南丹 市 障害者 差別 解消法 ガイドライン

な ん た ん し しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
南丹市障害者差別解消法ガイドライン
とも
く
みんなが共に暮らすための
こころ
心 づかいハンドブック
へいせい
ねん
がつ
平成28年3月
なんたん し
南丹市
も
く
目
じ
次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
1
さくてい
はいけい
ガイドライン策定の背景
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
せいりつ
(1)障 害 者 差別 解 消 法 の成立
げんじょう
かだい
なに
さべつ
あ
(2) 現 状 と課題~何が差別に当たるのか~
もくてき
2
ガイドラインの目的
3
ガイドライン利用に当たっての留意事項
りよう
あ
じ れ い さんしょうじょう
りゅうい じ こ う
りゅうい じ こ う
(1)事例 参 照 上 の留意事項
ていきてき
みなお
(2)定期的な見直し
4
たいおう
対応のポイント
しょう
りゆう
さべつ
障 がいを理由とする差別とは? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
1
不当な差別的 取 扱 い
2
合理的配慮の不提供
3
4
ご う り て き はいりょ
ぎょうせい き か ん
ふていきょう
じ ぎょうしゃ
まも
行 政 機関と事 業 者 において守らなければならないこと
せいとう
りゆう
かじゅう
ふたん
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
正当な理由と過重な負担
せいとう
りゆう
(1)不当な差別的 取 扱 いと正当な理由
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
かじゅう
ふたん
(2)合理的配慮の不提供と過重な負担
5
しょう
りゅうい じ こ う
こじん
さべつてき こ う い
【留意事項】個人の差別的行為
しゃ
じ ぎょうしゃ
しみん
障 がい者・事 業 者 ・市民とは?・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
1
しょう
しゃ
障 がい者
じ ぎょうしゃ
2
事業 者
3
市民
しみん
たいしょう ぶ ん や
ガイドラインの 対 象 分野とは?・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
1
2
たいしょう ぶ ん や
対 象 分野
りゅうい じ こ う
留意事項
しょう
しゃ
たい
じょうほうほしょう
(1) 障 がい者に対する 情 報 保障
こようぶんや
とりあつか
(2)雇用分野の 取 扱 い
しょうひん
ぶんや
商 品 ・サービス分野・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
1
不当な差別的 取 扱 い
2
合理的配慮の不提供
ふくし
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
ぶんや
福祉サービス分野・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
- 1 -
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
1
不当な差別的 取 扱 い
2
合理的配慮の不提供
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
こうきょうこうつう き か ん ぶ ん や
公 共 交通機関分野 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
1
不当な差別的 取 扱 い
2
合理的配慮の不提供
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
じゅうたく ぶ ん や
住 宅 分野 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
1
不当な差別的 取 扱 い
2
合理的配慮の不提供
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
いりょう ぶ ん や
医療分野・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
1
不当な差別的 取 扱 い
2
合理的配慮の不提供
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
しみん
市民のみなさんにできること・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
しょう
こえ
き
障 がいのあるみなさんの声を聞かせてください ・・・・・・・・・・・30
- 2 -
はじめに
さくてい
1
はいけい
ガイドライン策定の背景
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
せいりつ
(1)障 害 者 差別 解 消 法 の成立
しょうわ
ねん
こくさいしょうがいしゃねん
け いき
なが
なか
へいせい
昭和ねん
56年
の「国際
障 害 け者ん年
」を契機
としたノーマライゼーションの流
れの中 で、平成
こくれん
しょうがいしゃ
り
かん
じょうやく
い か
しょうがいしゃ け ん り じょうやく
さいたく
18年に国連で障 害 者 の権利に関する 条 約(以下「障 害 者 権利 条 約 」といいます。)が採択
しょう
しゃ
けんり
じつげん
む
とりく
こくさいてき
しんてん
されるなど、 障 がい者の権利の実現に向けた取組みが国際的に進展しています。
わ
くに
しょうがいしゃ け ん り じょうやく
しゅし
ふ
へいせい
ねん
しょうがいしゃ き ほ ん ほ う
かいせい
おこな
我が国でも、障
害 者 権利
条き約
の趣旨
を踏まえ、平成
23年に障 害 者へいせい
基本法の改正
が行わ
だい
じょう
さべつ
んし
き ほ ん げんそく
きてい
ねん
がつ
れ、その第4 条 で、
「差別の禁止」が基本原則として規定されました。平成25年6月には、
どうほう
さべつ
きんし
ぐ た い か
しょう
りゆう
さべつ
かいしょう
しゃかい
すいしん
同法の「差別の禁止」を具体化し、 障 がいを理由とする差別の 解 消 を社会において推進す
しょうがい
りゆう
さべつ
かいしょう
すいしん
かん
ほうりつ
い か
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
るため、 障 害 を理由
とする差別
の
解
消
の推進
に関
する法律
(以下
「障
害 者せ差別
解う消 法 」
せいてい
へいせい
ねん
がつ せ こ う
こくないほう
いび
といいます。)が制定されました(平成28年4月施行)。これらの国内法の整備を受けて、
にほん
へいせい
ねん
がつ
しょうがいしゃ け ん り じょうやく
ていけつこく
日本は平成26年1月に障 害 者 権利 条 約 の締結国となりました。
げんじょう
かだい
なに
さべつ
あ
(2) 現 状 と課題~何が差別に当たるのか~
なんたん し
しょうがいしゃ き ほ ん ほ う
かいせい
う
へいせい
ねん
がつ
さくてい
なんたん し しょうがいしゃけいかく
南丹市では、障 害 者 基本法の改正を受けて、平成24年3月に策定した「南丹市 障 害 者 計画」
しょう
ひと
ひと
あんしん
く
しゃかい
において、
「 障 がいのある人もない人も ともに安心して暮らせるユニバーサル社会のまち
なんたん し
きほんりねん
どうけいかく
もと
せさく
すいしん
南丹市」を基本理念に同計画に基づく施策を推進しています。
なんたん し しょうがいしゃけいかく
へいせい
ねん
がつさくてい
南丹市 障 害 者 計画(平成24年3月策定)
きほんりねん
基本理念
しょう
ひと
ひと
あんしん
く
しゃかい
障 がいのある人もない人も ともに安心して暮らせるユニバーサル社会
なんたん し
のまち 南丹市
けいかく
きほんてき し て ん
計画の基本的視点
しょう
ひと
じ
こ けってい
じ
こ せんたく
そんちょう
(1) 障 がいのある人の自己決定と自己選択の 尊 重
しょう
ふくし
ていきょうたいせい
じゅうじつ
(2) 障 がい福祉サービスの 提 供 体制の 充 実
ち い き せいかつ い こ う
しゅうろう し え ん とう
かだい
たいおう
きばん
せいび
(3)地域生活移行や 就 労 支援等の課題に対応したサービス基盤の整備
- 3 -
ざんねん
いぜん
しょう
しょう
しゃ
たい
り か い ぶ そ く とう
しょう
しかし、残念ながら、依然として、 障 がいや 障 がい者に対する理解不足等により、 障 が
しゃ
せいかつ
ふ ゆ か い
おも
さべつ
う
かん
げんじょう
い者が生活のなかで不愉快な思いをしているほか、差別を受けたと感じている 現 状 があり
ます。
いっぽう
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
しょう
りゆう
さべつ
きんし
きてい
なに
一方で、障 害者差別 解 消 法 では、障 がいを理由とする差別の禁止が規定されたものの、何
さべつ
あ
ご う り て き はいりょ
そ ち
のぞ
ぐたいてき
が差別に当たるのか、合理的配慮としてどのような措置が望ましいのか、といった具体的な
ないよう
あき
しょう
りゆう
さべつ
きょうせいしゃかい
じつげん
内容は明らかにされていません。障 がいを理由とする差別をなくし、共 生 社会を実現して
ぐたいてき
ないよう
しめ
ひつよう
いくためには、これらの具体的な内容をわかりやすく示していく必要があります。
もくてき
2
ガイドラインの目的
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
もと
なに
さべつ
あ
ご う り て き はいりょ
このガイドラインは、障 害 者 差別 解 消 法 に基づいて、何が差別に当たるのか、合理的配慮
そ
ち
のぞ
きほんてき
かんが
かた
ぐたいてき
じ れ い とう
としてどのような措置が望ましいのかなどについて基本的な 考 え方や具体的な事例等をわ
きさい
しょう
りゆう
さべつ
しみん
みなさま
かんしん
りかい
かりやすく記載することで、 障 がいを理由とする差別について市民の皆様の関心と理解を
ふか
さくせい
深めるために作成しています。
さくせい
あ
くに
きほんてき
かんが
かた
しめ
しゃ
たい
しょうがい
りゆう
さべつ
かいしょう
作成に当たっては、国の基本的な 考 え方が示されている 障 害 を理由とする差別の 解 消 の
すいしん
かん
き ほ ん ほうしん
い か
き ほ ん ほうしん
さんこう
さべつ
きほんてき
推進に関する基本方針(以下「基本方針」といいます。)を参考に、まず差別についての基本的
かんが
かた
しめ
さべつ
のぞ
ご う り て き はいりょ
ぐたいてき
じれい
も
こ
な 考 え方をよりわかりやすく示し、差別や望ましい合理的配慮の具体的な事例を盛り込む
しみん
みなさま
ぐたいてき
りかい
め ざ
ことで、市民の皆様により具体的なイメージをもって理解していただくことを目指していま
す。
さべつ
じれい
み
しょう
しょう
りかいぶそく
げんいん
おも
すく
差別の事例を見ても、障 がいや 障 がい者に対する理解不足が原因と思われることが少なく
し
さべつ
しょう
りゆう
ありません。
「知らないこと」、
「わからないこと」を差別につなげないように、障 がいを理由
さべつ
りかい
ふか
さべつ
みぜん
ぼうし
もくてき
とする差別についての理解を深め、差別を未然に防止することを、このガイドラインは目的
としています。
さべつ
おも
で き ご と
お
さい
かんが
たいわ
りかい
もし、差別と思われる出来事が起きた際にも、どうすればいいのかを 考 え、対話し、理解し
あ
かつよう
合うきっかけにこのガイドラインをご活用ください。
りかい
あ
たいわ
かんが
ていきょう
ガイドラインは、
「理解し合うこと」、
「対話すること」、
「 考 えること」のきっかけを 提 供 す
るものです。
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
しょう
しゃ
しょう
ひと
りかい
あ
そうごりかい
障 害 者 差別 解 消 法 は、障 がい者と 障 がいのない人が理解し合うこと(相互理解)により、
きょうせいしゃかい
じつげん
め
ざ
共 生 社会の実現を目指しています。
しょう
りゆう
さべつ
しょう
しゃ
しょう
ひと
し み ん ぜんたい
障 がいを理由とする差別をなくすためには、障 がい者も、障 がいのない人も、市民全体で
とりく
すす
ひつよう
取組みを進めていくことが必要です。
げんざい しょう
ひと
びょうき
じ こ
こうれいか
にちじょうせいかつ
しゃかいせいかつ
ふべん
かん
現在、障 がいのない人も、病気や事故、高齢化により、日 常 生活や社会生活で不便を感じ、
さまざま
はいりょ
ひつよう
かんが
しょう
様々な配慮を必要とすることも 考 えられます。また、ユニバーサルデザインなど、 障 がい
- 4 -
しゃ
はいりょ
ひと
つか
くふう
はいりょ
しょう
りゆう
者に対する配慮は、すべての人に使いやすい工夫や配慮につながります。 障 がいを理由と
さべつ
とりく
すす
だれ
く
きょうせいしゃかい
する差別をなくす取組みを進めることは、誰もが暮らしやすい 共 生 社会をつくっていくこ
とになります。
し み ん ぜんたい
しょう
りゆう
さべつ
かんが
よって、ガイドラインは、市民全体で、 障 がいを理由とする差別をなくすことを 考 えてい
さくせい
くために作成しています。
りよう
3
あ
りゅうい じ こ う
ガイドライン利用に当たっての留意事項
じ れ い さんしょうじょう
りゅうい じ こ う
(1)事例 参 照 上 の留意事項
きさい
じれい
れいじ
きさい
じれい
ガイドラインに記載されている事例はあくまでも例示であり、記載された事例がすべてでは
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
じれい
きさい
さべつ
ありません。不当な差別的 取 扱 いとなりうる事例に記載されていないものは差別ではない
きさい
じれい
さべつ
あ
ということではありません。また、記載されている事例であっても、差別に当たるかどうか
こべつ
じあん
はんだん
ひつよう
は、個別の事案ごとに判断する必要があります。
ご う り て き はいりょ
しょう
とくせい
はいりょ
もと
ぐたいてき ば め ん
じょうきょう
おう
こと
てきせつ
みなお
たよう
合理的配慮は 障 がいの特性や配慮が求められる具体的場面や 状 況 に応じて異なり、多様
こべつせい
たか
のぞ
ご う り て き はいりょ
じれい
きさい
で個別性の高いものですので、ガイドラインでは望ましい合理的配慮の事例を記載していま
いちりつ
かなら
じっし
もと
のぞ
ご う り て き はいりょ
すが、一律に 必 ず実施することを求めるものではありません。また、望ましい合理的配慮と
きさい
じれいいがい
ご う り て き はいりょ
がいとう
して記載されている事例以外にも合理的配慮に該当するものがあります。
ていきてき
み な お
(2)定期的な見直し
こんご
くに
どうこうとう
ふく
じょうきょう
へ ん か とう
おう
おこな
今後、ガイドラインは、国の動向等を含め、 状 況 の変化等に応じて適切に見直しを 行 っ
きさい
じれい
じっさい
そうだん
たいおう じ れ い
ていきます。また、ガイドラインに記載する事例についても、実際の相談における対応事例
つ
あ
じゅうじつ
はか
を積み上げて、よりわかりやすいガイドラインとなるように、 充 実 を図っていきます。
たいおう
4
対応のポイント
しょう
りゆう
さべつ
つぎ
たいおう
障 がいを理由とする差別をなくすためには、次のことが対応のポイントになります。
のぞ
たいおうれい
なん
せつめい
けんとう
たいおう
【望ましくない対応例】何の説明や検討もなく、対応しない。



しょう
とくせい
もと
ないよう
さまざま
しょう
しゃ
もと
ないよう
き
障 がいの特性や求める内容は様々ですので、まずは、 障 がい者が求めている内容を聞
なに
かんが
いて、何ができるのか、 考 えてください。
もと
ないよう
たいおう
ばあい
だいたいしゅだん
けんとう
もし、求めている内容がすぐには対応できない場合は、代替手段がないか、検討してく
ださい。
たいおう
ばあい
りゆう
せつめい
りかい
え
つと
もと
対応できない場合でも、その理由を説明し、理解を得るように努めることが求められま
す。
- 5 -
のぞ
たいおうれい
い
さっ
なん
【望ましくない対応例】言わなくても察してほしい、何としてもやってほしい。


しょう
とくせい
もと
ないよう
さまざま
しょう
しゃ
か ぞ く とう
ふく
がわ
障 がいの特性や求める内容は様々ですので、 障 がい者(家族等を含む)の側から、
ぐたいてき
もと
ないよう
つた
具体的に求めている内容を伝えてください。
もと
ないよう
あき
ばあい
じしゅてき
たいおう
のぞ
ただし、求めている内容が明らかな場合には、自主的に対応することが望まれます。
せいとう
りゆう
かじゅう
ふたん
たいおう
また、正当な理由や過重な負担があるため、対応できないこともあります。
のぞ
たいおうれい
はな
あ
なに
たが
かんが
【望ましい対応例】話し合い、何ができるのか、お互いに 考 えましょう。

けんせつてき
たいわ
おこな
も
じょうほう
しょう
じょうたい
ていきょう
たが
かんが
建設的な対話を 行 うためには、それぞれが持っている 情 報( 障 がいの 状 態 や 提 供 で
ないようとう
いけん
あいてがた
しめ
じゅうよう
うえ
あいてがた
いけん
きるサービス内容等)や意見を相手方に示すことが 重 要 です。その上で、相手方の意見
ひてい
りかい
あ
はな
あ
なに
を否定するのではなく、理解し合えるように話し合い、何ができるのか、お互いに 考 え
のぞ
ていくことが望まれます。
- 6 -
しょう
りゆう
さべつ
障 がいを理由とする差別とは?
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
しょう
りゆう
さべつ
わ
かんが
障 害 者 差別 解 消 法 では、
「 障 がいを理由とする差別」を2つに分けて、考 え
ています。
しょう
りゆう
さべつ
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
ご う り て き はいりょ
障 がいを理由 とする差別 には、「不当 な差別的 取 扱 い」と「合理的 配慮 の
ふていきょう
不提供」があります。
ふとう
1
さ べ つ て き とりあつか
不当な差別的 取 扱 い
しょう
りゆう
せいとう
りゆう
しょうひん
とう
ていきょう
きょひ
障 がいを理由として、正当な理由なく、 商 品 やサービス等の 提 供 を拒否し
せいげん
じょうけん
つ
しょう
しゃ
けんりりえき
しんがい
たり、制限したり、条 件 を付けたりすることで、 障 がい者の権利利益を侵害
すること。
きほんてき
かんが
かた
【基本的な 考 え方】
しょうひん
とう
ていきょう
きょひ
しょうひん
かくしゅ き か い
ていきょう

「 商 品 やサービス等の 提 供 を拒否する」とは、商 品 やサービス、各種機会の 提 供 を
きょひ
拒否することです。
しょうひん
とう
ていきょう
せいげん
ていきょう
あ
ばしょ
じかんたい
「 商 品 やサービス等の 提 供 を制限する」とは、 提 供 に当たって場所・時間帯などを
せいげん
制限することです。
しょうひん
とう
ていきょう
じょうけん
つ
しょう
ひと
たい
つ
「 商 品 やサービス等の 提 供 に 条 件 を付ける」とは、 障 がいのない人に対しては付け
じょうけん
つ
ない 条 件 を付けることです。

「 障 がいを理由として」には、 直 接 障 がいを理由とする場合だけではなく、 障 がい
かんれん
じゆう
くるま
ほ じ ょ けん
た
し え ん き ぐ とう
りよう
かいじょしゃ
つきそ
とう
に関連 する事由 ( 車 いす、補助 犬 その他 の支援 器具 等 の利用 、介助者 の付添 い等 の
しゃかいてき ふ り
おぎな
しゅだん
り よ う とう
りゆう
ばあい
ふく
社会的不利を 補 う手段の利用等)を理由とする場合も含まれます。

しょう
しょう
りゆう
しゃ
しょう
ちょくせつしょう
ひと
くら
ゆう ぐう
りゆう
ばあい
こようりつ せ い ど
しょう
せっきょくてき さ べ つ
障 がい者 を 障 がいのない人 と比 べて優 遇 すること(雇用率 制度 などの 積 極 的 差別
ぜせい そ ち
しょう
しゃ
たい
ご う り て き はいりょ
ていきょう
しょう
ひと
こと
とり
是正措置)、 障 がい者に対して合理的配慮 の 提 供 により 障 がいのない人と異なる取
あつか
ご う り て き はいりょ
ていきょう
ひつよう
はんい
はいりょ
扱 いをすること、合理的配慮を提 供 するために必要な範囲で、プライバシーに配慮し
しょう
しゃ
しょう
じょうきょうとう
かくにん
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
あ
つつ 障 がい者に 障 がいの 状 況 等を確認することは、
「不当な差別的 取 扱 い」には当
たりません。
- 7 -
ご う り て き はいりょ
2
ふていきょう
合理的配慮の不提供
しょう
しゃ
なん
はいりょ
もと
い
し
ひょうめい
ばあい
ふたん
障 がい者から何らかの配慮を求める意思の 表 明 があった場合に、負担になり
はんい
しゃかいてき しょうへき
と
のぞ
ひつよう
ごうりてき
はいりょ
ごうりてき
すぎない範囲で、社会的 障 壁 を取り除くために必要で合理的な配慮(合理的
はいりょ
おこな
しょう
しゃ
けんりりえき
しんがい
配慮)を 行 わないことで、 障 がい者の権利利益を侵害すること。
きほんてき
かんが
かた
【基本的な 考 え方】

ご う り て き はいりょ
しょう
とくせい
はいりょ
もと
ぐたいてき ば め ん
じょうきょう
おう
こと
「合理的配慮」は、障 がいの特性や配慮が求められる具体的場面や 状 況 に応じて異な
たよう
こべつせい
たか
り、多様で個別性の高いものです。
しょう
しゃ
お
じょうきょう
ふ
だいたいしゅだん
せんたく
ふく
とうじしゃかん
たいわ
障 がい者が置かれている 状 況 を踏まえて、代替手段の選択も含め、当事者間の対話に
そうごりかい
つう
ひつよう
ごうりてき
はんい
じゅうなん
たいおう
ひつよう
よる相互理解を通じて、必要かつ合理的な範囲で、 柔 軟 に対応がなされる必要があり
ます。
ご う り て き はいりょ
ないよう
ぎじゅつ
しんてん
しゃかいじょうせい
へ ん か とう
おう
か
さらに、
「合理的配慮」の内容は、技術の進展、社会 情 勢 の変化等に応じて変わってい
きます。
ご う り て き はいりょ
ていきょう
あ
しょう
しゃ
せいべつ
ねんれい
じょうたいとう
はいりょ
ひつよう

「合理的配慮」の 提 供 に当たっては、障 がい者の性別、年齢、状 態 等に配慮する必要
があります。

「合理的配慮」は、行 政 機関や事 業 者 の事務・事業の目的・内容・機能に照らし、必要
はんい
ほんらい
ぎょうむ
ふずい
かぎ
しょう
ひと
ひかく
とされる範囲で本来の業務に付随するものに限られること、 障 がいのない人との比較
どうとう
きかい
ていきょう
う
じ む
じぎょう
もくてき
ないよう
において同等の機会の 提 供 を受けるためのものであること、事務・事業の目的・内容・
きのう
ほんしつてき
へんこう
およ
りゅうい
ひつよう
機能の本質的な変更には及ばないことに留意する必要があります。

「意思の 表 明 」は、手話を含む言語だけでなく、点字、音声、拡大文字、筆談、実物の
ていじ
み ぶ
しょっかく
しゅだん
つうやく
ふく
提示や身振り、触 覚 などのコミュニケーション手段(通訳によるものを含みます。)に
おこな
より、 行 われます。
い し
ひょうめい
ちてきしょう
せいしんしょう
はったつしょう
ふく
とう
また、
「意思の 表 明 」には、知的障がいや精 神 障 がい(発 達 障 がいを含みます。)等に
しょう
しゃほんにん
い し
ひょうめい
こんなん
ばあい
しょう
しゃ
かぞく
かいじょしゃ
し え ん し ゃ とう
より 障 がい者本人の意思の 表 明 が困難な場合に、障 がい者の家族、介助者、支援者等
しえん
ひと
ほんにん
ほ さ
おこな
い し
ひょうめい
ふく
コミュニケーションを支援する人が本人を補佐して 行 う意思の 表 明 も含まれます。

ご う り て き はいりょ
い
しょう
し
ぎょうせい き か ん
ひょうめい
しゃ
しゅわ
かぞく
ふく
かいじょしゃ
じ ぎょうしゃ
じ
む
げんご
じぎょう
てんじ
し え ん し ゃ とう
ふく
もくてき
おんせい
ないよう
きのう
かくだい も
じ
ご う り て き はいりょ
て
ひつよう
ひつだん
もと
じつぶつ
い
し
障 がい者(その家族、介助者、支援者等を含みます。)から、合理的配慮を求める意思
ひょうめい
ばあい
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
はいりょ
ひつよう
の 表 明 がなかった場合は、
「合理的配慮の不提供」にはあたりませんが、配慮を必要と
あき
ばあい
しょう
しゃ
はな
あ
てきせつ
はいりょ
ていあん
していることが明らかな場合には、障 がい者と話し合い、適切な配慮を提案するなど、
じしゅてき
はいりょ
つと
のぞ
自主的な配慮に努めることが望まれます。
- 8 -
ぎょうせい き か ん
3
じぎょうしゃ
まも
行 政 機関と事業者において守らなければならないこと
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
とどうふけん
しちょうそん とう
ぎょうせい き か ん
じ ぎょうしゃ
きんし
不当な差別的 取 扱 いは、都道府県・市町村等の 行 政 機関も事 業 者 も禁止さ
れ、してはいけないことになります。
いっぽう
ご う り て き はいりょ
ぎょうせい き か ん
ほうてき ぎ
む
じ ぎょうしゃ
ご う り て き はいりょ
一方、合理的配慮は、行 政 機関は法的義務ですが、事 業 者 における合理的配慮
ていきょう
どりょく ぎ む
の 提 供 は努力義務です。
ぎょうせい き か ん
じ ぎょうしゃ
行 政 機関
事業 者
きんし
ふとう
不当な差別的 取 扱 い
ほうてき ぎ
ご う り て き はいりょ
きんし
禁止
(してはいけません)
さ べ つ て き とりあつか
禁止
(してはいけません)
む
どりょく ぎ
む
法的義務
努力義務
(しなければなりません) (行うよう努めなければなりません)
ていきょう
合理的配慮の 提 供
ぎょうせいきかん
とどうふけん
しちょうそん
どくりつぎょうせいほうじん
こうりつがっこう
ふく
※ 行政機関には、都道府県や市町村だけでなく、独立行政法人 や公立学校も含まれます。
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
障 害 者 差別 解 消 法
ぎょうせい き か ん とう
しょうがい
りゆう
さべつ
きんし
( 行 政 機関等における 障 害 を理由とする差別の禁止)
だい
じょう ぎょうせい き か ん とう
じ む また
じぎょう
おこな
あ
しょうがい
りゆう
しょうがいしゃ
第7 条 行 政 機関等は、その事務又は事業を 行 うに当たり、障 害 を理由として障 害 者
もの
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
しょうがいしゃ
けんりりえき
しんがい
でない者と不当な差別的 取 扱 いをすることにより、障 害 者 の権利利益を侵害してはなら
ない。
ぎょうせい き か ん とう
じ む また
じぎょう
おこな
あ
しょうがいしゃ
げん
しゃかいてきしょうへき
2 行 政 機関等は、その事務又は事業を 行 うに当たり、障 害 者 から現に社会的 障 壁 の
じょきょ
ひつよう
むね
い し
ひょうめい
ばあい
じっし
ともな
ふたん
除去を必要としている旨 の意思の 表 明 があった場合において、その実施に 伴 う負担が
かじゅう
しょうがいしゃ
けんりりえき
しんがい
とう がい しょうがいしゃ
過重 でないときは、 障 害 者 の権利利益 を侵害 することとならないよう、当 該 障 害 者 の
せいべつ ねんれいおよ
しょうがい
じょうたい
おう
しゃかいてきしょうへき
じょきょ
じっし
ひつよう
ごうりてき
性別、年齢及び 障 害 の 状 態 に応じて、社会的 障 壁 の除去の実施について必要かつ合理的
はいりょ
な配慮をしなければならない。
じ ぎょうしゃ
しょうがい
りゆう
さべつ
きんし
(事 業 者 における 障 害 を理由とする差別の禁止)
だい
じょう
じ ぎょうしゃ
じぎょう
おこな
あ
しょうがい
りゆう
しょうがいしゃ
もの
第8 条 事 業 者 は、その事業を 行 うに当 たり、 障 害 を理由として 障 害 者 でない者 と
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
しょうがいしゃ
けんりりえき
しんがい
不当な差別的 取 扱 いをすることにより、障 害 者 の権利利益を侵害してはならない。
じ ぎょうしゃ
じぎょう
おこな
あ
しょうがいしゃ
げん
しゃかいてきしょうへき
じょきょ
ひつよう
2 事 業 者 は、その事業を 行 うに当たり、障 害 者 から現に社会的 障 壁 の除去を必要と
むね
い し
ひょうめい
ばあい
じっし
ともな
ふたん
かじゅう
している旨の意思の 表 明 があった場合において、その実施に 伴 う負担が過重でないとき
しょうがいしゃ
けんりりえき
しんがい
とうがい しょうがいしゃ
せいべつ
ねんれい およ
は、 障 害 者 の権利利益 を侵害 することとならないよう、当該 障 害 者 の性別、年齢及 び
しょうがい
じょうたい
おう
しゃかいてきしょうへき
じょきょ
じっし
ひつよう
ごうりてき
はいりょ
障 害 の 状 態 に応じて、社会的 障 壁 の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をする
つと
ように努めなければならない。
- 9 -
せいとう
4
りゆう
かじゅう
ふたん
正当な理由と過重な負担
とい
しょう
しゃ
たい
ていきょう
きょひ
ご う り て き はいりょ
問 障 がい者 に対 して、サービスの 提 供 を拒否 することや合理的 配慮 の
ていきょう
おこな
ばあい
しょう
りゆう
さべつ
提 供 を 行 わないことは、どんな場合でも、
「 障 がいを理由とする差別」
になるのですか?
こたえ
ていきょう
き ょ ひ とう
せいとう
りゆう
ばあい
ふとう
さべつてき
答 サービスの 提 供 の拒否等に「正当な理由」がある場合は、
「不当な差別的
とりあつか
あ
取 扱 い」には当たりません。
ご う り て き はいりょ
ていきょう
もと
がわ
かじゅう
ふたん
しょう
ばあい
合理的配慮の 提 供 を求められた側に、「過重な負担」が 生 じる場合は、
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
あ
「合理的配慮の不提供」には当たりません。
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
せいとう
りゆう
(1)不当な差別的 取 扱 いと正当な理由
せいとう
りゆう
そんざい
せいとう
もくてき
もと
ばあい
ていきょう
き ょ ひ とう
きゃくかんてき
み
正当な理由が存在する場合、つまりサービスの 提 供 の拒否等が客 観 的 に見て、
おこな
もくてき
て
とうがいとりあつか
正当な目的の下に 行 われたものであり、かつ、その目的に照らして当該 取 扱
え
ばあい
ふ とう
さ べ つ て き とりあつか
がいとう
いがやむを得ないといえる場合は、不当な差別的 取 扱 いに該当しません。
せいとう
りゆう
はんだん
あ
正当な理由の判断に当たって
とい
問
しょう
しゃ
た
りようしゃ
せいめい
きけん
およ
ばあい
ろうきゅうか
たてもの
障 がい者 や他 の利用者 の生命 に危険 が及 んでしまう場合 、老朽化 した建物 で
こうぞうてき
かいしゅう
ばあい
せいとう
りゆう
かんが
構造的に 改 修 できない場合は、正当な理由と 考 えられますか?
こたえ
じょうき
ばあい
じあん
はんだん
かんが
せいとう
りゆう
こべつ
答 上記 のような場合が 考 えられるところですが、正当な理由 かどうかは、個別の
ひつよう
事案ごとに、判断する必要があります。
- 10 -

せいとう
りゆう
はんだん
ゆだ
はんだん
あ
あいてがた
ぎょうせい き か ん
じぎょうしゃ
しゅかんてき
正当な理由かどうかの判断に当たっては、相手方( 行 政 機関や事業者)の主観的な
あいてがた
しゅちょう
きゃくかんてき
じじつ
うらづ
判断に委ねられるのではなく、相手方の 主 張 が客 観 的 な事実によって裏付けられ
だいさんしゃ
たちば
み
とうがいとりあつか
え
なっとく
え
るもので、それが第三者の立場から見ても当該 取 扱 いがやむを得ないと納得を得ら
きゃっかんせい
そな
れるような客 観 性 を備えたものでなければなりません。
せいとう
りゆう
せいとう
りゆう
はんだん
ばあい
しゃ
じ ぎょうしゃ
あいてがた
しょう
しゃ
せいとう
りゆう
正当 な理由 があると判断 した場合 には、相手方 は 障 がい者 にその正当 な理由 を
ぐたいてき
せつめい
りかい
え
つと
もと
具体的に説明すること、理解を得るように努めることが求められます。

しょう
だいさんしゃ
けんりりえき
あんぜん
かくほ
ざいさん
ほぜん
正当な理由は、障 がい者、事 業 者 、第三者の権利利益(安全の確保、財産の保全、
じぎょう
もくてき
ないよう
きのう
い じ
そんがいはっせい
ぼ う し とう
あいてがた
じ む
じぎょう
もくてき
事業の目的・内容・機能の維持、損害発生の防止等)や相手方の事務・事業の目的・
ないよう
きのう
い じ とう
てん
そうごうてき
きゃくかんてき
はんだん
ひつよう
内容・機能の維持等の点から、総合的・客 観 的 に判断する必要があります。
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
かじゅう
ふたん
(2)合理的配慮の不提供と過重な負担
ご う り て き はいりょ
ていきょう
もと
がわ
かじゅう
ふたん
しょう
ばあい
ごうりてき
合理的配慮の 提 供 を求められた側に、
「過重な負担」が 生 じる場合は、
「合理的
はいりょ
ふていきょう
かじゅう
ふたん
あ
配慮の不提供」には当たりません。
はんだん
あ
過重な負担の判断に当たって
とい
けいざいてき
問
じゅうぎょういんたいせいじょう
ふたん
おお
かじゅう
ふたん
かんが
経済的コストや 従 業 員 体 制 上 の負担が大きいことは、過重な負担と 考 えられ
ますか?
こたえ
じょうき
かんが
かじゅう
ふたん
こべつ
答 上記 のようなことが 考 えられるところですが、過重 な負担かどうかは、個別の
じあん
はんだん
ひつよう
事案ごとに、判断する必要があります。

かじゅう
ふたん
はんだん
あ
けいざいてき
はいりょ
あ
もと
えいきょう
ていど
ざいせいてき
ほか
ぎょうむすいこう
過重な負担かどうかの判断に当たっては、経済的・財政的なコストの他に業務遂行に
およ
えいきょうとう
こうりょ
ひつよう
及ぼす 影 響 等を考慮する必要があります。
じ ぎょうしゃ
き
ぼ
せんもんせい
ぎじゅつすいじゅん
じぎょう
ほんしつてき
ふたん
ていど
また、事 業 者 の規模や配慮に当たって求められる専門性や技術 水 準 、事業の本質的
ないよう
へんこう
こうりょ
ひつよう
内容を変更するようなものでないかどうかも考慮する必要があります。

かじゅう
ふたん
じ
む
じぎょう
じつげん か の う せ い
ていど
ひよう
過重な負担は、事務・事業への 影 響 の程度、実現可能性の程度、費用・負担の程度、
じ む
じぎょう き ぼ
ざいせい
ざ い む じょうきょうとう
てん
そうごうてき
きゃくかんてき
はんだん
ひつよう
事務・事業規模、財政・財務 状 況 等の点から、総合的・客 観 的 に判断する必要が
あります。
- 11 -
りゅうい じ こ う
5
とい
問
こじん
さべつてき こ う い
【留意事項】個人の差別的行為
となり
す
ひと
しょう
い
隣 に住 む人 から、 障 がいのことで、ひどいことを言 われましたが、
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
しょう
りゆう
さべつ
あ
障 害 者 差別 解 消 法 における 障 がいを理由とする差別に当たりますか。
こたえ
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
ぎょうせい き か ん
じ ぎょうしゃ
たいしょう
じ ぎょうしゃ
答 障 害 者 差別 解 消 法 は、行 政 機関や事 業 者 を 対 象 にしており、事 業 者
いっぱん し じ ん
こうい
こじん
しそう
げんろん
ほう
きせい
でない一般私人の行為や個人の思想や言論は、法による規制にはなじま
かんが
たいしょう
ないと 考 えられることから、 対 象 とされていません。
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほうだい
じょう
こくみん
せきむ
どうほう
しかしながら、障 害 者 差別 解 消 法 第4 条 「国民の責務」にあるように、同法
ひと
しょう
りゆう
さべつ
もと
はすべての人に、障 がいを理由とする差別をなくしていくことを求めており、
こじん
さべつてきこ う い
ほう
しゅし
はん
個人の差別的行為は、法の趣旨にも反しているといえます。
なに
ひとり
しょう
しょう
しゃ
たい
りかい
ふか
何よりも、一人ひとりの 障 がいや 障 がい者に対する理解を深めていくことが、
しょう
りゆう
さべつ
しょう
しゃ
さべつ
障 がいを理由とする差別をなくすことにつながります。 障 がい者が、差別な
りよう
ほか
りようしゃ
りかい
きょうりょく
もと
く、サービスを利用するためには、他の利用者の理解や 協 力 が求められます。
じ ぎょうしゃ
こじん
こうせい
こじん
かんが
じぎょう
はんえい
また、事 業 者 もつきつめれば個人から構成され、個人の 考 えが事業に反映さ
し みん
みなさま
りかい
ふか
れるといえます。よって、ガイドラインは、すべての市民の皆様の理解を深め
もくてき
さくせい
ることを目的に、作成しています。
- 12 -
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
障 害 者 差別 解 消 法
もくてき
(目的)
だい
じょう
ほうりつ
しょうがいしゃ き ほ ん ほ う
しょうわよんじゅうごねんほうりつだいはちじゅうよんごう
きほんてき
りねん
第1 条 この法律は、障 害 者 基本法(昭和四十五年法律第八十四号)の基本的な理念に
すべ
しょうがいしゃ
しょうがいしゃ
もの
ひと
き ほ ん て き じんけん
きょうゆう
こじん
のっとり、全ての障 害 者 が、障 害 者 でない者と等しく、基本的人権を 享 有 する個人とし
そんげん
おも
そんげん
せいかつ
ほしょう
けんり
ゆう
ふ
てその尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい生活を保障される権利を有することを踏
しょうがい
りゆう
さべつ
かいしょう
すいしん
かん
きほんてき
じこう
ぎょうせい き か ん とうおよ
じ
まえ、 障 害 を理由とする差別の 解 消 の推進に関する基本的な事項、 行 政 機関等及び事
ぎょうしゃ
しょうがい
りゆう
さべつ
かいしょう
そ ち とう
さだ
しょう
業 者 における 障 害 を理由とする差別を 解 消 するための措置等を定めることにより、 障
がい
りゆう
さべつ
かいしょう
すいしん
すべ
こくみん
しょうがい
う む
わ
へだ
害を理由とする差別の 解 消 を推進し、もって全ての国民が、障 害 の有無によって分け隔て
そうご
じんかく
こせい
そんちょう
あ
きょうせい
しゃかい
じつげん
し
られることなく、相互に人格と個性を 尊 重 し合いながら 共 生 する社会の実現に資するこ
もくてき
とを目的とする。
こくみん
せきむ
(国民の責務)
だい
じょう こくみん
だいいちじょう
きてい
しゃかい
じつげん
うえ
しょうがい
りゆう
さべつ
かいしょう
第4 条 国民は、第 一 条 に規定する社会を実現する上で 障 害 を理由とする差別の 解 消 が
じゅうよう
かんが
しょうがい
りゆう
さべつ
かいしょう
すいしん
き よ
つと
重 要 であることに 鑑 み、 障 害 を理由とする差別の 解 消 の推進に寄与するよう努めなけ
ればならない。
さんこう
さべつ
かん
きてい
【参考】差別に関する規定
しょうがいしゃ け ん り じょうやく
障 害 者 権利 条 約
だい
じょう
じょうやく
てきようじょう
りゃく
しょうがい
もと
さべつ
しょうがい
もと
第2 条 この 条 約 の適 用 上 、
(略)
「 障 害 に基づく差別」とは、障 害 に基づくあらゆる
くべつ
はいじょまた
せいげん
せいじてき
けいざいてき
しゃかいてき
ぶんかてき
しみんてき
た
区別、排除又は制限であって、政治的、経済的、社会的、文化的、市民的その他のあらゆ
ぶんや
た
もの
びょうどう
き
そ
すべ
じんけんおよ
きほんてき じ ゆ う
にんしき
きょうゆう
る分野において、他の者との 平 等 を基礎として全ての人権及び基本的自由を認識し、享 有
また
こうし
がい
また
さまた
もくてきまた
こうか
ゆう
しょうがい
もと
し、又は行使することを害し、又は 妨 げる目的又は効果を有するものをいう。障 害 に基づ
さべつ
けいたい
さべつ
ご う り て き はいりょ
ひてい
ふく
ふく
く差別には、あらゆる形態の差別(合理的配慮の否定を含む。)を含む。
ご う り て き はいりょ
しょうがいしゃ
た
しゃ
びょうどう
き そ
すべ
じんけんおよ
きほんてき じ ゆ う
「合理的配慮」とは、障 害 者 が他の者との 平 等 を基礎として全ての人権及び基本的自由
きょうゆう
また
こうし
かくほ
ひつよう
てきとう
へんこうおよ
ちょうせい
を 享 有 し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び 調 整 であって、
とくてい
ばあい
ひつよう
きんこう
しっ
また
かじゅう
ふたん
か
特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過重の負担を課さ
ないものをいう。
しょうがいしゃ き ほ ん ほ う
障 害 者 基本法
さべつ
きんし
(差別の禁止)
だい
じょう なんぴと
しょうがいしゃ
たい
しょうがい
りゆう
さべつ
た
けんりりえき
第4 条 何人も、障 害 者 に対して、障 害 を理由として、差別することその他の権利利益を
しんがい
こうい
侵害する行為をしてはならない。
しゃかいてきしょうへき
じょきょ
ひつよう
しょうがいしゃ
げん
そん
じっし
ともな
2 社会的 障 壁 の除去は、それを必要としている障 害 者 が現に存し、かつ、その実施に 伴
ふたん
かじゅう
おこた
ぜんこう
きてい
いはん
う負担が過重でないときは、それを 怠 ることによって前項の規定に違反することとならな
じっし
ひつよう
ごうりてき
はいりょ
いよう、その実施について必要かつ合理的な配慮がされなければならない。
- 13 -
しょう
しゃ
じ ぎょうしゃ
しみん
障 がい者、事 業 者 、市民とは?
しょう
1
しゃ
障 がい者
しょう
しゃ
しんたいしょう
ち て き しょう
せいしんしょう
はったつしょう
ふく
障 がい者とは、身 体 障 がい、知的 障 がい、精 神 障 がい(発 達 障 がいを含む。
)
た
しんしん
きのう
しょう
ひと
しょう
しゃかいてき しょうへき
けい ぞく
その他の心身の機能の 障 がいのある人で、 障 がいや社会的 障 壁 により継続
てき
にちじょうせいかつまた
しゃかいせいかつ
そうとう
せいげん
う
じょうたい
ひと
的に日 常 生 活 又は社会生活に相当な制限を受ける 状 態 にある人のことです。
しょう
しゃてちょう
しんたいしょうがいしゃてちょう
りょういくてちょう
せいしんしょうがいしゃ ほ け ん ふ く し てちょう
も
よって、 障 がい者手帳(身体 障 害 者 手帳・療 育 手帳・精神 障 害 者 保健福祉手帳)を持っ
ひと
ふく
ねんれい
せいげん
さい み ま ん
しょう
じ
ていない人も含まれます。また、年齢による制限はありませんので、18歳未満の 障 がい児
たいしょう
も 対 象 です。
しゃかいてきしょうへき
しょう
しゃ
にちじょうせいかつ
しゃかいせいかつ
いとな
うえ
ししょう
なお、社会的 障 壁とは、障 がい者にとって日 常 生活や社会生活を 営 む上で支障となるこ
さ
しゃかい
じぶつ
つうこう
りよう
しせつ
せ つ び とう
かんこう
とがらを指します。社会における事物(通行、利用しにくい施設、設備等)だけでなく、慣行
しょう
しゃ
そんざい
いしき
かんしゅう
ぶ ん か とう
かんねん
しょう
しゃ
へんけんとう
ふく
( 障 がい者の存在を意識していない 慣 習 、文化等)や観念( 障 がい者への偏見等)も含み
ます。
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
障 害 者 差別 解 消 法
だい
じょう
しょうがいしゃ
しんたいしょうがい
ち て き しょうがい
せいしんしょうがい
はったつしょうがい
ふく
た
しんしん
第2 条 1 障 害 者 身体 障 害 、知的 障 害 、精神 障 害(発達 障 害 を含む。)その他の心身
きのう
しょうがい
い か
しょうがい
そうしょう
もの
しょうがいおよ
しゃかいてきしょうへき
の機能の 障 害(以下「 障 害 」と 総 称 する。)がある者であって、障 害 及び社会的 障 壁 に
けいぞくてき
にちじょうせいかつまた
しゃかいせいかつ
そうとう
せいげん
う
じょうたい
より継続的に 日 常 生活又は社会生活に相当な制限を受ける 状 態 にあるものをいう。
しゃかいてきしょうへき
しょうがい
もの
にちじょうせいかつまた
しゃかいせいかつ
いとな
じょう
しょうへき
2 社会的 障 壁 障 害 がある者にとって 日 常 生活又は社会生活を 営 む 上 で 障 壁 とな
しゃかい
じぶつ
せいど
かんこう
かんねん
た いっさい
るような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう。
じ ぎょうしゃ
2
事業 者
じ ぎょうしゃ
しょうぎょう
た
じぎょう
おこな
もの
こじん
ほうじん
だんたい
え い り もくてき
事 業 者 とは、商 業 その他の事業を 行 う者で、個人か法人・団体か、営利目的
ひ え い り もくてき
と
どうしゅ
こうい
はんぷくけいぞく
い
し
おこな
もの
か非営利目的かを問わず、同種の行為を反復継続する意思をもって 行 う者の
じ ぎょうしゃ
こ じ ん じ ぎょうしゃ
しゃかい ふ く し ほうじん
とくてい ひ え い り かつどう
ことです。よって、事 業 者 には、個人事 業 者 、社会福祉法人や特定非営利活動
ほうじん
ひ え い り じ ぎょうしゃ
ふく
法人といった非営利事 業 者 も含みます。
- 14 -
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
障 害 者 差別 解 消 法
だい
じょう
じ ぎょうしゃ
しょうぎょう
た
じぎょう
おこな
もの
くに
どくりつぎょうせいほうじんとう
ち ほ う こうきょう
第2 条 7 事 業 者 商 業 その他の事業を 行 う者(国、独立 行 政 法人等、地方 公 共
だんたいおよ
ち ほ う どくりつぎょうせいほうじん
のぞ
団体及び地方独立 行 政 法人を除く。)をいう。
しみん
3
市民
しみん
なんたん し な い
す
はたら
まな
ひと
しない
このガイドラインで、市民とは、南丹市内に住み、働 き、学ぶすべての人、市内
じ む し ょ
じぎょうしょ
ほうじん
だんたい
に事務所や事業所がある法人や団体のことです。
しみん
しょう
しゃ
しょう
ひと
じ ぎょうしゃ
ふく
よって、市民には、 障 がい者も、 障 がいのない人も、事 業 者 も含みます。
さんこう
しょう
かんが
しゃかい
かんが
かた
【参考】 障 がいをどのように 考 えるか、社会モデルの 考 え方へ
げんざい
しょう
かた
しゃかい
よ
かんが
かた
きほん
現在の 障 がいのとらえ方は、社会モデルと呼ばれる 考 え方が基本になっています。
しょう
しゃ
にちじょうせいかつ
しゃかいせいかつ
なか
ふべん
かん
ひと
しょう
それは、 障 がい者が、日 常 生活や社会生活の中で不便を感じるのは、その人に 障 がいが
ふべん
う
だ
しゃかい
がわ
もんだい
かいけつ
しゃかい
あるからではなく、不便を生み出しているのは社会の側であり、問題の解決のためには社会
か
かんが
かた
が変わらなければならないとする 考 え方です。
しょう
しゃ
しょう
・ ・ ・ ・ ・ ・・・
しょう
しゃかいてきしょうへき
けいぞくてき
にちじょう
そのため、障 がい者とは、障 がいがあって、
「 障 がいや社会的 障 壁 により継続的に 日 常
せいかつまた
しゃかいせいかつ
そうとう
せいげん
う
ひと
ていぎ
しゃかいてきしょうへき
しせつ
生活又は社会生活に相当な制限を受ける人」と定義されています。社会的 障 壁 には、施設
せつび
かんこう
かんねん
じぶつ
せいど
ひとびと
いしきてき
ふく
や設備といったものだけでなく、慣行や観念といった人々の意識的なものも含まれます。
いしき
しゃかい
う
げんいん
かんが
そういった意識が、社会における事物や制度を生む原因になっていると 考 えます。
げんじつ
しゃかい
か
いっきょ
じじつ
だいじ
しかしながら、現実の社会を変えていくことは、一挙にはできないことも事実です。大事な
しゃかい
かんが
かた
もと
しゃかい
かた
か
どりょく
つづ
のは、社会モデルの 考 え方に基づき、社会のあり方を変えようと努力し続けることではな
しょう
もんだい
ひと
みずか
しゃかい
いでしょうか。そして、 障 がいの問題を、すべての人が 自 らのこと、社会のこととして
とらえることではないでしょうか。
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
しゃかい
かんが
かた
もと
ひとびと
いしき
か
しゃかい
かた
障 害 者 差別 解 消 法 も、社会モデルの 考 え方に基づき、人々の意識を変え、社会のあり方
か
め
ざ
ほうりつ
い
を変えることを目指している法律と言えます。
- 15 -
ねが
【お願い】
しみん
みなさま
すべての市民の皆様へ
なんたん し
おお
しょう
しゃ
せいかつ
しょう
しゃてちょう
しょじしゃ
かぎ
ごうけい
南丹市には、多くの 障 がい者が生活しています。障 がい者手帳の所持者に限っても、合計
にん
へいせい
ねん
がつまつげんざい
こ
にん
しょう
しゃてちょう
も
で3100人(平成28年1月末現在)を超え、10人にひとりが 障 がい者手帳を持って
けいさん
いる計算になります。
げんざい
しょう
ひと
びょうき
じ こ
こうれいか
にちじょうせいかつ
しゃかいせいかつ
ふべん
また、現在、障 がいのない人も、病気や事故、高齢化により、日 常 生活や社会生活で不便
かん
さまざま
はいりょ
ひつよう
かんが
を感じ、様々な配慮を必要とすることが 考 えられます。
しょう
しゃ
けっ
とくべつ
そんざい
とも
なんたん し
く
いちいん
このように、 障 がい者は、決して特別な存在ではなく、共に南丹市で暮らす一員であり、
しょう
もんだい
ひと
みずか
しゃかい
ひつよう
い
障 がいの問題は、すべての人が 自 らのこと、社会のこととしてとらえる必要があると言え
ます。
しょう
しゃ
かぞく
し え ん し ゃ とう
しみん
よって、このガイドラインも、 障 がい者やその家族、支援者等だけのものではなく、市民
ぜんたい
しょう
りゆう
さべつ
かんが
さくせい
全体で、 障 がいを理由とする差別をなくすことを 考 えていくために作成しています。
しょう
ひと
じ ぎょうしゃ
みなさま
障 がいのない人や事 業 者 の皆様へ
しょう
しゃ
ひとくち
い
とくせい
ていど
さまざま
障 がい者と一口に言っても、その特性や程度は様々です。
ないぶしょう
せいしんしょう
はったつしょう
ふく
ほか
ちょうかくしょう
しかくしょう
内部障がいや精 神 障 がい(発 達 障 がいを含みます。)の他、聴 覚 障 がい、視覚障がいや
ちてきしょう
なか
がいけん
けいこう
知的障がいの中には、外見からではわかりにくい傾向があります。
しょう
とくせい
ていど
おう
もと
はいりょ
ないよう
さまざま
はいりょ
ひつよう
しょう
障 がいの特性や程度に応じて、求められる配慮の内容も様々ですので、配慮が必要な 障 が
しゃ
せっ
さい
なに
てつだ
こえ
い者と接する際は、「何かお手伝いをしましょうか。」とお声かけください。
しょう
しゃ
みなさま
障 がい者の皆様へ
しょう
い
だ
じょうきょう
はつげん
じょうきょう
ととの
うえ
障 がいがあることを言い出しにくい 状 況 もありますが、発言できる 状 況 を 整 えた上
しょう
しゃ か ぞ く とう
ふく
じしん
みずか
しょう
もと
はいりょ
ないよう
で、障 がい者(家族等を含みます。)自身も、自 らの 障 がいのこと、求めている配慮の内容
ぐたいてき
つた
を具体的に伝えてください。
とく
しょう
ひと
じ ぎょうしゃ
こえ
さい
あいてがた
し
特に、 障 がいのない人や事 業 者 から声かけがあった際には、相手方の「知りたい」
「わか
おも
のぞ
りたい」という思いに、こたえていくことが望まれます。
し
しょう
りゆう
さべつ
しょう
「知らないこと」
「わからないこと」を 障 がいを理由とする差別につなげないためにも、障
しゃ
がわ
せっきょくてき
じょうほうはっしん
ねが
がい者の側からの積 極 的 な 情 報 発信をお願いします。
- 16 -
たいしょう ぶ ん や
ガイドラインの 対 象 分野とは?
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
にちじょうせいかつ
しゃかいせいかつぜんぱん
ぶんや
ひろ
たいしょう
障 害 者 差別 解 消 法 は、日 常 生活と社会生活全般にかかわる分野が広く 対 象
です。
しみん
みなさま
ぐたいてき
りかい
このガイドラインでは、市民の皆様に、より具体的なイメージで理解してもら
しょう
りゆう
さべつ
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
ご う り て き はいりょ
うために、障 がいを理由とする差別(「不当な差別的 取 扱 い」と「合理的配慮
ふていきょう
ぶんや
しる
の不提供」)を、5つの分野ごとに記しています。
たいしょう ぶ ん や
1
対 象 分野
ぶんや
し み ん せいかつ
ふか
5つの分野は、いずれも市民生活に深くかかわるものです。
ぶんや
れいじ
し み ん せいかつ
ただし、これらの分野はあくまでも例示であり、市民生活のすべてではありま
ふくすう
ぶんや
ぐたいてき
せん。また、複数の分野にまたがることがらもあります。あくまで、具体的に
し み ん せいかつ
なか
せってい
イメージしてもらえるように、市民生活の中から設定したものです。
かくぶんや
じ れ い とう
きさい
しょう
しゃ
じぎょうしゃ かん
と
そうてい
なお、各分野の事例等の記載は、 障 がい者と事業者間のやり取りを想定して
います。
ぎょうせい き か ん
し
たいおう
べっと
しょくいんたいおう
さだ
よてい
( 行 政 機関である市の対応は、別途「 職 員 対応マニュアル」で定める予定です。)
しょうひん
ぶんや
商 品 ・サービス分野
しょう
しゃ
しょうひん
こうにゅう
ていきょう
う
ばめん
障 がい者が 商 品 を 購 入 したり、サービスの 提 供 を受けたりする場面
ゆうしょうむしょう
と
た
ぶんや
のぞ
し み ん せい
ここでのサービスには、 有 償 無償を問わず、他の5分野におけるサービスを除く、市民生
かつ
ふく
活にかかわるあらゆるサービスが含まれます。
いんしょく
りょこう
りょかん
こうしゅうよくじょう
りよう
びよう
たとえば、 飲 食 、旅行、旅館・ホテル、 公 衆 浴 場 、理容・美容などです。
- 17 -
ふくし
ぶんや
福祉サービス分野
しょう
しゃ
ふくし
りよう
ばめん
障 がい者が福祉サービスを利用する場面
しゃかい ふ く し ほ う だい
じょう だい
こう
きてい
しゃかい ふ く し じぎょう
だいいっ しゅ しゃかい ふ く し じぎょう およ
だ い に し ゅ しゃかい
社会 福祉法 第 2 条 第 1項 に規定 する社会 福祉 事業 (第一 種 社会 福祉 事業 及 び第二種 社会
ふ く し じぎょう
とう
ふくし
あ
福祉事業)にかかわるサービス等が、福祉サービスに当たります。
しょう
ふくし
かいごほけん
ほいく
たとえば、 障 がい福祉サービス、介護保険サービスや保育サービスなどです。
こうきょうこうつう き か ん ぶ ん や
公 共 交通機関分野
しょう
しゃ
こうきょうこうつう き か ん
りよう
ばめん
障 がい者が 公 共 交通機関を利用する場面
こうれいしゃ
しょうがいしゃとう
い ど う とう
えんかつか
そくしん
かん
ほうりつだい
じょうだい
こう
きてい
こうきょうこう
高齢者、障 害 者 等の移動等の円滑化の促進に関する法律第2 条 第4項に規定する 公 共 交
つう じ ぎょうしゃとう
こうきょうこうつう き か ん
じ ぎょうしゃ
あ
通事 業 者 等が、 公 共 交通機関の事 業 者 に当たります。
て つ ど う じ ぎょうしゃ
ろせん
じ ぎょうしゃ
じ ぎょうしゃ
たとえば、鉄道事 業 者 、路線バス事 業 者 やハイヤー・タクシー事 業 者 などです。
じゅうたく ぶ ん や
住 宅 分野
しょう
しゃ
きょじゅうよう
ふどうさん
とりひき
おこな
ばめん
障 がい者が居 住 用 の不動産の取引を 行 う場面
ふどうさん
ばいばい
ちんたい
たいしゃくけん
じょうと
たいしゃくぶつ
てんたい
ふどうさん
とりひき
あ
不動産の売買や賃貸、貸 借 権 の譲渡や貸 借 物 の転貸が、不動産の取引に当たります。
いりょう ぶ ん や
医療分野
しょう
しゃ
いりょう
う
ばめん
障 がい者が医療を受ける場面
い りょうほうだい
じょう
きてい
い
し
し
か
い
し
やくざいし
か ん ご し
た
いりょう
にな
て
おこな
医 療 法 第1 条 の2に規定する医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手が 行
いりょう
あ
う医療が当たります。
- 18 -
りゅうい じ こ う
2
留意事項
しょう
しゃ
たい
じょうほうほしょう
(1) 障 がい者に対する 情 報 保障
ひと
しょうひん
こうにゅう
いりょう
う
ばあい
し
すべての人にとって、商 品 を 購 入 したり、医療を受けたりする場合など、市
みんせいかつ
ばめん
じょうほう
ひ
び
く
ひつよう ふ か け つ
民生活のあらゆる場面で、 情 報 は日々の暮らしに必要不可欠です。
とく
しょう
とくせい
むずか
しょう
しゃ
じょう
特に、 障 がいの特性により、コミュニケーションが 難 しい 障 がい者への 情
ほうほしょう
じゅうよう
報保障は 重 要 です。
しょう
しゃ
りよう
さい
しゅわ
ふく
げんご
てんじ
障 がい者がサービスを利用する際には、手話を含む言語だけでなく、点字、
おんせい
かくだい も
じ
ひつだん
じつぶつ
ていじ
かん
はいりょ
もと
み
ぶ
しょっかく
じょうほう ていきょう
音声、拡大文字、筆談、実物の提示や身振り、 触 覚 など、 情 報 提 供 やコミ
ュニケーションに関する配慮が求められます。そのため、ガイドラインでは、
じょうほうていきょう
かん
はいりょ
ぐたいてき
ばめん
そく
「 情 報 提 供 やコミュニケーションに関する」配慮を、具体的な場面に即して
ぶんや
のぞ
ご う り て き はいりょ
じれい
イメージできるように、それぞれの分野における望ましい合理的配慮の事例と
きさい
して記載しています。
こようぶんや
とりあつか
(2)雇用分野の 取 扱 い
こよう
ぶんや
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
しょうがいしゃ
こよう
そくしん とう
かん
雇用の分野は、障 害 者 差別 解 消 法 ではなく、障 害 者 の雇用の促進等に関す
ほうりつ
さだ
たいしょう
る法律で定められているため、このガイドラインでも 対 象 とはしていません。
こよう
ぶんや
きんし
さべつ
ご う り て き はいりょ
おも
ぐたいれい
くに
さべつ
(雇用の分野における、禁止される差別や合理的配慮の主な具体例については、国から差別
きんし
ご う り て き はいりょ し し ん
だ
さんしょう
禁止・合理的配慮指針が出されますので、そちらをご 参 照 ください。)
- 19 -
しょうひん
ぶんや
商 品 ・サービス分野
ふとう
1
さ べ つ て き とりあつか
不当な差別的 取 扱 い
しょう
りゆう
せいとう
りゆう
しょうひん
はんばい も
ていきょう
障 がいを理由として、正当な理由なく、商 品 の販売若しくはサービスの 提 供
こば
も
せいげん
また
じょうけん
つ
を拒み、若しくは制限し、又はこれらに 条 件 を付けること。
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
じれい
【不当な差別的 取 扱 いとなりうる事例】
・
くるま
しようしゃ
しせつ
こうぞうじょうもんだい
なん
りゆう
せつめい
車 いすの使用者が、施設の構 造 上 問題がないのにもかかわらず、何の理由の説明もな
にゅうじょう
ことわ
く、 入 場 を 断 られる。
しんたいしょうがいしゃ ほ じ ょ けんほう
さだ
いんしょくてんとう
もうどうけんとう
ほ じ ょ けん
・ 身体 障 害 者 補助犬法で定めがあるにもかかわらず、飲 食 店 等で、盲導犬等の補助犬を
どうはん
・
・
・
・
きょひ
同伴することを拒否される。
りょこうちゅう
かんこうせん
ひと
の
しかくしょう
しゃ
あぶ
の
旅 行 中 、観光船にグループの人たちは乗れるのに、
「視覚障がい者は危ないので乗らな
い
じょうせん
ことわ
いでください。」と言われ、 乗 船 を 断 られる。
もう
しゃ
り よ う もうしこ
い
き
ひと
どうはん
ひつよう
い
り
盲ろう者がジムの利用申込みに行くと、
「聞こえる人の同伴が必要です。」と言われ、利
よう
きょひ
用を拒否される。
ちょうかくしょう
しゃ
おやこ
ゆうぎしせつ
い
さい
き
りゆう
聴 覚 障 がい者の親子が遊戯施設に行った際に、「聞こえない」ことを理由にアトラク
じょうしゃ
きょひ
ションへの 乗 車 を拒否される。
りようてん
しょう
とくせい
おおごえ
だ
きゅう
うご
理容店で、 障 がいの特性から、大声を出したり、 急 に動いたりすることがあるため、
てんちょう
おおごえ
だ
こんご
こ
い
じかいいこう
りよう
店 長 から「大声を出すなら、今後は来ないでください。」と言われ、次回以降の利用を
きょひ
拒否される。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
きゃっかんてき
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、客 観 的
み
せいとう
りゆう
そんざい
ばあい
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
がいとう
かんが
に見て、正当な理由が存在する場合は、不当な差別的 取 扱 いに該当しないものがあると 考
えられます。
さんこう
しんたいしょうがいしゃ ほ じ ょ けんほう
【参考】身体 障 害 者 補助犬法
ていぎ
(定義)
だいにじょう
ほうりつ
しんたいしょうがいしゃほじょけん
もうどうけん
かいじょけんおよ
ちょうどうけん
第二条
この法律において「身体障害者補助犬」とは、盲導犬、介助犬及び 聴 導犬をいう。
ふとくてい
たすう
もの
りよう
しせつ
しんたいしょうがいしゃ ほ じ ょ けん
どうはん
(不特定かつ多数の者が利用する施設における身体 障 害 者 補助犬の同伴)
だいきゅうじょう
ぜんにじょう
さだ
ふとくてい
たすう
もの
りよう
しせつ
かんり
もの
第九条
前二条に定めるもののほか、不特定かつ多数の者が利用する施設を管理する者
とうがい し せ つ
しんたいしょうがいしゃ
りよう
ばあい
しんたいしょうがいしゃほじょけん
どうはん
こば
は、当該施設を身体 障 害 者 が利用する場合において身体障害者補助犬を同伴することを拒
しんたいしょうがいしゃほじょけん
どうはん
とうがい し せ つ
いちじる
そんがい
はっせい
んではならない。ただし、身体障害者補助犬の同伴により当該施設に 著 しい損害が発生し、
また
とうがい し せ つ
りよう
もの
いちじる
そんがい
う
ばあい
た
え
又は当該施設を利用する者が 著 しい損害を受けるおそれがある場合その他のやむを得な
りゆう
ばあい
かぎ
い理由がある場合は、この限りでない。
- 20 -
ご う り て き はいりょ
2
ふていきょう
合理的配慮の不提供
しょうひん
こうにゅう
ていきょう
う
さい
しょう
しゃ
なん
商 品 を 購 入 したり、サービスの 提 供 を受けたりする際に、 障 がい者から何
はいりょ
もと
い
し
ひょうめい
ばあい
ふたん
はんい
らかの配慮を求める意思の 表 明 があった場合に、負担になりすぎない範囲で、
しゃかいてきしょうへき
と
のぞ
ひつよう
ごうりてき
はいりょ
おこな
しょう
社会的 障 壁 を取り除くために必要で合理的な配慮を 行 わないことで、 障 が
しゃ
けんりりえき
しんがい
い者の権利利益を侵害すること。
のぞ
ご う り て き はいりょ
じれい
【望ましい合理的配慮の事例】
じょうほうていきょう
かん
 情 報 提 供 、コミュニケーションに関すること
し か く しょう
しゃ
じょうほうていきょう
こうえんかいとう
おんせい
ほ
・ 視覚 障 がい者への 情 報 提 供 として、講演会等で、スライドだけでなく、音声で補
そくせつめい
足説明している。
ちょうかくしょう
しゃ
じょうほう ていきょう
こうえんかい とう
し ゅ わ つうやく
ようやく ひ っ き
ようい
・ 聴 覚 障 がい者への 情 報 提 供 として、講演会等で、手話通訳と要約筆記を用意し
・
・
・
・
ている。
せっち
コミュニケーションボードを設置している。
いりぐち
みみ
てんぷ
みみ
ふ じ ゆ う
きゃくさま
はいりょ
入口ドアに「耳マーク」を貼付し「耳が不自由なお 客 様に配慮したコミュニケーシ
おこな
にゅうてんまえ
わ
ョンが 行 える」ことが、 入 店 前に分かるようにしている。
いりぐち
せっち
よ
だ
ひとり
らいてん
し か く しょう
しゃ
入口にインターホンを設置し、呼び出しによって、一人で来店された視覚 障 がい者
とう
かいぞ
とう
おこな
等への介添えのサービス等を 行 っている。
ちょうかくしょう
しゃ
しよう
はいふ
サービスカウンターに、 聴 覚 障 がい者が使用するためのハンドブックを配布して
いる。
た
 その他
しょうひん
はいれつ
かんが
くるま
りようしゃ
てんぽない
いどう
・ 商 品 の配列を 考 えて、 車 いす利用者が店舗内を移動しやすいようにする。
しょう
しゃ
きぼう
き
はな
あ
うえ
ひ
つか
あんぜん
た
・ 障 がい者の希望を聞いて、話し合った上で、火を使わない安全なメニューや食べや
しょうかい
すいメニューを 紹 介 する。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
じっし
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、実施を
もと
がわ
むせいげん
ふたん
もと
かじゅう
ふたん
もと
ばあい
ごう
求められた側に無制限の負担を求めるものではなく、過重な負担が求められる場合には、合
り てきはいりょ
ふていきょう
がいとう
理的配慮の不提供に該当しません。
- 21 -
ふくし
ぶんや
福祉サービス分野
ふとう
1
さ べ つ て き とりあつか
不当な差別的 取 扱 い
しょう
りゆう
せいとう
また
じょうけん
りゆう
ふくし
ていきょう
こば
も
障 がいを理由として、正当な理由なく、福祉サービスの 提 供 を拒み、若しく
せいげん
つ
は制限し、又はこれに 条 件 を付けること。
しょう
りゆう
せいとう
りゆう
ほんにん
い
はん
ふくし
障 がいを理由として、正当な理由なく、本人の意に反して、福祉サービスの
ていきょう
おこな
提 供 を 行 うこと。
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
じれい
【不当な差別的 取 扱 いとなりうる事例】
こ
ほ い く えん
い
しんせい
せきにん
も
む
り
い
・ ろうの子どもを保育園に入れたいと申請すると、
「責任を持てないから無理です。」と言
にゅうえん
きょひ
われ、 入 園 を拒否される。
じぎょうしょ
いらい
さい
はったつしょう
つた
いま
・ 事業所にホームヘルパーを依頼する際、発達 障 がいであることを伝えると、
「今いっぱ
い
りよう
ことわ
いです。」と言われ、利用を 断 られる。
ほいくじょ
しょう
こ
たんとう
せんせい
きけん
い
・ 保育所で、障 がいのある子どもの担当の先生がいたにもかかわらず、
「危険です。」と言
こうがいがくしゅう
さんか
ことわ
われ、校外 学 習 への参加を 断 られる。
しせつ
にゅうしょ
しせつがわ
ほ しょうにん
むすこ
じたく
かえ
はんたい
・ 施設に 入 所 しているが、施設側と保 証 人 となっている息子に自宅に帰ることを反対さ
れる。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
きゃくかんてき
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、客 観 的
み
せいとう
りゆう
そんざい
ばあい
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
がいとう
かんが
に見て、正当な理由が存在する場合は、不当な差別的 取 扱 いに該当しないものがあると 考
えられます。
ご う り て き はいりょ
2
ふていきょう
合理的配慮の不提供
ふくし
りよう
さい
しょう
しゃ
なん
はいりょ
もと
い
し
福祉 サービスを利用 する際 に、 障 がい者 から何 らかの配慮 を求 める意思 の
ひょうめい
ばあい
ふたん
はんい
しゃかいてきしょうへき
と
のぞ
表 明 があった場合に、負担になりすぎない範囲で、社会的 障 壁 を取り除くた
ひつよう
ごうりてき
はいりょ
おこな
しょう
しゃ
けんりりえき
しんがい
めに必要で合理的な配慮を 行 わないことで、障 がい者の権利利益を侵害する
こと。
- 22 -
のぞ
ご う り て き はいりょ
じれい
【望ましい合理的配慮の事例】
じょうほうていきょう
かん
 情 報 提 供 、コミュニケーションに関すること
けいやくしょ
とうしょるい
けいじぶつ
う
・ 契約書、しおり等書類や掲示物にルビ打ちをしている。
りようしゃ
しょう
とくせい
あ
さぎょうこうてい
か
・ 利用者の 障 がい特性に合わせ作業工程をマニュアル化している。
しゃしん
しよう
しかくてき
わ
・ 写真・イラストの使用により視覚的に分かりやすくしている。
た
 その他
ばしょ
せいしんてき
ふあんてい
ばあい
・ クールダウンする場所、パニックや精神的に不安定になった場合でもリラックスでき
しず
へ や
きゅうけいしつとう
ようい
るよう静かな部屋、 休 憩室等を用意している。
し か く しょう
しゃとう
はいりょ
じぎょうしょない
もの
はいち
か
・ 視覚 障 がい者等に配慮して、事業所内の物の配置をなるべく変えないようにしてい
る。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
じっし
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、実施を
もと
がわ
むせいげん
ふたん
もと
かじゅう
ふたん
もと
ばあい
ごう
求められた側に無制限の負担を求めるものではなく、過重な負担が求められる場合には、合
り てきはいりょ
ふていきょう
がいとう
理的配慮の不提供に該当しません。
- 23 -
こうきょうこうつう き か ん ぶ ん や
公 共 交通機関分野
ふとう
1
さ べ つ て き とりあつか
不当な差別的 取 扱 い
しょう
りゆう
せいとう
また
じょうけん
りゆう
こうきょうこうつう き か ん
りよう
こば
も
障 がいを理由として、正当な理由なく、公 共 交通機関の利用を拒み、若しく
せいげん
つ
は制限し、又はこれに 条 件 を付けること。
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
じれい
【不当な差別的 取 扱 いとなりうる事例】
の
ば
じゅんばん
ま
じゅんばん
き
ひら
の
・ タクシー乗り場で 順 番 を待っていたところ、順 番 が来てタクシーのドアが開いて乗ろ
りゆう
せつめい
くるま
じょうしゃ
きょひ
うとすると、理由の説明もなく、 車 いすだからと 乗 車 を拒否される。
ち て き しょう
しゃ
うんてんしゅ
の
い
じょうしゃ
きょひ
・ 知的 障 がい者が、バスの運転手から「乗らないでください。」と言われ、乗 車 を拒否さ
れる。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
きゃっかんてき
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、客 観 的
み
せいとう
りゆう
そんざい
ばあい
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
がいとう
かんが
に見て、正当な理由が存在する場合は、不当な差別的 取 扱 いに該当しないものがあると 考
えられます。
ご う り て き はいりょ
2
ふていきょう
合理的配慮の不提供
こうきょうこうつうきかん
りよう
さい
しょう
しゃ
なん
はいりょ
もと
い
し
ひょう
公共交通機関を利用する際に、障 がい者から何らかの配慮を求める意思の 表
めい
ばあい
ふたん
はんい
しゃ かい てき しょうへき
と
のぞ
明があった場合に、負担になりすぎない範囲で、社会的 障 壁を取り除くため
ひつよう
ごうりてき
はいりょ
おこな
しょう
しゃ
けんりりえき
しんがい
に必要で合理的な配慮を 行 わないことで、障 がい者の権利利益を侵害するこ
と。
のぞ
ご う り て き はいりょ
じれい
【望ましい合理的配慮の事例】
じょうほうていきょう
かん
 情 報 提 供 、コミュニケーションに関すること
れっしゃあんない そ う ち
せっち
・ ホームに、列車案内装置を設置している。
あんない
おおがたか
あんないようず き ご う
ひょうじ
・ 案内サインを大型化している。ピクトサイン(案内用図記号)でわかりやすく表示し
しきかくしょう
はいりょ
いろ
く
あ
ている。また、色覚 障 がいに配慮した色の組み合わせにしている。
えき
て ん じ あんないばん
しょく ち ず
せっち
・ 駅に点字案内板や 触 知図を設置している。
- 24 -
た
 その他
しょくいん
くるま
りようしゃ
たい
じょうこうぐち
あいだ
かいじょよう
ばん
わた
・ 職 員 が、車 いす利用者に対して、乗 降 口とホームの 間 に介助用スロープ板を渡し、
じょうこう
かいじょ
おこな
乗 降 の介助を 行 っている。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
じっし
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、実施を
もと
がわ
むせいげん
ふたん
もと
かじゅう
ふたん
もと
ばあい
ごう
求められた側に無制限の負担を求めるものではなく、過重な負担が求められる場合には、合
り てきはいりょ
ふていきょう
がいとう
理的配慮の不提供に該当しません。
- 25 -
じゅうたく ぶ ん や
住 宅 分野
ふとう
1
さ べ つ て き とりあつか
不当な差別的 取 扱 い
しょう
りゆう
せいとう
りゆう
じゅうたく
ちんたいとう
こば
も
せいげん
障 がいを理由として、正当な理由なく、住 宅 の賃貸等を拒み、若しくは制限
また
じょうけん
つ
し、又はこれらに 条 件 を付けること
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
じれい
【不当な差別的 取 扱 いとなりうる事例】
・
しょう
しゃ
ははおや
ぐ
ははおや
たんしんせいかつ
障 がい者が母親とふたり暮らししていたところ、母親がなくなり、単身生活になる。
ともな
ふ ど う さ ん か ん り がいしゃ
しょう
しゃ
たんしんにゅうきょ
りゆう
ちんたいじゅうたく
で
それに 伴 い、不動産管理会社より 障 がい者の単身 入 居 を理由に賃貸 住 宅 から出てい
い
ってほしいと言われる。
おや
かいとう
し え ん し ゃ だんたい
じゅうたく
か
せいしん
びょうき
・ 親の会等の支援者団体がグループホームとして、住 宅 を借りようとしたが、精神の病気
けいやく じ
おおや
ことわ
とわかると契約時に大家さんに 断 られる。
しかくしょう
しゃ
ひ
ようじん
りゆう
にゅうきょ
ことわ
・ 視覚障がい者が、火の用心のためという理由でアパートへの 入 居 を 断 られる。
にゅうきょ
しんさ
せいしん しっかん
りゆう
にゅう きょ
きょひ
せいしん しっかん
りゆう
ほ
・ 入 居 のための審査 で精神 疾患 を理由 に 入 居 を拒否 されたり、精神 疾患 を理由 に保
しょうにん
かず
ふ
証 人 の数を増やされたりする。
ひつだん
けいやく て つ づ
・ 筆談によるコミュニケーションができるにもかかわらず、契約手続きができないとして、
ばいばいとう
けいやく
きょひ
売買等の契約を拒否する。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
きゃっかんてき
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、客 観 的
み
せいとう
りゆう
そんざい
ばあい
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
がいとう
かんが
に見て、正当な理由が存在する場合は、不当な差別的 取 扱 いに該当しないものがあると 考
えられます。
ご う り て き はいりょ
2
ふていきょう
合理的配慮の不提供
きょじゅうよう
ふどうさん
とりひき
おこな
さい
しょう
しゃ
なん
はいりょ
もと
い
居 住 用 の不動産の取引を 行 う際に、 障 がい者から何らかの配慮を求める意
し
ひょうめい
ばあい
ふたん
はんい
しゃかいてきしょうへき
と
のぞ
思の 表 明 があった場合に、負担になりすぎない範囲で、社会的 障 壁 を取り除
ひつよう
ごうりてき
はいりょ
おこな
しょう
しゃ
けんりりえき
しんがい
くために必要で合理的な配慮を 行 わないことで、障 がい者の権利利益を侵害
すること。
- 26 -
のぞ
ご う り て き はいりょ
じれい
【望ましい合理的配慮の事例】
じょうほうていきょう
かん
 情 報 提 供 、コミュニケーションに関すること
しかく
ちょうかくしょう
しゃ とう
けい やく て つ づ
けいやくしょ
じゅうよう じ こ う
・ 視覚 ・ 聴 覚 障 がい者 等 と契 約 手続 きをすすめるにあたって、契約書 や 重 要 事項
せつめいしょとう
よ
あ
ひつだんとう
せっきょくてき
かつよう
説明書等について、読み上げや筆談等を積 極 的 に活用している。
しょう
しゃ
たいきょ
もう
で
さい
てつづ
とう
じぜん
しょめん
こうとう
・ 障 がい者から退去の申し出があった際に、手続き等について、事前に書面や口頭で
じゅうぶん
せつめい
ひつだんとう
そうだんとう
おう
ひつよう
おう
しんぞく
し え ん し ゃ とう
十 分 な説明をしたり、筆談等で相談等に応じたり、必要に応じて親族や支援者等の
かんけいしゃ
れんらく
関係者に連絡したりしている。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
じっし
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、実施を
もと
がわ
むせいげん
ふたん
もと
かじゅう
ふたん
もと
ばあい
求められた側に無制限の負担を求めるものではなく、過重な負担が求められる場合には、
ご う り て き はいりょ
ふていきょう
がいとう
合理的配慮の不提供に該当しません。
- 27 -
いりょう ぶ ん や
医療分野
ふとう
1
さ べ つ て き とりあつか
不当な差別的 取 扱 い
しょう
りゆう
せいとう
りゆう
いりょう
ていきょう
こば
も
せいげん
障 がいを理由として、正当な理由なく、医療の 提 供 を拒み、若しくは制限し、
また
じょうけん
つ
又はこれに 条 件 を付けること
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
じれい
【不当な差別的 取 扱 いとなりうる事例】
うえ
ひとり
の
しんさつ
ことわ
・ ベッドの上に一人で乗ることができないため、診察を 断 られる。
ち て き しょう
しゃ
あばれ
な
おおごえ
だ
じかいいこう
しんりょう
ことわ
・ 知的 障 がい者が 暴 れたり、泣いたり、大声を出したりするため、次回以降の 診 療 を 断
られる。
くるま
びょういん
い
しょう
どそくきんし
りゆう
しんりょう
きょひ
・ 車 いすで 病 院 に行くと、 障 がいがあることや土足禁止を理由に 診 療 を拒否される。
しかくしょう
しゃ
びょういん
い
さい
つ
そ
もと
・ 視覚障がい者が 病 院 に行く際に付き添いを求められる。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
きゃっかんてき
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、客 観 的
み
せいとう
りゆう
そんざい
ばあい
ふとう
さ べ つ て き とりあつか
がいとう
かんが
に見て、正当な理由が存在する場合は、不当な差別的 取 扱 いに該当しないものがあると 考
えられます。
ご う り て き はいりょ
2
ふていきょう
合理的配慮の不提供
いりょう
う
さい
しょう
しゃ
なん
はいりょ
もと
い
し
ひょうめい
医療を受ける際に、障 がい者から何らかの配慮を求める意思の 表 明 があった
ばあい
ふたん
はんい
しゃかいてき しょうへき
と
のぞ
ひつよう
場合 に、負担 になりすぎない範囲 で、社会的 障 壁 を取 り除 くために必要 で
ごうりてき
はいりょ
おこな
しょう
しゃ
けんりりえき
しんがい
合理的な配慮を 行 わないことで、 障 がい者の権利利益を侵害すること。
のぞ
ご う り て き はいりょ
じれい
【望ましい合理的配慮の事例】
じょうほうていきょう
かん
 情 報 提 供 、コミュニケーションに関すること
ひつだん
うけつけ
しんさつ
おこな
・ 筆談による受付や診察を 行 っている。
うけつけ
おお
こえ
はな
こころ
・ 受付では、ゆっくりと大きな声で話すように 心 がけている。
せいしんしょう
しゃ
しんりょう
じかん
ていねい
せつめい
ふあん
あた
・ 精 神 障 がい者の 診 療 では、時間をかけて丁寧に説明し、不安を与えないようにして
いる。
- 28 -
いんないほうそう
じゅうよう
じょうほう
でんこうひょうじ
も
じ ひょうじとう
し
・ 院内放送での 重 要 な 情 報 は、電光表示や文字表示等でも知らせている。
びょういん
とう
ひつよう ぶ し ょ
ゆうどう
おこな
・ 病 院 ボランティア等による必要部署への誘導を 行 っている。
た
 その他
か
つと
たてもの
ふる
かんぜん
だんさ
かしょ
・ バリアフリー化に努めているが、建物が古く完全ではない。段差のある箇所について
しょくいん
かいじょ
おこな
は、 職 員 が介助を 行 っている。
したいふ じ ゆ う
しょう
しゃ
しかくしょう
しゃ
けんしん
しょくいん
つ
そ
・ 肢体不自由の 障 がい者、視覚障がい者には検診ルートに 職 員 が付き添っている。
はいりょ
ひつよう
ひと
じょうほう
で ん し じょうほう
きょうゆう
たいおう
・ 配慮が必要な人の 情 報 は、電子 情 報 で 共 有して、対応できるようにしている。
じょうき
じれい
れいじ
げんてい
じっし
上記の事例は、あくまでも例示で、これらに限定されたものではありません。また、実施を
もと
がわ
むせいげん
ふたん
もと
かじゅう
ふたん
もと
ばあい
ごう
求められた側に無制限の負担を求めるものではなく、過重な負担が求められる場合には、合
り て き はいりょ
ふていきょう
がいとう
理的配慮の不提供に該当しません。
- 29 -
しみん
市民のみなさんにできること
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょうほう
いっぱん
じゅうみん
か
ぎ
む
ばっそく
障 害 者 差別 解 消 法 で、一般の 住 民 のみなさんに課せられる義務や罰則はありません。
さべつ
ゆた
きょうせいしゃかい
じつげん
つぎ
ぐたいれい
さんこう
たす
ただ、差別をなくし、豊かな 共 生 社会を実現するために、次のような具体例を参考にして助
あ
け合いましょう。
☆
しょう
ひと
み
せっきょくてき
こえ
きょうりょく
もう
で
障 がいのある人を見かけたら、こちらから積 極 的 に声をかけて 協 力 を申し出る。
でんしゃ
ゆうせん ざ せき ふ きん
けいたい で ん わ
でんげん
き
き
まも
☆ 電車やバスの優先座席付近では、携帯電話の電源を切るなど決められたマナーを守
る。
でんしゃ
せき
ひつよう
ひと
ゆうせん ざ せ き
せき
☆ 電車やバスなどで席を必要としている人がいたら、優先座席でなくても席をゆずる。
☆
☆
しかくしょうがい
ひと
ゆうどう
てんじ
うえ
じ てんしゃ
しょうがいぶつ
お
視覚障害のある人を誘導する点字ブロックの上に、自転車などの障 害 物 を置かな
い。
くるま
りようしゃ
て
とど
ちんれつだな
しょうひん
か
てわた
車 いすの利用者などが手の届かない陳列棚の 商 品 を代わりにとって手渡す。
くるま
ゆうせん
りよう
☆ デパートなどの 車 いす・ベビーカー優先のエレベーターは、なるべく利用しない。
☆
☆
☆
ちゅうしゃじょう
しょう
しゃとうようちゅうしゃ
ひつよう
ひと
ちゅうしゃ
駐 車 場 の「 障 がい者等用 駐 車 スペース」には、必要のない人は 駐 車 しない。
もうどうけん
しんたいしょう
しゃ ほ じ ょ けん
やくわり
りかい
ほじょけん
じゃま
盲導犬など身 体 障 がい者補助犬の役割を理解し、補助犬の邪魔になることはしな
い。
くるま
りようしゃ
かいだん
こま
ふくすう
ひと
きょうりょく
車 いすの利用者が階段で困っているときなどは、複数の人で 協 力 してサポート
する。
しょう
こえ
き
障 がいのあるみなさんの声を聞かせてください
しょう
りゆう
さべつ
こま
とき
なんたん し
たんとうまどぐち
ほんちょう
しゃかい ふ く し か
障 がいを理由とする差別で困った時などは、まず南丹市の担当窓口( 本 庁:社会福祉課、
かくししょ し み んせいかつか
そうだん
かいけつ
むずか
ばあい
ないよう
おう
そうだんまどぐち
各支所:市民生活課)にご相談ください。そこで解決が 難 しい場合も、内容に応じた相談窓口
つな
かんけい き か ん
れんけい
しょうがいしゃ さ べ つ かいしょう し え ん ちいききょう ぎ か い なんたん
に繋ぎます。また、それぞれの関係機関と連携する「障 害 者 差別 解 消 支援地域協議会(南丹
し ち い き じ り つ しえんきょう ぎ か い
せっち
ちいき
市地域自立支援協議会)」の設置など地域ぐるみのネットワークづくりもはじまっています。
せっきょくてき
こえ
さべつ
しゃかい
じつげん
みなさんの積 極 的 な声が、差別のない社会の実現につながります。
- 30 -
なんたん し しょうがいしゃ き か ん そ う だ ん し え ん
南丹市障害者基幹相談支援センター
なんたん し そ の べ ち ょ う こ ざ く ら ま ち
なんたん し ふ く し じ
む しょない
〒622-8651 南丹市園部町小桜町47(南丹市福祉事務所内)
☎
なんたん し や く し ょ
0771-68-0007
ほんちょう
しゃかい ふ く し か
FAX 0771-68-1166
なんたん し や く し ょ
や
ぎ し し ょ
し み ん せいかつか
南丹市役所(本庁)社会福祉課
南丹市役所(八木支所)市民生活課
☎ 0771-68-0007
FAX 0771-68-1166
☎ 0771-68-0022
FAX 0771-42-5616
なんたん し や く し ょ
ひ よ し し し ょ
し み ん せいかつか
なんたん し や く し ょ
みやま し し ょ
し み ん せいかつか
南丹市役所(日吉支所)市民生活課
南丹市役所(美山支所)市民生活課
☎ 0771-68-0032
FAX 0771-72-1005
☎ 0771-68-0041
FAX 0771-75-0801