家畜衛生情報【養蜂版】第1号.

鳥取県(発生場所:西部地区)で初めてアカリンダニ症の発生
が確認されました
アカリンダニ症とは、アカリンダニ(目では見えない)が、蜜蜂の気管に寄生し、衰弱、窒息をもた
らす病気です。
感染しても、多くは無症状ですが、重度に感染した場合など、成虫の大量死をもたらすことが
あります。
今のところ、日本では、日本蜜蜂での報告がほとんどですが、海外では西洋蜜蜂の感染も
報告されています。届出伝染病に指定されており、国に報告する必要があります。
症状
飛ぶことができずに、徘徊する蜜蜂が巣箱の周り
で観察されるようになります。
Kウイング(後翅が閉じずに飛び出した状態)
の蜜蜂が観察されます。
(参考)正常な気管は白~黄色
の半透明色
気管
蜜蜂を解剖すると、気管が褐色~黒色に変色している
のがわかります。
気管を顕微鏡下で観察すると、アカリンダニ
が寄生しているのが確認できます。
翅が開いたまま、巣箱の周りを徘徊している蜜蜂が確認できた場合、アカリンダニ
が寄生している可能性があります。アカリンダニの寄生が疑われる場合は、家保で
検査を行いますので、西部家畜保健衛生所にご連絡ください。
連絡先:西部家畜保健衛生所 0859-62-0140 (平日対応となります)