意見等 回答 条項 「千葉県改正建築基準法施行条例とその解説2015

「千葉県改正建築基準法施行条例とその解説2015年版(案)」
提出された意見と県の考え方
条項
意見等
回答
1
小規模な構造計算不要な建築物(木造2階建て程度)とある
第4条
が、
がけ付近の建築
認定型式適合や製造者認証物件はどの様に扱うのか。住宅程度
物の敷地等
の用途であれば木造2階建て程度の物件に含める旨の明示をし
(二)-(ハ)
て頂きたい。
2
第4条
がけ付近の建築 宅地造成等規制法施行令第14条に基づく認定擁壁は、がけ条例
認定条件を満足していれば問題ないと考えます。
物の敷地等
の構造耐力上安全な擁壁として良いか。
(三)
3
がけの定義で、東京都の条例、宅地造成等規制法に規定を参照
すれば、がけの上端に30度未満の斜面が続く場合においては、
第4条
その部分は「がけに含まれない」ものとなり、当然のこととし
がけ付近の建築
てその高さにも含まれないものと考えます。ここをはき違える
物の敷地等
と、今回のような解説となるので、基本の確認をお願いしま
図0-2
す。(東京都は、定義で規定したということは規定しなければが
けに含まれないことが当然との理解のはず。)
4
認定杭を使用することが望ましいとあるが、住宅などの小規模
第4条
な建築においては、SWS試験を前提とした杭工法も含まれてお
がけ付近の建築
くい基礎を採用する場合は、施行令38条、93条を満足する必要があり、
り、必ずしも認定が取れているわけではないので、評定や技術
物の敷地等
あえて詳細に記載する必要がないため、削除します。
審査証明も認められるよう、記載を削除してはいかがでしょう
図2-4
か。
5
第4条
H12 建告第1347 号では肉厚6mm 未満の小口径の鋼管で
がけ付近の建築
くい基礎を採用する場合は、施行令38条、93条を満足する必要があり、
あっても、同等以上の支持力があれば令38条の杭基礎とするこ
物の敷地等
あえて詳細に記載する必要がないため、削除します。
とができるため、削除すべきではないですか。
図2-4
6
第4条
がけ付近の建築 「1/2未満となる場合は、杭の剛性を考慮し安全性を確保す
物の敷地等
る必要がある。」とあるが、表現を見直してください。
図2-4
荷重の問題であるため、認定型式適合や製造者認証物件も木造2階建て程度
であれば問題ありません。
全ての物件を記載することは難しいと考えます。よって木造2階建て程度の
表現は現行どおりとさせていただきます。
がけの上の規制範囲の考え方は、がけが崩壊すると想定した安息角線で検討
することが基本となると考えられます。条例の文章のがけの定義は、宅地で
良く見られる勾配が一定な単純ながけを想定したものとなっております。
よって、解説にて自然がけのような勾配が一定でないもの考え方の例を示し
ました。
「1/2未満となる場合は、外側部分の地盤の拘束を無視し、短期の検討も
行うなど安全性を確保する必要がある。」と修正します。
7
第4条
がけ付近の建築 添付の図面では杭基礎や地盤改良が安息角より大分深く入らな
物の敷地等
いとならない様になっているので、表記を変えて頂きたい。
図2-4,5
深さの基準を記載すると煩雑になるため、安全側の表記としていますので変
更しません。安息角への杭の根入れ長さについては、一定以上必要です。
8
第4条
がけ付近の建築
物の敷地等
図2-5
深層混合処理工法について、ブロック形式のみ可となっている
が
住宅程度の規模や建物部分のごく一部ががけ規制範囲に入って
いる場合は、鋼管杭やPC杭を使用した柱状改良で杭の長さの
半分以上が安息角内に入っている等の条件付で可にしてはどう
か。
鋼管杭やPC杭を使用するのであれば、、施行令38条、93条を満足する
必要があります。深層混合処理工法であれば、地盤の流出を防げる工法とし
てください。
9
第4条
がけ付近の建築 移動の力や堆積の力の計算に必要な諸定数の参考値などは、参
物の敷地等
考資料として後ろに記載した方が良いのではないか。
表関係
10
参考資料として後ろに記載します。
13条
(耐火建築物又は準耐火建築物であるものをのぞく)、となってい
木造建築物等で
るが(耐火構造建築物、特定避難時間倒壊等防止建築物をのぞく)
ある校舎と隣地
ではないか
境界線との距離
耐火構造建築物・特定避難時間倒壊等防止建築物については、耐火建
築物・準耐火建築物と異なり、外壁開口部の周囲への遮炎性能が要求
されないことから、区別しております。
11
40条
主要出入口
表中の表現が、耐火建築物又は準耐火建築物となっているが、
耐火構造建築物、特定避難時間倒壊等防止建築物ではないか
12
13
・公衆浴場が設置禁止場所になっているが、公衆浴場のうち、
第38条
エステサロンや岩盤浴等の一般公衆浴場外で、外部の給湯器や
設置場所の禁止 電気を使用したものについては、火災の発生のおそれが銭湯な
どに比べて高くないので、適用除外としていただきたい。
〃
第38条第1号に掲げる用途に供する建築物については、火災の発生の
恐れが高いものだけでなく、多数の者が利用するものを対象としてお
りますので、ご意見に沿った改正は困難であると考えております。
・自動車修理工場以外の工場は、適用の範囲が定められていな
いので、全て対象ですか。その場合、令第130条の5の2第三号
工場に該当するものは適用の対象となります。
のサービス業を営む店舗の作業場、第四号の食品製造業を営む
パン屋等の対象かどうか明確にしていただきたい。
共同住宅・寄宿舎の周囲空地の規定について
14
39条
周囲の空地
高齢者グループホームやサービス付高齢者住宅の用途の場合、
寄宿舎の用途の場合は、空地が必要ですが、老人ホームの場合
は空地の必要ないと思います。
現在、どちらの用途でもよいことになっていると思うが、統一
してほしい。寄宿舎は、一般に会社や団体の寮等での規制され
ていると思います。
宜しくお願いします。
15
第43条
出入口
16
〃
17
千葉県取扱基準集2015年版「サービス付き高齢者向け住宅の用途判
断について」でお示ししているとおり、有料老人ホームについて条例
等39条は適用されません。
・「通路に突出してバルコニーあるいは出窓等を設ける場合
は、避難の妨げにならないように十分配慮する必要がある。」
について、もう少し具体例を示していただきたい。例えば、通 ご意見については、制限強化につながるため別途検討いたします。
路からの高さが2.1m以上で、不燃材料で造る又は軒裏を防火構
造とする等。
・また、長屋の場合、玄関に入るために出入口に段差がある
ケースが多いので、「段差は30cm以下で避難上支障ない場合
は可とする。」としていただきたい。
・政令の異種用途区画ではスパンドレルは要求されないのに、
条例の条文にも書いてないことを要求するのは望ましい規定で
第46条
も無理があるのではありませんか。もともと、解説の図にスパ
他の用途部分と
ンドレルを示していたので、このような解説の改正にしたと思
の区画
いますが、最初に図を書いた人が政令の異種用途区画もスパン
ドレルを要求していると勘違いしたとは考えられませんか。
段差について明確な数値をお示しすることはできません。社会通念に
基づいて判断すべきものと考えます。
ご意見のとおり、スパンドレルを要求する解説を削除します。