平成28年熊本地震災害における今後の支援計画

2016年4月21日
【平成28年熊本地震災害における今後の支援計画について】
熊本地震は21日、発生から1週間を迎えました。被災地ではインフラの復旧作業が徐々
に進んでいますが、依然として約9万人の方々が避難生活を送っています。この状況の中、
日本青年会議所では九州地区協議会、熊本ブロック協議会のメンバーと日本JC未来へつ
なぐ委員会が中心となって、発災当初から物資収集と物資集積拠点での仕分け、配送など
の支援や炊きだし活動を行ってまいりました。刻一刻と状況が変化する中で、現在は被災
地各地で立ち上がりつつあるボランティアセンターの運営スタッフとしての活動に支援内
容が変化してきております。この運営スタッフとしての人的支援要員に関しては、まずは
熊本県内(自宅から移動できる方)から募集し、次に九州地区内から募っておりました。
被災地支援に関して、全国各地のメンバーの皆様には切歯扼腕していらっしゃる方も多い
と思いますが、これまで九州地区内のみから支援人員の募集をしていた理由と致しまして
は、被災地の現状を鑑みたためであります。被災地には、ようやく物資が行き渡ってきま
したが、今も交通インフラの復旧の見通しが立たない地域も多く、被災地に向かう交通渋
滞は日に日に深刻な状況となっています。特に、発災当初の状況下では、全国からボラン
ティアが押し寄せることで交通渋滞の悪化を招き、最も必要な物資輸送が滞ることが懸念
され、現地からもボランティアの自粛要請がございました。
しかし、日本JCが地元の社会福祉協議会と連携して立ち上げたボランティアセンターが
益城町、大津町、菊陽町、西原村の4カ所で稼働し始めており、人員を受け入れる環境も、
少しずつではありますが整いつつあります。そこで、まずは明日より、全国の地区協議会
に呼び掛け募った22名のメンバーが現地入りし、人的支援を行う予定になっております。
今後の予定ですが、九州地区協議会、九州地区内の各ブロック協議会との協議を行った結
果、25日(月)からは全国のブロック協議会からも災害ボランティアが可能な人数を事
前に把握することとなりました。現地のニーズが刻一刻と変化する中ではありますが、い
かなる状況になっても即応できる体制を整えておきたいと考えておりますので、全国各地
のメンバーの皆様におかれましては各地ブロック協議会からの連絡をお待ちいただき、状
況によって現地での災害支援にご協力いただければ幸いです。
皆様のご厚情とご支援に心から感謝申し上げます。
公益社団法人日本青年会議所
副会頭
齋藤
貢一