Ver.1.0 『改正品確法の発注者の責務に関する取組』 (関東地方整備局の取組10ポイント) (H28.04) 国土交通省 関東地方整備局 企画部 平成28年4月 『改正品確法の発注者の責務に関する取組』 (関東地方整備局の取組10ポイント) 関東地方整備局では、改正品確法の基本理念である『公共工事の 品質確保』、『担い手の中長期的な育成・確保』、『多様な入札契約 方式の導入・活用』について、発注者の責務として、様々な取組を 行っています。 本資料は、特にポイントとなる取り組みについて、その目的と内容を できる限りわかりやすく紹介するために作成しました。 まずは、発注者自ら、改正品確法とその運用指針を理解し、各取り 組みを何故実施しているのか、理解して頂ければ幸いです。 (標題の10ポイントは、改正品確法の基本理念を達成するため、 今後も様々な施策を行うことの意思を表現しました。) ※内容については、随時更新していきます。 平成28年4月 関東地方整備局 企画部 『改正品確法の発注者の責務に関する取組』 (関東地方整備局の取組10ポイント) 題目 ポイント① (メイン分類) ポイント② (サブ分類①) 1 『i-Construction』(アイ・コンストラクション) ⑦業務の効率 化 2 『施工時期等の平準化』 3 『余裕期間制度』について 4 『履行期限の平準化』と国債等の活用 5 ポイント③ (サブ分類②) ポイント② (サブ分類①) ポイント③ (サブ分類②) 18 『週休2日制確保モデル工事』 ①適切な工期 の設定 - ⑧生産性・品質 - 向上 19 『現場環境改善(トイレ)試行工事』 - - ⑤人材育成・確 ⑩入札・契約手 保 続き 20 『工事検査に係わる技術力の向上』 ⑧生産性・品質 - 向上 21 『若手技術者の活用を評価』 『受発注者間における工事工程の共有』 ③適切な設計 変更 ④コミュニケー ション 22 『登録技術者資格の活用』 6 受発注間の業務スケジュールの共有 ④コミュニケー ション ⑦業務の効率 化 23 『自治体等の業務実績を評価』 7 『不調・不落対策』について ⑥発注者(自治 - 体)支援 24 『関東ブロック発注者協議会』 8 『スライド条項(契約書第25条)』 - 25 『検査技術情報の共有』 9 『総価契約単価合意方式』 - 26 建設ロボット技術に関する取り組み 27 『機械経費(損料)の補正』 28 『技術提案書の記載内容を簡素化』 29 『技術者評価を重視した選定』 ①適切な工期 の設定 ②適正な利潤 の確保 ③適切な設計 変更 ⑧生産性・品質 向上 ポイント① (メイン分類) 題目 ⑨工事検査の ⑤人材育成・確 効率化 保 - ⑧生産性・品質 - ⑥発注者(自治 向上 体)支援 ⑨工事検査の ⑧生産性・品質 効率化 向上 ⑧生産性・品質 - 向上 『設計変更ガイドライン(総合版)』 11 『工事一時中止に係るガイドライン(案)』 12 『設計照査ガイドライン』 13 『土木工事条件明示の手引き(案)』 30 『CIM試行(Construction Infomation Modeling/Mangement)』 14 『設計・施工技術連絡会議(三者会議)』 31 ICT施工技術の活用推進 15 『設計変更審査会』 32 『新技術活用の推進』 16 『ワンデーレスポンス』 33 『技術検査室』(技術審査と工事検査の一元化) 17 条件明示チェックシートの活用 34 『多様な入札契約方式の導入・活用』 35 『公共工事の品質確保とその担い手の中長期的な育 成・確保』 36 『業務の性格に応じた入札契約方式の選択』 【凡例】 工事関係の取組 業務関係の取組 工事・業務関係の取組 ④コミュニケー ション ②適正な利潤 の確保 ③適切な設計 変更 ⑦業務の効率 化 ④コミュニケー ション ⑧生産性・品質 向上 - ⑩入札・契約手 - 続き 10 ③適切な設計 変更 - ⑦業務の効率 化 - ⑩入札・契約手 続き ⑦業務の効率 ⑧生産性・品質 化 向上 - - - ④コミュニケー ション - - - - - - - ⑩入札・契約手 - 続き - - - ⑨工事検査の 効率化 ※内容については、 随時更新していきます。 建設現場における一人一人の生産性を向上させ、企業の経営環境を改善し、建設 現場に携わる人の賃金水準の向上を図るとともに安全性の確保を推進 UAV等を用いた3次元測量 ■労働力過剰を背景とした生産性の低迷 □ICT技術の全面的な活用 ■依然として多い建設現場の労働災害 ①UAV等を用いた3次元測量 ②3次元データによる設計・施工計画 ③ICT建設機械による施工 規格の標準化 ④検査の省力化 ■予想される高齢化による労働力不足 □規格の標準化 ■生産性向上が遅れている土工等の建設現場 ①現場打ちの効率化 ②プレキャストの進化 □施工時期の平準化 □一人一人の生産性を向上させ、企業の経営 環境を改善 □建設現場に携わる人の賃金水準の向上を図 るなど、魅力ある建設現場へ □建設現場での死亡事故ゼロに □「きつい、危険、汚い」から「給与、休暇、希望」 を目指して ①工事着手時期の柔軟な運用等 ②地方自治体への普及・展開 i‐Constructionを推進するための体制を強化 ◇i-Construction推進本部 【本部長:局長、部長級会議】 ◇i-Construction推進本部幹事会 【幹事長:企画部長、官級会議】 ◇部会(ICT技術活用推進部会、規格標準化推進部会、施工時期平準化推進部会) ① 年度内の工事量の偏りを解消し、年間を通した工事量が安定することで、労働者の 処遇等が改善 ・予算が単年度制度のため、年度末に工期末が 集中し繁忙期となる一方、年度開けは閑散期とな り、技能者の遊休(約50~60万人)が発生 ○工事・業務における柔軟な国債の活用・運用 ・施工時期等の平準化も踏まえ当初予算において国債を設定。 ・翌債等の明許繰越しの制度も適切に活用。 ・適正な工期の設定を徹底。 ・業務についても品質確保の観点から同様の取組みを推進。 ○工事着手時期の柔軟な運用 現在の工事件数(直轄工事) (件数) ・「余裕期間の設定」により受注者に工事着手時期の裁量を付与 し、下請業者や技術者・技能者も平準化。 ○計画的な事業の進捗管理等 ・工事発注計画の前提となる事業全体の工程計画の検討 ・計画的な事業の進捗管理と工事の計画的な発注 平準化 閑散期と繁忙期の 幅を小さくする <現在> 繁忙期と閑散 期の幅は約2倍 <労働者の処遇改善> ・年間を通じて収入が安定 ・繁忙期が平準化されるので、休暇が取得しやすくなる <企業の経営環境改善> ・ピークに合わせた機械保有が不用となり、維持コスト が軽減 ② 円滑な工事施工体制の確保を図るため、事前に建設資材、労働者確保等の準備 を行うための余裕期間を設定した工事を実施 ドローン等による3次元測量 ①「発注者指定方式」 : 余裕期間内で工期の始期を発注者 があらかじめ指定する方式 余裕期間 実工期 ②「任意着手方式」 : 受注者が工事の開始日を余裕期間内 で選択できる方式 実工期 余裕期間 範囲内で受注者が契約時に選定 実工事期間は変更出来ない 契約時 余裕期間 工期の30%を超えず、かつ、4ヶ月を超えない範囲 ◆技術者の配置: 工期の始期を指定 発注時 ◆余裕期間の長さ: (1)余裕期間: 主任・監理技術者の配置必要なし、現場着手しては いけない期間(資機材の準備は可、現場搬入不可) (2) 実工期・実工事期間 : 主任・監理技術者の配置必要、準備・後片付け期間 を含む。 実工期 工期の始期を選定 ③「フレックス方式」 : 受注者が工事の始期と終期を全体 工期内で選択できる方式 発注時 全体工期=余裕期間+実工期 受注者が工期を選定 契約時 余裕期間 実工事期間 ※)全体工期内で受注者が実工期を選択 工期の始期を指定 工期の終期を選定 ◇計画的に建設資材、労働者確保等の準備が可能 ◇入札時点で主任・監理技術者を配置できない場合 でも、実工事期間中に配置が可能な場合は工事の 入札が可能 ◇工事期間が分散することから、施工時期等の平準化 に寄与 ③ 業務(設計、測量、地質調査等)の完了日(履行期限)が年度末に集中しており、就 業環境の悪化、生産性の低下によって業務の品質に影響を与えている。 履行期限を平準化することで改善される。 履行期限設定は、当該月に履行期限を迎える業務件 数の比率が以下の数値になることを目標とする。 (発注者支援や通年業務は対象外) 4月~12月 1月~2月 3月 25%以上 25%以上 50%以下 終了した業務件数の割合 100% ○履行期間の確保と柔軟な国債の活用・運用 ・適正な履行期間の設定を徹底。 ・履行期限の平準化も踏まえ当初予算において国債を設定。 ・翌債等の明許繰越しの制度も適切に活用。 ○業務発注時期の適切な設定 ・先の設定目標を念頭に、履行期限と履行期間から逆算し て適切な業務発注時期を設定する。 ・業務完了を早めるため、早期発注に努める。 ○計画的な業務の進捗管理 業務完了の実態 3月 完了 約70% 目標:2月末までに半分以上完了 50% 目標:年内に1/4以上完了 ・業務スケジュール管理表、条件明示チェックシート等 (別掲)を有効に活用して計画的な業務進捗を図り、発注 当初の履行期限で完了できるように努める。 1~2月 完了 年内完了 0% 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 当初発注時の履行期限は概ね上記の目標に近い割合であるが、 工期延伸される業務が多数あり、結果的に約7割が3月工期に。 照査が充実し、業務成果の品質向上 年度末の業務量縮減で、就業環境が改善 ④ 受発注者間で全体工程に影響する重大なポイントを盛り込んだ工程表を共有し、工 事施工上の課題やその責任分担を明確にすることにより課題を速やかに解決し、 現場施工のさらなる円滑化・効率化を図るための試行工事 26件実施(平成27年度) 契 約 打合せ簿(提出) 「施工計画書の一部」 都度実施 設計変更審査会等 【共有】 現場着手 打合せ簿(協議) 設計変更審査会等 ①契約図書にある条件明示事項を加味し、クリティカ ルとなる部分を明確にし、工事工程を発注者へ提出 ② 受発注者間で工事工程を共有し、工事施工上の課題や その責任分担を明確化 ③ 変更が想定される場合には、その原因者が発議し設計 変更審査会を開催し、その原因と解決に向けた対応、 変更後の工事工程を受発注者双方で共有し、発注者の 責による場合は、施計変更の対象とする 打合せ簿(回答) 第○回変更 工事完了 ④ これまでの設計変更審査会での結論を踏まえ、スムー ズかつ適切な設計変更の実施 ⑤ 迅速な課題解決を図ることで、円滑な工事の施工を図る ことが可能 【完了段階】 ◆工事工程共有状況の確認 ◆アンケート調査により課題を抽出 ◆課題の効果検証結果を設計変更ガイドライン等へ反映させ 更なる効率化を図る ⑤ 詳細設計業務において、通常の工程表に加えて、履行中に発注者の判断・指示が 必要とされる事項の役割分担、回答期限等も明記した「業務スケジュール管理表」を 受注者が作成し、発注者と共有する。 平成23年度より ※説明用に簡略化しています 業務名、受注者名、 管理技術者名等を記載 現在の状況、課題、 当面の目標等を記載 作業項目 10月 打合せ 8月 9月 ○ ○ 11月 備考 ○ 工程表(バーチャート) 現地踏査 ① 受注者が作成し初回打合せ時に提示 ↓ (業務の進捗、状況変化で内容が変わる) ② 次の打合せ時に内容を加筆修正した版を 受注者が作成し提示 ↓ ③ スケジュール確定まで②を繰り返す ○○設計 照査 着手 日 作業事項 (タスク) 作業者 発 受 ○ ○ 状況 目標 懸案 事項 ※スケジュールの修正検討は履行期限からの逆算 ではなく、作業項目ごとの必要な履行期間を積み上 げていくことに留意。 完了 9月末 判断等を要する事項、未確定事項のリスト ◆業務履行上の課題を明確にできる ◆適正な履行期間の確保 ⑥ 適正な利潤の確保が出来ていない可能性がある工事において、 工事の積算における不調・不落対策を実施 (※結果を検証し、適宜改定) 【施工箇所点在】(H22~) 施工箇所が複数ある工事について、工事箇所 1km毎に箇所を分けて、それぞれ共通仮設費、 現場管理費の算出を行う。 50 94 40 64 見積活用 間接工事費 実績変更 日当たり 作業量補正 平成27年度 4 平成26年度 13 32 17 15 平成25年度 25 平成24年度 22 平成27年度 34 22 平成26年度 32 平成25年度 0 33 29 平成24年度 10 51 42 平成27年度 20 平成26年度 30 平成25年度 現場条件等により作業効率が低下し、標準積 算と施工実態の乖離が大きいと考えられる工事で 日当たり作業量の補正を行う。 60 平成24年度 【日当たり作業量の補正】(H22~) 70 平成27年度 間接工事費が実態と乖離することが想定される 工事で、共通仮設費(運搬費、安全費、営繕費) の率分について実績変更を行う。 80 平成26年度 【間接工事費実績変更方式】(H20~) 件数 90 平成25年度 実勢価格の変化が激しいなど、個別の現場条 件が反映しきれず、標準積算との乖離が生じる項 目について見積を求め、積算に反映する。 不調・不落対策(平成24年度~平成27年度) 100 平成24年度 【見積活用方式】(H19~) 施行箇所点在 ◆不調・不落の発生の減少 (関東地整の不調・不落発生状況) H26年度:21%→H27年度:15% ※H26年度は、再調達後 約97%が調達済み ※H27年度の数値については、H28.1末時点の速報値 ⑦ 急激な物価変動等による工事費の増減について、適正な利潤の確保を目的に 発注者と受注者の双方で負担 《『全体スライド』/第1~4項》 ◆通常予見不可能な価格の変動に対応 ◆対象は工期が12ヶ月を超える工事 (但し、残工期が2ヶ月以上ある工事) ◆残工事の1.5%が受注者の負担 【受注者】 【発注者】 スライド請求 (受注者もしく発注者から) 7日以内 スライド基準日及び 協議開始日の通知 14日以内 通知 《『単品スライド』/第5項》 ◆特別な要因による主要な工事材料の著しい 価格の変動に対応 ◆①鋼材類、②燃料油、①と②以外の 主要な工事材料が対象 ◆対象工事費の1%が受注者の負担 スライド基準日 残工事量の確認 スライド調書の作成 など スライド額の協議 14日以内 《『インフレスライド』/第6項》 ◆急激なインフレ又はデフレに対応 ◆適用される場合には、国からの通知 ◆残工事の1%が受注者の負担 スライド額の協議確定 スライド額の契約変更 ⑧ 請負代金額の変更があった場合の金額の算定や部分払金額の算定を行うための 単価を前もって協議し、合意しておくことにより、設計変更や部分払に伴う協議の 円滑化を図ることを目的として実施 平成28年3月見直し 単価個別合意方式 ◆単価を個別に合意する方式 ◆受注者の技術的特性等が反映される ◆合意にあたっては、妥当性を確認 見直し 単価包括合意方式⇒包括的単価個別合意方式 ◆単価を包括的に一律に合意する方式 ◆受注者が希望して選択できる 【見直しの内容】 包括合意方式であっても、一度合意した単価は 変わらないように変更。合わせて、名称も変更。 ◆受発注者間で当初に合意した単価を用いる ◆新規工種※1が追加となる場合、官積算単価 を用いる ①受注者は、契約締結後14日以内に「請負 代金内訳書」を提出 ②契約締結後15日以降速やかに協議※2 ③受注者は、協議開始の日から14日以内に 「単価合意書(案)」を提出 ④「単価合意書」締結 ◆設計変更に伴う協議の円滑化 ⇒適正な利益の確保 ◆出来高部分払い方式における効果 ⇒キャッシュフロー※3の改善 ⇒借入金減少、元下間の支払いも円滑に ※1 「合意する単価(細別)、新規工種」に関する体系や考え方は、 国総研HP掲載の「工事工種体系ツリー」に基づいている。 ※2 協議が整わない場合、単価包括合意方式へ移行する。 ※3 企業のある期間における現金の収支のこと。 ⑨ 設計変更に係る業務の円滑化を図るため、設計変更に係る各ガイドラインをとりまと め、受発注者双方の共通認識を得る 平成27年6月改定 7.工期短縮計画書の作成 Ⅰ 設計変更ガイドライン 改定 8.請負代金額又は工期の変更 9.増加費用の考え方 10.増加費用の設計書及び事務処理上の扱い 1.設計変更ガイドライン策定の背景 2.設計変更が不可能なケース Ⅲ 設計照査ガイドライン 3.設計変更が可能なケース 新規 4.設計変更手続きフロー 1.「設計図書の照査」の基本的考え方 5.設計変更に関わる資料の作成 2.「設計図書の照査」の範囲を超えるもの(事例) 6.条件明示について 3.設計照査結果における受発注者間のやりとり 7.指定・任意の使い分け 4.設計図書の照査項目及び内容 8.違算防止のための留意事項 改定 Ⅱ 工事一時中止に係るガイドライン(案) 5.照査項目チェックリスト 新規 【別冊】土木工事条件明示の手引き(案) 1.ガイドライン策定の背景 2.工事の一時中止に係わる基本フロー 3.発注者の中止指示義務 4.工事を中止すべき場合 5.中止の指示・通知 6.基本計画書の作成 ◆適正な利潤、適切な工期の確保 ◆生産性・品質の向上 ◆様々な解決策をひとつにまとめる ⑩ 受注者の責に帰することができない等の事由により、施工ができなくなった場合、 適切な設計変更を行うための手引き 平成27年6月改定 ◆工事を中止すべき場合を記載 →工事用地等の確保ができないため 工事を施工できない場合 →自然的又は人為的な事象のため工事 を施工できない場合 ◆受注者による中止事案の確認請求 →工事施工不可要因を発見した場合は、 工事の中止について発注者と協議 ◆『基本計画書』の作成 →中止期間の維持管理等について記載 →中止に伴う増加費用などを記載 ◆『工期短縮計画書』の作成 発注者 受注者 工事不可要因の発生 工事不可要因の発見 基本計画書の作成 ・維持管理 ・増加費用 等 協議 指示 協議 工事不可要因の確認 工事中止の必要あり 基本計画書の確認 工事不可要因の解決 工期短縮計画書の作成 ・施工体制や計画 ・増加費用等 ※発注者より要請があった場合 通知 協議 工事再開通知 ・工期短縮の必要性を判断 工期短縮計画書の確認 適切な設計変更の実施 →工期短縮が必要になった場合に作成 →施工体制や計画、増加費用等を記載 適切な設計変更の実施 ◆中止期間が3ヶ月以下の場合は、計算式にて算出 ◆中止期間が3ヶ月を超える場合は、見積により、 受発注者協議を行い増加費用を算定 ⑪ 工事着手前に実施する、設計照査の範囲について受発注者間でお互いに確認 するための手引き 平成27年6月作成 ◆設計図書の照査の基本的考え方を記載 →共通仕様書、契約書での位置付け ◆照査の範囲を超えるものを例示 →設計変更が可能なケースについて、 事例を紹介 ◆「照査項目チェックリスト」を作成 →チェックリストを作成し、発注者と協議 ◆ガイドラインを活用し、設計照査において、 照査の範囲内か、設計変更が必要かを 明確化 ◆設計照査の範囲外であれば、設計変更の 対象とする ①現地測量結果 →横断図の再作成、排水計画の見直し 構造物のタイプの見直し ②基礎杭が試験杭等により変更 →構造計算、図面作成が必要 ③各種設計基準等との対比設計 ・ ・ ・ など ◆適切な設計変更の実施 ・適正な利潤、適切な工期の確保 ・生産性・品質の向上 ⑫ 現地状況や社会的制約等の現場特性について、必要な情報は何かを受発注者 間で確認可能な手引き 平成27年6月作成 ◆条件明示が不足、条件が不明瞭 ◆条件明示の内容がバラバラ ◆『条件明示チェックリスト』を作成 ⇒条件明示の項目別チェックリストを作成 (工程、用地、環境対策、工事支障物件など) ⇒設計図書等における条件明示の徹底を図る ◆設計図書に記載する条件をどうするか →記載する必要がある条件を確認 ◆設計図書と現場が合っていない →現場条件等について受発注者間で共有 ◆設計変更の協議が円滑に進まない →工事着手前に現場条件等を受発注者間 で共有 ◆受発注者間でお互いに確認 ⇒設計図書に記載されている条件の確認 ⇒工事現場の条件、環境、制約等の確認 ⇒設計変更時における条件の確認 ⇒積算部署と施工管理部署の情報共有 ◆適切な設計変更の実施 ・適正な利潤、適切な工期の確保 ・生産性・品質の向上 ⑬ 工事目的物の品質確保を目的として、施工段階において、発注者(設計担当・ 工事担当)、設計者、施工者による『三者会議』を実施し、設計思想の伝達及び 情報共有を図る取り組み 約90件実施(平成26年度) 《関東地方整備局での取り組み》 発注者 (設計担当、工事担当) 全体調整 ※三者会議の対象工事以外で設計者の成果を元に発注する全て の工事においても、施工者が三者会議の開催を要請した場合、明 らかに会議開催の必要性が乏しいと判断される場合を除き、三者 会議を開催できる。 三者会議 設計思想 の伝達 設計者 ○対象工事: ① 工期が6ヶ月以上で、構造物を主体とする工事 ② 施工上の情報共有や意見交換等が必要な工事等、 三者会議の導入効果が高いと判断される工事。 設計図書への質問 新たな技術提案 施工者 【検討例】 ・設計の考え方、設計思想の説明(設計者) ・照査結果の報告、新技術の提案(施工者) ・関係機関との調整状況(発注者) ○H28.3運用方針改定(H28.4.1以降に入札公告を行う工事から適用) ・対象工事について、工事着手前に三者会議を1回以上開催 へ変更。 ・対象工事の適正化(絞り込み) ・対象工事以外で設計者の成果を元に発注する全ての工事に おいても、施工者が三者会議の開催を要請した場合、明らかに 会議開催の必要性が乏しい場合を除き、三者会議を開催する 事を追加。 ◆公共工事の品質確保 ◆円滑な事業執行 ⑭ 設計変更の手続きの透明性と公平性の向上及び迅速化を目的として、発注者と受 注者が設計変更する内容の妥当性及び工事中止等の協議・審議等を行う取り組み 約640件実施(平成26年度) 《関東地方整備局での取り組み》 受注者 ・現場代理人 ・監理技術者等 発注者 ・(技)副所長 ・工務課長 ・主任監督員等 設計変更審査会 ・設計変更の妥当性審議(設計変更ガイドライン活用) ・設計変更手続きに伴う工事中止の判断等 ○対象工事 :変更を伴う全ての工事 (簡易な工事、数量精算は除く) ○H27.3運用方針改定 ・受注者が審査会の開催を発議する場合、 「総括監督員」に文書で要請(協議)する事を追記。 ・審査会の結果は、会議の場で議事録を作成、 サインし、受・発注者双方が議事録を保持する ことを追記。 設計変更、先行施工承認に反映 【検討例】 ・用地取得難航による施工方法の変更協議 ・地下水位の変更に伴う土留め工法の変更 ・天災等に伴う工事中止の判断及び中止に伴う 増加費用の協議 ◆変更手続きの透明性、公平性の確保 ◆迅速、円滑な変更手続き ⑮ 受注者からの協議等に対して、「その日のうち」に回答、または、回答日を協議の上、 決定することにより、工事現場や業務実施過程において発生する諸問題を迅速に対 応する取り組み 協議、相談 受注者 発注者 回答 《関東地方整備局での取り組み》 ○対象工事:全ての工事および業務 ○H27.4通知(工事関係) ・「ワンデーレスポンス」の徹底を図るため、再周知 受注者からの協議等 ●目的意識の明確化 (工事期間短縮、業務の円滑な進捗が受注者、発注者、 ひいては国民に良い効果を導き出す) 主任監督員(主任調査員)または監 督員(調査員)が措置可能な内容で、 「その日のうち」に回答が可能か 受注者 ●工期短縮によるコ スト縮減 ●企業の経営向上 ●施工品質の 向上 ●受発注者双方の 意識改革 ●経験や技術力の 伝承 No 【「その日のうち」に回答が困難な場合】 対外協議・検討等が必要で実回答に時間がかかる 場合には、いつまでに回答が必要なのかを受注者と 協議のうえ、回答日を設定する Yes ●経済効果(インフラの早期完成) ●国民満足度の向上 事務所等発注担当課に報告・相談 し、その結論を「その日のうち」に回 答が可能か Yes ●発注者と受注者の情報共有(連携強化) 国 民 No 「その日のうち」 受注者へ回答 (協議等に対する回答) 「その日のうち」 回答日について 受注者へ通知 発注者 ●業務能率向上 ◆適切な工程管理 ◆現場生産性の向上 ⑯ 詳細設計業務の業務着手時(契約後)、 受注者に対して必要な情報を漏れなく明示するためのツール。 ・・・下記の「詳細設計」 ○道路 ○橋梁 ○樋門・樋管 ○排水機場 ○築堤護岸 ○山岳トンネル ○共同溝 ○砂防堰堤 ① 詳細設計業務実施に必要な条件 ・明示項目 ・主な内容 ←(案)に記載済み ② 対象項目 (条件明示の対象なら○ 、対象外なら×を記載 ) 1. 対象業務の条件明示チェックシート (案)を用意 2. チェックシートの項目②~④を記載 ※予備設計でチェックシート作成済みの場合は 確認の上、必要に応じて追記する ③ 確認状況および確認日 (全確定なら○ 、一部確定は△ 、未確定は× の記号と、それを確認した日付を記載) ④ 確認資料 (資料の名称、頁番号等を記載) ⑤ 備考 (③が△×の進捗状況を記入) 3. 「設計業務の条件明示検討会(仮称)」 の開催 ←チェックシートの内容の確認 4. 業務着手時(契約後)、シートを受注者 に提示 提示時に⑤も記載 ◆明示すべき事項の漏れを防止できる ◆条件確定の有無と時期を受発注者で共有 ⑰ ⑤人材育成・確保 ①適切な工期の設定 『週休2日制』を確保するため、建設現場において入職しやすい環境づくりに向け、 現場における現状の課題や問題点を把握するためのモデル工事 18件実施(平成27年度) ①週休2日制:毎週、2日を休日 ②週休2日制(土日休日):毎週、土・日曜日を休日 ③4週8休制:月単位で、計画的に4週8休を確保 【発注段階】 ◆『週休2日制』の種類を選択 ◆工期設定の根拠を明示 ◆総合評価での評価はしない 【施工段階】 ◆休暇の「取得計画書」を作成 ◆各作業員等の休暇取得状況を管理 【完了段階】 ◆休暇取得状況の確認 ◆アンケート調査により課題を抽出 ◆成績評定での評価はしない ◆ペナルティーはなし ◆建設業界全体の魅力の感じない ◆若手技術者等の入職が少ない など その要因一つは・・・ ◆計画的な『4週8休』の確保ができていない 〈主な理由〉 ⇒予期せぬ雨天等による作業不能を回避 ⇒工事中止による工期を回復するため ⇒技能労働者の給与確保 など 『週休2日制確保』 ◆計画的な休日の確保 ◆休日を踏まえた適切な工期を確保 ⑱ ⑤人材育成・確保 工事現場における作業環境を改善し、男女問わず誰もが働きやすい現場環境 づくりに向けて、現場における現状の課題や問題点を把握するための試行工事 61件実施(平成27年度) 【施工段階】 ◆『環境改善型トイレ』※を選定・導入 以下のような場合に、積極的に導入 ①現場見学会が頻繁に想定される ②公道や民家に近く、見た目や臭いが気になる ③災害などの非常時に、一般の方に開放できる ④受注者が試行工事を希望した場合 など 【完了段階】 ◆アンケート調査により課題を抽出 ◆汚い、臭い・・・ ◆夏は暑く、冬は寒い など その結果・・・ ◆清潔なトイレを求め離れた現場詰所ま で移動し使用 →作業効率が低下する ◆水分補給を我慢する →熱中症などの危険性が増える 『環境改善型トイレ』の導入 ※『環境改善型トイレ』とは ◆水洗方式等を採用し、臭い対策、目隠し、 防音、鏡や手洗いが設置されているもの ◆清潔で快適な現場環境に一步前進 ◆工事現場の魅力向上 ⑲ ⑤人材育成・確保 ⑨工事検査の効率化 工事の検査業務を行う上で必要となる最新の技術基準や検査の留意点・着目点 などについて、工事検査に精通した「技術検査官」が、本局・事務所の工事検査を 行う予定者を対象に研修を実施し、職員の技術力の向上や知識の継承を図る ◆工事検査説明会 ◆工事検査適任者研修 ※平成27年度実績 第1回 平成27年 6月12日 (開催地:本局) 第2回 平成27年 6月29日 (開催地:本局) 第3回 平成27年 10月23日 (開催地:本局) 分任官発注工事の完成検査繁忙期を前に、 事務所の要望により実施。 ① 初めて技術検査官または技術検査職員の業務を任 命されることが想定される職員 【※初任者必修】 ② 上記①以外の者で、技術検査官または技術検査職 員の業務を任命、または任命されることが想定される 職員 ① 公共工事の監督・検査の話題 ② 工事検査の体系について ③ 工事検査のポイント ④ 工事成績評定について 研修テキスト例 ◆各種研修 主に、新任の出張所長・技術係長を対象に、工事の監督・ 検査に関する知識の習得や実際の現場で発生した トラブル事例などを紹介 【監督職員としての技術力向上】 現場係長研修 建設技術(初級)研修 道路構造物(係長級)設計・施工 基礎コンクリート研修 実践研修 品確法(監督・検査) H27.04.20 H27.06.16 H27.07.06 H27.10.26 H27.09.03 ・・・etc ⑳ ⑤人材育成・確保 ⑩入札・契約手続き 公共工事に関する調査及び設計の品質確保の担い手を育成確保するために、建設コンサル タント業務等の入札・契約手続きにおいて、若手技術者を管理(主任)技術者として配置する場 合に評価する試行 平成27年8月から試行 ◆若手技術者の活用 管理(主任)技術者に35歳以下の若手 技術者を配置した場合、優位に評価。 ◆対象業務 堤防・護岸設計、道路詳細設計(修正)、 路線測量、ボーリング調査など比較的難 易度が高くない業務。 ◆評価方法 指名する際の技術者評価の配点を見直 し、若手技術者を配置した場合に加点。 配点 【現行】 配点 【若手評価】 技術者が所持する資格 4 4 継続教育の実施状況 1 1 同種・類似業務の従事状況 10 5 過去業務での成績 30 30 優良業務表彰の受賞状況 5 5 若 手 技 術 者 の 配 置 - 5 合計 50 50 評価の着目点 ◆若手技術者による受注機会の増 ◆担い手の育成・確保 ㉑ ⑤人材育成・確保 ⑩入札・契約手続き 調査及び設計業務における品質確保に必要な技術者に関して、民間資格を適切に評価し、 活用する取り組み 161資格登録(H28.2現在) ◆老朽化施設に関する業務の増加 ◆市町村での発注時に技術者資格が未活用 ◆品確法で資格等の適切な能力の評価が規定 ◆登録規程に位置づけた業務内容(点検・診断) ◆技術者不足解消及び品質確保の観点から、 技術士・RCCM以外の民間資格も活用 ◆民間資格を活用しやすいように、国土交通 省が業務内容に応じて必要となる知識・技術 を明確化し、要件を満たす民間資格を登録 ◆計画・調査・設計分野に関する資格についても登録 ◆登録された資格を活用 ※登録規程及び登録簿(国土交通省HP) http://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000098.html ◆業務の入札参加要件に登録資格を設定 ◆指名業者選定時などに登録資格保有者を評 価 ㉒ ⑤人材育成・確保 ⑩入札・契約手続き 建設コンサルタント業務等の入札・契約手続きにおいて、総合評価落札方式の場合、国土交 通省の実績が無い者は、業務成績の評価が低く指名されにくい事から、地方自治体等の業務 実績を評価し、入札参加機会の拡大を図る試行 ◆総合評価落札方式(簡易型)に適用 ◆整備局等の実績がなく関東地整 管内の「都県・政令市等」の実績が 複数(2件以上)ある企業が対象 ◆入札・契約手続きにおける業務成績 の評価において、地方自治体等の 実績があれば30点満点のうち18 点を加点 ◆指名業者の8割が、指名段階で18点以上 の評価を受けているため、18点未満では 指名されにくい。 指名業者(企業)の成績 指名業者(技術者)の成績 ◆新規参入しやすい環境の整備 ㉓ 国、地方公共団体及び特殊法人等の各発注者が、公共工事の品質確保の促進のための取 組みなどの情報交換や協力体制を強化する等の目的で平成20年度に設立 協議会は公共工事の品質確保促進の施策実施状況や発注者間の支援などの連絡調整を 行い公共工事の品質確保の促進を発注者一体となり実施 平成20年度に設立 『関東ブロック発注者協議会』設置要領に基づいて、 幹事会の効率的な運営を図るため、各分科会を設置 関東ブロック発注者協議会 関東ブロック発注者協議会 幹事会 建設分科会 都県分科会 (1都8県に それぞれ設置) 農政分科会 【組織及び対策】 参加機関は、総勢474機関 (国:17,都県:10,特殊法人等:27,市町村:420) 当面の対策:総合評価方式の徹底、導入、不良不適格業者の排除、 地場産業育成、下請企業等へのしわ寄せ防止、ダンピングの防止、 特殊法人等の調達、不等廉売、不公正取引等に対する監視の強 化、それらの情報の共有を図るため設立 ◆『品確法』・『運用指針』に関する相談窓口 の設置 →1都8県内に各1事務所ずつ相談窓口を設置 ◆「各機関の発注予定情報」の共有化 →各発注者が連携し、発注見通しについて公表 ◆地方公共団体への出前講座等を実施 →「直轄工事」における取組み実例を紹介 ◆工事検査への自治体職員の臨場立会 →自治体検査の支援の一環として実施 ◆総合評価審査委員会への審査委員派遣 →自治体の総合評価の取り組みを支援 ◆都県分科会で『品確法・運用指針』 及び地整の取組みに関する事例を紹介 ㉔ 工事検査に携わる関東地域の地方公共団体への「出前講座」や「担当者会議」で の意見交換などを通じ、検査技術水準の向上を図る ◆関東ブロック工事検査担当員連絡会 ◆出前講座 http://www.ktr.mlit.go.jp/soshiki/soshiki00000039.html. 【タイトル】 【構成メンバー】 茨城県、神奈川県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、 栃木県、長野県、山梨県、川崎市、横浜市、千葉市、 さいたま市及び相模原市の1都8県5市で構成 公共工事の監督・検査・成績評定の実施状況 【対象者】 市区町村を含む行政関係者、建設関係団体など 【ポイント】 【ポイント】 各都県政令市から出された議題(質問)に対し、各自治 体での対応状況や懸案事項などについて意見交換を実施 昭和43年の第1回開催以降、今年(H27)で第78回目 ※事務局は、1都8県5市で持ち回り ※関東地方整備局企画部は、当連絡会の顧問 国土交通省発注の土木工事における、監督・検査・安全 管理・成績評定の実務について、基本法令から、実施の際 の留意点、最新の動向などを紹介 ◆工事検査の相互臨場 【対象者】 市区町村を含む自治体の検査業務に携わる職員 【ポイント】 発注者支援の取り組みの一環として、国土交通省の 工事検査に自治体職員が臨場(または、自治体の工 事検査に国土交通省職員が臨場)により自治体職員 の検査技術向上を目的に平成18年度より実施 開催状況(第77回) 【問合せ窓口】 関東地方整備局 企画部 技術管理課 検査係 048-601-3151(代) ㉕ 無人化施工の普及と災害時に有効活用する上で、啓発活動やオペレータの育成・ 継続教育が必要であり、毎年2回以上の技術講習会を開催継続。 また、インフラ用ロボットの実証現場を提供して、ロボット技術の普及を後押しする。 災害対応分野 - 無人化施工 ①無人化施工技術講習会 [対象者]各事務所と災害協定を締結している建設会社の建機オペレータ [開催時期]8月下旬 [場所]: 関東技術事務所船橋防災センター [H27実績] 41名・・・H27より講習員数を2倍に拡大 ②浅間山の噴火を想定した無人化施工機械の操作講習会 [対象者]長野県及び群馬県建設業協会会員企業の技術職員 [開催時期]10月下旬(2日間) [場所]: 群馬県内または長野県内 [H27実績]77名(建設会社50名、自治体5名、国交省22名) インフラ(維持管理)分野 - インフラ用ロボット 国土交通省・次世代社会インフラ用ロボットの開発・導入検討会及びロボット現場検証委員会で定めたスケジュールに 基づき、平成26・27年度については、実証現場の提供及び現場実証に関する連絡調整等を実施。 次世代社会インフラ用ロボッ ト 開発・ 導入実施フロー 検証年度 H26 H27 H25 重点分野の策定 技術分野 ①橋梁維持管理技術 ②応急復旧技術 ③水中維持管理技術 ③水中維持管理技術 ④トンネル維持管理技術 ④トンネル維持管理技術 H26 H27 技術公募→現場検証→評価 事務所 相武国道事務所 京浜河川事務所 京浜河川事務所 相模川水系広域ダム管理事務所 相模川水系広域ダム管理事務所 相模川水系広域ダム管理事務所 H28 H29以降 試行的導入 本格導入 検証場所 新浅川橋(国道16号) 二ヶ領宿河原堰(多摩川) 多摩川緊急用船着場(多摩川) 宮ヶ瀬ダム 宮ヶ瀬ダム(湖岸トンネル) 宮ヶ瀬ダム(湖岸トンネル) 検証技術 9 1 2 5 6 10 見学会参加者 150 30 30 165 - - ㉖ 損料算定表に示す機械損料額は、平均的な使用条件のもとに発生する標準的な 経費を示している。 しかし、実際の工事では施工条件はバラバラであり、各々具体的な諸条件に応じて 損料額の補正を行うこととなっている。 ④交替制作業補正 ①豪雪地域補正 ・豪雪地域では長期間にわたる積雪などにより年間稼働率が 低下するため、機械損料のうち「供用損料」を補正。 ・豪雪地補正は対象機械の稼働時期や季節に関係なく適用さ れる。 ・豪雪地域で使用する機械(作業船を除く)の供用1日当た り損料→100分の110(10%の増額) (北海道では100分の115) ・機械損料が運転日単位又は供用日単位で定められている機械を、 二交替制作業又は三交替制作業若しくはこれらに準ずる作業(1 日の通常使用時間を超えて長期間使用する作業)に使用する際に 補正。 ②岩石作業補正 ・バックホウやホイールローダなどの一般土工機械を岩石土 工作業に使用する場合、作業条件が過酷なため機械各部の摩 耗が激しく維持管理費が増加するため、機械損料のうち「運 転損料」を補正。 ・運転1時間当たり損料(1日当たり損料) →100分の125(25%の増額) ・過酷な作業が常態となっているリッパ装置付ブルドーザや 建設専用ダンプトラック等については補正しない。 ・ただし、交替制作業またはこれに準ずる作業に使用することが 通常の用法である機械(トンネル工事及びニューマチックケーソ ン工事など)は補正の対象外となる。 ③稼働が標準的ではない場合の補正 ・機械の稼働が標準的であれば損料算定表の(13)欄の換 算値損料を用いることができるが、稼働条件が特殊な場合は 補正を行う。 ◆損料補正を正しく理解することで、 「積算者の違算防止」につながる ㉗ 建設コンサルタント業務等の入札・契約手続きにおいて、入札参加への事務負担軽減により、 競争性を確保しつつ、参加しやすい環境をつくるため、総合評価落札方式については、求めて いる技術提案書の記載内容を簡素化 平成27年8月から試行 ◆今までは、技術提案書について、業務全 体を網羅するよう着目点及びその対応策 等について複数記載 簡素化 1つの業務に 着目点を複数 記載。 複数記載した 着目点の解決 策について複 数記載。 記載できる着目点 を1項目に限定。 ◆技術提案書に記載できる業務の着目点 を1項目に限定 ◆参加者は得意分野に特化した、効果あ る技術提案が作成可能 ◆技術提案書作成の負担軽減(企業) ◆審査とりまとめの負担軽減(発注者) ㉘ 建設コンサルタント業務等の入札・契約手続きにおいて、評価テーマに関する技術提案の 作成や審査等の事務負担軽減のため、評価テーマを求めず、技術者の成績・表彰と実施方針 の配点を拡大する試行 平成26年6月から試行 ◆発注方式 総合評価落札方式(標準型(1:3)) ◆対象工種 河川事業:堤防・護岸設計 道路事業:道路予備設計 :構造物予備設計 :道路詳細設計 :構造物詳細・補修設計 ◆技術提案書作成の負担軽減(受注者) ◆審査・取りまとめの負担軽減(発注者) ㉙ 調査・設計段階、施工段階、維持管理の各段階で、3次元(立体的、可視化)モデルを活用 することにより、構造体などが完成後と同じ状態で見えることから様々な効果が期待され業務の 効率化や建設事業全体での生産性の向上を図る 4件実施(平成27年度) 2次元 今までは CIMの概要 調 査 CIMを 用いると 3次元モデル (概略) 我が国は少子高齢化、労働人口の変化に直面して います。建設業者数はピーク時から約22%減、建設 就業者数はピーク時から約27%減。このような状況下 において、建設産業の生産性の効率化が求められて おり、平成24年度よりCIMの導入に向けた取組を開始。 ○比較・概略検討等が容易になる ・ルート選定が容易 ・詳細設計への移行が容易 ・国土地理院データの活用 ・概算コスト比較が容易 ○設計ミスや手戻りが減る 3次元 設 計 ・設計の可視化 ・数量算出の自動化等 ・図面等の整合性確保 ・違算の防止 ○工事現場の安全を確保 ・作業現場内危険箇所の事前チェックにより事故を防止 施 配筋の可視化による 干渉チェック CIM試行 : 期待される効果 ・施工計画書への反映 ・現場内情報共有 ・施工時の品質情報やセンサー情報など維持管理に必要な 情報をモデルに追加することによる維持管理の効率化 CIM試行で 課題効果検証 等 ・施工順序等の最適化 ・仮設等安全性向上 ○適確な維持管理 維 持 管 理 CIMを導入する為の効果検証を行う。 ◆不可視部分の可視化 ◆作業環境イメージの共有 ◆数量算出の合理化 ◆住民説明時の速やかな理解 工 ○施工性が向上し工期が短縮できる 3次元モデル (詳細) ◆情報の有効活用 ◆設計の最適化 ◆施工の効率化、高度化 ◆維持管理の効率化、高度化 ㉚ ICT施工技術とは、ICTを用いた3次元出来形管理手法や、3次元化した設計データ に応じた施工装置の自動操作や半自動操作を行うICT建機技術を活用して、高い生産性と 高品質を実現する施工技術のこと。H28年度からは、i-Constructionの枠組みにおいて、 施工段階(起工測量~施工~完成検査)の全てで3次元データの活用を図る取り組みを推 進する。 MC※1・MG※2:59件、締固管理:26件、TS※3:220件(H26年度) ICT施工技術の普及で期待される効果 ● ● ● ● 施工効率・品質の向上 施工管理、監督・検査の省力化 熟練オペレータ不足の解消 建機関連事故の減少 設計図を現場に再現 丁張り設置工の削減 作業中に基準値内か判る 【人力検尺不要】 MGバックホウ例 バケット位置 をモニタ表示 ※1 MC:マシンコントロール(施工装置の自動操作)技術 ※2 MG:マシンガイダンス(施工装置の操作ガイド)技術 ※3 TS:トータルステーションによる出来高管理 普及への取り組み (1)施工管理、監督・検査、基準類等の整備 (2)施工段階の全てで3次元データを利活用 する取り組み (3)総合評価等におけるインセンティブ付与 (4)技術講習会、見学会、研修の継続 (5)建設業団体、自治体との意見交換会等 の継続 MG・MC技術、締固管理技術については、 技術、締固管理技術については、 採用件数が増加傾向にあるものの、 普及が進んでいるとはいえない状態。 【問合せ窓口】 関東地方整備局 企画部 施工企画課 技術評価係 048-601-3151(代) 内線3481、3482 ㉛ NETIS(ネティス) とは、新技術に関わる情報共有や情報提供の 橋渡しとして整備したデータベースシステムで、新技術を工事等で 使用することにより、生産性・品質の向上を目指す ◆国土交通省のイントラネット及びインターネットで運用 http://www.netis.mlit.go.jp/NetisRev/NewIndex.asp 「NETIS」により生産性・品質向上の ための新技術を検索し、現場で活用 (1)NETISには、 ①『経済性』 ②『工程』 ③『品質・出来形』 ④『安全性』 ⑤『施工性』 ⑥『環境』 に優れた新技術が3,400件登録 (2)新技術の選定には、検索機能(工種別・条 件・キーワード・詳細検索)を利用 問合せ窓口:TEL047-389-5127 関東技術事務所 新技術活用支援室 『NETIS』の検索事例 (1)NETISの検索画面にて「品質向上」をキーワード入力 (2)検索結果「161件」 → 工種・詳細検索より絞込可能 (3)「工期短縮」「コスト縮減」「○○向上」などの具体的な キーワードでの検索も利用できます 普及への取り組み (1)総合評価及び工事成績評定におけるインセンティブ 付与(加点措置) (2)全国唯一の常設展示施設である「建設技術展示館」 (千葉県松戸市にある関東技術事務所の構内)での 生産性・品質向上に関する新技術の展示 (3)建設業団体、自治体との意見交換会等の継続 ㉜ 従来、工事発注部署がそれぞれ個別に実施していた本局発注工事に係る入札時 の技術的審査や完成時の工事検査を一つの部署(技術検査室)に集約することで、 審査や検査における課題の共有化や考え方の統一を行い、審査・検査における公共 工事の品質や透明性・客観性の向上を図る 平成24年度設置 ◆工事発注部署(河川・道路・電気・ 機械など)は設計・積算までを実施 ◆技術審査・工事検査を技術検査室 が一貫して継続的な評価を実施 自治体支援 技術審査での評価項目の考え方、 留意点工事の監督・検査での着目点、 評価方法などを指導・助言 ◆公共工事の品質確保、向上 ◆透明性・客観性の向上 ◆出前講座、外部研修の講師 【対象者】 行政関係者、建設関係団体など ◆関東ブロック工事検査担当員連絡会 【構成メンバー】 茨城県、神奈川県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、 栃木県、長野県、山梨県、川崎市、横浜市、千葉市、 さいたま市及び相模原市の1都8県5市で構成。 ◆工事検査の相互臨場 【対象者】 自治体の工事検査業務に携わる職員 【ポイント】 国土交通省の工事検査に自治体職員が臨場(または、自 治体の工事検査に国土交通省職員が臨場)により自治体 職員の検査技術向上を目的に平成18年度より実施。 ㉝ ⑩入札・契約手続き 各発注者は、自らの技術力や発注体制を踏まえつつ、工事の性格や地域の実情等に応じて、 多様な入札契約方式の中から適切な入札契約方式を選択、又は組み合わせて適用する。 ◆契約方式の選択 →「事業・工事の複雑度」、「施工の制約度」、「設計の細部事項 の確定度」、「その他発注者の体制・工事の性格等」 など ◆競争参加資格者の設定方法の選択 →「契約の性質又は目的」、「災害時の応急的な復旧対応」 など ◆落札者の選定方法の選択 →「価格以外の要素の評価の必要性」、「仕様の確定の困難度」 ◆支払い方式の選択 →「工事進捗に応じた支払い」、「煩雑な設計変更」、「コスト構造 の透明性の確保」 など 【目的】 一括審査方式 入札公告・入札説明書の交付 ※同一規模等の複数の工事で 技術提案のテーマが同一のもの 資料作成説明会 【方法】 申請書及び技術資料の提出 競争参加資格の確認 技術的能力の審査 技術提案の評価結果の通知 同一時期に調達を必要と する「同一規模」「同一条 件」の複数工事について、 受発注者の事務量の低減 を図る。 複数の工事において、同 一テーマ設定を行い、申請 できる配置予定技術者は1 名とする。 あらかじめ定めた開札順 番で開札し、落札者を決定 する。 開札 ■試行件数 施工体制確認 落札者の決定 年度 平成26年度 件数 11件 ㉞ ⑩入札・契約手続き 現在及び将来の公共工事の品質確保を担保するため、その担い手の中長期的な 育成・確保を図る。 ※「担い手」とは公共工事に携わる建設産業の従事者 ◆地域における社会資本を支える企業を 確保 →「災害時の工事実施体制の確保」、「近隣地域での施 工実績」、「企業の地域の精通度」 など 評価型式 地域密着工事型総合 評価落札方式 (H20年度~) ◆若手や女性などの技術者の登用を促す →「若手技術者や女性技術者などの技術者の登用も考 慮して施工実績の要件を緩和」、「施工計画を評価」、 「バックアップ体制を評価」 など 若手技術者活用評価 型総合評価落札方式 (H25年8月~) ◆維持管理の技術的課題に対応 ※右記1、2を統合した試行を 平成26年8月から開始。 →「既存構造物の補修における設計段階からの施工者 の関与」、「補修設計を実施した者の工事段階での関 与」、「施工と維持管理の一体的な発注」 など ◆発注者を支援する →「工事監督業務等に係る発注関係事務の一部又は全 部を民間に委託」、「調査及び設計段階から発注関係 事務の一部を民間に委託」 など 入札契約方式の活用に当たっては、透明 性、公正性及び競争性を確保が必要 試行の概要 ・地域密着工事型は、地域に根ざし住民に信頼が置かれている ことが、円滑な施工につながると考え、地域精通度・地域貢献 度を重視し評価点のウェイトを高くする型式。 ・対象工事:小規模で工事難易度が低く、確実な施工の確保が 容易な工事で、かつ地域に密着した工事。 1.若手技術者活用評価型 ・若手技術者の育成の観点から、若手技術者の活用を促す試行。 (若手技術者を現場代理人又は担当技術者として配置した場 合に加点評価) 2.自治体実績評価型 ・整備局発注工事の受注実績のない企業で、工事成績評定点 を蓄積できない 企業であっても、他機関の工事成績により技 術力のある企業が参加出来る試行。(都県・政令市の工事成 績を評価) 技術提案チャレンジ 型総合評価落札方式 (H25年8月~) ・技術力のある企業が参加出来る試行。 ・工事の確実な施工に資する施工計画の提出を求め「施工上配 慮すべき事項」が適切であるものに優劣をつけて評価。 (企業の技術力及び配置予定技術者の表彰、成績等は評価 対象としない) 地域防災担い手確保 型総合評価落札方式 (H26年8月~) ・災害発生時において迅速に活動し、地域の安全・安心を向上さ せる観点から、地域インフラの担い手を確保する試行。 (企業における防災に関わる取り組み態勢・活動実績について 高く評価) 女性技術者の登用を 促すモデル工事 (H26年7月~) ・入札参加要件として、監理(主任)技術者、現場代理人、担当 技術者のいずれかに女性技術者の配置を求める試行。 また、工事実績評価期間について産休・育児休暇を考慮する とともに、女性技術者の現場整備に資する施設・設備を協議に より実績変更する試行。 ㉟ ⑩入札・契約手続き 建設コンサルタント業務等の発注にあたっては、業務特性等に応じ、適切な入札契約方式を 選択するよう努める。 【プロポーザル方式】 内容が技術的に高度な業務又は専門的な技術が要求される業務であって、提出された 技術提案に基づいて仕様を作成するほうが優れた成果を期待できるもの。 プロポーザル方式及び総合評価落札方式で の発注が大部分 〔H26実績(発注件数ベース)〕 98.7% 事前に仕様を確定することが可能であるが、競争参加者の提示する技術等によって、調 達価格の差異に比して、事業の成果に相当程度の差異が生ずることが期待できる業務。 29.5 % 価 1,222 69.2 % 価 格 競 争 ・ 随意 契約 23 1.3 % 合 評 ※予定価格100万円未満の少額随契及び単価契約を除く。 土木コンサル・ 測量・ 地質調査 1.当該業務の内容が技術的に高度なもの又は専門技術が要求される業務であって、提 出された技術提案に基づいて、仕様を作成するほうが最も優れた成果を期待できる業務 2-1 当該業務の実施方針と併せて、評価 テーマに関する技術提案を求めることによって、 品質向上を期待できる業務 2-2 当該業務の実施方針のみで、品質向上 を期待できる業務 比率 521 総 一定の技術者資格、業務の経験や業務成績等を競争参加資格として設定することによ り品質を確保できる業務。 件数 プ ロ ポ ー ザ ル 【価格競争】 2.事前に仕様を確定可能であ るが、入札者の提示する技術等 によって、調達価格の差異に比 して、事業の成果に相当程度の 差異が生ずることが期待できる 業務 発注件数 入札契約方式 【総合評価落札方式】 ①プロポーザル方式 実施方針+特定テーマ ②総合評価落札方式(標準型) 価格点:技術点の割合 1:2~1:3 実施方針+評価テーマ ③総合評価落札方式(簡易型) 価格点:技術点の割合 1:1 実施方針(評価テーマは求めない)のみ 3.入札参加条件として、一定の資格・実績・成績等を付すことにより品質を確保できる業 務 ④ 価格競争方式 ・(選定段階で)資格、実績、成績 ㊱
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