「日本の銃器情勢」 平成27年版 ~拳銃のない社会を!!~ 警察庁刑事局組織犯罪対策部 薬物銃器対策課 銃器発砲事件の発生状況 平成27年中の銃器発砲事件の発生件数は8件(前年比-24件)で、そのすべてが暴 力団等によるとみられるものであり、過去最少となりました。 また、死傷者数は4人(前 年比-6人)で、このうち死者数は1人、負傷者数は3人でした。 銃器発砲事件の発生状況と死傷者数(平成23年~27年) 50 45 40 発砲件数 その他・不明(件) 暴力団等(件) 45 40 12 5 35 32 28 30 3 25 13 18 20 15 死傷者数(人) 負傷者数(人) 死者数(人) 16 33 10 10 35 10 25 8 12 19 2 5 8 0 23年 年次 区分 発砲事件数(件) 6 4 24年 25年 4 8 0 6 8 26年 4 3 1 27年 23 24 25 26 27 45 28 40 32 8 暴力団等 33 25 35 19 8 その他・不明 12 3 5 13 0 18 16 8 10 4 死者数 8 4 6 6 1 負傷者数 10 12 2 4 3 死傷者数(人) 注1:「暴力団等」の欄は、暴力団等によるとみられる銃器発砲事件数を示し、暴力団構成員等 による銃器発砲事件数及び暴力団の関与がうかがわれる銃器発砲事件数を含む。 2:「その他・不明」の欄は、暴力団等によるとみられるもの以外の銃器発砲事件数を示す。 拳銃等に係る銃刀法違反事件の検挙状況 平成27年中の検挙した銃刀法違反事件のうち、拳銃及び拳銃部品に係る検挙 件数は144件(前年比-42件)、検挙人員は147人(前年比-36人)で、このうち暴 力団構成員等が関与する事件の検挙件数は54件(前年比-20件)、検挙人員は 60人(前年比-20人)でした。 拳銃及び拳銃部品に係る銃砲刀剣類所持等取締法違反事件の検挙状況 (平成23年~27年) 検挙件数(件) うち暴力団構成員等(件) 検挙人員(人) 200 183 うち暴力団構成員等(人) 180 146 160 160 160 147 140 120 平成 99 186 100 80 80 164 175 157 60 144 66 60 71 94 82 40 74 68 54 20 0 23年 24年 年次 区分 検挙件数(件) うち暴力団構成員等 検挙人員(人) うち暴力団構成員等 25年 26年 27年 23 24 25 26 27 164 157 175 186 144 94 68 82 74 54 160 160 146 183 147 99 71 66 80 60 拳銃の押収状況 平成27年中の拳銃の押収丁数は383丁(前年比-23丁)で、このうち暴力団か ら押収した拳銃は63丁(前年比-41丁)であり、過去最少となりました。 暴力団以外から押収した拳銃320丁のうち、真正拳銃は284丁であり、このうち 旧軍用拳銃が88丁(構成比率31.0%)でした。 拳銃の押収丁数(平成23年~27年) 500 450 471 その他・不明(丁) 暴力団(丁) 426 406 400 383 373 350 300 250 303 397 302 278 320 200 150 100 50 123 95 104 74 63 0 23年 24年 25年 26年 27年 年次 区分 23 24 25 26 27 拳 銃 の 押 収 丁 数 426 373 471 406 383 暴 力 ( 丁 ) 123 95 74 104 63 そ の 他 ・不 明(丁) 303 278 397 302 320 団 注:押収丁数に係る「暴力団」の欄は、暴力団からの拳銃押収丁数を示し、暴力団の管理と認めら れる拳銃の押収をいう。 拳銃等密輸入事件の摘発状況 平成27年中の拳銃及び拳銃部品等の密輸入事件の検挙件数は7件(前年比 +1件)、検挙人員は7人(前年比-2人)で、密輸入事件に係る拳銃の押収丁数 は5丁(前年比-3丁)でした。 拳銃及び拳銃部品等密輸入事件の摘発状況(平成23年~27年) 10 検挙件数(件) 9 9 検挙人員(人) 押収丁数(丁) 8 8 7 7 6 6 6 5 5 7 5 5 4 4 3 2 1 1 0 0 1 0 0 23年 区分 24年 年次 25年 26年 27年 23 24 25 26 27 検挙件数(件) 0 5 4 6 7 検挙人員(人) 0 6 5 9 7 押収丁数(丁) 0 1 1 8 5 注:検挙件数及び検挙人員には、拳銃密輸入事件(予備を含む。)のほか、拳銃部品及び実包 のみの密輸入事件を含む。 銃器発砲事件の事例 事例1 事例2 暴力団幹部に対する 殺人未遂事件 (警視庁) 暴力団幹部等に対する 殺人未遂事件 (山梨県警察) 平成26年8月、暴力団組事務所 内で、暴力団組員が同組幹部に対 し拳銃を発砲した殺人未遂等事件 において、発砲後、逃走中の同組 員を警戒中の警察官が発見し逮捕 するとともに、実包が装填された拳 銃1丁を押収した。 平成26年12月、中央自動車道 甲府南インターチェンジ付近にお いて、 車両に乗車中の暴力団幹 部等に対する拳銃使用の発砲事 件が発生し、 同幹部等2名が負 傷した。 事例3 事例4 暴力団幹部による 殺人未遂等事件 (神奈川県警察) 温泉施設における 殺人事件 (長野県警察) 平成27年3月、暴力団幹部がトラ ブルの相手方男性に対して拳銃を 発砲した殺人未遂等事件において、 同幹部を逮捕するとともに、川底に 遺棄された拳銃1丁を押収した。 平成27年10月、暴力団関係者が 温泉施設の玄関前で頭部を拳銃 で撃たれて殺害された事件におい て、暴力団幹部を殺人罪で逮捕し た。 拳銃の押収及び隠匿事例 拳銃の押収事例 事例 1 暴力団組員による拳銃所持事件 (平成27年5月・茨城県警察) 暴力団組員の自宅を捜索し、拳銃1丁及び実包 7個を押収したことから、同組員を銃刀法違反(拳 銃加重所持)で逮捕した。 押収した拳銃及び拳銃実包 事例 2 暴力団幹部による拳銃所持事件 (平成27年6月・警視庁) 暴力団の関係先アパートを捜索し、拳銃1丁及び 実包36個を押収したことから、同幹部及び組員を銃 刀法違反(拳銃加重所持)で逮捕した。 押収した拳銃及び拳銃実包 拳銃の隠匿事例 隠匿場所(クローゼット内) アタッシュケースの開被状況 発見 身近に潜む銃器! あなたの情報提供をお待ちしています。 拳銃110番報奨制度について 全国共通フリーダイヤル「0120-10-3774」を設定し、都道府県警察 が通報を受け付け、拳銃の情報提供により拳銃その他の銃器等が押 収され、かつ、被疑者の検挙に至った事実を対象として報奨金を支払 う制度があります。 ※詳しくは次頁をご覧ください。 旧軍用拳銃などが眠っていませんか 旧軍用拳銃は、大事な形見や遺品であっても所持することが法律 で禁止されています。 子供たちがもてあそんで思わぬ事故につながったり、盗まれて犯 罪に使用される危険性があります。 自首減免制度について 「隠し持っていた拳銃を処分したい!」 正当な理由なく拳銃を譲り受けたり、所持したりすれば罪となりま す。しかし、自ら進んで警察にその拳銃を提出した場合は、これらの 罪は減軽又は免除されます。 《全国共通フリーダイヤル番号》 ジュウ ミ ナ ナ シ 情報提供にご協力ください。 「拳銃を見た!」 「ネット上で拳銃が 売られている!」 「暴力団員風の者が 空き家 ・空き地に 出入りして, 何かを 隠していた!」 報奨金 の 支払い 報奨金は、通報により拳銃その他の銃器等が押収され、かつ、被疑者の 検挙に至った事実を対象とします。 実名による通報の場合には、その金額は、通報により拳銃等が1丁押収 された場合に10万円が目安です。 ※ 一定の金額の範囲内において、通報や検挙された事件の内容、通報者の捜査手続への協力状況等を個別に勘案して 算定されることになります。 ※ 報奨金の支払の際には、警察から通報者に対し改めて連絡がなされることとなります。 匿名通報の取扱い 通報者が匿名とすることを希望した場合には、氏名、住所等の確認に代えて、警察から示された情報 の識別番号と暗証番号を告げ、警察に対する連絡を行うことになります。なお、この場合、報奨金の金額 は、10万円以内で算定されることになります。 次のような場合には、報奨金は支払われません。 拳銃その他の銃器が押収されない場合 被疑者が検挙されない場合 提供された情報を既に警察が把握している場合 (事件の立証等の観点から必要と認められる場合は除きます。) 通報者が共犯者であったり、その情報を得るために違法な行為があったと認められる場合 その他報奨金を支払うことが不適当と認められる場合 匿名とすることを希望した通報者から、一定期間内に警察に対して連絡がない場合 警 察 庁
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