平成28年4月15日(金) 国土交通省関東地方整備局 下 館 河 川 事 務 所 記 者 発 表 資 料 平成28年度 下館河川事務所 事業概要 「平成27年9月関東・東北豪雨」では、鬼怒川において記録的な出水となり、堤 防決壊、溢水による甚大な被害が発生しました。 下館河川事務所においては、特に被害の大きかった鬼怒川下流域において、 緊急的・集中的に治水対策を実施するとともに、このような被害の防止・軽減の ために、以下のとおり事業を推進していきます。 事 業 内 容 1.治水【安全な川づくりのための取り組み】 ■ 「水防災意識社会」の再構築を目指し、ハードとソフトが一体 となった緊急的な治水対策として、「鬼怒川緊急対策プロジェ クト」を実施します。 ■ 小貝川において、高さや幅が足りない堤防の整備を行います。 2.維持管理【持続的な安全性の確保のための維持管理の取り組み】 ■ 鬼怒川・小貝川において、堤防除草や河川管理施設の点検・ 整備などを行います。 また、「鬼怒川緊急対策プロジェクト」の取り組みをとりまとめたものを、ホーム ページ(http://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/shimodate_index041.html)でご覧い ただけます。 発表記者クラブ 竹芝記者クラブ 茨城県政記者クラブ 栃木県政記者クラブ 神奈川建設記者会 問い合わせ先 国土交通省 関東地方整備局 下館河川事務所 TEL:0296−25−2161(代表) FAX:0296−25−2192(代表) 副 所 長 ぜにや ひでのり 銭谷 秀徳 (内線:204) さかもと あつし 工務課長 阪本 敦士 (内線:311) おかど まさとし 計画課長 岡戸 昌利 (内線:261) 1/9 平成28年度は、以下の事業を行います。 1.治水【安全な川づくりのための取り組み】 【鬼怒川】 ■ 鬼怒川緊急対策プロジェクト ・「平成27年9月関東・東北豪雨」を踏まえ、水防災意識社会の再構 築を目指す取り組みとして、大きな被害が発生した鬼怒川下流域(茨城 じょうそう 県区間)において、国、茨城県、常総市など鬼怒川沿川の7市町が主体 となり、ハードとソフトが一体となった緊急的な治水対策「鬼怒川緊 急対策プロジェクト」を実施します。 ■ 水衝部対策を行います。 う つの みや ・鬼怒川上流の桑島町地先(宇都宮市)において、水衝部対策として 低水護岸の整備を行います。 【小貝川】 ■ 高さや幅が足りない堤防の整備を行います。 ちょうすけまち じゅうわ ・小貝川中流の十和地先(つくばみらい市)、長助町地先(常総市) の高さや幅が足りない堤防の整備を行います。 ひがしおおしま も おか ・小貝川上流の東大島地先(真岡市)の無堤部において堤防の整備を 行います。 2.維持管理【鬼怒川・小貝川の維持管理の取り組み】 ■ 堤防除草や河川管理施設の点検・整備などを行います。 ・鬼怒川、小貝川の堤防や護岸の補修、堤防除草、河川敷の清掃、 水門ゲート・排水ポンプの定期的な点検・整備を行います。 2/9 平成28年度の事業費 下館河川事務所の平成28年度の事業費(諸費等除く)は、10,509百万円 (前年比3.15)で内、鬼怒川8,837百万円、小貝川1,672百万円となって います。 ■ 平成28年度事業費 〔 百万円 〕 平成28年度 平成27年度 (当初) 対前年度比 河川改修費 鬼怒川 小貝川 6,338 5,722 616 1,699 1,008 691 3.73 5.68 0.89 河川維持修繕費 鬼怒川 小貝川 1,662 761 901 1,600 775 825 1.04 0.98 1.09 河川工作物関連応急対策事業費 鬼怒川 小貝川 27 27 0 0 0 0 − − − 総合水系環境整備事業費 鬼怒川 小貝川 10 10 0 40 20 20 0.25 0.50 0.00 河川等災害復旧事業費 鬼怒川 小貝川 1,210 1,055 155 0 0 0 − − − 河川大規模災害関連事業費 鬼怒川 小貝川 1,262 1,262 0 0 0 0 − − − 10,509 8,837 1,672 3,339 1,803 1,536 3.15 4.90 1.09 予算科目 合 計 鬼怒川 小貝川 ※上記のほか、諸費等があります。 ※端数処理の関係上、合計と一致しないことがあります。 3/9 き ぬ が わ き ん き ゅ う た い さ く 鬼怒川緊急対策プロジェクト かせんげきじんさいがいたいさく とくべつきんきゅうじぎょう 【河川激甚災害対策特別緊急事業】 ※上記事業の他、河川災害復旧事業、河川大規模災害関連事業があります。 じょうそう 事業の概要 みさかまち 常総市三坂町地区 外 茨城県 太平洋 → 平成28年度 N 福島県 栃木県 鬼怒川 平成27年9月関東・東北豪雨を踏まえ、国、茨城県、常総市など 鬼怒川沿川の7市町は、被害の大きかった鬼怒川下流域(茨城県区 群馬県 間)において、「ハード対策」と「ソフト対策」が一体となった治水対策 を『鬼怒川緊急対策プロジェクト』として実施しています。その一環で、 国において鬼怒川の再度災害防止のため、決壊した堤防などの復旧、 高さや幅が足りない堤防のかさ上げや拡幅などの堤防整備、洪水時 の水位を下げるための河道掘削などを平成32年度までに緊急的・ 埼玉県 集中的に実施し、治水安全度の向上を図ります。 東京都 千葉県 ○決壊箇所である常総市三坂町地区において、堤防の復旧を6月末までに完了させる予定です。 いっすい ○漏水箇所、溢水箇所等において、用地取得や堤防整備等を実施する予定です。 はにゅうまち ○常総市羽生町地区等において、河道掘削を実施する予定です。 事業の効果 ○決壊箇所の堤防整備、漏水対策、かさ上げや拡幅などの堤防整備、河道掘削等を実施することに より、「平成27年9月関東・東北豪雨」が再び起こった場合の被害防止が図られます。 4/9 治水 鬼怒川 す い しょう ぶ た い さ く こ う じ 水衝部対策工事 うつのみや くわ じままち 宇都宮市桑島町地先 N 福島県 栃木県 ■ 水衝部対策を行います。 群馬県 鬼怒川 事業の概要 平成28年度 太平洋 → 鬼怒川上流左岸の宇都宮市桑島町地先において、みお 筋が堤防に接近してきていることから、水衝部対策として 低水護岸の整備を行います。 茨城県 栃木県宇都宮市 桑島町地先 埼玉県 東京都 千葉県 低水護岸の整備を実施する予定です。 事業の効果 河岸侵食を抑え、堤防の被害を防ぐことにより、洪水時の安全度を向上させます。 旧鬼怒川橋 新鬼怒川橋 75.0k 宇都宮市 74.0k 低水護岸実施予定箇所 【宇都宮市桑島町地先】 宇都宮市 【整備イメージ】 【標準断面図】 5/9 治水 小貝川 ちくていこう じ 築堤工事 じょうそう ちょうすけまち 常総市長助町地先 ■ 高さや幅が足りない堤防の整備を行います。 N 福島県 事業の概要 小貝川 栃木県 群馬県 → 茨城県 小貝川中流右岸の常総市長助町地先において、高さや 幅が不足している堤防の整備を行います。 平成28年度 太平洋 埼玉県 堤防の嵩上げ及び拡幅を実施する予定です。 東京都 茨城県常総市 長助町地先 千葉県 事業の効果 堤防の嵩上げ及び拡幅により、洪水時の安全度を向上させます。 常総市 堤防嵩上げ及び拡幅実施予定箇所 【常総市長助町地先】 つくばみらい市 整備イメージ 整備イメージ 境界 H.W.L 盛土 44.0k 6/9 治水 小貝川 ちくていこう じ 築堤工事 じゅうわ つくばみらい市十和地先 N 福島県 栃木県 群馬県 茨城県 → 事業の概要 小貝川 ■ 高さや幅が足りない堤防の整備を行います。 太平洋 小貝川中流左岸のつくばみらい市十和地区において、堤 防高さ及び幅が不足している堤防の整備を行います。 埼玉県 茨城県つくばみらい市 十和地先 平成28年度 東京都 千葉県 堤防の嵩上げ及び拡幅を実施する予定です。 事業の効果 堤防の嵩上げ及び拡幅により、洪水時の安全度を向上させます。 国道354号線 22.0k 堤防嵩上げ拡幅実施予定箇所 【つくばみらい市十和地先】 21.0k 整備イメージ つくばみらい市 常総市 20.0k 整備イメージ H.W.L 盛土 7/9 治水 小貝川 ちくていこう じ 築堤工事 も おか ひがしおおしま 真岡市東大島地先 N 福島県 小貝川 栃木県 ■ 無堤部において堤防の整備を行います。 群馬県 茨城県 → 事業の概要 太平洋 小貝川上流部右岸の真岡市東大島地先は、溢水の恐れ のある無堤地区のため、堤防の整備を行います。 栃木県真岡市 東大島地先 埼玉県 平成28年度 東京都 千葉県 築堤を実施する予定です。 事業の効果 無堤部の築堤により、洪水時の安全度を向上させます。 整備イメージ いなりばし 稲荷橋 74.6k さやどばし 74.4k 74.2k 整備イメージ 73.8k 14 10100 ▽ D.H.W.L 73.6k ▽ H.W.L. 1:3. 73.4k 築堤実施予定箇所 【真岡市東大島地先】 ば あべおか 1:2. 3500 真岡市 0 9 5000 7400 1:2. 9 1:3. 0 盛土 し 73.2k 8/9 維持管理 鬼怒川・小貝川 きぬがわ こかいがわ いじかんり 鬼怒川・小貝川の維持管理 ■ 堤防除草や河川管理施設の点検・整備などを行います。 事業の概要 堤防除草、不法投棄物への対策や河川管理施設(ゲート・ポンプ等)が洪水時におい て確実に稼動できるよう、定期的な点検・整備などを実施します。 《 堤 防 除 草 》 コスト縮減の取り組み (自治体への除草委託) 異常の有無確認が容易となり、 災害を未然に防ぐことが可能 川表・裏法面 除草2回 (出水期前、出水期中) 《 河 川 巡 視 》 堤防と公園(高水敷)の一体管 理ができ、利用者の利便性の 向上に寄与 《定期的な点検・整備》 堤防上にゴミを不法投棄された事例 河川管理施設の状況把握、 不法行為や水質事故等の早 期発見により、適切な河川管 理を行うため、河川巡視を実 施します ゴミの不法投棄の削減のため、 注意喚起・啓発を実施します 処分量(平成27年度実績) 鬼怒川:約550m3 小貝川:約460m3 排水ポンプ点検状況 ポンプの運転に支障のない ことを確認します 9/9
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