校長 本日ここに、平成28年度 酒 井 治 己 水産大学校の入学式を挙行する にあたり、水産大学校校長として式辞を申し上げます。 本科205名、専攻科48名、水産学研究科10名の新入生 の諸君、水産大学校の教職員一同、心から入学を歓迎します。 これまでの道のりを支えてこられた保護者の皆様にも、心から お祝い申し上げます。 また、水産庁の 水田正和 漁政部長、坂本康一 下関市副 市長、本校の所属する国立研究開発法人水産研究・教育機構の 宮原政典 理事長、水産大学校同窓会滄溟会 会長、水産大学校後援会 濱田盛承 本村紘治郎 理事をはじめ、ご来賓の 皆様にはご多忙のところご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、水産大学校は今年度から新たに国立研究開発法人水産 研究・教育機構の一翼を担う事となりましたが、今年で創立7 5周年の歴史と伝統を誇る我が国唯一の水産高等教育機関とし て、かわらず水産教育に邁進する事となっています。これまで 水産業界で活躍する約1万名の卒業生を送り出してきましたが、 これからその1万人の同窓生がまさに諸君の人脈となるのです。 諸君は、約5倍の志願者の中から入学を勝ち得ました。さぞ 多 く の 時 間 を 「 勉 強 」 に 割 い た こ と と 思 い ま す 。「 勉 強 」 と は 「強いて勉める」と書きます。それは、受験の必要に強いられ たものであったはずです。これから諸君が本校において修める の は 「 学 問 」、 す な わ ち 「 学 び 問 う 」 行 為 を 通 じ て の 水 産 学 で す。 本校は、実学教育を旨としています。水産学とは、水産に関 する実学です。実学とは、すなわち実際に役立つ学問を言いま す。様々な基礎知識を土台に、水産の現場で活躍できる技術と 知恵を身に付け、さらに現場の課題にあたっては、知恵と経験 と人脈を総動員して問題を解決できる能力を身につけるのが、 水産における実学教育です。諸君には、本校の充実した教育体 制 と 、 機 構 の 広 範 な 研 究 体 制 の も と 、「 水 産 学 」 を し っ か り 学 び、社会に巣立つ準備をしていただきたいと思っています。 諸君は、本校で学ぶことに夢と希望を持ち、期待に胸を膨ら ませていることと思います。私達も、諸君と一緒になって様々 な課題解決に取り組み、万全の態勢で皆さんの希望と期待に応 えたいと考えています。 水産都市、下関の地の恵まれた現場環境と学習環境の中で、 自 ら の 夢 の 実 現 の た め 、「 志 」 を 高 く 持 ち 続 け 、 決 し て 後 悔 し ない学生生活を送るよう、諸君の健闘を心より祈念し式辞とい たします。
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