関西創生戦略(概要) 1 策定趣旨 東京への一極集中を是正し、地域の特性に応じた地域課題の解決を図り、関西圏域の活力 を取り戻すため、効率的かつ効果的な取組を緊急的かつ集中的に実施するため、「関西創生 戦略」(「まち・ひと・しごと創生法」に基づく地方版総合戦略)を策定する。 2 関西創生戦略(案)の概要 第1部 人口ビジョン 関西の人口に関する現状及び将来に 与える影響の分析・考察を実施すると ともに、国の「長期ビジョン」と整合 を図りながら、目指すべき将来の方向 を踏まえた施策の効果を見込み、自然 増減や社会増減に関する仮定を置いて 関西の将来人口を展望 25,000 2.5 22,277 2.07 20,000 2 1.8 17,550 1.6 14,752 15,000 1.5 1.33 10,000 1 合計特殊出生率 社人研の推計人口をもとに 関西広域連合で試算 展望人口 <2060 年の推計人口> 5,000 0.5 1,475 万人 → 展望人口:1,755 万人 0 0 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060 第2部 総合戦略 1 基本的な考え方 (1)国土の双眼構造を実現する関西 東京一極集中を是正するため、歴史・文化遺産、産業集積や化学技術基盤等に恵まれた 関西の持つ優位性を活用し、東京圏と異なる特徴を持つ双眼構造の一翼を担う圏域として 位置づけ。 (2)人が環流し地域の魅力を高める関西 東京一極集中、人口減少社会を克服するためには、関西から東京、多自然地域から大都 市だけでなく、相互に「人の還流」を創造し、交流を核に多様なイノベーションを起こす ことが重要。海外も含めた「人の還流」を通じて魅力を高めた創造都市・創造農村をネッ トワークでつなぐ地域構造モデルを関西全域に拡大・展開。 2 基本目標 (1)2020年に関西の転出入の均衡を目指す 5年間(平成27∼31年度)で約18,000人の流入増加(流出抑制)を実現し、 2020年に転出入の均衡を目指す。 (2)国の経済成長率を超える成長を目指す 平成31年度(2019年度)において、関西圏の域内総生産について、国の経済成長 率を超える成長を目指す。 3 基本的方向 (1) 国土の双眼構造を先導する取組の推進 ① 政府関係機関の関西への移転を推進 ② 関西での首都機能のバックアップ ③ 防災庁(仮称)機能のあり方検討 ④ リニア中央新幹線の全線同時開業、北陸新幹線の全線早期開業等 ⑤ 関西の主要港湾の広域的な連携・関空のアクセス改善 (2)日本の元気を先導する関西経済を創造 ① イノベーション創出による双眼構造転換への寄与 ・関西のライフサイエンス産業のポテンシャル発信 ・グリーン・イノベーション分野の振興 ・医薬品医療機器総合機構(PMDA)関西支部の更なる機能拡充 ② スモールビジネスでローカル経済を先導 ・スモールビジネスモデル共有センター ③ 関西ブランド発信による人・仕事の環流 ・海外トッププロモーション ・国内プロモーション ④ 農林水産業を関西の産業分野の一躍を担う競争力のある産業として育成・振興 ・地産地消運動の推進による域内消費拡大 ・食文化の発信・農林水産物の販路拡大 ・農林水産業の担う人材の育成・確保 ⑤ 人・企業の環流に向けた産学官連携によるイノベーションの創出 ・関西健康・医療創生会議によるイノベーション創出・推進の検討 (3)「アジアの文化観光首都」の創造 ① 官民一体となった関西の国際観光の推進強化 ・関西の国際観光の推進体制の確立 ・広域観光周遊ルート「美の伝説」誘客促進事業の推進 ・「KANSAI国際YEAR」の推進 ・海外観光プロモーションの推進 ・ジオパーク活動の推進 ・無料Wi−Fi環境整備の推進 ② 関西文化の魅力発信 ・東京オリンピック・パラリンピック等の開催に向けた関西文化の魅力発信 ③ 関西ワールドマスターズゲームズ 2021 開催を契機とした広域スポーツの振興 ・「関西広域スポーツ振興ビジョン」の着実な推進 (4)防災・医療の充実による「安全・安心圏域」の創造 ① 「防災首都」の実現 ・防災庁(仮称)機能のあり方検討 ② 「医療首都関西」を目指した取組強化 ・ドクターヘリによる広域救急医療体制の充実 ・災害医療コーディネーターの育成等 ・関西健康・医療創生会議によるイノベーションの創出・推進の検討 (5)「環境先進地域」の創造(持続可能な社会の実現) ・幼児期環境学習の推進 ・地域特性を生かした交流型環境学習の推進 ・関西地域カワウ広域保護管理計画の推進 ・ニホンジカ等の広域的な鳥獣対策の推進
© Copyright 2024 ExpyDoc