地方創生のための事業プロデューサー派遣事業(平成 28~30 年度)に係 る事業プロデューサーの派遣先募集要項 平成 28 年 4 月 特 許 庁 1 地方創生のための事業プロデューサー派遣事業に係る 事業プロデューサーの派遣先募集要項 1. 事業目的 各地域で地域産業振興の拠点となるべき公的研究機関(独立行政法人、地方独立行 政法人、公設試験研究機関等)や企業等が有する技術力や知的財産を、地域の課題に 根ざした事業の中で活用することは、雇用創出・経済活動活性化・利便性向上等によ る地域創生の観点から重要です。 しかし、地域においては、保有する技術シーズを活用した新規事業の創出が活発に 行われているとは言えず、その要因として、ニーズ起点で技術シーズをマッチングさ せてキャッシュフローを生み出す事業を構想する機能や、事業構想を具現化するため の知見・ノウハウを持つ人材等が不足していることが挙げられます。 そこで、地域における事業化機能拡充のため、金融機関を含む地域ネットワークを 構築・活用しながら、潜在ニーズ・シーズを掘り起こして事業を構想し、ニーズとシ ーズのマッチングから事業資金調達、販路開拓まで含めた事業創出環境活動を支援す る新規事業創出の専門人材「事業プロデューサー」の派遣を行うことによって、地域 における事業化創出機能の活性化を図ることを目的とします。 2. 事業概要 特許庁から事業の委託を受けた者(以下、 「受託事業者」という。)は、事業プロデ ューサーを本公募により選定する地域に派遣し、事業プロデューサーの活動の進捗管 理及び事業プロデューサーの活動を支援することを通じて、派遣先地域における新規 事業創出活動の環境整備を総合的に支援します。 具体的には、最長 3 か年度を限度として、事業プロデューサーを地域に派遣(別紙 1参照)し、①地域金融機関及び地域専門家等との支援ネットワークを構築・活用し た地域における潜在ニーズ及びシーズの掘り起こし支援、②これらの情報に基づいて 自らの知見と支援ネットワークの有する知見等を融合して構想することによる地域 ニーズに基づいた新規事業構想支援、③構想した新規事業構想の具現化に必要な支援 チームの組成・活動支援、④事業プロデューサー及び派遣先地域関係者が活動事例・ ニーズ・シーズ情報等を共有する場の提供、⑤事業プロデューサーによる活動の成功 事例・失敗事例の収集・分析等の活動を通して、新規事業プロデュース活動のノウハ ウを地域の支援ネットワークに提供します。 3. 事業の実施体制 受託事業者が、事業プロデューサーを公募、採用し、都道府県、政令指定都市、公 設試験研究機関、地方独立行政法人、金融機関、企業、大学等の地域ネットワーク中 核機関(以下、「派遣先機関」ということがある。)に派遣します。事業プロデュー 2 サーは、原則として、派遣先機関の部署に常駐することとし、必要に応じて、地域の 支援ネットワークを構成する派遣先地域における都道府県、政令指定都市、公設試験 研究機関、地方独立行政法人、金融機関、企業、大学等(以下、「派遣先機関等」と いうことがある。)に出向いて支援を行います(別紙1参照)。事業プロデューサー を派遣する派遣先機関は、外部委員会により選定します。なお、事業プロデューサー の派遣に当たっては、受託事業者と派遣先機関との間で、事業プロデューサー派遣に 関する派遣協定を締結していただきます。 4. 事業プロデューサーの業務内容 事業プロデューサーは、新規事業創出や知的財産マネジメントに関する専門人材と して、派遣先地域における新規事業創出活動の環境整備を推進するため、派遣される 地域ネットワーク中核機関において、原則として以下の(1)及び(2)のとおり支援業務 を行います。 (1)派遣先である地域ネットワーク中核機関への支援 ① 派遣先地域における企業、大学、公設試等の有するシーズ情報や、地域の抱え る潜在ニーズ(事業構想の基礎となるもの)の掘り起こし、事業化支援機関等 の事業内容・ツール等の調査・把握 ② 事業構想のグラウンドデザインの提案と地域ネットワーク内での専門家等と を交えたグラウンドデザイン精緻化のためのビジネス会議の主体的な運営 ③ 上記②によって構想された事業構想(顧客設定、提供価値、資金調達、開発、 生産、販売、収益モデル等含む)に基づく、地域ネットワーク内の支援機関・ 支援人材のチーム(プロジェクトチーム)編成の提案 ④ 事業構想に必要となる関係機関等のマッチング支援 ⑤ 必要に応じ、地域ネットワークの新規事業創出活動に資する地域ネットワーク 外の関係機関・専門家活用の提案 (2)その他 ⑥ 派遣先地域における研修、セミナー等による、事業プロデュース、知的財産マ ネジメントに関する講演 ⑦ 外部専門家との連携 ⑧ 地方経済産業局及び派遣地域の自治体等との連携 ⑨ 特許庁から要請する業務及び特許庁が必要と認めた業務 5. 事業プロデューサーの派遣期間等 [派遣期間] 派遣協定締結後から平成31年3月29日(金)まで。なお、外部委員会による事業プ ロデューサーの活動評価及び派遣先の活動評価によって、本事業の目標が著しく達 成困難であると評価される場合には、派遣を中止することもあり得ます。その後の 3 対処は、外部委員会において検討いたしますが、別の事業プロデューサーを派遣す ることのほか、当該派遣先への事業プロデューサーの派遣自体を打ち切ることもあ り得ます。また、事業プロデューサーの都合等により、派遣協定締結から実際に派 遣されるまでに時間を要する場合や、事業プロデューサーが交代する場合もありう る点にご留意ください。 [勤務形態] 原則として、1 名の事業プロデューサーが派遣先機関の部署に常駐しながら、所 管する地域ネットワーク関係機関と連携して広域に活動を展開し、地域における事 業化創出活動の支援を行います。 6. 募集内容 [応募条件] 下記①~⑦について、原則として、全て該当することを要します。 ① 事業プロデューサーを受け入れる事に関して、地域ネットワーク中核機関の事業 プロデューサーの受入れ部局の意思決定がされていること((様式2)の申請書 の正本に部局の責任者の押印がされていることにより、当該意思決定がされてい るものとみなします。) ② 地域の支援ネットワークを活用した新規事業創出の見通しがある事業計画を策 定しており、かつ、当該事業計画が実行できる見込みがあること(特に、地域ネ ットワーク中核機関は事業プロデューサーと緊密に協力して主体的に事業創出 活動を行うこと。)。 ③ 知的財産関連(新規事業創出プロセスの支援に係るものを含む)予算が、確保さ れている、もしくは、確保する予定があること。 ④ 事業プロデューサーが4.に記載の支援活動を十分に実施するために、地域ネッ トワークを構成する各機関が事業プロデューサーをサポートする体制が明確で あること。 ⑤ 事業プロデューサーが4.に記載の支援活動を十分に実施するために必要な執務 環境があること。 ⑥ 本事業終了後も、支援ネットワークにより事業創出活動を継続する計画を立てて いること。 ⑦ 選定された他の派遣先地域とニーズまたはシーズを共有すること等の広域連携 ができること。 [派遣先予定数] 3 程度 7. 費用について 4 事業プロデューサーの人件費は、特許庁から業務委託された受託事業者が負担しま す。また、原則として、事業プロデューサーの活動費のうち、本事業の目的に資する 交通費等については、受託事業者が負担しますが、派遣先機関等における執務環境整 備・消耗品等は、当該派遣先機関の負担となります。 8. 事業プロデューサー派遣先の選定方法 応募資格を有する都道府県、政令指定都市、公設試験研究機関、地方独立行政法人、 金融機関、企業、大学等の地域ネットワーク中核機関の中から、選定基準の充足程度 を総合的に評価し、予算の範囲内で派遣先を選定します。派遣先の選定については、 「事業プロデューサー派遣先選定基準」にしたがって評価項目一覧の評価を行い、評 価結果に基づいて外部委員会にて選定します。 9. 事業プロデューサーの派遣先募集に関する質問 事業プロデューサーの派遣先募集について質問がある方は、「15.問い合わせ・ 提出先」へ 5 月 31 日(火)13 時までに、質問状(様式 3)のフォームにて FAX もし くは電子メールでご連絡ください。質問の際は、必ず、件名(題名)を「事業プロデ ューサーの派遣先募集について」とし、 「所属組織の名称」 「所属(部署名)」 「出席者 氏名(ふりがな)」 「電話番号」 「FAX 番号」 「E-mail アドレス」を明記願います。なお、 FAX を送付した際には、[15.問い合わせ先]に、FAX を送付した旨電話で連絡し てください。 10.事前登録手続き 都道府県、政令指定都市、公設試験研究機関、地方独立行政法人、金融機関、企業、 大学等の地域ネットワーク中核機関は、地方創生のための事業プロデューサー派遣事 業に係る派遣先募集に対する事前登録申請書(様式 1)の必要事項を記入し、押印の 上、事前登録期限までに郵送にて送付してください。なお、事前登録にあたり提出頂 いた書類は返却しません。 派遣先募集要項、事前登録申請書等の書類は、特許庁ホームページからダウンロー ドできます。 [事前登録期限] 平成 28 年 5 月 31 日(火)(消印有効) [事前登録の提出書類] ・地方創生のための事業プロデューサー派遣事業に係る派遣先募集に対する事前登 録申請書(様式1) 提出部数 8部(正本1部、副本7部)(副本は、コピーでも可。) 5 [提出方法] 郵送にて、下記[提出先]宛てに送付してください。送付した際には、[15. 問い合わせ先]に、事前登録申請書を送付した旨電話もしくは電子メールで連絡し てください。 [提出先] 〒100-8915 東京都千代田区霞が関3-4-3 特許庁 総務部企画調査課 活用企画班 [注意事項] (1)郵送は、配達記録が確認できる方法(例:簡易書留等)で送付ください。FAX 及び電子メールによる提出は受け付けません。 (2)提出された書類は返却いたしません。 11.応募申請手続き 事前登録後、地域ネットワーク中核機関は、地方創生のための事業プロデューサー 派遣事業における事業プロデューサー派遣支援申請書(様式2)の必要事項を記入し、 押印の上、応募書類提出期限までに郵送にて送付ください。なお、応募にあたり提出 頂いた各種書類は返却しません。 派遣先募集要項、派遣支援申請書等の書類は、特許庁ホームページからダウンロー ドできます。 [応募書類提出期限] 平成 28 年 6 月 30 日(木)(必着) [応募書類] ・地方創生のための事業プロデューサー派遣事業における事業プロデューサー派遣 支援申請書(様式2) 提出部数 8部(正本1部、副本7部)(副本は、コピーでも可。) ・地域ネットワーク中核機関の組織・活動内容等案内(パンフレット等) 提出部数 8部(正本1部、副本7部)(副本は、コピーでも可。) [提出方法] 郵送にて、下記[提出先]宛てに送付してください。送付した際には、[15. 問い合わせ先]に、応募書類を送付した旨電話もしくは電子メールで連絡してくだ さい。 [提出先] 6 〒100-8915 東京都千代田区霞が関3-4-3 特許庁 総務部企画調査課 活用企画班 [注意事項] (1)郵送は、配達記録が確認できる方法(例:簡易書留等)で送付ください。FAX 及び電子メールによる提出は受け付けません。 (2)提出頂いた応募書類に不備がある場合は、派遣先の選定対象となりませんので、 十分に注意して作成願います。 (3)提出書類等に虚偽の記載があった場合には、選定後においても選定結果を取り 消すことがあります。 (4)全て A4 版で作成してください。 (5)提出書類はカラーで作成頂いても構いませんが、外部委員会の選定等の際には 白黒コピーで対応いたしますので、予めご了承願います。 (6)提出された書類は返却いたしません。 12.事業プロデューサー派遣先の選定 [選定方法] 地域ネットワーク中核機関から提出された書類をもとに、外部有識者から構成さ れる外部委員会により決定します。 [選定基準] 「事業プロデューサー派遣先選定基準」によります。 [選定結果] 平成 25 年 7 月下旬以降(予定)に文書にて、選定結果を通知予定です。 13.事業プロデューサー派遣協定 事業プロデューサー派遣に関して、受託事業者との間で派遣協定を締結していただ きます。 14.今後のスケジュール 事前応募登録:平成 28 年 5 月 31 日(火)(消印有効) 応募締切:平成 28 年 6 月 30 日(木)(必着) 選定委員会(外部委員会):平成 28 年 7 月中旬以降(予定) 事業プロデューサー受入調整:平成 28 年 7 月下旬以降(予定) 協定の締結:平成 28 年 8 月上旬以降(予定) 事業プロデューサーの派遣:派遣協定締結後 7 15.問い合わせ・提出先 質問の際には、様式 3 の質問状のフォームをご利用ください。 特許庁 総務部企画調査課 活用企画班 〒100-8915 東京都千代田区霞が関 3-4-3 TEL:03-3581-1101(内線 2165) FAX:03-3580-5741 E-mail:[email protected] (@の前は、PA ゼロ P イチゼロ) 8 (別紙 1) 地方創生のための事業プロデューサー派遣事業の概念図 事業プロデューサーの 採用事務、活動支援(会 議、出張手続、外部専門 家派遣等)、活動環境整 備、活動記録、その他 委員会 事業化支援経験者、産業界、大学等の有識者により構成。 事業プロデューサー採用、評価、事例分析等 9 (別紙 2) 事業プロデューサー派遣先選定基準 地方創生のための事業プロデューサー派遣事業(平成 28~30 年度)の事業プロデュ ーサー派遣先選定基準に係る評価手順として、派遣先の選定方法、評価の手続き及び 申請書の配点基準を以下に記す。 1.派遣先の選定方法及び得点配分 (1)派遣先の選定方法 項目「2.評価の手続き」における一次評価の基準をすべて満たしている者の うち、二次評価における評価点の数値の最も高い者を派遣先機関とする。 ただし、 「評価項目一覧」に記載された「提案要求事項」のうち「評価区分」が 「必須」とされた事項すべてについて、 「評価基準」の「基礎点」に記載された基 準を充足していること。 (2)評価点 合計 84 点(基礎点合計:11 点、加点合計:73 点) 2.評価の手続き (1)一次評価 以下に示す評価基準をすべて満たした申請書について、二次評価を行う。 別添「評価項目一覧」における評価区分が必須の項目について、 「派遣先申請書」 の項目に記入があること。 注)別添「評価項目一覧」における評価区分が必須の項目について、記載がない場 合、その応募者を不合格とする。 (2)二次評価 一次評価の基準をすべて満たした申請書について、項目「3.評価項目の採点 方法」に示す評価基準に基づき採点を行う。複数の者が評価を行うため、各評価 者の評価結果(点数)を合計し、それを平均して評価点を算出する。 3.評価項目の採点方法 (1)評価項目の得点構成 評価項目の得点は基礎点及び加点の二種類から構成されており、その合計にて 提案要求事項の得点が決定される。基礎点及び加点の配点は評価項目毎に配点を 定める。評価項目ごとの得点配分は別添「評価項目一覧」における項目の「得点 10 配分」欄を参照のこと。 (2)基礎点評価 基礎点は、提案要求事項の評価区分が必須である事項にのみ設定されており、 各提案要求事項の基礎点の評価基準に沿って評価を行う。評価の際には、提案要 求事項の要件を充足している場合には配分された点数が与えられ、充足していな い場合は 0 点となる。 なお、「提案要求事項」のうち「評価区分」が「必須」とされた事項について、 ひとつでも「評価基準」の「基礎点」に記載された基準を充足しないと判断され た場合(すなわち、ひとつでも基礎点が 0 点となると判断された場合)には、そ の応募者を不合格とする(2.(1)参照。)。 各提案要求事項の基礎点の評価基準点は、別添「評価項目一覧」における項目 の「評価基準」欄に示している。 (3)加点評価 加点は、すべての提案要求事項に設定されており、各提案要求事項の加点の評 価基準に沿って評価を行う。 「評価基準」の「加点」欄に記載された観点に沿って 評価を行い、その評価に応じて各評価基準の加点幅の範囲内の点数が与えられる。 各提案要求事項の加点の評価基準は、別添「評価項目一覧」における項目の「評 価基準」欄に示している。 11
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