農林水産物・食品国別マーケティング基礎情報マレーシア

農林水産物・食品　国別マーケティング基礎情報
国・地域名
マレーシア
【更新】2016年3月
人口・経済発展状況等
・人口
3,099 万人（2015年、マレーシア統計局）
〔参考：日本〕
・実質ＧＤＰ成長率
●人口：1億2,687万6千人（2015年9月確定値、総務省）
・ 1人あたりのＧＤＰ(名目)
11,049 ドル（2014年、国際通貨基金(IMF))
●実質ＧＤＰ成長率：0.5％（2015年、内閣府）
・在留邦人
22,056 人
●1人あたりＧＤＰ（名目）：36,230ドル（2014年、IMF）
・日本食レストラン数
日本からの農林水産物輸出状況
5.0 ％
n.a. 店
（2015年速報値、マレーシア統計局）
（外務省「海外在留邦人数調査統計」平成27年要約版）
※全土では不明。クランバレー首都圏（クアラルンプール市含）には600店舗を超える日本食レストランあり。
12位　83億円　うち農産物51億円(61.3%)、林産物2億円(2.4%)、水産物30億円(36.4%)
（2015年／財務省貿易統計（確報値）より
輸出額の多い品目：　いわし、調味料（ソース混合調味料等）、さば、菓子類、アルコール飲料（日本酒等）
ジェトロ算出）
・食文化にも民族構成が色濃く反映（マレー系約62％、中国系約22％、インド系約7％）
味覚、嗜好上の特徴
・イスラム教を信仰するマレー系は豚・アルコール飲料の摂取は禁忌。中華系は、日本でもなじみの深い飲茶や麻婆豆腐など、中国本土のものを基本とす
る食文化で、さらに地元食材や他文化から派生した料理も多々見られる。インド系は、ヒンドゥー教の影響で、菜食主義者が多い。
・糖尿病など生活習慣病の増加が問題となっており、健康によい食品は有望。
・甘いものや色彩が派手な食品が好まれる傾向がある。
1 輸入ライセンスを必要とする品目（ライセンス/輸入許可（AP,Approved Permit)の取得に制限があるもの）
a.米および未精米の米、b.米粉、米糠、ライスバーミセリ（米製の麺）、c.砂糖、d.サッカリンおよびサッカリン塩、e.カフェインおよびカフェインソ
検疫・安全規制等
ルト
2 保護措置のために輸入ライセンスを要する品目
制度的制約
a.乳飲料、b.(丸い)キャベツ、c.(ローストされてない）コーヒー、d.穀粉
3 輸入方法に条件が付される品目（農業省ほか管轄官庁指導下で輸入方法（輸入ライセンスあるいは輸入許可（AP)の取得）が定められている品目）
肉類、鮮魚、牛乳、乳製品、ラードなどの動物性油脂、ソーセージ、野菜、果物、酒類
原発関連規制
規制なし
・以前は、日本食品の取扱いは日系大手の伊勢丹とイオンに限られていたが、最近は外国人が多く住む地域の地場系高級スーパーや、コンドミニアム併設
のミニスーパーでも日本食品コーナーが設けられるようになってきた。
商流・物流・商習慣
・
ダイソー他の100円ショップ、正直屋など、日本食品（調味料、菓子類）を低価格で販売する店も登場し、店舗数を着実に伸ばしている。
・日本からの食品は輸入業者を通して輸入され、その後、輸入業者から小売店やレストランに販売されるのが一般的。青果物、加工品、水産品、林産品
等、全ての品目を一括して扱う輸入業者はおらず、専門分野別に輸入業者兼ディストリビューターが決まっている。
・ノンハラールの商品の販売が禁じられているわけではないため、日本酒、焼酎などは、日本食レストランで提供され、味、飲み方についても普及が進ん
でいる。
・最近オープンしている日本食レストランの傾向として「焼き鳥店」「ラーメン店」「ベーカリー」「とんかつ店」「うどん店」といった専門店が増加し
その他マーケット情報
ている。特に、2010年以降、ラーメン店が続々と登場している。
・焼きいもが人気になっており日本からのいもの輸入量が伸びている。いも単体での販売ではなく焼きいも機も日本から輸入して店頭で実演販売を行う場
合が多い。
水産物
戦略品目（特記事項）
加工食品
牛肉
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回転寿司チェーンの普及、日本食レストランの増加に伴い、水産物の需要が増加。水産品輸入業者はライセンスの取得が必要。
調味料類、清涼飲料水、菓子（米菓除く）、レトルト食品、植物性油脂、麺類、健康食品、牛乳・乳製品、その他
ムスリムを対象とする場合はハラル認証が求められる。乳製品は、輸入業者のライセンス保持、個別商品の認可が必要。
現状輸入禁止（有望市場として優先解禁働きかけ中）。
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品質の高い日本産青果物は人気が高く富裕層を中心に浸透し始めている。果物では、桃、ぶどう、メロン、イチゴなど、高級果実が人気。野菜では長イモ、
戦略品目（続き）
青果物
大根、かぼちゃ等の根菜類を中心に人気が高いが、現地栽培されているトマトや葉物野菜などの一部品目では価格差が大きく、価格差以上に特徴・付加価値
のある商品でなければ輸入のハードルが高い。2015年1月より、一部の品目（みかん等かんきつ類）については農業省に対する輸入許可証(Import Permit)
の取得が追加で義務付けられた。
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