平 成 27 年 4 月 1 日 施 行 公共工事の中間前金払に関するQ&A Q1 前払金上限額撤廃と中間前金払制度の導入経緯と理由は? A1 国 か ら の 通 知 等 を 踏 ま え 、門 真 市 入 札・契 約 制 度 検 討 委 員 会 で 検 討 し た 結 果 、建 設 企 業 の 資 金 繰 り の 円 滑 化 を 通 じ て 適 正 な 施 工 の 確 保 が 期 待 で き る と と も に 、円 滑 な 資 金 調 達 が 市 内 業 者 の 育 成 に も 繋 が る こ と か ら 導入いたします。 Q2 中間前金払とは? A2 建 設 工 事 に お き ま し て は 、門 真 市 公 共 工 事 の 前 払 金 に 関 す る 規 則( 以 下 「 規 則 」 と い う 。) に お い て 請 負 金 額 1,000 万 円 以 上 か つ 工 期 が 3 月 以 上の工事において請負金額の4割を超えない範囲において1億円を限度 と し て 前 払 金 の 請 求 が で き る こ と に な っ て お り ま す が 、施 工 の 中 間 時 期 に 2割までを追加して支払う前払金のことを中間前払金といいます。 中間前金払は、工事代金の円滑かつ速やかな支払を確保するとともに、 発注者と受注者双方における事務の省力化を図ることを目的としていま す。 Q3 中間前金払のメリットは? A3 中 間 前 金 払 は 部 分 払 と 比 較 し 、発 注 者 受 注 者 双 方 の 事 務 を 大 幅 に 簡 素 化することができます。 部 分 払 の 場 合 は 出 来 形 検 査 が 必 要 と な り ま す が 、中 間 前 金 払 の 認 定 は 書 面 に よ る 審 査 で あ る た め 部 分 払 に 比 べ 、検 査 等 に か か る 手 間 と 時 間 が 大 幅 に節約されますので、工事の進捗にも影響することが少なくなります。 なお、請求時に保証事業会社の保証証書を提出する必要があります。 Q4 前 金 払 上 限 が 40%、 中 間 前 金 払 が 20%と す る 法 的 根 拠 は ? A4 地方自治法施行規則が根拠となります。 (参考) 地方自治法施行規則 第三条 附則 公共工事に要する経費のうち工事一件の請負代金の額が五十万円 以 上 の 土 木 建 築 に 関 す る 工 事( 土 木 建 築 に 関 す る 工 事 の 設 計 及 び 調 査 並 び に土木建築に関する工事の用に供することを目的とする機械類の製造を 除 く 。 第 三 項 に お い て 同 じ 。) に お い て 、 当 該 工 事 の 材 料 費 、 労 務 費 、 機 械 器 具 の 賃 借 料 、機 械 購 入 費( 当 該 工 事 に お い て 償 却 さ れ る 割 合 に 相 当 す る 額 に 限 る 。)、動 力 費 、支 払 運 賃 、修 繕 費 、仮 設 費 、労 働 者 災 害 補 償 保 険 料 及 び 保 証 料 ( 第 三 項 に お い て 「 材 料 費 等 」 と い う 。) に 相 当 す る 額 と し て 必 要 な 経 費 の 前 金 払 の 割 合 は 、こ れ ら の 経 費 の 四 割 を 超 え な い 範 囲 内 と する。 3 公共工事に要する経費のうち工事一件の請負代金の額が五十万円以上 の 土 木 建 築 に 関 す る 工 事 で あ つ て 、次 の 各 号 に 掲 げ る 要 件 に 該 当 す る も の において、当該工事の材料費等に相当する額として必要な経費について、 前 二 項 の 範 囲 内 で 既 に し た 前 金 払 に 追 加 し て す る 前 金 払 の 割 合 は 、当 該 経 費の二割を超えない範囲内とする。 一 工期の二分の一を経過していること。 二 工程表により工期の二分の一を経過するまでに実施すべきものとさ れている当該工事に係る作業が行われていること。 三 既に行われた当該工事に係る作業に要する経費が請負代金の額の二 分の一以上の額に相当するものであること。 Q5 中間前金払の対象となる工事及び請求できる条件は? A5 請 負 金 額 1 件 1,000 万 円 以 上 か つ 工 期 が 3 月 以 上 の 工 事 で 、前 払 金 の 支払を受けた後、次の要件をすべて満たしていることが必要です。 (1)工期の2分の1を経過していること (2)工期の2分の1までに実施すべき作業が行われていること ( 3 )既 に 行 わ れ た 当 該 工 事 に 係 る 作 業 に 要 す る 経 費 が 請 負 金 額 の 2 分 の 1以上の額に相当するものであること (4)既に前払金の支出が行われていること (5)部分払の支出がされていないこと Q6 中間前金払の認定に必要な書類は? A6 認定請求書に工事履行報告書及び工事写真等を添付して発注者に提 出してください。 Q7 中間前金払の認定から支払までの期間はどの程度かかりますか? A7 発 注 者 は「 認 定 請 求 書 」の 提 出 が あ っ た と き は 、提 出 さ れ た「 工 事 履 行 報 告 書 」等 に よ り 中 間 前 金 払 が で き る 要 件 を 満 た し て い る か ど う か の 調 査 を 行 い 、 要 件 を 満 た し て い る 場 合 は 、「 認 定 調 書 」 を 受 注 者 に 交 付 し ま す 。こ の 認 定 請 求 か ら「 認 定 調 書 の 交 付 」ま で の 期 間 は 原 則 7 日 以 内となっています。 な お 、支 払 に つ い て は 、 「 公 共 工 事 中 間 前 払 金 請 求 書 」及 び 保 証 事 業 会 社 の 発 行 す る「 中 間 前 払 金 保 証 証 書 」を 受 理 し た 日 か ら 14 日 以 内 に 中 間 前払金の支払を行います。 (受注者) (発注者) (受注者) (発注者) 認定請求書 認定調書 支払請求 中間前払金 交付 の支払 ※保証証書添付 原則7日以内 Q8 14 日 以 内 請負契約が変更(増額・減額)された場合の中間前払金はどのように なりますか? A8 中 間 前 払 金 の 割 合 は 請 負 金 額 の 10 分 の 2 以 内 で あ り 、か つ 、当 初 の 前 払 金 と の 合 計 が 10 分 の 6 を 超 え る こ と は で き ま せ ん 。 (1)増額変更の場合 「 変 更 後 の 契 約 金 額 ×60% - 受 領 済 み の 前 払 金 > 変 更 後 の 契 約 金 額 ×20% 」 と な り ま す の で 、「 変 更 後 の 契 約 金 額 ×20% 」 が 中 間 前 払 金 の 額 と な り ま す 。 ( 例 ) 請 負 金 額 1,000 万 円 、 増 額 変 更 200 万 円 、 前 払 金 400 万 円 12,000,000 円 ×60% - 4,000,000 円 > 12,000,000×20% ( 3,200,000 円 > 2,400,000 円 ) → 中 間 前 払 金 請 求 可 能 額 : 2,400,000 円 (2)減額変更の場合 「 変 更 後 の 契 約 金 額 ×60% - 受 領 済 み の 前 払 金 < 変 更 後 の 契 約 金 額 ×20% 」 と な り ま す の で 、「 変 更 後 の 契 約 金 額 ×60% - 受 領 済 み の 前 払 金 」 が 中 間 前 払金の額となります。 ( 例 ) 請 負 金 額 1,000 万 円 、 減 額 変 更 200 万 円 、 前 払 金 400 万 円 8,000,000 円 ×60%- 4,000,000 円 < 8,000,000 円 ×20% ( 800,000 円 < 1,600,000 円 ) → 中 間 前 払 金 請 求 可 能 額 : 800,000 円 Q9 当 初 契 約 時 に 1,000 万 円 未 満 の 工 事 が 変 更 契 約 に よ り 1,000 万 円 以 上 となった場合の取扱いはどうなりますか? A9 当 初 契 約 時 に 1,000 万 円 未 満 の 工 事 は 中 間 前 払 金 の 対 象 と し ま せ ん 。 逆 に 、 当 初 契 約 時 に 1,000 万 円 以 上 の 工 事 が 減 額 変 更 に よ り 1,000 万 円 未満となった場合は中間前払金の対象とします。 Q 10 変 更 契 約 に よ り 工 期 が 延 長 に な っ た 場 合 、要 件 に あ る「 工 期 2 分 の 1 」 はどうなりますか? A 10 変更契約後の延長された工期の2分の1とします。 Q 11 「部分払」との関係はどうなりますか? A 11 部分払と中間前金払は併用することはできません。前払金請求後には、 部 分 払 と 中 間 前 払 金 の ど ち ら か を 選 択 す る こ と と な り ま す 。( 中 間 前 払 金 請 求 後 に は 部 分 払 を 請 求 す る こ と も で き ま せ ん 。)
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