受診率向上及び保健事業に関する保険者の特徴的な取組事例 ◎上川総合振興局管内比布町~特定保健指導の実施率 100%! (平成 27 年度の紹介事例) 比布町では、平成 26 年度にデータヘルス計画を策定しており、特定健診・ 特定保健指導実施計画(第2期)の最終年度である平成 29 年度までを計画期 間とし、平成 27 年度から具体的な取り組みを進めている。計画策定にあたり、 比布町の健康・医療情報の分析をしたところ、がん検診の受診率を上げ早期 の発見・治療につなげること、また、糖尿病対策として、40 代、50 代の若い 年代層の特定健診受診率を向上させ、生活習慣改善のための早期介入を図る こと、さらに継続受診者が生活習慣改善への意欲低下を防ぐ支援が必要であ るとしている。そのため、比布町では、一人でも多くの方が、健診を受診す るよう未受診者対策に努めるとともに、受診者全員を対象とした保健指導を 実施しており、その結果、平成 25 年度の特定健康診査の受診率は 49.0%、特 定保健指導の実施率においては 100%である。 〈具体的な取り組み〉 ○ 保健事業の具体的な体制 比布町の特定健診等の保健事業は、保健福祉課の国保医療係と保健係 の保健師と連携を図りながら実施しており、データヘルス事業により臨 時保健師を1人雇用し、きめ細やかな受診勧奨ができるように体制を強 化している。 ○ 健康診査等について 比布町では、国保の特定健康診査の対象者以外の 20 歳から 39 歳の町 民に対しても、加入している保険に関係なく、特定健診と同じ項目で健 診を行っている。 また、小学校5年生及び中学校2年生の希望者を対象に無料で健診を 実施する等、若い世代からの健康意識の向上を図っている。 ○ 受診勧奨方法 町内各地区に配置されている保健推進委員(約 40 名)が、毎年4月 に、健診申込書の配布・回収を行い、集団健診(特定健診やがん検診等) の受診希望の取りまとめを行っている。その後、国保医療係にて、健診 申込みをしていない特定健診の受診対象者を抽出し、5月に健診のお知 らせと受診券を送付している。 ○ 未受診者対策 未受診者対策として、下記表のとおり対象者を区分し、保健師による 勧奨を行っている。一人でも多くの方に受診してもらおうと、きめ細や かな勧奨を行った結果、平成 26 年度の特定健診受診率(速報値)は 52.7% となり、目標の 50%を達成した。 対 象 者 担 当 者 勧 奨 方 法 未医療・未受診者 地区保健師 栄養士 資料を使用し、特定健診の仕組 みを説明して勧奨 前年度受診者 臨時保健師 訪問・電話等により受診勧奨 前年度健診情報提供者 保健師 臨時保健師 情報提供書持参し勧奨 7 月 10 月申込者の 未受診者 保健師・栄養士 臨時保健師 訪問・電話等により受診勧奨 自己受診の者 保健師 臨時保健師 訪問・電話等で健診データ提供 の依頼 ○ 特定保健指導について 健診結果については、受診者全員と面談し説明することとしており、 面談日時については、集団健診受診後に予約をとっている。健診結果を 取りに来ない者等ケースによっては、保健師が戸別訪問し面談を実施す る等、保健指導に対する積極的な取り組みにより、比布町の平成 25 年 度における特定保健指導の実施率は 100%となっている。
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