浅口市地産地消促進プラン(PDF:120KB)

浅口市地産地消推進プラン
平成 28 年3月
浅
口
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市
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計画策定にあたって
(1)趣
旨
浅 口 市 は 、北 は 遙 照 山 系 の 山 々 、南 は 瀬 戸 内 海 に 囲 ま れ 、気 候 も 温
暖 で 自 然 災 害 も 少 な く 、農 林 水 産 業 に 適 し た 自 然 環 境 に 恵 ま れ て い ま
す 。こ う し た 立 地 条 件 を 生 か し 、水 稲 を は じ め 野 菜 、桃 や 梨 な ど の 果
樹 、花 木 、ガ ザ ミ や カ キ と い っ た 水 産 物 な ど 、多 様 な 農 林 水 産 物 の 生
産が行われてきました。
し か し 、近 年 は 生 産 者 の 高 齢 化 が 進 む と と も に 就 業 者 も 減 少 し 、産
地 の 維 持 が 難 し い 状 況 に な り つ つ あ り ま す 。一 方 で 、農 林 水 産 物 の 流
通 は 多 様 化 し て お り 、輸 入 品 の 増 大 や 相 次 い だ 食 品 表 示 の 偽 装 問 題 等
に よ っ て 、消 費 者 の 食 に 対 す る 不 安 や 安 全 に 対 す る 関 心 は 大 き く 高 ま
っています。
こ う し た 中 、「 地 域 で 生 産 さ れ た も の を 地 域 で 消 費 す る 」 と い う 地
産 地 消 の 取 組 は 、生 産 者 と 消 費 者 を「 顔 の 見 え る 関 係 」に 近 づ け 、消
費 者 に は 安 全 で 安 心 で き る 農 林 水 産 物 の 提 供 、生 産 者 に は 消 費 者 の ニ
ーズに対応した農林水産物の生産と販売コストの低減というメリッ
ト が あ る こ と か ら 、そ の 推 進 が 求 め ら れ て い ま す 。さ ら に 、地 域 の 産
物 を 利 用 し 、加 工 す る こ と に よ っ て 付 加 価 値 を 高 め る 6 次 産 業 化 の 取
組 は 、食 品 産 業 や 観 光 と の 連 携 に よ っ て 地 域 を 活 性 化 し 、所 得 機 会 の
創出に寄与することが期待されます。
そ こ で 、国 に お い て は 、地 域 資 源 を 活 用 し た 農 林 水 産 業 者 等 に よ る
新 事 業 の 創 出 等 及 び 地 域 の 農 林 水 産 物 の 利 用 促 進 に 関 す る 法 律( 六 次
産 業 化 ・ 地 産 地 消 法 )を 平 成 22 年 12 月 に 公 布 し 、地 産 地 消 ・6 次 産
業化の推進に取り組んでいます。
本 市 で は 、 平 成 22 年 3 月 策 定 の 「 浅 口 市 健 康 ・ 食 育 ・ 子 育 て 支 援
計 画 」に お い て 地 産 地 消 の 推 進 に 係 る 事 項 を 定 め 、そ の 推 進 に 努 め て
き ま し た が 、同 計 画 の 改 定 に 合 わ せ 、農 林 水 産 物 の 生 産 者 、流 通 業 者 、
消 費 者 、関 係 機 関 ・ 団 体 等 が 共 通 理 解 を 深 め 、連 携 を 強 化 し 、よ り 強
力に地産地消・6 次産業化を促進する指針として「浅口市地産地消促
進プラン」を策定することとしました。
(2)位 置付け
こ の プ ラ ン は 、本 市 に お け る 地 産 地 消 の 促 進 に 関 す る 基 本 方 針 を 示
し 、必 要 な 施 策 の 総 合 的 か つ 計 画 的 な 推 進 を 図 る た め の 基 本 事 項 を 定
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め る も の で あ り 、地 域 資 源 を 活 用 し た 農 林 水 産 業 者 等 に よ る 新 事 業 の
創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律(六次産業化・
地 産 地 消 法 ) 第 41 条 に 基 づ く 「 地 域 の 農 林 水 産 物 の 利 用 の 促 進 に つ
いての計画」として位置付けるものです。
ま た 、 こ の プ ラ ン は 、「 浅 口 市 健 康 ・ 食 育 推 進 計 画 」( 平 成 27 年 3
月策定)と相互に連携しながら、効果的な推進を図ります。
(3)計 画期間
こ の プ ラ ン は 、平 成 27 年 度 か ら 平 成 31 年 度 ま で の 5 年 間 を 計 画 期
間 と し ま す 。た だ し 、社 会 情 勢 の 変 化 等 に よ り 、必 要 に 応 じ て 随 時 見
直しを行います。
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基本方針
本市の豊かな自然と気候風土を生かした農林水産物の生産振興を
図 る と と も に 、生 産 者 、消 費 者 及 び 事 業 者 等 の 連 携 に よ っ て 市 内 で 生
産 さ れ る 農 林 水 産 物 の 地 域 内 流 通 、加 工 に よ る 特 産 品 づ く り 等 を 促 進
し、地域内自給力を高め、地域の活性化を目指します。
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施策の内容
(1)安 全・安 心な 農林水産 物の供 給体 制整備
①
担い 手の育 成 ・確保
市 内 の 農 林 水 産 物 を 安 定 的 に 供 給 で き る よ う 、新 規 就 業 者 の 確 保
を 図 る と と も に 、認 定 農 業 者 を は じ め と す る 多 様 な 担 い 手 の 育 成 と
経営の安定を支援します。
さらに、企業による農業参入も推進します。
②
農地 の有効 活 用
農 地 の 地 域 に お け る 中 心 経 営 体 へ の 集 積 、規 模 拡 大 を 促 進 す る ほ
か、耕作放棄地の再生活動を支援し、農地の有効活用を図ります。
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食の 安全・ 安 心の確保
生 産 者 団 体 と 協 力 し 、JAS 法 や 農 薬 取 締 法 等 食 の 安 全・安 心 に 関
す る 制 度 を 周 知 し 、適 切 な 表 示 や 農 薬 等 の 適 正 使 用 の 推 進 を 図 り ま
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す。
ま た 、減 農 薬 や 有 機 栽 培 等 の 環 境 保 全 型 農 業 に 取 り 組 む 農 家 を 支
援します。
(2)地 域内流 通の 促進
新鮮な農林水産物を直接消費者に届ける直売所の活動を支援する
と と も に 、学 校 や 保 育 所 の 給 食 等 へ の 地 場 農 林 水 産 物 の 利 用 を 推 進 し
ます。
ま た 、商 工 会 等 と 連 携 し 、市 内 の 小 売 店 、飲 食 店 、食 品 加 工 業 者 等
による地場農林水産物の取り扱いや原材料としての利用を推進しま
す。
(3)食 育の推 進と 食文化の 継承
学 校 給 食 等 に 地 場 食 材 を 利 用 す る と と も に 、伝 統 的 な 郷 土 料 理 等 を
メ ニ ュ ー に 取 り 入 れ る こ と に よ り 、子 供 た ち の 地 域 の 農 林 水 産 業 や 食
文化に対する関心を高め、健全な食生活に関する理解を深めます。
ま た 、市 民 グ ル ー プ な ど に よ る 郷 土 料 理 の 伝 承 活 動 や 地 場 産 品 を 活
用した新たな郷土料理づくりを支援します。
(4)加 工・特 産品 づくり等 6 次産業化 の推進
農 林 水 産 物 の 利 用 促 進 と 付 加 価 値 を 高 め る た め 、加 工 や 特 産 品 づ く
り 等 6 次 産 業 化 に 取 り 組 む 農 家( 農 業 法 人 )、グ ル ー プ を 支 援 し ま す 。
また、6 次化商品等のブランド化も推進します。
(5)地 域の農 林水 産物や直 売所等 の情 報発信
ホ ー ム ペ ー ジ や パ ン フ レ ッ ト 等 に よ り 、地 域 の 農 林 水 産 物 や 直 売 所
などの情報を、市内外に発信します。
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地産地消の取組に関する目標設定
【 平 成 25 年 度 】
○新規就農者数(年間)
○JA直売所の取扱額
1人
1億
800万円
【 平 成 31 年 度 】
→
2人
→ 1 億 1 ,2 0 0 万 円
○水産物直売所の取扱額(漁協全体)
3 ,0 0 0 万 円
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→
4 ,0 0 0 万 円
○学校給食における地場食材利用回
数 ( 延 べ 。 平 成 27 年 度 )
169回
→
180回
8回
→
12回
20点
→
38点
○学校給食における郷土料理等提供
回 数 ( 延 べ 。 平 成 27 年 度 )
○市内産農林水産物を原材料とした
あさくちブランド認定商品数
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推進体制
地 産 地 消 の 促 進 に あ た っ て は 、行 政 機 関 は も と よ り 、市 内 の 生 産 者 、
生 産 者 団 体 、流 通 業 者 、加 工 業 者 、消 費 者 団 体 、学 校 や 保 育 所 等 さ ま
ざ ま な 関 係 者 が 一 体 と な っ て 取 り 組 む 必 要 が あ り ま す 。こ の た め 、
「浅
口 市 地 産 地 消 促 進 連 携 会 議 」を 開 催 し 、連 携 し て 本 計 画 の 推 進 を 図 り
ます。
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