国分寺市施設予約システム導入・運用業務委託 基本仕様書

国分寺市施設予約システム導入・運用業務委託 基本仕様書
1.件名
国分寺市施設予約システム導入・運用業務委託
2.契約期間
契約確定日の翌日から平成34年3月31日まで
3.履行場所
国分寺市の指定する場所
4.委託の目的
現在,国分寺市内の公共施設の利用にあたって,それぞれの施設ごとに予約・抽選の管理が行
われているため,利用のための予約・抽選申込の受付時間や受付窓口,利用者条件などが各施
設で統一されておらず,公共施設利用上の課題となっている。一方,近年の技術進展に伴うインタ
ーネットやスマートフォン等の普及は著しく,市民生活の中でなくてはならないツールのひとつにな
っており,いつでも,どこでも,だれでも利用できるように ICT 技術を活用した公共施設予約システ
ムの導入が求められる。
国分寺市公共施設予約システム導入・運用業務委託(以下「本業務」という。)では,これらのツ
ールを活用することを念頭に,「公共施設の空き状況の確認」,「抽選予約」及び「施設の予約」等
を可能にすることにより,利用者の利便性向上や新たな利用者の開拓を図ることを目的として国分
寺市公共施設予約システム(以下,「本システム」という。)を導入し,運用するものである。
また,本システムの導入にあたっては,隣接5市との将来的な広域連携も視野に入れた運用も検
討していきたい。
5.導入及び運用方針
(1)公共施設予約システム導入方針
本システムを新規導入するにあたり,国分寺市における公共施設予約システム導入に関する基
本的な考え方を整理し,システム改修経費の軽減化を図るため,パッケージをベースにしたシステ
ムを導入する。
また,既存の利用者だけでなく,高齢者や障がいを持った方の利用にも十分配慮されたバリア
フリー機能の充実や,これまで予約のために公共施設まで足を運ぶことが困難であった利用者も
利用可能な ASP サービスによる 24 時間 365 日利用可能なシステムとする。
(2)公共施設予約システム運用方針
現在,国分寺市庁内で稼働している新内部系システムとは独立した ASP サービスとして提供する
ことで,24 時間 365 日のシステム利用や技術者派遣を必要としない日常的なシステム保守,緊急
時対応の簡素化及び OS・ブラウザのバージョンアップ作業の省略など,利用者に向けたサービス
と職員側の業務の利便性向上及び効率化を図る。また,データセンターで運用することにより安定
したサービスの提供やセキュリティ強化を可能とする。
1
なお,運用にあたっては現在スポーツ施設の相互利用や広域連携を進めている小平市の運用
状況をベースとするほか,「ホール施設」,「コミュニティ施設」,「スポーツ施設」の施設類型ごとに
各種要件を整理する。
6.システム導入スケジュール
「施設予約システム導入・運用開始スケジュール」(別添1)を基本とし進めるものとする。
7.システム導入施設及び端末設置数
貸室名
部屋数
担当者用
端末
KIOSK
端末
プリンター
いずみホール
A ホール,B ホール,練習室,会議室,和室,
控室 A・B
6
2
2
2
内藤地域センター
和室(萩),和室(藤)
,集会室,学習室,
小会議室
5
1
1
1
西町地域センター
集会室,会議室,和室(けやき)
,和室(さ
つき)
,学習室1,学習室2,調理室
7
1
1
1
北町地域センター
集会室,学習室,和室(富士),和室(玉川)
4
1
1
1
北の原地域センター
学習室,集会室,和室1,和室2
4
1
1
1
本町・南町地域センター
集会室,学習室,会議室,和室1,和室2
5
1
1
1
もとまち地域センター
集会室,会議室,和室1,和室2,体育室
5
1
1
1
本多公民館
視聴覚室,暗室,集会展示室,音楽室,保
育室,ホール,講座室,会議室 A,会議室 B,
会議室 C,会議室1,会議室2,会議室3,
和室1,和室2,実習室1,実習室2,実
習室3
18
2
2
2
恋ヶ窪公民館
会議室,講座室Ⅰ,講座室Ⅱ,和室Ⅰ,和
室Ⅱ
5
1
1
1
光公民館
大会議室,中会議室,小会議室,和室,保
育室,集会ホール,準備和室,スタジオ
8
1
1
1
もとまち公民館
会議室,小集会室,実習室,和室,視聴覚
室,保育室
6
1
1
1
並木公民館
大会議室,小会議室,講座室,実習室,和
室,陶芸小屋,保育室
7
1
1
1
福祉センター
視聴覚室,料理実習室,第1会議室,第2
会議室,第3会議室,第4会議室,和室
7
1
1
1
男女平等推進センター
201,202,生活実習室
3
1
1
1
教育センター
和室,101,203,204,実験実習室,501
6
市民スポーツセンター
第一体育室,第二体育室,会議室,和室,
軽体操室
5
1
1
1
ひかりスポーツセンター
第一体育室,第二体育室
2
1
1
1
1
1
1
類型
ホ
ー
ル
施
設
コ
ミ
ュ
ニ
テ
ィ
施
設
ス
ポ
ー
ツ
施
設
施設名
1
戸倉野球場
戸倉第一テニスコート
A 面,B 面
2
戸倉第二テニスコート
A 面,B 面,C 面,D 面
4
本多武道館
1
けやき運動場
1
室内プール
室内プール,体育室 A,体育室 B,和室,会
議室
2
5
8.ソフトウェアおよびハードウェアの設置場所
(1)施設予約システムの設置場所
本システムを導入するソフトウェア及びハードウェアは,受託者が ASP サービスを提供する国分
寺市庁舎外のデータセンターに設置すること。市及び利用者は,インターネット回線で同データセ
ンターに接続する。
同データセンターは,個人情報保護とシステムの安定稼働を実現するために,「データセンター
要求仕様書」(別添2)に準拠した設備や機能を有するものとする。
(2)端末設置場所
市が調達した職員端末,プリンター,利用者端末(KIOSK 端末)は,市が指定する施設に設置す
るものとする。
9.システムの機能等
本システムの性能・機能は,別表に記載する「システム機能要件」と同等の機能を有するものと
する。
10.動作環境及び動作要件
動作環境は以下のとおりとする。
項目
端末
施設利用者(PC)
PC
施設利用者
施設利用者(スマート
職員用端末
(携帯電話)
フォン,タブレット)
(管理用)
携帯電話
・docomo
スマートフォン
PC
タブレット
タブレット
Android OS
Windows7
iOS
Windows8.1
Windows
Windows10
Internet
Internet
Explorer11.0 以上
Explorer11.0 以上
・au
・Softbank
PHS
・ウィルコム
・イーモバイル
OS
Windows
-
MacOS10.9 以降
ブ ラ
Internet
ウザ
Explorer11.0 以上
そ の
他
・ NTT
ド コ モ
i-mode
Firefox1.0 以上
・au EZweb
Firefox1.0 以上
Opera8.0 以上
・ソフトバンクモバ
Opera8.0 以上
Chrome4.0 以上
イル Yahoo!ケータ
Chrome4.0 以上
Safari7.0 以上
イ
Safari7.0 以上
インターネット接続
インターネット接
インターネット接続
続
インターネット接
続
※スマートフォン及び携帯電話については最適化した専用画面を用意すること。
3
11.システム構築時作業
導入時作業は以下のとおりとする。
項番
1
作業項目
要件・仕様打合せ
仕 様
システム設定の基準を,情報管理課,各施設担当者に説明し,運用方
整理,コンサルテー
法を含めた協議を行い,システム機能へのブレークダウンを行い,設定
ション
条件を決定する。
施設の運用が円滑に実施できるよう,システム機能を適切な設定にす
るほか,システム機能以外にも,職員が実施する施設の運用方法につい
ても適切な助言や調整など,コンサルテーションを行う。
(一例)
・施設の運用内容(料金体系,貸出時間割,休館日,予約受付開始・
終了日時・抽選方法 等)
・必要な帳票の種類および表示内容
・施設利用者検索時のキー項目等の過不足
・各画面の入出力項目の過不足
・予約不使用時のペナルティの扱いなど
利用する利用者端末,職員用端末及びプリンター等の機器について
は,平成 29 年度以降,別途リース契約にて調達を行うため,各施設の実
態にあった機器の提案を行う。
2
マスターデータの
システムを使用するうえで必要な施設に関する情報(料金体系,貸出
登録(コード情報,施
時間割,休館日,備品等)や施設の種類,使用目的の種類,減免の種類
設情報等)
等についてシステムに登録する。
なお,登録項目は受託者の指定する様式に従って本市が作成する。
また,運用開始後に新たにマスターデータの登録が必要な施設につ
いては別途作業とする。
3
担当者情報登録
システムを操作する職員(指定管理者を含む)の情報(担当施設およ
び機能の操作権限等)を登録する。
なお,登録項目は,受託者の指定する様式に従って本市が作成する。
4
動作確認
運用テスト
システムを利用する機器(職員端末)上で,システムが問題なく動作す
ることを確認する。
なお,利用する職員端末は平成 29 年4月以降,別途リース契約にて
調達されるため,本市の用意する代替機(利用する職員端末と同等スペ
ックのもの)によって確認を行う。
本市が動作確認や検証や練習等をした際に生じた問題点・疑問点に
ついての説明やシステムの対応を行う。
5
施設管理者への
システムを利用する担当職員等に対し,操作説明会を実施する。
操作説明
施設管理者,システム利用者(職員)向けの操作説明書,FAQを作成
4
する。
6
端末等のセットアップ
平成 29 年4月以降,別途リース契約にて調達される機器(利用者端
末,職員用端末,プリンター等)の現地システムセットアップ作業を実施
する。
7
本番運用支援
システム公開当初,現場に混乱が発生しないよう運用支援を行う。
8
提出図書の作成
提出図書を納品する。必要な場合には,導入作業の途中時期におけ
る一次納品も行う。
9
帳票カスタマイズ
原則として,パッケージとして提供される帳票を使用する。しかし,運用
上必要不可欠な内容に関しては,必要最低限度のカスタマイズを実施す
る。
12.運用・保守サービス要件
運用・保守サービスを提供するにあたって,SLA(Service Level Agreement)を締結するものとする。サ
ービスレベルの設定項目は以下のとおりとする。
サービスレベル項目
稼働時間
システム
の可用性
計画停止
稼働率
ウィルス定義ファ
イルの更新
セキュリティパッチ
の適用方針
内容
サービス提供時間
定期点検等のために計画的にシス
テムを停止する時間
年間総稼働率時間から計画停止期
間を控除したシステム稼働時間のう
ち,計画外停止期間を差し引いた
稼働時間の割合
公表からセキュリティパッチ適用方
針までの時間
公表からセキュリティパッチ適用方
針を決定し,市へ報告するまでの時
間
基準値
365 日
(8:00-22:00 より長いこと)
(計画停止を除く)
月 24 時間以内
年 99%以上
25 時間以内
2 開庁日以内
一次通知:1 時間以内
二次通知:2 時間以内
障害の報告
障害の検知から発生を通知するま
での時間
システム
の信頼性
休日及び休庁日に発生した場合は,
翌開庁日に報告することとする。
二次通知の時点で,障害原因が不明
であった場合は状況と次回通知時間を
報告することとする。
2 時間以内
システム
の性能
休日及び休庁日に発生した場合は,
翌開庁日に報告することとする。
復旧予定に目処が立たない場合は,そ
の旨と次回報告時間を連絡するものと
する。
障害の復旧予定
時刻の報告
障害の検知から市へ復旧予定時刻
を報告するまでの時間
障害の復旧回復
時間
障害の検知から復旧回復までの時
間
12 時間以内
リカバリーポイント
災害発生時の復旧が可能な基点
日次取得するバックアップの前
回実行時点
オンライン応答時
間遵守率
内部ネットワーク内における画面遷
移に要する時間が平均 3 秒以内で
ある割合
95%以上
5
13.データの提出
本システムを将来リプレース等により移行する場合には,無償で全データをCSVまたはEXCEL等
のファイル形式でエクスポートし提供すること。(ただし,本システムに利用者情報登録データ,予約
情報データ,収納情報データをエクスポートする機能を有する場合は,本市にて排出する。)また,
エクスポートしたファイルのデータ項目説明資料を提示すること。
14.システムの変更
システムの全部または一部が,機能改良や法令改廃,社会環境の変化等に伴い変更を必要とす
る場合は,受託者はシステムを変更できるものとし,その内容をできる限り速やかに通知するものと
する。
15.システムの中断
次の各号のいずれかに該当する場合には,一時的にシステムの一部または全部を中断することが
できる。
①受託者の責によらない事由によりシステムの保守点検を緊急的に行う場合。
②通信設備の故障,停電など第三者の責により,システムの提供ができなくなった場合。
③天災地異等により,システムの提供が出来なくなった場合。
④その他,受託者の責によらない事由によりシステムの提供が出来なくなった場合。
16.納品物
No.
成果物
内容
予定提出時期
1
進捗報告書
進捗管理表及び進捗状況に関する報告書
会議開催時等
2
議事録
各会議における議事録
開催後 7 営業日以
内
3
要件定義書
システムの要件が書かれた定義書
平成 28 年 8 月
4
実施計画書
構築スケジュール・計画
平成 28 年 8 月
5
テスト計画書
運用テスト等,各種テストを行う上での計画書
平成 28 年度
6
テスト結果報告書
運用テスト等,各種テストを実施した結果の
実施後 7 営業日以
報告書
内
研修計画書/
システムの研修を行う際の計画書及び使用
平成 28 年度
研修教材
する教材
マニュアル及び FAQ
管理者向け操作マニュアル及び FAQ
7
8
平成 28 年度
施設利用者向け操作マニュアル及び FAQ
障害発生時対応マニュアル及び緊急連絡先
9
10
システム登録データ
システム登録データ項目(DB スキーマ)及び
項目及び機能一覧
機能一覧
構築業務完了報告
各業務の完了報告書
書
6
平成 28 年度
平成 28 年度
17.著作権等の扱い
(1)本市は,対象システム構築により受託者から本市に納入された納品物につき,自らの業務処理
に対象システムを用いるために必要な範囲で,自ら著作権法に基づく利用(著作権法に基づく複
製,翻案等を行うことをいい,以下同じ。)を行うことができる。
(2)成果物の著作権は,著作権法に従い,受託者に帰属するものとする。ただし,成果物に本市の
著作物が含まれる場合,当該著作物(当該著作物を改変(コンバージョンを含む)したものを含む)
の著作権は,従前からの著作権者に帰属する。
(3)受託者は,本市に著作権法に基づく利用が許諾された成果物に関し,著作者人格権を行使し
ない。
(4)成果物以外に受託者が対象システム構築の過程で本市に提供した資料,プログラム等(以下
「受託者提供資料」という)に関する著作権は,受託者に保留されるものとするが,本市は,当該受
託者提供資料及び対象システムを自らの業務処理に用いるために必要な範囲で使用できる。
(5)以上の権利または著作権法上に基づく利用の許諾等の対価は,本契約記載の対価に含まれて
おり,当該許諾等に伴って,本契約記載の対価とは別の費用が本市に発生することはない。
7
別添1
施設予約システム導入・運用開始スケジュール
No.
作業項目
1
業者選定(プロポーザル)
【情報管理課作業】
2
業者決定 契約締結
【情報管理課作業】
3
システムの導入調整
(各課ヒアリング)
【事業者作業】
4
条例/規則(案)改正
【担当課による作業】
5
ソフトウェア設定作業
【事業者作業】
6
マスターデータの登録
【事業者作業】
7
回線契約・敷設
【情報管理課作業】
8
システム動作確認
【事業者・担当課作業】
9
職員向けシステム操作研修
【事業者作業】
10
利用者への周知
【担当課作業】
11
施設予約システム用端末リース開始
【担当課作業】
12
利用者説明会
【事業者・担当課作業】
13
利用者登録受付開始
【担当課作業】
14
本運用準備
【事業者・担当課作業】
15
本運用開始
平成28年4月
5月
6月
7月
8月
※上記スケジュールは、システム稼働(市民がインターネット上で予約開始)をH29/7/1としたものとなります。
※No.3から6がシステム構築フェーズ
※No.8,9は新内部系システム端末にて対応。
※No.11については,H29年度予算に計上。端末の設定はシステム事業者が行う。
※No.12について,事業者は利用者説明会の資料作成等のサポートを行う。
9月
10月
11月
12月
平成29年1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
別添2
データセンター要求仕様書
1.設備について
A.基本条件
◆ 日本データセンター協会の定めるデータセンターファシリティスタンダードに準拠していること。
◆ 災害に強い立地条件を満たしていること。
B.耐火及び耐震構造
◆ 耐火及び耐震対策が十分に取られていること。
◆ 新耐震設計法(1981年)に準拠していること。
◆ 防火扉の設置や,建材として不燃材を使用する等の耐火構造になっていること。
◆ 煙熱センサーが設置されていること
◆ 消火の際にガス消化等の設置設備に害を与えにくい消火設備が設置されていること。
C.入退館管理
◆ 24時間365日の有人入退館が行われ(入退館できること),入退館の記録が一定期間保管され
ていること。
D.電気設備
◆ 電力会社からの受電設備は2系統以上を有すること等,停電が発生した場合でも長時間電源の
供給を継続することが出来る仕組みが備わっていること。
◆ 電源設備からサーバ室までの送電ルートは冗長化されていること。
◆ 自家発電機を有し,停電の際は18時間以上の連続運転が出来ること。
◆ 無停電電源装置等を設置し,自家発電機切り替えの際も無停電を保証すること。
E.空調設備
◆ サーバ室は,適温に保たれ,空調設備は最低限2重化されていること。
◆ 空調設備には漏水対策が施されていること。
F.サーバ室
◆ サーバ室は入退室管理がなされており,権限を持った者のみしか入室できないこと。
◆ サーバ設置スペースは,ケージもしくはラック毎に施錠管理され,他者がアクセスできない構造
であること。(施錠単位で他者と共有では無いこと)
◆ サーバラックは,震度7程度の地震に耐えられる耐震性と固定強度を持つこと。
◆ サーバラックが密閉性の場合は,換気の機構をもち,内部が適温に保たれること。
2.セキュリティについて
A.ファイアーウオール
◆ ファイアーウオールマネージドサービス(設定の協議・変更・稼動監視)があること。
◆ ファイアーウオールは冗長化されており,1台が故障してもサービスは無停止であること。
◆ 不正アクセス等のイベントが記録され,不正アクセス等が有った際は通知すること。
B.セキュリティ
◆ 不正侵入検知・防御が可能なこと。
◆ 定期的にセキュリティ診断が実施され,診断書が作成されること。
◆ ウィルスゲートウェイーサービスが提供できること。