や "
bot
t
om" は用 いず,単 に "
domi
nat
e(
one'
s
hus
ba
nd)" とい う言い方 をするか,"
kee
p(
one'
s
夫 を)人 (-秦)
hus
ba
nd)unde
rone'
st
humb" ((
の言いな りになった状態にしてお く ; (
夫を)意の
t
humb" (
親指) を用いた
ままにす る) の ような "
慣用表現で表わされる。 この例 も 「
星 を伸ばす」 と
い う比倫表現 と同様 ,「
畳 に座 る」 とい う日本の習
egg
を基盤概念 とす る比倫であるが,英語では "
慣 と深 く関係があるように思われる。 とい うのは,
文字通 りの意味で人 (-夫)の上に座るには,椅子
ではな く,`
àbuddi
ngwr
it
e
r
/
a
r
t
i
s
t
/
a
c
t
or
"のように,
…
bud" (
つぼみ) と関連 した表現が用い られる。
の上ではな く畳の上でなければ,物理的にその状況
を作 り出す ことはで きないか らである。18'
「頭」 を用 いた 「
塵.
を下 げ る」 とい う比喰表現
は,<頼み ごとをする>,<謝 る> とい う 2つの
意味があるが,いずれの意味 も 「
お辞儀 をする」 と
いう日本の習慣 と関連があると思われる。そのため,
この ような習慣のない英米文化では,「
垂 を下げる」
とい う比倫表現 は "
be
gs
b(
t
odo)/pl
e
adwi
t
hs
b
a
pol
og
iz
e●
'のような ▲
h̀e
a
d" とは無関
(
t
odo)","
係の表現 を用いることになる。「
垂 が低 い」 とい う
比倫表現 も 「
お辞儀」と深い関係があると思われる。
この場合で も,英語では,"
he
a
d'
'は用 いず,単に
mode
s
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o
us" などの形容詞 を用いて
表わす。
「
星 を伸 ばす」 とい う比倫表現 は,<楽 な姿勢 に
なって くつろ ぐ>,<ある所か らさらに遠 くまで行
7.結語
本稿 では, まず伝統的なメタファー理論の うち,
今で も一般 に広 く支持 されている比較理論 を取 り上
げて検討 した。Gr
ady (
1
99
9) の類似 メタファーに
言及することで,類似性 に基づ く比較理論の問題点
kof
fa
ndJ
o
hn
son (
1
9
8
0)
を明 らかにした。次に,La
に代表 される認知言語学の立場か らのメタファー論
について概観 し,概念メタファー という考え方の妥
当性 について論 じた。続いて,La
kof
f(
1
9
9
3) に基
づ き,メタファーの構造について検討 し,メタファ
ーの本質を明 らかに しようとする試み として,独 自
のメタファーの定義 を示 した。
さらに,文化 とメタファーの関係 について論 じ,
く> を意味するが,前者の意味は,「
畳 に座る」 と
い う日本文化の伝統 と関係があると思われる。それ
メタファーは個人レベル,文化的 レベル,普遍的 レ
ベルの観点か ら分析すべ きであると主張 した。最後
に対 して ,「
椅子 に座 る」英米文化 では, "
S
t
r
e
t
c
h
に, メタファーをイメージ ・メタファー と概念メタ
one'
sl
egs" とい う表現 は, 日本語 の場 合 と異 な
り,<(
長 く座 っていた後で)散歩す る> (
=…
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pa
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)
とい うような意味 となる。同 じく,「
足」 に関す る
ファーに大別 し,それぞれについて,い くつか例 を
あげて, 日英の比較 を行なった。その結果,比倫表
現の中には,文化 を超 えた普遍的と考えられるもの
比倫表現 に 「
星 を引っ張 る」がある。 これは <他
人の成功 や前進 を妨 げる> とい う意味であるが,
英語で "
pul
lone'
sl
eg'
'といえば,<人 をか らか
う> というまった く違 った意味 となる。
もう一つ 「
足 」 に関す る比 倫表現 を見 てお く。
-
ち,文化的要素 と深 く結びついていると考えられる
もの もあることが明 らかになった。
この ような メタファーに関す る 日英の比較研 究
は,英語教育の分野, とりわけ日本語 を英語で表わ
す英作文の指導において,文化的な視点を取 り入れ
ることがいかに重要であるかを示唆 している。実際,
56-
メタファーについて
メ タフ ァー をめ ぐる英語教育 の問題 につ いて は,輿
メ タフ ァー」 と 「
感性 的メ タフ ァー」 の 2つ に分
味深 い点が多 く,今後 の研 究課題 と したい。
類 してい る。悟 性 的メ タフ ァー は,精神 的認識 に
係 わ る もので, さ らに 「
一般 認識 メ タフ ァー」 と
注
「
個 別認 識 メ タフ ァー」 に分 け られ る。一 方 ,感
1)瀬戸 (
2
0
0
2:1
7
) を参照.
2)sear
l
e(同書 ) は , この 分 類 の 仕 方 を M.
C.
性 的 メ タフ ァー は, 身体 的知覚 に係 わ る もので,
「
外 部 感覚 の メ タフ ァー」 と 「内部 感覚 の メ タフ
ァー」 に分 け られ ,「視覚 の メ タフ ァー」 に代 表
,
"
Bear
ds
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1
962)"
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.
2
2に基づ くとしている。
され る 「
五感 の メ タフ ァー」 は,外部感覚 のメ タ
フ ァーの 中に位 置づ け られてい る。
1
4)(
1
9
)-C
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o
)は,松 本 (
20
00:
31
9
3
20) か ら部分 的
3)(3)は pp.
7
1
8よ り一部引用0
4)Gr
ady(
1
997:46) は, この THEORI
ESARE
BUI
LDI
NGSとい うメ タフ ァーの不備 を指摘 して,
に引用 した例 であ る
。
1
5) そ の他 に も,「ギ ターの爪」,「くしの歯 」 の よ
これ は さらに下の 2つ の基本 メ タフ ァー に還元 さ
うな機 能 の類 似性 に基 づ く拡 張 ,「手首」,「瓶 の
れ る とす る。
口」 の よ うな複 数 の類似性 が絡 ん だ拡張 ,「
背広
の肩 」,「
手 袋 の指」 の ような関連性 に よる拡 張,
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ⅥABI
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な ど興 味深 い比 倫 的拡 張 につ い て 考察 して い る
が ,本稿 で は紙 幅の関係 で触 れ ない ことにす る。
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5
) よ り引
4)は Gr
a
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.(
1
9
9
6:1
7
8) よ り引用。
5)(
6)空 間的方 向性 には,「上 一下 」 (
up-down) の
他 に 「内 一外 」 (
i
n-out
),「前 一後 」 (
f
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,「着 一離 」 (
on-of
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),「深 一浅 」 (
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)
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hal
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ow),「中心 一周辺 」 (
が あげ られ ている。La
kof
fa
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on (
同書 :
1
4
) を参照。
7)La
kof
fa
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on (
同書 :2
6
) よ り引用。
8)I
.
a
kof
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o
hns
on (
同書 :2
9
1
3
2
) を参照。
9)彼 らは
用。
1
7) この節 お よび次節 の 日本語表現 の意味や英語 表
,『日本語大辞典 』 (講談社 ),『広辞
現 につ いて は
7
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五版] (
研 究社), 7
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n)な どを
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参考 に した。
「
「
類 似性 に基 づ く」 とい うの は, 2つ
1
8) ここで取 り上 げた ような身体語義 を用 いた慣用
の事物 ・概 念 に類似性 が 内在 してい る とい うよ り
句 の例 は, 日本語 においては非常 に多 く見 られる。
も,人 間が 2つの対象 の間 に主体 的 に類似性 を見
1
9
76
:1
5
6)か ら代表 的 な もの をい く
以下,星野 (
出す こ とを表 して い る と考 え た ほ うが 適切 で あ
つ か 引用 して あ げ て お く。 なお ,星 野 (
同書 :
」(
p.
76) と述 べ て い る が , これ は Gr
ady
る。
r
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(
1
999:
8
9) の い う 「類似 の仮 説 」 (
1
72
1
7
6) は,身体語柔 を用 いた表現 を,意味 を基
準 に して 9つ に分類 して,豊富 な例 を碇 示 してい
る
hypot
he
s
i
s
) と考 え られ るが, この点 につ いて は
。
後 ほ ど触 れ る。
身体 を張 る/ 骨 身 に こた え る/ 身の毛 が よだ
1
0) 例 え ば , Gi
bbs (
1
994), お よび Gi
bbsand
つ/
/しこ りを残 す /筋 を立 て る,筋 を通 す/
O'
Br
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en (
1
990),Gi
bbsandNayak (
1
991),
Na
yaka
ndGi
bbs (
1
9
9
0) な どの イデ ィオム をめ
肌 に合 う,肌 に合 わ ない/神 経 が安 まる,神
ぐる一連 の実験 な どを参照 。
もの / 手 か せ 足 か せ /′
足 並 み / 腔 に傷 もつ
経 が 高 ぶ る/ 肩肘 を張 る/
/手 が か り/ お 手 の
l
l
)K6vec
s
e
s(
2003:
31
9) ち,文化独 自の考 え方
身//
二 股 か け る/尻 ごみ/尻 を ま くる/腰 を
の違 いに よって概念 メ タフ ァーの言語表現が左右
す え る / 腹 を 立 て る/ 腹 に お さめ る/ 太 っ
され るか もしれ ない と述べ てい る。
腹 / 肺 に落 ち る,肺 に落 ち な い ′
/胸 が す く,
1
2)瀬戸 (
1
995:
73
7
4) の 「一般 認識 メ タフ ァー」
胸 が 騒 ぐ/ 首 っ丈 / 涼 しい顔 /顔 を立 て る,
も, ここでい う文化 を超 えた普遍 的 なメ タフ ァー
顔 をつ ぶす / 面 (
つ ら) の皮 /鼻 つ まみ /歯
として捉 える ことが で きるか も しれ ない。瀬戸 は
が 浮 くよ うな / 口上 手 / 口八 丁手 八丁 /抜 け
一般認 識 メ タフ ァーの 中 に 「
擬 人 的 メ タフ ァー」
目が な い / 目 に入 れ て も痛 くな い ′
/
/長 い 目
な どを含 めている。瀬戸 の メ タフ ァーの分類 につ
(
で 見 る) / 目ざわ り,耳 ざわ り/ 耳 寄 りな
いては 注 1
3) を参照。
(
請) /石頭 /後 ろ髪 をひか れ る/
/血 とな り肉
とな り/身 につ く
1
3)瀬戸 (
1
9
95
:
6
8
7
4) は, メ タフ ァー を 「悟性 的
-
57
-
瀬田 華人
参考文献
ア リス トテ レス (
著)/笹 山
隆 (
訳注) (
1
968)
『
詩学』,研究社 出版.
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菅野盾樹 ・中村雅之 (
訳)(
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渡部昇一 ・楠 瀬淳三 ・下谷和幸 (
訳)
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大堀俊夫
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釈) (
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詩 と認知』,紀伊囲屋書 風 】
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籾 山洋介 ・深 田 智 (
2
003) 「意味の拡張」松本曜
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2003) 『認知意味論』,731
34,大修館書
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8-
メタファーについて
轍戸 賢一 (
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995) 『メ タフ ァー思考一 意味 と認識の
しくみ』講談社現代新書 1
2
47,講談社.
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02)「メタファー研究の系譜
」『月刊言
語』vol
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31
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3.
(
2005) 『よ くわか る比愉- ことばの根 っ
こをもっ と知 ろう』,研究社.
杉本孝司 (
1
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8) 『
意味論 2- 認知意味論-』, くろ
しお出版.
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高尾享幸 (
2
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0
3) 「メタファー表現の意味 と概念化」
松本曜 (
蘇) (
20
03) 『認知意味論』,1
87
2
49,大
修館書店.
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2003) 『認知言語学へ の招待』,大
辻 幸夫 (
編) (
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9-
修館書店.